選挙戦の結果、いまだハッキリしていませんが、最大会派は市民クの9名、以下自民党8名、公明党7名のほか、連合3(?)、市民ネット2、共産2、みんな2、一人会派3となるのでしょうかね。
そうなりますと後は、議長人事が皆さんの最大の関心事ですね、これまでのように「談合議会」なら、議長経験者を除き当選4回の3名が順当です。
しかし、激しい市長戦を戦ったあとであり、また4年前の市長選無投票の反省などから今後は「談合議会」に対して、市民の批判が強まるでしょうね。そうしますと、次の「論点」は市長与党をどう組み合わせるか、となりここに重大な人事問題がからみます。
そこで、各会派の内情をフィクションでご案内します。これはあくまでフィクションですから、お間違えのないようにお願いします。
ところで、8年前の議長選挙の模様をブログで書いたのですが、その内容について古参議員から「やすかね、おめぇー地獄耳だな」といわれたこともあります。サァーはじまり、始まりです。
(平成23年6月中旬:最大会派議員総会)
代表:皆さん、激しい選挙戦お疲れ様でした。今回は若い人の頑張りがすごかったね。自民党は新人と元職が全員落選で、当選は8名だが、得票数では増やしたんじゃないかな。また市長選挙は負けることはないと思っていましたが、薄氷を踏む感じだったね。それにしても良かったよ。下手に二期八年なんて公約するもんじゃありません。市民はしっかり覚えています。
政治家は言葉が命だから、口から出した以上これを訂正するのは不可能だよと肝に銘じておくべきだね。それと、選挙の際は仲間同志でもいろいろあったでしょうが、同一会派ですから当選した以上水に流して、仲良くやりましょう。
A:わたし、その点で一言言わせていただきます。選挙は生き残りをかけた戦いは、何でもありといっても、動物じゃないから命までとられないものの、私は常識を疑いました。私が代議士の応援を頼んできてもらっていたのに、同じ場所で時間の譲り合いもしてくれず、訳の分らないことを喋り続け、代議士の先生も呆れていました。あれを同じ会派でやっているんですから、市民のひんしゅくを買いますね。私も一度は言っておかないと馬鹿にされた感じで、おさまらないです。
B:なにいってんだよ!そんなの自由だろ、おれが先に場所をとったんだから、何時止めるかは、おれの自由だ、しょうがないじゃないか、名古屋の市長が来るまで時間があったんだから。
代表:マア・マア・マア・・ですから、その点は大人ですから、さっき言いたかったのは、その様なことを水に流してくれということです。でないとこれからの4年間一緒にやれないではないですか。今大切なことは、市長を支える会派の構成です。これまでのように水曜会で団結していかなければと考えていますが、今回は市長選挙のしこりも残り、下手をすると議会は少数与党になってしまうし、本当に重要な案件は否決だって考えられるよ。
C:そうだナァー、共産とネットの4と市政研究会は市長に批判的だとしても人事案件にからんでないから、結局議会は31人で人事をきめることになる。水曜会(市民ク9・連合3・緑水会2?)では、議会は安定多数とはならないね。
代表:ですから、通常議案の採決は概ね大丈夫としても、問題は人事案件ですね。8年前は教育長人事で臨時議会も開催されました。
D:へぇーそうですか、それは知りませんでしたが、市長選挙のしこりが残ったんですか。
代表:そうなんだよ、あの時は今の佐久間市長は小出市長時代のスキャンダルで勝ったから、その恨みたるやすごかったよ。そこで最初に教育長人事が問題となったんだ。市長の提案に対し、今回の市長候補松本先生を教育長に推薦する自民党と公明党の反撃にあって苦労したね。「牙を向けた人は賛成できない・」などとも言われ、なんとか苦労して公明の約束を取り付けることが出来たよ。そしたら、自民党も賛成にまわってきた、勝手なもんだよ。一部には金が動いたなんていっている人もいるが、断じてその様なことはない。
しかし、皮肉なもんだよ、難産だった教育長が選挙もなく一番安泰でいられるんだから。
E:わたし、よくわかんないの。私たち(9)と連合(3)と緑水会(2)に市政研究のTさんで15ですから・・みんなの党さんはどうですか。
代表:そうだな、みんなの党は中央では松本を推薦したが、市議会では松本を推すと不利になるということであまり松本選挙をやっていなかったようだね。
F:そうでもないよ、街宣カーで「熱血教師松本やすひこ」なんてやっていたよ。自民党だけではあそこまで票は伸びないよ。調味料と一緒だよ、3+0.5が5くらいになるんだよ。みんなの党が推薦したことで「自民党一色」という煮干の強いダシが和らいで美味しくなったね。自民党という一枚看板が和らいだのだろうね。しかし、佐久間、やっぱ、危なかった。
代表:それで、一応泉水さんがみんなに接触を試みたんだが・・と言っても、みんなの党公認候補だから、中央との矛盾は避けなければならないので、市長与党と組むのは難しいのではないかね。
G:そうすると、我々は9+3+2の14になり、自民は公明と組んで15、あとはみんなの党さんの2ですか。
代:それが、どうも緑水会の2がハッキリしていないんだよ、そうすると我々の方は13の可能性もあり、そうなると自民と公明だけでも15だから人事案件はわれわれにとって大変なことになる。そこにみんなの2が加わると、あっちは17か18の可能性もあるから人事案件は勝てないな。
H:人事案件を取るには緑水会を2でまとめてもらい、みんなの党の協力がどうしても必要となるようだが、俺ぁ、どっちでもいいな、議長なんてのはやりたい奴にやらせておけば良いよ。
E:そうすると、みんなの党さんがキャスチングボードを握ることになりますか。
代:まだ分らないよ。公明党は今までは中央の関係から自民党と行動を供にしたが、今回の市長選挙は中立だったから、公明党の動き次第でどうにでもなるよ。公明党と組めれば9+7で十分だ。あとはどうでも良くなる。
C:今のねじれ国会の参議院で話し合いが進むと面白い事となるものの、そこまで時間の余裕はない。
H:となると、最後の手段であれすっかね。自民党の中を十分観察して、少々浮いているアレとアレ二人を引き抜けばあちらは13となり、みんなを入れなくともこちらが15か16になる。
D:ヘェーそんなことがあるのですか。あるんだよ、与党の旨味はすごいからな。市長が動けば大変なことになる。
F:びっくり仰天の、開けてびっくり玉手箱だよ。ヒヒヒ。
代表:最後の最後まで、わからないよ。情報も錯綜するから中の人には訳が分らなくなるよ。またそこが狙い目だよ。4年前も上手くやったよ。
D:どういうことですか、それはナイショだよ。10年くらい経つと分るよ。
C:とにかく、人事はいつでも大変な騒ぎとなるが、市議会での人事問題は特に面白いよ。昔はこれに金がからんでいたから、凄まじかった。聞くところによると千葉市なんか亡くなった県議が動いて市長になるには500万位必要だったそうだよ。それでもなれなかった人がいたようだ。
D:ヘェーそんなこと聞くと俺は議長なんてなりたくないね。
H:まだ、若いからな、そういうことをいえるんだよ。それが4期5期やってくると支援者から「まだ議長になれないか」などとハッパをかけられるから、やらざるを得なくなるよ。
D:私たちは、先輩方の方針に従いますから、上手くやってください。
代表:それでは皆さんの一任をとったということで、これから画策に入ります。今日はご苦労様でした。
(第二会派議員総会)
代表:選挙戦ご苦労様でした。現職全員がここに再会できたことを嬉しく思います。しかし、市長選が残念でしたね。私は行ったんじゃないかと思ったのですが、現職はやっぱり強かったですね。
A:そりゃぁそうだよーおめぇー、しかしアレだけ接戦になるとは考えられなかったよ。勝てた原因は、市長の日常の機動力、8年間毎日市民と握手してきた結果だね。
B:学校の先生は、校長人事などに関心が強いが、やっぱ選挙が好きなんだな。それに定年退職して年金生活だから、時間もあるし教え子の名簿だって毎年卒業式で作るし、30年以上も名簿がそろっているよ、それに、同窓会の度に新しいのが出来ていれば、俺たちの後援会の名簿より正確だから、選挙をやると、とんでもなく強いよ。おれも先生やってれば良かったよ。
C:ハハハ、おめぇー先生にならないだろう、大学出てないからな。
代:それにしても今回は世代交代のように、若い人に頑張られてしまいました。やーやぁー参った、まいった。これからは若い人に道筋をつけて行ってもらわないと、俺たちは少しおとなしくしていますかね。
D:先輩、そんなことはありませんよ。ご指導していただかないことには、激しく戦った市長選の後遺症で市長から相当いじめられてしまいますよ。
E:ところで、こっちの市長候補者は、県議のところに謝りに行ったらしいのですが、「絶対許さない。」と強硬だったらしいよ。
F:なんで、謝りに行くんだよ。
E:だってそりゃぁおめぇー、県議選で同級生の姉崎をやったからよ。
F:そんなの自由じゃないか、県議でだれをやったって。
E:それがそうじゃねぇんだよ。最後の手を使ったなどとも言われているが、選挙は生き残りだよ。生き残りということは、自分が生き残るためには何でもありということ!ルールなんて無視だよ。
B:そうそう、俺も見たよ。前回下のほうで今回危ないと言われていた奴が、交差点で20本くらいの登り旗を持たせていたよ。完全にルール無視だよ。
誰でも、やりそうなことだから、あまり、言わないほうが良いかな。それにしても程度問題だな。毎回何かしらとんでもないルール無視があるね。
代表:選挙のことはそれくらいで、今日はその後の議会の人事など、特に議長選をにらんでの話し合いだ。
C:今度は、こっちのほうが簡単に多数じゃないかね。
E:だけど、与党の旨味はすごいから、野党にはなりたくないね。役所の仕事がなくなるよ。
代表:いや、逆だな、市長はヨー、少数与党になってしまうことを一番恐れているよ、だから本心はわからないが、表面上はヘラヘラしてくるよ。前の議会でも共産、ネットにだって、「ご質問ありがとう。」なんて言ってたんだから。
B:じゃぁ、また市民クの長老が「大連合で談合議会」をお願いします、と言ってくるかね。
C:そうだな、共産とネットを除き、32人のうち、一人会派を貫いている人は、また一人会派でこっちにはつかないけど、しかし、激しい市長選挙があったのだから、しばらくは一緒にやらないほうが良いんじゃないかね。衆院選も近いし。
B:それもそうだけど、うちは、以前から内部でもめて、議長選挙では最後にはあっちに上手いことやられているから、今度は結束して行こうや。
E:約束と言ってもいつも年功じゃおかしいだろうが、議長選挙で誰を入れるかは自由だろ。
C:おめぇ、またそんなことを、そういうことを言ってると、あっちに狙われるぞ。7年前は当日の朝ひっくり返されてしまったよ。結局当選回数を無視して先輩を出し抜いて議長になろうなどと画策すると、こっちが痛い目を見る。おめぇの親父だってそれで失敗したんだよ。
D:過去にどんなことがあった?
C:知ってっだろ、昔は封筒に入った現金を警察に持っていくぞなどと脅かして数回議長になった親父もいたよ。中野先生のときも若菜のときも内部で十分納得しないで押さえつけると、当日の朝ひっくり返るんだよ。
代表:だから、先ずは議会の申し合わせのように当選回数で行くことが一番安心だがね。
D:過去に議長経験した人は、もう議長になりたくないんですか。
C:そうではないが、中継ぎのようなときもあるよ。今回は当選4回組みが3人いるから順当に行けば、それで収まり、あと一人がどうなるか、だが、今のところ分らないよ。
F:そんな先のことより、先ず最初がどうなるかね。
C:共産とネットは数に入れないから、32のうちと公明で15だから、あと2つで勝てるな。
あっちは、市民クの9と連合の3、緑水会の2、市政研究1の15となるとやっぱみんなのところの引っ張り合いか。
代表:大体そんなところだが、どうも聞くところによると泉水と市長が直々モーションかけているようだよ。
D:ヘェー誰に、
C:誰にたって兄貴のところには行かないだろうよ。
E:だけんが、公認のところに割ってはいるかね。信じられないよ。
B:だから、市長の権限はすごいよ、自分の利害を考えると割られるね。それで、政治の世界は一寸先が闇ということだよ。裏切り、闇討ち陰謀など素人には分らないが、政治のプロはすごいよ、よっぽど信念を持たないと、利用できるだけ利用されるよ。
F:そのことを言っていたのかね。市長選挙で「素人云々」のチラシもあったが。
代表:それとは違うよ、いずれにしても仁義なき戦いのところもあるよ。
C:しかし、市長選挙のからみで言うと、こっちに有利かね。
B:それもそうだが、先ずは公明が大切だよ。これまでの流れの中で安心していると、当日の朝開けてみてびっくりということもある。
代表:過去には、そんなに昔ではないが、一人10万円での買収もあったということだよ。
C:まぁ、じっくり話合い、俺たちが割られないようにしないといけんな。
代表:それでは、ご苦労様でした。色々接触があるでしょうが逐一ご報告してください。それでは散会します。
2011年06月09日
2010年11月25日
議会役員の工場見学
11月25日、市議会議長以下,特別・常任各委員長7名で住友化学株式会社千葉工場(姉崎)と旭硝子千葉工場の見学会に参加いたしました。
元々理系の人間ですから、会社の主な事業内容のご説明を伺っていたますと、質問したいことが次から次と出てきました。
特に、これまで「触媒」と言われても、「触媒自体は変化しないが、化学反応を促進する物質」程度の理解しかありませんでしたが、コンピューターの画面上で触媒の分子構造が化学反応に関与しているような画面が見られ興味がそそられました。
最後に『ご質問は』と言われましたので、「色々あるのですが、時間の制約もありますので、数点お伺いします。」と切り出し、多くの大企業が次々と海外進出してしまい、わが国では失業者があふれていることについて民族意識を掻き立てられますので、その点を率直にお伺いしました。
ご説明によりますと、要するに、人件費などではそれほど海外でのメリットはないが、最後の経常利益に対する法人税で、それまでの企業努力がごっそりと持っていかれてしまうことが海外進出の大きな動機になっていることが判明しました。
私なども、自分に対する経済的利益が全くなくとも、ゴルフで日本の女子プロが韓国勢に負けていると心情的に日本人を応援するのですが、具体的に自らの経済的利益が影響を受けるとなると、日本人だからと言って不利益を覚悟で応援は出来ませんよね。
また、企業の社会的責任の一端として『地域貢献』だけでなく『世界貢献』をしているとのご説明でしたが、残念かな「わが国への貢献」について意識的なご説明はありませんでした。
大きな企業では、既に地球的規模でボーダレスですから、政治家は税金だけとって外交経済に関して間抜けなことをしているので、企業のトップは政府など信用できないということでしょうかね。
それにしても、一流企業のエリート言われる人は、優秀な人がおそろいで、一部議員が間抜けな質問などしますと、聞いているほうが赤面します。だいたい自分の能力で相手を評価できると考えているところが、大きな間違いです。ソクラテスから学ぶ必要があります。
元々理系の人間ですから、会社の主な事業内容のご説明を伺っていたますと、質問したいことが次から次と出てきました。
特に、これまで「触媒」と言われても、「触媒自体は変化しないが、化学反応を促進する物質」程度の理解しかありませんでしたが、コンピューターの画面上で触媒の分子構造が化学反応に関与しているような画面が見られ興味がそそられました。
最後に『ご質問は』と言われましたので、「色々あるのですが、時間の制約もありますので、数点お伺いします。」と切り出し、多くの大企業が次々と海外進出してしまい、わが国では失業者があふれていることについて民族意識を掻き立てられますので、その点を率直にお伺いしました。
ご説明によりますと、要するに、人件費などではそれほど海外でのメリットはないが、最後の経常利益に対する法人税で、それまでの企業努力がごっそりと持っていかれてしまうことが海外進出の大きな動機になっていることが判明しました。
私なども、自分に対する経済的利益が全くなくとも、ゴルフで日本の女子プロが韓国勢に負けていると心情的に日本人を応援するのですが、具体的に自らの経済的利益が影響を受けるとなると、日本人だからと言って不利益を覚悟で応援は出来ませんよね。
また、企業の社会的責任の一端として『地域貢献』だけでなく『世界貢献』をしているとのご説明でしたが、残念かな「わが国への貢献」について意識的なご説明はありませんでした。
大きな企業では、既に地球的規模でボーダレスですから、政治家は税金だけとって外交経済に関して間抜けなことをしているので、企業のトップは政府など信用できないということでしょうかね。
それにしても、一流企業のエリート言われる人は、優秀な人がおそろいで、一部議員が間抜けな質問などしますと、聞いているほうが赤面します。だいたい自分の能力で相手を評価できると考えているところが、大きな間違いです。ソクラテスから学ぶ必要があります。
2010年01月08日
五井駅東口開発(再掲)
以下のブログは、2005年11月16日に掲載したものです。現在五井駅東口開発で中心となるはずであったイトーヨーカドーが進出しないことが決まっています。そこでこれからどうなるんだ、とご心配の方がいらっしゃるでしょうから今一度「原点」に戻り考えて見ましょう、と言うことで再掲します。(若干手直しします。)
昨日(2005年11月15日)、五井駅東口整備に関する調査特別委員会が開催されました。これまで、ずっと具体的イメージが湧かず、本当にやれるのかいな?と思っていました。今もその思いは変わりません。
前回の委員会でも執行部に具体的根拠のある数字を基礎にして全体の事業計画を示していただきたいと申し入れていたと思うのですが、執行部は未だ具体的根拠に基づく全体の事業を示すことが出来ません。
なかなか具体的数字が出てきませんので、そこで大雑把な数字を出しながら、この大事業が本当に可能なのか、検討まで行きませんが、考えて見ます。
先ず、出発点となる数字ですが、全体の面積は50ヘクタール、組合は、組合員の個人負担は減歩率50%だけと考えているようですし、執行部の出した固定資産評価の大まかな数字が平米45000円程度、10aで4500万円、1haでは4億5000万円と考えています。
そこで、全体の土地評価額はこれから考えますと、50haの不動産評価額は225億円、この半分(減歩率)が土地の造成費などの事業費となりますから、組合は112億5000万円で50haの土地に道路を作り、下水道、調整池などを作ります。尤も内10haを市が公園用地として取得するなどして、市原市の税金投入額は63億円を最高限度と考えています。(残り49億5千万円が商業地区として売却した代金か?)
この事業が何年かかって成功するか今のところ不明ですが、この大事業が終了すれば、仮に田んぼを2反歩所有する人は、面積が半分になっても4500万円の優良宅地を所有できることになります。
話は変わりますが、僕も田んぼを所有しています。最近では、何とか農業を続けている人にお願いして米を作っていただかなければ田んぼは荒れてしまい、お隣に迷惑をかけてしまいます。既に収益還元法で田んぼを評価しても反当り10万円程度でしょう。
結局、現在農業振興地区の田んぼの経済的価値は限りなくゼロに近づいています。五井駅東口に広がる優良農地も経済的に見ると全くと言っては叱られますが、既に価値がなく収益還元法で評価しても数十万円しか価値のない土地なのです。
そこで、この地区の土地所有者は、国の基本政策である農業振興地区の指定を外し、組合施行で区画整理を行おうと考えたと思います。市原市も五井駅東口を本市の玄関として市原市の中心として賑わいのある街づくりをしようとこの組合施行の区画整理に乗っかり、中心核作りを考えているのです。
ところが、この市原市の中心核といっても本市のすぐ隣の蘇我に、権利者がわずか旧川崎製鉄だけであり、土地整備の権利関係が極めて簡単であったことから事業も急ピッチで進み既にイトーヨーカ堂などの大きな店舗が進出しています。
しかし、先ごろの新聞報道にもありましたが、客は予定の半分も入っていません。権利関係が簡単で、整備が順調に進んだ蘇我でさえこのように必ずしもいい結果が出ていません。
この様な状況下で市原市がお隣り千葉市(蘇我)に都市間競争で勝ち残れる五井駅東口の整備が出来るのかとても心配しています。
昨日の特別委員会で坂口助役は、市原市の負担は最高で63億円と約束していましたが、全体の事業費を考えてもこの約束を守るのは大変と思います。
話が飛びますが、現在東金市では約65haの宅地を組合施行の土地区画整理を行い、既に10年以上経過していると思います。ところで、組合施行でありながら、既に東金市は本来負担する必要がなかったと思われる道路用地、調整池、下水道工事などで、昨日坂口助役が明言した金額と同額の63億円をつぎ込んでいますが、未だ換地、負担金回収など事業が完了しないだけでなく、組合は銀行から約6億円の借り入れがあり現在特定調停などを行い、銀行と減額交渉をしているようです。
しかし、当然のこと銀行は利子つきで貸し付けた元金を負けるようなことをせず、組合は窮地に立っています。組合は殆ど破綻状況とも思われますが、組合は組合員の無限責任で事業を行っていますので、銀行は最終的には各組合員の財産に対して強制執行も出来る法的立場にありますから、この組合施行の土地区画整理事業は全く予断を許しませんし、かと言って破産も出来ないのです。
同じようなことはこの五井駅東口でも考えられます。当初は公園用地だけ、といいながら、組合の財政負担が大きくなると、次は道路用地代金を支出しろ、下水道工事をしてくれ、と次々と支出を迫られます。いまだ事業が始まる前に63億円の支出をすると言っているのですが、事業が始まってしまえば様々な負担を求められるのは明らかです。
仮に市原市が財政負担をしなければ、組合員は無限連帯責任を負担しますので銀行は債権の回収がやりやすい資産家から最初に競売にかけられてしまうことにも成りかねません。
組合の人たちは本当にそこまで腹を決めてこの事業を考えているのでしょうか、近く組合との懇談会もあるでしょうから、その点を含め、しっかり確認しようと思っています。ひょっとすると、安易に土地の値段が上がるし、米を作らなくて良くなる、と考えてはいないでしょうかね。
僕が考える安直で一番良い方法は、先ず、蘇我の例を見れば分かるように、権利者が少ないことは事業の遂行が容易ですし、逆に権利者が多いことは事業の遂行に困難をきたしますから、仮にやるなら、本市が計画区域内の農地を時価で購入(農地を所有することは数年で大変となる)し、必要な道路・商業地区を造成して早期に売却する。その上で公園を整備し、中心核を整備することだと考えます。
農地の購入価格は反当り、精々200万円、1ha2000万円、10ha2億円、50haでも10億円です。森林公園のように使い途のない山林を坪単価6万円以上も出して買う無駄遣いとは違います。でもこの値段では誰も田んぼは手放さないでしょうね。だめなら、農業振興地区ですから、農業を続けていただくしかないのではないでしょうか。
昨日(2005年11月15日)、五井駅東口整備に関する調査特別委員会が開催されました。これまで、ずっと具体的イメージが湧かず、本当にやれるのかいな?と思っていました。今もその思いは変わりません。
前回の委員会でも執行部に具体的根拠のある数字を基礎にして全体の事業計画を示していただきたいと申し入れていたと思うのですが、執行部は未だ具体的根拠に基づく全体の事業を示すことが出来ません。
なかなか具体的数字が出てきませんので、そこで大雑把な数字を出しながら、この大事業が本当に可能なのか、検討まで行きませんが、考えて見ます。
先ず、出発点となる数字ですが、全体の面積は50ヘクタール、組合は、組合員の個人負担は減歩率50%だけと考えているようですし、執行部の出した固定資産評価の大まかな数字が平米45000円程度、10aで4500万円、1haでは4億5000万円と考えています。
そこで、全体の土地評価額はこれから考えますと、50haの不動産評価額は225億円、この半分(減歩率)が土地の造成費などの事業費となりますから、組合は112億5000万円で50haの土地に道路を作り、下水道、調整池などを作ります。尤も内10haを市が公園用地として取得するなどして、市原市の税金投入額は63億円を最高限度と考えています。(残り49億5千万円が商業地区として売却した代金か?)
この事業が何年かかって成功するか今のところ不明ですが、この大事業が終了すれば、仮に田んぼを2反歩所有する人は、面積が半分になっても4500万円の優良宅地を所有できることになります。
話は変わりますが、僕も田んぼを所有しています。最近では、何とか農業を続けている人にお願いして米を作っていただかなければ田んぼは荒れてしまい、お隣に迷惑をかけてしまいます。既に収益還元法で田んぼを評価しても反当り10万円程度でしょう。
結局、現在農業振興地区の田んぼの経済的価値は限りなくゼロに近づいています。五井駅東口に広がる優良農地も経済的に見ると全くと言っては叱られますが、既に価値がなく収益還元法で評価しても数十万円しか価値のない土地なのです。
そこで、この地区の土地所有者は、国の基本政策である農業振興地区の指定を外し、組合施行で区画整理を行おうと考えたと思います。市原市も五井駅東口を本市の玄関として市原市の中心として賑わいのある街づくりをしようとこの組合施行の区画整理に乗っかり、中心核作りを考えているのです。
ところが、この市原市の中心核といっても本市のすぐ隣の蘇我に、権利者がわずか旧川崎製鉄だけであり、土地整備の権利関係が極めて簡単であったことから事業も急ピッチで進み既にイトーヨーカ堂などの大きな店舗が進出しています。
しかし、先ごろの新聞報道にもありましたが、客は予定の半分も入っていません。権利関係が簡単で、整備が順調に進んだ蘇我でさえこのように必ずしもいい結果が出ていません。
この様な状況下で市原市がお隣り千葉市(蘇我)に都市間競争で勝ち残れる五井駅東口の整備が出来るのかとても心配しています。
昨日の特別委員会で坂口助役は、市原市の負担は最高で63億円と約束していましたが、全体の事業費を考えてもこの約束を守るのは大変と思います。
話が飛びますが、現在東金市では約65haの宅地を組合施行の土地区画整理を行い、既に10年以上経過していると思います。ところで、組合施行でありながら、既に東金市は本来負担する必要がなかったと思われる道路用地、調整池、下水道工事などで、昨日坂口助役が明言した金額と同額の63億円をつぎ込んでいますが、未だ換地、負担金回収など事業が完了しないだけでなく、組合は銀行から約6億円の借り入れがあり現在特定調停などを行い、銀行と減額交渉をしているようです。
しかし、当然のこと銀行は利子つきで貸し付けた元金を負けるようなことをせず、組合は窮地に立っています。組合は殆ど破綻状況とも思われますが、組合は組合員の無限責任で事業を行っていますので、銀行は最終的には各組合員の財産に対して強制執行も出来る法的立場にありますから、この組合施行の土地区画整理事業は全く予断を許しませんし、かと言って破産も出来ないのです。
同じようなことはこの五井駅東口でも考えられます。当初は公園用地だけ、といいながら、組合の財政負担が大きくなると、次は道路用地代金を支出しろ、下水道工事をしてくれ、と次々と支出を迫られます。いまだ事業が始まる前に63億円の支出をすると言っているのですが、事業が始まってしまえば様々な負担を求められるのは明らかです。
仮に市原市が財政負担をしなければ、組合員は無限連帯責任を負担しますので銀行は債権の回収がやりやすい資産家から最初に競売にかけられてしまうことにも成りかねません。
組合の人たちは本当にそこまで腹を決めてこの事業を考えているのでしょうか、近く組合との懇談会もあるでしょうから、その点を含め、しっかり確認しようと思っています。ひょっとすると、安易に土地の値段が上がるし、米を作らなくて良くなる、と考えてはいないでしょうかね。
僕が考える安直で一番良い方法は、先ず、蘇我の例を見れば分かるように、権利者が少ないことは事業の遂行が容易ですし、逆に権利者が多いことは事業の遂行に困難をきたしますから、仮にやるなら、本市が計画区域内の農地を時価で購入(農地を所有することは数年で大変となる)し、必要な道路・商業地区を造成して早期に売却する。その上で公園を整備し、中心核を整備することだと考えます。
農地の購入価格は反当り、精々200万円、1ha2000万円、10ha2億円、50haでも10億円です。森林公園のように使い途のない山林を坪単価6万円以上も出して買う無駄遣いとは違います。でもこの値段では誰も田んぼは手放さないでしょうね。だめなら、農業振興地区ですから、農業を続けていただくしかないのではないでしょうか。
2009年11月12日
アラブ社会(議員研修会)
「姦通罪では、石打の刑」「相手の持ち物を褒めてはいけない。」「世界の原油取引は実際の生産量の1000倍である。」など、わが耳を疑う講演内容でした。
11月11日市原市民会館会議室で市議会議員研修会があり「日本アラブ協会」事務局長北村信幸氏の講演がありました。
北村氏は、W大学商学部を卒業後大協石油に入社後77年からイリノイ大学でMBAを取得し、コスモ石油理事など活躍された後、07年から現職という経歴です。
昨年は、「博士号」を持つ人の講演で、講師のセンセイの犯罪白書の読み方、議会のチェック機能の解釈などに問題があり「噛み付いた」のですが、今年は、通常では見ることも聞くこともできない講演内容(オフレコもある)で、アラブに関する社会経済とアラブの下半身の二本立てであり、講師の器を感じさせる充実した研修会となりました。
冒頭の「姦通罪」に関して、イスラムの女性が結婚前男性と関係を持つことは絶対許されず、「一族の恥」ということで恥をかかされた父親とか長男は、娘・妹を外国まで追いかけガソリンをかけて焼き殺すということを聞いたことがありますが、講演では、姦通罪の犯人を首まで土に埋め、この「罪人」に対し通行人が石を投げて殺す、のが刑罰だというのです。
(講演会ではでませんでしたが)その石もこぶし程度の大きさの石を投げるのであり、大きな石を投げて一回で死なないようにするというのです。
また、どうして相手の持ち物を褒めてはいけないのでしょうかね。日本人の価値観では相手が素敵なネクタイなどをしているときは「素敵なネクタイですね。」と褒めるのが、洒落ているのですが、イスラムの社会では「相手の持ち物を褒めてはいけない。」というのが「常識」だそうですが、わかりませんでした。
これは、相手の持ち物をほめるということは、褒められたネクタイには褒めた人間の嫉妬心が付いてしまい「汚らわしい」ことになるから、このネクタイは褒めた人にあげることになる、というのです。ですから絶対相手の持ち物を褒めてはならないというのです。
WTIの石油取引は、実際の生産量の千倍の先物取引(4億バレル)が行われているそうです。小豆などの先物相場では「決済日」があり、期限がくると現金と小豆が交換されることになるのですが、原油生産量の千倍もの取引の決済日がどうなるのか、50万トンの石油タンカーなどを用意して商品の受け取りに行くのか、しかし現物がないのですね。
これは大変だ、などと不思議でしたので、この質問をしたところ、何のことはない、決済日はカネを払って先送りするということです。石油タンカーの用意はいらないのです。
この先送り制度(本来の先物取引は、価額変動リスクをさける目的)によって現実の生産量の1000倍もの「取引」が行われ、世界の原油の値段が決まってしい、この原油の値段で世界経済が動くのですから、「世界経済」という化け物は、常識人の理解できるものではありません。
何時でしたか、「学」とは科学であり、(発生した事実から因果関係を予測して)結果を予測できる法則を発見するものであるというようなことを書きましたが、「経済学」は正に科学ではありませんね。ですから「経済学者」などという人の話は、まともに聞いていられるものではありませんよ。
話しがそれましたが、講演会のあと懇親会となり、北村先生をご紹介した某議員は「誰か、家のかみさんを褒めてくれないかな。」などと、素面(しらふ)で言っていましたね。
11月11日市原市民会館会議室で市議会議員研修会があり「日本アラブ協会」事務局長北村信幸氏の講演がありました。
北村氏は、W大学商学部を卒業後大協石油に入社後77年からイリノイ大学でMBAを取得し、コスモ石油理事など活躍された後、07年から現職という経歴です。
昨年は、「博士号」を持つ人の講演で、講師のセンセイの犯罪白書の読み方、議会のチェック機能の解釈などに問題があり「噛み付いた」のですが、今年は、通常では見ることも聞くこともできない講演内容(オフレコもある)で、アラブに関する社会経済とアラブの下半身の二本立てであり、講師の器を感じさせる充実した研修会となりました。
冒頭の「姦通罪」に関して、イスラムの女性が結婚前男性と関係を持つことは絶対許されず、「一族の恥」ということで恥をかかされた父親とか長男は、娘・妹を外国まで追いかけガソリンをかけて焼き殺すということを聞いたことがありますが、講演では、姦通罪の犯人を首まで土に埋め、この「罪人」に対し通行人が石を投げて殺す、のが刑罰だというのです。
(講演会ではでませんでしたが)その石もこぶし程度の大きさの石を投げるのであり、大きな石を投げて一回で死なないようにするというのです。
また、どうして相手の持ち物を褒めてはいけないのでしょうかね。日本人の価値観では相手が素敵なネクタイなどをしているときは「素敵なネクタイですね。」と褒めるのが、洒落ているのですが、イスラムの社会では「相手の持ち物を褒めてはいけない。」というのが「常識」だそうですが、わかりませんでした。
これは、相手の持ち物をほめるということは、褒められたネクタイには褒めた人間の嫉妬心が付いてしまい「汚らわしい」ことになるから、このネクタイは褒めた人にあげることになる、というのです。ですから絶対相手の持ち物を褒めてはならないというのです。
WTIの石油取引は、実際の生産量の千倍の先物取引(4億バレル)が行われているそうです。小豆などの先物相場では「決済日」があり、期限がくると現金と小豆が交換されることになるのですが、原油生産量の千倍もの取引の決済日がどうなるのか、50万トンの石油タンカーなどを用意して商品の受け取りに行くのか、しかし現物がないのですね。
これは大変だ、などと不思議でしたので、この質問をしたところ、何のことはない、決済日はカネを払って先送りするということです。石油タンカーの用意はいらないのです。
この先送り制度(本来の先物取引は、価額変動リスクをさける目的)によって現実の生産量の1000倍もの「取引」が行われ、世界の原油の値段が決まってしい、この原油の値段で世界経済が動くのですから、「世界経済」という化け物は、常識人の理解できるものではありません。
何時でしたか、「学」とは科学であり、(発生した事実から因果関係を予測して)結果を予測できる法則を発見するものであるというようなことを書きましたが、「経済学」は正に科学ではありませんね。ですから「経済学者」などという人の話は、まともに聞いていられるものではありませんよ。
話しがそれましたが、講演会のあと懇親会となり、北村先生をご紹介した某議員は「誰か、家のかみさんを褒めてくれないかな。」などと、素面(しらふ)で言っていましたね。
2009年09月02日
地域医療と節税
今日は、自分から言うのも変なのですが、議員生活の中で地域医療を守りつつ膨大な税金節約ができたという、お話です。
先ごろ、平成21年度9月議会が招集され、引き続く議案説明の中で「9月補正予算(案)の概要」が示されました。
この中で、特筆すべきものとして「国民健康保険事業特別会計」で1億4千万円の減額補正が提案されました。これは、前の加茂市民病院、現在の国保診療所に対し毎年一般会計から「病院の赤字」が補填されていたものが、今年8月1日から国保診療所が医療法人社団緑祐会によって運営される事に伴い、一般会計からの拠出金が不要となったものです。
平成11年度の3億5054万円を最高として、以後平成12年度から毎年2億円から3億円の赤字補てんを行い、平成18年度まで8年間の合計19億9088万円を支出し、国保診療所になってからも19年度1億5170万円、20年度1億1503万円を拠出してきました。
最近の10年間で合計22億5762万円が一般会計から拠出されていました。
行政が地域医療を守るため、赤字覚悟で病院を経営する必要もあるでしょうが、建物から病院設備まで全て税金を投入し、さらに毎年2〜3億円の赤字を出していることは、民間では考えられません。
そこで、議員となってから、毎年のように病院経営の問題点を追求し、場合によっては民間に5年間限定で10億円程度の「補助金」を出しても病院経営を民間に移すべきである、という大胆な提案までしてきました。
5年前の2004年12月13日のブログでは「・・病院とする必要が本当にあるのか地域の医療需要に対応できる診療所では足りないのでしょうか。」と書きました。
この度、竹馬の友である緑祐会の理事長(永野病院理事長)が当面の赤字覚悟で地域医療を守るとの決断をされたことで、本市では来年度から一般会計から国保診療所への支出がなくなります。
一般会計からの支出項目が消えてしまいますと、これまでの赤字補てんが予算書から消えてしまい、全く誰の目にもつかなくなります。そこで、今回敢えてこの事実を報告しておく事にしました。
議員生活6年間で最大の功績と自負しています。
先ごろ、平成21年度9月議会が招集され、引き続く議案説明の中で「9月補正予算(案)の概要」が示されました。
この中で、特筆すべきものとして「国民健康保険事業特別会計」で1億4千万円の減額補正が提案されました。これは、前の加茂市民病院、現在の国保診療所に対し毎年一般会計から「病院の赤字」が補填されていたものが、今年8月1日から国保診療所が医療法人社団緑祐会によって運営される事に伴い、一般会計からの拠出金が不要となったものです。
平成11年度の3億5054万円を最高として、以後平成12年度から毎年2億円から3億円の赤字補てんを行い、平成18年度まで8年間の合計19億9088万円を支出し、国保診療所になってからも19年度1億5170万円、20年度1億1503万円を拠出してきました。
最近の10年間で合計22億5762万円が一般会計から拠出されていました。
行政が地域医療を守るため、赤字覚悟で病院を経営する必要もあるでしょうが、建物から病院設備まで全て税金を投入し、さらに毎年2〜3億円の赤字を出していることは、民間では考えられません。
そこで、議員となってから、毎年のように病院経営の問題点を追求し、場合によっては民間に5年間限定で10億円程度の「補助金」を出しても病院経営を民間に移すべきである、という大胆な提案までしてきました。
5年前の2004年12月13日のブログでは「・・病院とする必要が本当にあるのか地域の医療需要に対応できる診療所では足りないのでしょうか。」と書きました。
この度、竹馬の友である緑祐会の理事長(永野病院理事長)が当面の赤字覚悟で地域医療を守るとの決断をされたことで、本市では来年度から一般会計から国保診療所への支出がなくなります。
一般会計からの支出項目が消えてしまいますと、これまでの赤字補てんが予算書から消えてしまい、全く誰の目にもつかなくなります。そこで、今回敢えてこの事実を報告しておく事にしました。
議員生活6年間で最大の功績と自負しています。
2009年01月27日
「博士」が講師の議員立法研修会
昨日,議員立法について議員研修会があるということで,午後の予定をキャンセルして参加することにしました。昨今議員立法の重要性が叫ばれていますが,国レベルで議院内閣制を採用し,衆参両院にそれぞれ優秀な公務員を揃えた法制局がありますが,それでも中々議員立法は大変です。
アメリカのように大統領制を採用して,議会はもっぱら法律を制定してこの法律をもとにして大統領が行政権を行使するという伝統があれば,議会の立法も容易でしょう。
しかし,わが国は未だ国レベルでも議員立法が難しいものをさらに地方レベルでアメリカのように大統領制を採用したからといって,議会が立法をするのが本来の姿だなどと考えても,なかなかわが国の実情には合わない事は明らかです。
この様な,認識がありましたから,講師は議院内閣制とか大統領制の中での議員立法に研究を深め,それが地方自治でいかなる役割を果たすのか,またそれがわが国の民主主義にとってどのように有益か,などと話が進むのかと期待していました。そうであれば,午後の予定をキャンセルしても聞く価値があると考えていました。
それはともかく,講演開始予定時刻を3時と誤解して,少し早めに事務局に着きますと,本日の講演料が25万円という事が判明しました。現在の不況下では若者が一月一生懸命働いても中々20万円を稼ぐのは大変ですが,財団法人に所属して給与の支給も受けているであろう講師は,90分で25万円,当日の講演が1日の仕事としても,一年に換算しますと6250万円になります。
自分の仕事のキャンセルと講演料をプラスマイナスしますと,とても今日は「貴重な時間」となります。ですから相当の期待をして机に座りメモを取ろうとしたのですが,しかし,講演が始まると,直ぐがっかりしました。
こちらは講師がどのような内容の話をするのかが問題で,どこの大学を出ているかなどという事は全く興味がありませんが,講師は自分の経歴(本来,司会が簡単ご紹介すること)を話し始め,どこそこ大学の博士号,どこそこ市役所のアドバイザー,こんな本も出版しましたので,印税が入ってくるなどと自分の権威付けを始めました。
内容に入っても,神奈川県の議会では,「首長提案の議案の92%が原案可決で通過しているから」「議会のノチェック機能が働いていない」などという事を話し始めました。原案可決が多いと議会のチェック機能が働いていないなどということは,全くナンセンスなのです。
この論法が正しいためには,執行部の提案する条例案の多くが出鱈目である事が前提となります。出鱈目な原案をそのまま議会が承認するならば議会のチェックが働いていない事は明らかですが,原案可決率などと言うトータルな数字で議会のチェック機能を論ずることは,少なくとも「博士」の言う事ではありません。
議会のチェック機能は,あくまで個別の条例案の審査がどのようになされたかという事でしか,把握できないでしょう。例えば加茂運動公園用地取得について議会がどのように反応したか,という事でしょう。これなど国の事業である圏央道の重要性と加茂地区の住民の運動広場ですから,そもそもその必要性を比べる事自体ができないようない違いがあるものです。
ですから,この様なレベルの異なる事業を進めるために国の事業と同一価額で田んぼを取得しようとする執行部原案をそのまま承認するということは,全く議会のチェック機能が働いていないといえると考えます。このレベルの違いを全く考えず,ベラボーな値段で田んぼを買収した事で,以後加茂地区で病院用地を取得しようとするようなとき大きな障害となるでしょうね。先の見えない執行部とチェック機能の働かない議会の責任は重大です。
話が飛びましたが,講師は,犯罪の多い少ないについても同じように全くナンセンスな事を言っていました。犯罪認知件数の多寡で犯罪の多い少ないと言う事を話しているのです。これも佐久間市長の説明と同じなのですが,「犯罪が減った」と言う社会現象は,「犯罪認知件数」と言う数字だけで論じては,全く素人の話なのです。
犯罪認知件数とは,捜査機関が知りえた犯罪の数という事で,その数は告訴・告発・被害届け・現行犯などの合計数であり,社会に多数存在している「暗数」の実態調査などをしてから,社会の犯罪総数を「推定」しなければ社会に存在している犯罪が多いとか少ないなどとは論ずる事がそもそもできないのです。政治的発言をする市長ならともかく,「学者」として少なくとも90分25万円をとる「博士」の言うべき事ではありません。
こんなこともありましたね。講師は,次の話に入るとき「ここまで良いですか。」といって暫くまた別けの分からないことをいってから「ここまで良いですか。」とまた聞くものですから私が「質問して良いですか」と言いますと「質問は後でお願いします。」(実は,質問をさせないつもりであった)
話が終わり「質問はメールしていただければ,個別に対応します。」等と言う無責任(最後は,個人的に回答した,いやしていない,などという事になる)な態度に出たのですが,幸い局長が「この際ですから,質問があれば」と質問の機会を与えてくれましたので質問する事にしました。
私としては,自らの経済的損失(医師の元市議であった中野先生は代診に費用は議会一日10万円と話していました。弁護士も大体同じです)と高額な講演料とその内容から相当腹を立てていたことから,なかなか冷静に質問ができるほど人間的な修行ができていませんから,外の人に質問の趣旨が十分伝わっていないと思いますが,議会の原案可決と議会のチェック機能と大統領制などについての自分の考えから,講師が議員立法の政策研究などをしているのかと嫌味な質問をしておきました。
29日は、京葉五市議員研修会がありますが、楽しみですね。いままでは大変つまらない講演が多すぎましたから・・
アメリカのように大統領制を採用して,議会はもっぱら法律を制定してこの法律をもとにして大統領が行政権を行使するという伝統があれば,議会の立法も容易でしょう。
しかし,わが国は未だ国レベルでも議員立法が難しいものをさらに地方レベルでアメリカのように大統領制を採用したからといって,議会が立法をするのが本来の姿だなどと考えても,なかなかわが国の実情には合わない事は明らかです。
この様な,認識がありましたから,講師は議院内閣制とか大統領制の中での議員立法に研究を深め,それが地方自治でいかなる役割を果たすのか,またそれがわが国の民主主義にとってどのように有益か,などと話が進むのかと期待していました。そうであれば,午後の予定をキャンセルしても聞く価値があると考えていました。
それはともかく,講演開始予定時刻を3時と誤解して,少し早めに事務局に着きますと,本日の講演料が25万円という事が判明しました。現在の不況下では若者が一月一生懸命働いても中々20万円を稼ぐのは大変ですが,財団法人に所属して給与の支給も受けているであろう講師は,90分で25万円,当日の講演が1日の仕事としても,一年に換算しますと6250万円になります。
自分の仕事のキャンセルと講演料をプラスマイナスしますと,とても今日は「貴重な時間」となります。ですから相当の期待をして机に座りメモを取ろうとしたのですが,しかし,講演が始まると,直ぐがっかりしました。
こちらは講師がどのような内容の話をするのかが問題で,どこの大学を出ているかなどという事は全く興味がありませんが,講師は自分の経歴(本来,司会が簡単ご紹介すること)を話し始め,どこそこ大学の博士号,どこそこ市役所のアドバイザー,こんな本も出版しましたので,印税が入ってくるなどと自分の権威付けを始めました。
内容に入っても,神奈川県の議会では,「首長提案の議案の92%が原案可決で通過しているから」「議会のノチェック機能が働いていない」などという事を話し始めました。原案可決が多いと議会のチェック機能が働いていないなどということは,全くナンセンスなのです。
この論法が正しいためには,執行部の提案する条例案の多くが出鱈目である事が前提となります。出鱈目な原案をそのまま議会が承認するならば議会のチェックが働いていない事は明らかですが,原案可決率などと言うトータルな数字で議会のチェック機能を論ずることは,少なくとも「博士」の言う事ではありません。
議会のチェック機能は,あくまで個別の条例案の審査がどのようになされたかという事でしか,把握できないでしょう。例えば加茂運動公園用地取得について議会がどのように反応したか,という事でしょう。これなど国の事業である圏央道の重要性と加茂地区の住民の運動広場ですから,そもそもその必要性を比べる事自体ができないようない違いがあるものです。
ですから,この様なレベルの異なる事業を進めるために国の事業と同一価額で田んぼを取得しようとする執行部原案をそのまま承認するということは,全く議会のチェック機能が働いていないといえると考えます。このレベルの違いを全く考えず,ベラボーな値段で田んぼを買収した事で,以後加茂地区で病院用地を取得しようとするようなとき大きな障害となるでしょうね。先の見えない執行部とチェック機能の働かない議会の責任は重大です。
話が飛びましたが,講師は,犯罪の多い少ないについても同じように全くナンセンスな事を言っていました。犯罪認知件数の多寡で犯罪の多い少ないと言う事を話しているのです。これも佐久間市長の説明と同じなのですが,「犯罪が減った」と言う社会現象は,「犯罪認知件数」と言う数字だけで論じては,全く素人の話なのです。
犯罪認知件数とは,捜査機関が知りえた犯罪の数という事で,その数は告訴・告発・被害届け・現行犯などの合計数であり,社会に多数存在している「暗数」の実態調査などをしてから,社会の犯罪総数を「推定」しなければ社会に存在している犯罪が多いとか少ないなどとは論ずる事がそもそもできないのです。政治的発言をする市長ならともかく,「学者」として少なくとも90分25万円をとる「博士」の言うべき事ではありません。
こんなこともありましたね。講師は,次の話に入るとき「ここまで良いですか。」といって暫くまた別けの分からないことをいってから「ここまで良いですか。」とまた聞くものですから私が「質問して良いですか」と言いますと「質問は後でお願いします。」(実は,質問をさせないつもりであった)
話が終わり「質問はメールしていただければ,個別に対応します。」等と言う無責任(最後は,個人的に回答した,いやしていない,などという事になる)な態度に出たのですが,幸い局長が「この際ですから,質問があれば」と質問の機会を与えてくれましたので質問する事にしました。
私としては,自らの経済的損失(医師の元市議であった中野先生は代診に費用は議会一日10万円と話していました。弁護士も大体同じです)と高額な講演料とその内容から相当腹を立てていたことから,なかなか冷静に質問ができるほど人間的な修行ができていませんから,外の人に質問の趣旨が十分伝わっていないと思いますが,議会の原案可決と議会のチェック機能と大統領制などについての自分の考えから,講師が議員立法の政策研究などをしているのかと嫌味な質問をしておきました。
29日は、京葉五市議員研修会がありますが、楽しみですね。いままでは大変つまらない講演が多すぎましたから・・
2008年09月19日
鶏を裂くに牛刀をブン回した市長
平成20年第3回定例会が、9月19日、決算特別委員会での決算審査を閉会中に行う事にして、定例会自体は、終了しました。
今回の議会では、初めて議案質疑をいたしました。これまで何度か、代表質問とか、個別質問と言う事で市政に関する一般質問という、抽象的なことは質問しました。その中で、AEDの設置などは、一般質問から直接出てきた一応の「成果」(必要性を指摘しておいたのですが、女子中学生が一人なくなり実現した。無念である。)でしょうが、全般的に興味をそそる様な問題はありませんでした。質問自体錬れていないかも知れないのですが、執行部の答弁は、極ありきたりの、「検討をします。」と言われて、その後を検証しても余り進歩していないからです。
その点議案質疑は、問題点を直接ぶつけますが、これは野党特に共産党が「専売特許」のようにするもので、「与党」は、執行部を攻撃するような感じなので余りしなかったようです。
しかし、今回は、加茂運動広場の用地買収を巡り、時価の10倍はするであろう高額での取得は、到底納得が行きませんでした。それに議案説明の際、虫食いとなる土地は、相続手続きだけを理由としていましたので、緑水会で値段のことを言い出したあと、常任委員会で「値段の折り合いが付かないところがある。」という極めて重大な問題が出てきたのです。これも、議案質疑をするということから出てきた事実であり、これは全く議会を馬鹿にしています。
昔、決算員会で某課長が「それでは、本当のことを言います。」などと「珍答弁」をしたと言う事を聞きましたが、今回も議案説明と言う手続きの中で、本来言うべき時に、言うべき事(義務がある)を言わない(不作為)で、重要事実を隠したまま終了したと言う事は、議案説明で「嘘の説明」という事ですから、その責任を問われるべきものでしょう。
ところで、1反650万円という、ベラボーな田んぼの値段は、ここではともかく、今日は、虫食いの土地を取得するリスクを言わせていただきます。
この点も、常任委員会で会派の宮原議員の説明に対し『10月頃には、契約できる』と言うような見通しを語ったようです。(だったら急ぐな!)それが相続手続きか、価額の折り合いをつけるのかは、依然として区別できませんが、とにかく11月になれば「目出度し、めでたし」となる予定のようです。
公共用地取得の際、全ての土地が取得できない事による事業執行上の障碍は、甚だ大きいものです。道路なら、ビンの首のように、なってしまい、道路としてはどうしようもないものです。この場合「土地は、わが国の領土の一部であり、この個人の所有地は、公共用地として必要である。」と言う強い決意で強制収用までするなら、また過去に何度もやっているなら、不心得物「ゴネ得」を許さず「公正」な事業が完成するのですが、「個人の権利を過度に尊重する。」曖昧な態度が、「ゴネ得」を許し、公共事業の遅れをもたらし、税金の無駄遣いを許す結果となるのです。
例えば、道路として、外の所有者からの協力を頂いたのに、一部ゴネル輩の「権利主張」を許すことは、正に「権利の濫用」です。なぜかと言いますと、どうしてもその土地でなければならない、という事は通常考えられず、仮にそのような時は、適宜代替地の用意と移転費用まで「補償の対象」となっているはずであるからです。
このように、公共事業を進める「公権力」が、虫食いで土地を取得しても収用法の適用を曖昧のまま、毅然とすることもなく、結果として税金の無駄遣いをしていることは、一納税者として、絶対許せないのです。虫食いで取得するならその責任を取るか、収容する覚悟がないなら、虫食いで土地を取得するな、という事です。
虫食い状態での最大の無駄遣いは、言うまでもなく成田空港でしょう。この問題では、わが国が国際的にも権力行使のだらしなさを見せてしまい、大きな信用を失ったことです。計画段階での非民主的な決定があったことから、30年以上経過した現在でも「完成」せず、グローバル化した現在ハブ空港の役割を韓国に取られ、国内便との連絡も不便な「不完全な空港」となっています。
これも「権力の無謬性」を現在に至るも貫いているから、未だ「未完成」なのです。わが国の歴史上これほど権力相手に戦った農民もいないでしょうが、それにしても、もう長すぎやしませんかね。いい加減で権力も自らの過ちを、過去を代表して認めたうえで、再度交渉するなどする必要もあるでしょう。
いずれにしても、この30年以上、成田中心にあれ程の「警備」を続けたことも、とんでもない税金の無駄遣いとしか言いようもありません。虫食い土地の買収の結果は、計り知れない損害です。しかし、この結果を齎した公務員は、何らの責任も取らず、退職金を受け取り、天下りもしたでしょうが、もう死んじゃったかも知れませんネ。
成田ほど大きな問題ではないですが、この市原には、佐久間市長誕生に影響したであろうと考えられる、姉崎森林公園の大問題があります。
これは、小出前市長誕生の直後、姉崎森林公園の計画が出てきたと記憶しています。計画が出てきた後は、公有地の拡大に関する法律で出来上がった土地公社を窓口にして、議会も市民も意見を差し挟むことの出来ない状況で恣意的といいますか、かなりの高額で、しかも虫食い状態での用地買収が行われたということです。
その結果、現在執行部が姉崎森林公園の事業を進めようとしている状況で著しい困難に遭遇しています。
ご承知のように、土地公社が既に高額(固定資産評価ではゼロとできませんから1円ですが、これを平米6万円以上だった?)で取得してあり、これは法的問題にできない状態に追い込まれたまま、しかも虫食い状態の土地を借地として事業を進めようとしています。
市役所の職員が、地権者から何とか土地を借り受けようとしたとき、地権者から必ず言われるであろう事が「俺の土地をなぜ買わないのだ」ということです。このように言われれば、職員も二の句が告けず、もはやこれ以上、交渉も事業も進めることが出来ないのです。
その結果、用地取得費とその間の利息、これに関与する職員の人件費などを考えますと、本市の負担したこれまでの費用は膨大なものとなっています。仮に膨大となっても完成して市民の利用に供することが出来るなら、まだしも、今のところ完成の見通しは立っておりません。
今回の、加茂運動広場用地取得はそれほど、量的には大きな問題ではありませんが、質的に考えれば、極めて大きな問題です。それ故、問題提起と言いますか、今の段階では、未だ仮契約であり、議会で議決されなければ、何んらの責任も発生していないです。これをどうして急ぐのか分かりません。執行部の説明でも「10月末までには契約できる。」と言うのであればなおのことです。この間に交渉して一反あたり200万円で再契約すれば1億円の節約ができるのです。
この様に、急ぐ必要もなく、しかも非常識な値段で虫食いの土地を買うリスクを負担するという事は大問題です。これを執行部の提案どおり、議決するのであれば市議会などいらないのです。執行部のことを賛成するだけなら、頭も使う必要がないのです。
長くなりますので、ぼちぼち終わりにしますが、この様な理由で我が緑水会では会派として「反対する」と決めたのです。そうしましたら、驚きました、こっちはもっと許せないので、いずれどこかで仕返しをするしかありませんが、トップが泉水代表との昔からの付き合いがあるという手繰り寄せ、情に訴え「何とか、反対しないでくれ」と頼み込んだのです。
どうしても決議が必要であり、議会の承認を得られないでは、教育行政を進めることができないとか、今年度の予算執行ができなくなる、などと言う重大事であるなら何とか議会を通過させようとして、議会対策をするなら分かりますが、今回は結論として、共産党まで含め、反対は緑水会だけ(実は、私一人だけが反対)でしたので、何もトップが出てきて牛刀を振り回す必要もなかったのです。結局、会派の二人は、会派を割るように、採決の際席を立って「賛成はしない」との態度表明に終わりました。
この議会、このように少し面白かったのですが、市長は鶏を裂くために牛刀を用い、大きな傷を残したのです。黙って賛成した「野党」が、このブログをどんな思いで、見ているのでしょうかね。ヘヘヘ、俺知らないよーダ。
今回の議会では、初めて議案質疑をいたしました。これまで何度か、代表質問とか、個別質問と言う事で市政に関する一般質問という、抽象的なことは質問しました。その中で、AEDの設置などは、一般質問から直接出てきた一応の「成果」(必要性を指摘しておいたのですが、女子中学生が一人なくなり実現した。無念である。)でしょうが、全般的に興味をそそる様な問題はありませんでした。質問自体錬れていないかも知れないのですが、執行部の答弁は、極ありきたりの、「検討をします。」と言われて、その後を検証しても余り進歩していないからです。
その点議案質疑は、問題点を直接ぶつけますが、これは野党特に共産党が「専売特許」のようにするもので、「与党」は、執行部を攻撃するような感じなので余りしなかったようです。
しかし、今回は、加茂運動広場の用地買収を巡り、時価の10倍はするであろう高額での取得は、到底納得が行きませんでした。それに議案説明の際、虫食いとなる土地は、相続手続きだけを理由としていましたので、緑水会で値段のことを言い出したあと、常任委員会で「値段の折り合いが付かないところがある。」という極めて重大な問題が出てきたのです。これも、議案質疑をするということから出てきた事実であり、これは全く議会を馬鹿にしています。
昔、決算員会で某課長が「それでは、本当のことを言います。」などと「珍答弁」をしたと言う事を聞きましたが、今回も議案説明と言う手続きの中で、本来言うべき時に、言うべき事(義務がある)を言わない(不作為)で、重要事実を隠したまま終了したと言う事は、議案説明で「嘘の説明」という事ですから、その責任を問われるべきものでしょう。
ところで、1反650万円という、ベラボーな田んぼの値段は、ここではともかく、今日は、虫食いの土地を取得するリスクを言わせていただきます。
この点も、常任委員会で会派の宮原議員の説明に対し『10月頃には、契約できる』と言うような見通しを語ったようです。(だったら急ぐな!)それが相続手続きか、価額の折り合いをつけるのかは、依然として区別できませんが、とにかく11月になれば「目出度し、めでたし」となる予定のようです。
公共用地取得の際、全ての土地が取得できない事による事業執行上の障碍は、甚だ大きいものです。道路なら、ビンの首のように、なってしまい、道路としてはどうしようもないものです。この場合「土地は、わが国の領土の一部であり、この個人の所有地は、公共用地として必要である。」と言う強い決意で強制収用までするなら、また過去に何度もやっているなら、不心得物「ゴネ得」を許さず「公正」な事業が完成するのですが、「個人の権利を過度に尊重する。」曖昧な態度が、「ゴネ得」を許し、公共事業の遅れをもたらし、税金の無駄遣いを許す結果となるのです。
例えば、道路として、外の所有者からの協力を頂いたのに、一部ゴネル輩の「権利主張」を許すことは、正に「権利の濫用」です。なぜかと言いますと、どうしてもその土地でなければならない、という事は通常考えられず、仮にそのような時は、適宜代替地の用意と移転費用まで「補償の対象」となっているはずであるからです。
このように、公共事業を進める「公権力」が、虫食いで土地を取得しても収用法の適用を曖昧のまま、毅然とすることもなく、結果として税金の無駄遣いをしていることは、一納税者として、絶対許せないのです。虫食いで取得するならその責任を取るか、収容する覚悟がないなら、虫食いで土地を取得するな、という事です。
虫食い状態での最大の無駄遣いは、言うまでもなく成田空港でしょう。この問題では、わが国が国際的にも権力行使のだらしなさを見せてしまい、大きな信用を失ったことです。計画段階での非民主的な決定があったことから、30年以上経過した現在でも「完成」せず、グローバル化した現在ハブ空港の役割を韓国に取られ、国内便との連絡も不便な「不完全な空港」となっています。
これも「権力の無謬性」を現在に至るも貫いているから、未だ「未完成」なのです。わが国の歴史上これほど権力相手に戦った農民もいないでしょうが、それにしても、もう長すぎやしませんかね。いい加減で権力も自らの過ちを、過去を代表して認めたうえで、再度交渉するなどする必要もあるでしょう。
いずれにしても、この30年以上、成田中心にあれ程の「警備」を続けたことも、とんでもない税金の無駄遣いとしか言いようもありません。虫食い土地の買収の結果は、計り知れない損害です。しかし、この結果を齎した公務員は、何らの責任も取らず、退職金を受け取り、天下りもしたでしょうが、もう死んじゃったかも知れませんネ。
成田ほど大きな問題ではないですが、この市原には、佐久間市長誕生に影響したであろうと考えられる、姉崎森林公園の大問題があります。
これは、小出前市長誕生の直後、姉崎森林公園の計画が出てきたと記憶しています。計画が出てきた後は、公有地の拡大に関する法律で出来上がった土地公社を窓口にして、議会も市民も意見を差し挟むことの出来ない状況で恣意的といいますか、かなりの高額で、しかも虫食い状態での用地買収が行われたということです。
その結果、現在執行部が姉崎森林公園の事業を進めようとしている状況で著しい困難に遭遇しています。
ご承知のように、土地公社が既に高額(固定資産評価ではゼロとできませんから1円ですが、これを平米6万円以上だった?)で取得してあり、これは法的問題にできない状態に追い込まれたまま、しかも虫食い状態の土地を借地として事業を進めようとしています。
市役所の職員が、地権者から何とか土地を借り受けようとしたとき、地権者から必ず言われるであろう事が「俺の土地をなぜ買わないのだ」ということです。このように言われれば、職員も二の句が告けず、もはやこれ以上、交渉も事業も進めることが出来ないのです。
その結果、用地取得費とその間の利息、これに関与する職員の人件費などを考えますと、本市の負担したこれまでの費用は膨大なものとなっています。仮に膨大となっても完成して市民の利用に供することが出来るなら、まだしも、今のところ完成の見通しは立っておりません。
今回の、加茂運動広場用地取得はそれほど、量的には大きな問題ではありませんが、質的に考えれば、極めて大きな問題です。それ故、問題提起と言いますか、今の段階では、未だ仮契約であり、議会で議決されなければ、何んらの責任も発生していないです。これをどうして急ぐのか分かりません。執行部の説明でも「10月末までには契約できる。」と言うのであればなおのことです。この間に交渉して一反あたり200万円で再契約すれば1億円の節約ができるのです。
この様に、急ぐ必要もなく、しかも非常識な値段で虫食いの土地を買うリスクを負担するという事は大問題です。これを執行部の提案どおり、議決するのであれば市議会などいらないのです。執行部のことを賛成するだけなら、頭も使う必要がないのです。
長くなりますので、ぼちぼち終わりにしますが、この様な理由で我が緑水会では会派として「反対する」と決めたのです。そうしましたら、驚きました、こっちはもっと許せないので、いずれどこかで仕返しをするしかありませんが、トップが泉水代表との昔からの付き合いがあるという手繰り寄せ、情に訴え「何とか、反対しないでくれ」と頼み込んだのです。
どうしても決議が必要であり、議会の承認を得られないでは、教育行政を進めることができないとか、今年度の予算執行ができなくなる、などと言う重大事であるなら何とか議会を通過させようとして、議会対策をするなら分かりますが、今回は結論として、共産党まで含め、反対は緑水会だけ(実は、私一人だけが反対)でしたので、何もトップが出てきて牛刀を振り回す必要もなかったのです。結局、会派の二人は、会派を割るように、採決の際席を立って「賛成はしない」との態度表明に終わりました。
この議会、このように少し面白かったのですが、市長は鶏を裂くために牛刀を用い、大きな傷を残したのです。黙って賛成した「野党」が、このブログをどんな思いで、見ているのでしょうかね。ヘヘヘ、俺知らないよーダ。
2008年09月16日
議会の存在意義を問われる
9月定例会―加茂運動公園用地取得―(要旨)
今回の定例会では、一般質問はしませんでした。しかし、事前の議案説明の中で、問題点があると考えましたので、緑水会では高滝ダムの隣に運動公園用地を買収する事になった事を『問題あり!』としました。
加茂運動公園は、市内で最後の運動公園と言う事で、加茂地区の人々にとっての念願の施設です。緑水会も早期実現を願っているのですが、問題となる用地取得費にクレームを付けました。
皆さん、現在田んぼの売買取引値段は、私達の感覚では反当り60万円から70万円でしょう。農業委員会での取引事例を平均してもその程度であると聞いています。この様なときに、市では反当り650万円、おおよそ10倍の価格ですが、「仮契約をしたから、譲渡税を安くするには、議決が必要だ」ということです。
緑水会は、市長を支える会派ですが、だからと言って執行部の提案を「全てOK」という事では、議会は単なる「賛成機関」で存在意義がないと考えたのです。
私としても、戸田コミの用地取得の時も少し高いかな、と思いましたが、限られた時間内での建設などを考え、「やむなし」と思いました。必要な用地全体を一括で買収できて、順調に工事も進行して、間もなく戸田コミも開設されます。
しかし、運動公園は、未だ約8割の契約だと言うのです。しかも議案説明の際は「残っている土地は、相続の手続き」と言い、「値段の折り合いがつかず契約できない」等とは一言もありませんでした。8割を契約しても残り2割が契約できなければ、工事も進みません。
これでは、姉崎森林公園の二の舞となってしまいます。それなら、平成13年に地元の要望があったものの、2戸の反対で断念した飯給の計画地について、再考してもと考えます。これも、担当者が誠実に粘り強い交渉をすれば、平成20年の現在すでに完成していたであろう、とも思われます。地元に望まれる施設ですので、二地域で競争(一括買収と低額の地域に決める)したらどうでしょう。
緑水会では、今回の公園用地は一括での売買契約をしても、一反歩200万円位で契約できるのではないか、と考えています。
今回の問題は、計画当初に「加茂地区に運動公園を作ります。候補地を募りますので、早期に一括した用地提供をご提案ください。」と呼びかけたら、10年以上前に完成したでしょう。加茂地区は、人口減少地域です、遅れれば運動公園を利用するのは人でなく、増加している猪と狸の運動場になってしまいヤスカネ?
今回の定例会では、一般質問はしませんでした。しかし、事前の議案説明の中で、問題点があると考えましたので、緑水会では高滝ダムの隣に運動公園用地を買収する事になった事を『問題あり!』としました。
加茂運動公園は、市内で最後の運動公園と言う事で、加茂地区の人々にとっての念願の施設です。緑水会も早期実現を願っているのですが、問題となる用地取得費にクレームを付けました。
皆さん、現在田んぼの売買取引値段は、私達の感覚では反当り60万円から70万円でしょう。農業委員会での取引事例を平均してもその程度であると聞いています。この様なときに、市では反当り650万円、おおよそ10倍の価格ですが、「仮契約をしたから、譲渡税を安くするには、議決が必要だ」ということです。
緑水会は、市長を支える会派ですが、だからと言って執行部の提案を「全てOK」という事では、議会は単なる「賛成機関」で存在意義がないと考えたのです。
私としても、戸田コミの用地取得の時も少し高いかな、と思いましたが、限られた時間内での建設などを考え、「やむなし」と思いました。必要な用地全体を一括で買収できて、順調に工事も進行して、間もなく戸田コミも開設されます。
しかし、運動公園は、未だ約8割の契約だと言うのです。しかも議案説明の際は「残っている土地は、相続の手続き」と言い、「値段の折り合いがつかず契約できない」等とは一言もありませんでした。8割を契約しても残り2割が契約できなければ、工事も進みません。
これでは、姉崎森林公園の二の舞となってしまいます。それなら、平成13年に地元の要望があったものの、2戸の反対で断念した飯給の計画地について、再考してもと考えます。これも、担当者が誠実に粘り強い交渉をすれば、平成20年の現在すでに完成していたであろう、とも思われます。地元に望まれる施設ですので、二地域で競争(一括買収と低額の地域に決める)したらどうでしょう。
緑水会では、今回の公園用地は一括での売買契約をしても、一反歩200万円位で契約できるのではないか、と考えています。
今回の問題は、計画当初に「加茂地区に運動公園を作ります。候補地を募りますので、早期に一括した用地提供をご提案ください。」と呼びかけたら、10年以上前に完成したでしょう。加茂地区は、人口減少地域です、遅れれば運動公園を利用するのは人でなく、増加している猪と狸の運動場になってしまいヤスカネ?
2008年09月11日
議会の存在意義を問う公共用地取得
議席番号20番緑水会伊藤安兼です。今日は、本定例会で議案となっています、議案第68号、72号について議案質疑をさせていただきます。68号は私個人として、72号は緑水会を代表しての質疑です。
第1 議案第68号について
議案第68号は、市原市墓地等の経営の許可に関する条例の一部を改正する条例の制定ですが、この条例の改正趣旨は、近隣市での許可基準の強化により、このままでは本市での宗教法人による事業型墓地の申請が急増して、周辺の生活環境や将来の土地利用への影響が懸念されると言うものです。
皆さんご承知のように、この様な制限は、土地利用に関する制限ですので、憲法上の論点が出てきます。
土地利用に関しては、政策的規制という事であり、ほぼ立法裁量が許されますから、合理性の認められる墓地埋葬法に由来するこの条例が憲法違反であるなどという事は申しませんが、この点に関し、簡単に憲法との関係をご説明願います。
そこで、合憲であるとしても、議案説明では、国の指針として「単に@公衆衛生上の規制にとどまらず、その他の公共の福祉の見地からも制約を加え」得ると考え、「A墓地の永続性の確保」及び「B広域的需給バランスの確保」「周辺の生活環境との調和等」を規制の根拠としていますので、これに関連してご質問いたします。
まず、@ですと、公衆衛生といえば、墓地に土葬することを念頭においてのことですから、昨年本市で何件の土葬の事例があったか、お尋ねします。極めてまれとか、全く土葬の事例がないという事であれば、そもそも公衆衛生という事が考慮の範囲外に出てしまうが、この点は如何でしょうか。
次にAですが、永代使用料を支払い、子々孫々に至るまで墓地を利用しようと考えるのが、素直な市民感情です。
しかし、永代使用料と言う「権利」は、民法上に定めもありませんから、所謂「無名契約」でしょうか、また永代使用と言う事で、賃貸借契約のように、将来返還の約束がありませんから、民法上の「賃貸借契約」に含まれると言い切ることもできません。
しかし、この権利は、土地所有者との債権的契約ですので、対抗要件が備わる事もないでしょうから、土地所有者が変わってしまいますと、第三取得者に対し、自分の権利を主張できないではないか、と考えますので、果たして「墓地の永続性の確保ができるか、疑問が生じます。この点いかがお考えでしょうか。
そこで、Bの点ですが、広域的需給バランスと言うと、近隣市との関係と、既設業者と言うか、宗教法人の既得権を保護する事にならないか、特に昨年あたり、駆け込みで許可を取得した宗教法人の利益を守るため、今回の条例制定がなされたなどと言う、穿った考え方をする方もお出でではないかと心配しますので、この際明確な答弁をしておいて頂きたいと考えます。やっぱり、これは執行部を支える、質問となりますね。
第2 議案第72号について
次に、緑水会を代表して、議案72号加茂地区運動広場用地取得に関して質問いたします。
加茂地区運動広場の建設は、本市おける最後の運動広場と言う事で、加茂の市民にとっても永年の課題が漸く完成しようとする状況と言う事で、一日も早い完成が望まれることは当然であり、緑水会としても一日も早い完成を望んでいます。
特に、人口減少地域として、まごまごしているとこの運動広場が十分使用される事がなく、増加しつつある猪と狸の運動場となってしまうのではないか、と心配します。冗談はともかく、早期完成と言うことは執行部に強く要求しておきます。
そこで伺いますが、今回の仮契約を結んだ予定地は、仄聞すると3箇所目という事のようです。最初、飯給地区の河川改修の関係で候補に上がった土地は、一部地権者の反対で撤回したと言う事ですが、計画を撤回するほどの強い反対があったということでしょうか。一部反対があれば計画を断念するということでは、今回の予定地でも心配があります。
@ 先ず、今回の予定地は、市長さんの決断と伺っていますが、このように伺っていてよろしいものでしょうか。簡単に経過をお伺いします。
A 次に、今回では、約8割の用地について仮契約をした、議案説明では「相続手続き等の個別的事由」と聞いていたのですが、その後の状況を伺っていますと、土地の単価が安いと言う事で一部仮契約ができていないとも聞いておりますので、伺いますが、その様な事実はあるのか、お答え願います。
最初の飯給の地区での反対があったのは、平成13年と伺っていますが、今回も一部地権者が単価が安いと言うことで仮契約に至らないと言うことは、もう少し強く言うと「本件運動用地に対し、反対である」という事と実質上同じではないか、と考えます。
一部地権者のみの値段を引き上げるなどと言うことは絶対許せませんので、仮に契約に応じていただけないとなると、姉崎森林公園と同じく、虫食い状態で工事を始めるなどと言う事になりはしないか、と考えます。
平成13年から既に7年経過しているが、土地収用などという事になれば、あっと言う間に10年経ってしまうのではないか。法的には可能であるとしても、これでは飯給での反対よりも事業遂行に大きな支障となると考えるが、答弁願います。
B ところで、今回会派でもっと大きな問題であると考えているのは、約2.2ヘクタール146,164,128円単価6,587円、一反歩658万円を越える金額です。この単価がどうして出てきたかと言えば、不動産鑑定をし、圏央道の買収価額等を参考した、という事でしょうが、首都圏の幹線道路とか、を参照して近隣時価を大きく上回る買収価額と言うのは、市民から見たら途轍もない金額だと考えます。
最近の公共用地としては、戸田コミの用地もあるでしょうが、また18日の討論のとき何故加茂運動公園の用地取得費に対して議案質疑をしたのか、お時間を頂いてご説明させていただきます。それはともかく、最近の近隣農地の取引事例をいくつかご紹介してください。
C 不動産鑑定があるということで、時価の十倍もの取得費を呈示して仮契約に至った経過をご説明下さい。またこの値段は、地域住民から要望などありましたか、お伺いします。
D 先にも述べましたが、この十倍の値段を出しても一部地権者が「安い」と言うのであれば、これはもう本件運動広場の事業に反対していると解釈しても良いのではないかと考えます。またこのまま計画を進めても、虫食いになるなら、最初の飯給地区に変更して地元との協議に入っても良いのではないか、お伺いします。
最後に、意見となりますが、加茂地区に運動公園を作るのであれば、加茂中学の隣接地に作れば、より多くの利用ができると考えます。
いずれにしても一日も早い完成をさせるには、今回の仮契約を取りやめ、全ての地権者からの同意が得られてから、用地の取得契約をすべきと思います。
第1 議案第68号について
議案第68号は、市原市墓地等の経営の許可に関する条例の一部を改正する条例の制定ですが、この条例の改正趣旨は、近隣市での許可基準の強化により、このままでは本市での宗教法人による事業型墓地の申請が急増して、周辺の生活環境や将来の土地利用への影響が懸念されると言うものです。
皆さんご承知のように、この様な制限は、土地利用に関する制限ですので、憲法上の論点が出てきます。
土地利用に関しては、政策的規制という事であり、ほぼ立法裁量が許されますから、合理性の認められる墓地埋葬法に由来するこの条例が憲法違反であるなどという事は申しませんが、この点に関し、簡単に憲法との関係をご説明願います。
そこで、合憲であるとしても、議案説明では、国の指針として「単に@公衆衛生上の規制にとどまらず、その他の公共の福祉の見地からも制約を加え」得ると考え、「A墓地の永続性の確保」及び「B広域的需給バランスの確保」「周辺の生活環境との調和等」を規制の根拠としていますので、これに関連してご質問いたします。
まず、@ですと、公衆衛生といえば、墓地に土葬することを念頭においてのことですから、昨年本市で何件の土葬の事例があったか、お尋ねします。極めてまれとか、全く土葬の事例がないという事であれば、そもそも公衆衛生という事が考慮の範囲外に出てしまうが、この点は如何でしょうか。
次にAですが、永代使用料を支払い、子々孫々に至るまで墓地を利用しようと考えるのが、素直な市民感情です。
しかし、永代使用料と言う「権利」は、民法上に定めもありませんから、所謂「無名契約」でしょうか、また永代使用と言う事で、賃貸借契約のように、将来返還の約束がありませんから、民法上の「賃貸借契約」に含まれると言い切ることもできません。
しかし、この権利は、土地所有者との債権的契約ですので、対抗要件が備わる事もないでしょうから、土地所有者が変わってしまいますと、第三取得者に対し、自分の権利を主張できないではないか、と考えますので、果たして「墓地の永続性の確保ができるか、疑問が生じます。この点いかがお考えでしょうか。
そこで、Bの点ですが、広域的需給バランスと言うと、近隣市との関係と、既設業者と言うか、宗教法人の既得権を保護する事にならないか、特に昨年あたり、駆け込みで許可を取得した宗教法人の利益を守るため、今回の条例制定がなされたなどと言う、穿った考え方をする方もお出でではないかと心配しますので、この際明確な答弁をしておいて頂きたいと考えます。やっぱり、これは執行部を支える、質問となりますね。
第2 議案第72号について
次に、緑水会を代表して、議案72号加茂地区運動広場用地取得に関して質問いたします。
加茂地区運動広場の建設は、本市おける最後の運動広場と言う事で、加茂の市民にとっても永年の課題が漸く完成しようとする状況と言う事で、一日も早い完成が望まれることは当然であり、緑水会としても一日も早い完成を望んでいます。
特に、人口減少地域として、まごまごしているとこの運動広場が十分使用される事がなく、増加しつつある猪と狸の運動場となってしまうのではないか、と心配します。冗談はともかく、早期完成と言うことは執行部に強く要求しておきます。
そこで伺いますが、今回の仮契約を結んだ予定地は、仄聞すると3箇所目という事のようです。最初、飯給地区の河川改修の関係で候補に上がった土地は、一部地権者の反対で撤回したと言う事ですが、計画を撤回するほどの強い反対があったということでしょうか。一部反対があれば計画を断念するということでは、今回の予定地でも心配があります。
@ 先ず、今回の予定地は、市長さんの決断と伺っていますが、このように伺っていてよろしいものでしょうか。簡単に経過をお伺いします。
A 次に、今回では、約8割の用地について仮契約をした、議案説明では「相続手続き等の個別的事由」と聞いていたのですが、その後の状況を伺っていますと、土地の単価が安いと言う事で一部仮契約ができていないとも聞いておりますので、伺いますが、その様な事実はあるのか、お答え願います。
最初の飯給の地区での反対があったのは、平成13年と伺っていますが、今回も一部地権者が単価が安いと言うことで仮契約に至らないと言うことは、もう少し強く言うと「本件運動用地に対し、反対である」という事と実質上同じではないか、と考えます。
一部地権者のみの値段を引き上げるなどと言うことは絶対許せませんので、仮に契約に応じていただけないとなると、姉崎森林公園と同じく、虫食い状態で工事を始めるなどと言う事になりはしないか、と考えます。
平成13年から既に7年経過しているが、土地収用などという事になれば、あっと言う間に10年経ってしまうのではないか。法的には可能であるとしても、これでは飯給での反対よりも事業遂行に大きな支障となると考えるが、答弁願います。
B ところで、今回会派でもっと大きな問題であると考えているのは、約2.2ヘクタール146,164,128円単価6,587円、一反歩658万円を越える金額です。この単価がどうして出てきたかと言えば、不動産鑑定をし、圏央道の買収価額等を参考した、という事でしょうが、首都圏の幹線道路とか、を参照して近隣時価を大きく上回る買収価額と言うのは、市民から見たら途轍もない金額だと考えます。
最近の公共用地としては、戸田コミの用地もあるでしょうが、また18日の討論のとき何故加茂運動公園の用地取得費に対して議案質疑をしたのか、お時間を頂いてご説明させていただきます。それはともかく、最近の近隣農地の取引事例をいくつかご紹介してください。
C 不動産鑑定があるということで、時価の十倍もの取得費を呈示して仮契約に至った経過をご説明下さい。またこの値段は、地域住民から要望などありましたか、お伺いします。
D 先にも述べましたが、この十倍の値段を出しても一部地権者が「安い」と言うのであれば、これはもう本件運動広場の事業に反対していると解釈しても良いのではないかと考えます。またこのまま計画を進めても、虫食いになるなら、最初の飯給地区に変更して地元との協議に入っても良いのではないか、お伺いします。
最後に、意見となりますが、加茂地区に運動公園を作るのであれば、加茂中学の隣接地に作れば、より多くの利用ができると考えます。
いずれにしても一日も早い完成をさせるには、今回の仮契約を取りやめ、全ての地権者からの同意が得られてから、用地の取得契約をすべきと思います。
2007年11月16日
自然の形
11月13日、圏央道(仮称)南市原IC開設に伴う南市原のまちづくりに関する調査特別委員会という長ぁーい名前の特別委員会で現地視察を行ないました。
この南市原ICに行く前に「南市原ギャラリーマップ」に掲載されている3箇所のGalleryを拝見しました。内心「おっ、」市原にもこんな文化的企画があったのかと感心しました。
無料のおいしい飲み放題のコーヒーをいただきながら、「屋根裏のあしあと」と題した人形作家の千葉惣次さんが蒐集された「がらくた」の展示を拝見しました。千葉先生によりますと、失われてゆく道具が捨てられる直前を蒐集の基準にしているということです。
本物のゴミにならなかった「民芸品」が一つの「作品」として存在し、そこに江戸時代からの日本人の生活が見えてくるようです。
ところで、当然のことですが私は、美術品に関しては全くの素人であり、今まででも、いわゆる有名な絵画にといわれるものは作者の思い入れが強すぎてどうも好きになれず、好きなものは、ご存知かどうか分かりませんが「ペンキ絵」といわれるものです。なぜこれが好きかというと、この様な大量生産するような絵は、作者の情念というか思いが感じられず見ていて飽きない、疲れない絵だからです。
日本の民芸では「先駆者」といわれる柳宗悦(むねよし)は美の基準としては「無」であり、作者の思い入れが強すぎるものは駄目だと言っていたと記憶しているのですが、私も柳のこの考え方が良いと思っています。
もう少し偉そうに言いますと、ピカソは90歳を過ぎた頃『やっと子供のような絵が描けるようになった』といっていたようです。子供の様に「無邪気」に変な感情移入のない作品こそ多くの人に受け入れられと思います。何事も自然、即ち「自ら然るべく」ある存在こそが大切と考えています。
など言うような相当「偉そーな」ことを考えながら、千葉先生の話を伺っていました。その後若干お話をする機会がありました。しかし、浅学の立場で、その道のプロと対等に話をすることもできませんので、断片的知識を拾い集め千葉先生と短い会話をしました。伺うところ、先生は先ごろNHKで報道された「美の壷」という番組で紹介された「まねき猫」に出演されたそうです。私も朝布団なかで横になりながら「まねき猫」を見たのですが、残念ながら番組のなかでの先生には全く記憶がありませんでした。
しかし、ギャラリーに展示してあるガラクタはどれも気取ったところもない、正に民芸の美の基準に合致するようなものばかりであり、先生の人柄に触れたように思います。
その後深沢先生の作品と水と彫刻の丘にも行きましたが、今日の一番の目的は地元協議会との懇談と千葉国の説明を伺うことでした。
とにかく、充実した一日でした。特にお昼に頂いた「おかだ食堂」の弁当は久しぶりに「冷や飯でも上手く食える飯」がでて、漬物と煮物だけでもおいしくいただけました。最近の米の作り方は、多分コンバインでの仕事がやり易いように、稲のことなど考えずに、早めに水を切って米を作るから旨くない米ができると考えているのですが、加茂地区を走るバスの中からすげ笠をかぶったお年寄りが歩いているのを見て、「まだまだ、昔の考え方で米を作っている人がいるから美味しい米ができるのかな」と考えました。
この南市原ICに行く前に「南市原ギャラリーマップ」に掲載されている3箇所のGalleryを拝見しました。内心「おっ、」市原にもこんな文化的企画があったのかと感心しました。
無料のおいしい飲み放題のコーヒーをいただきながら、「屋根裏のあしあと」と題した人形作家の千葉惣次さんが蒐集された「がらくた」の展示を拝見しました。千葉先生によりますと、失われてゆく道具が捨てられる直前を蒐集の基準にしているということです。
本物のゴミにならなかった「民芸品」が一つの「作品」として存在し、そこに江戸時代からの日本人の生活が見えてくるようです。
ところで、当然のことですが私は、美術品に関しては全くの素人であり、今まででも、いわゆる有名な絵画にといわれるものは作者の思い入れが強すぎてどうも好きになれず、好きなものは、ご存知かどうか分かりませんが「ペンキ絵」といわれるものです。なぜこれが好きかというと、この様な大量生産するような絵は、作者の情念というか思いが感じられず見ていて飽きない、疲れない絵だからです。
日本の民芸では「先駆者」といわれる柳宗悦(むねよし)は美の基準としては「無」であり、作者の思い入れが強すぎるものは駄目だと言っていたと記憶しているのですが、私も柳のこの考え方が良いと思っています。
もう少し偉そうに言いますと、ピカソは90歳を過ぎた頃『やっと子供のような絵が描けるようになった』といっていたようです。子供の様に「無邪気」に変な感情移入のない作品こそ多くの人に受け入れられと思います。何事も自然、即ち「自ら然るべく」ある存在こそが大切と考えています。
など言うような相当「偉そーな」ことを考えながら、千葉先生の話を伺っていました。その後若干お話をする機会がありました。しかし、浅学の立場で、その道のプロと対等に話をすることもできませんので、断片的知識を拾い集め千葉先生と短い会話をしました。伺うところ、先生は先ごろNHKで報道された「美の壷」という番組で紹介された「まねき猫」に出演されたそうです。私も朝布団なかで横になりながら「まねき猫」を見たのですが、残念ながら番組のなかでの先生には全く記憶がありませんでした。
しかし、ギャラリーに展示してあるガラクタはどれも気取ったところもない、正に民芸の美の基準に合致するようなものばかりであり、先生の人柄に触れたように思います。
その後深沢先生の作品と水と彫刻の丘にも行きましたが、今日の一番の目的は地元協議会との懇談と千葉国の説明を伺うことでした。
とにかく、充実した一日でした。特にお昼に頂いた「おかだ食堂」の弁当は久しぶりに「冷や飯でも上手く食える飯」がでて、漬物と煮物だけでもおいしくいただけました。最近の米の作り方は、多分コンバインでの仕事がやり易いように、稲のことなど考えずに、早めに水を切って米を作るから旨くない米ができると考えているのですが、加茂地区を走るバスの中からすげ笠をかぶったお年寄りが歩いているのを見て、「まだまだ、昔の考え方で米を作っている人がいるから美味しい米ができるのかな」と考えました。
2007年07月10日
19年6月議会緑水会質問
平成19年第2回議会代表質問 緑水会 20番伊藤安兼
緑水会を代表して質問します。
まず、6月の選挙におきまして見事無投票当選を果たした佐久間市長さんに対し、先日市長室に支援者の人たちと「めったまし」にお邪魔しました。佐久間市長さんが入室の際は全員立ってお迎えしました。その後和やかな内に会が進行し、皆さん市長のお人柄に直接触れることができ、参加された皆さんは大変感激しておりました。
振り返れば4年前、激戦を勝利され、その後の4年間、職員の意識改革、国県からの優秀な人材確保、職員提案制度に始まり、総合計画改定、五井駅東口開発など様々な施策を進められた結果、今度の選挙では無投票と言う、今までの市原と言うより中核都市を目指すこの市原で対立候補もなく市長選挙がなかったことは、28万市民が佐久間市政を評価、少なくとも積極的に批判、反対がないことの証明でもあります。
この人柄の佐久間、人気の佐久間市長さんを勝手に分析させていただきますと、私などは到底足元にも及ばざるをえないのですが、風貌だけでなく何よりもその人脈の広さ深さであります。
これはそれに先立つ4年間の浪人生活だけでなく長い誠実な政治生活の中で、敵を作らない、昨日の敵を今日には味方につける卓越した人徳・懐の広さにあると思います。この様な佐久間市長さんの政治姿勢に対し、未熟ならが私なども大いに参考にさせていただいて、少しでも近づいてみたい、そのような感想を述べておきます。
これくらい褒めると次にはいよいよ、とお考えでしょが、そうではありません。28万市民の代表である市長の権威に対しては、私どもは足元にも及ばない少なくとも36分の1以下の存在であります。
なにはともあれ、前回の選挙では、前市長のもとで発生した姉崎森林公園問題もあり、選挙戦も大いに盛り上がりましたが、その後の4年間は佐久間市長の独壇場でありました。
今後は、これからの4年間に大きな問題が発生しない以上引き続いてさらなる4年佐久間市政の継続は十分ありえると考えているのは私だけではないと思います。
特に中心市街地活性化問題、五井駅東口開発などこれからの4年間でその全貌が明らかになるならともかく、50年先100年先を本当に見据えるのであれば、あと4年では不十分と考えています。
ところで、この様に佐久間市長さんの指導される行政運営が市民の圧倒的多数の支持、積極的反対がない中でそれでは議会は何をしたら良いのか、考え込んでしまうところであります。
本来議会は、行政を運営する執行部に対しての行動基準である条例を制定して、市長以下執行部の権力行使を監視監督することを本来の役割としているのですが、現在のように議会での独自の条例制定ができず、執行部提案の議案を可決することを主たる任務としていては本来車の両輪である行政と議会の関係は、昔の自転車のように大きな前輪に対して小さな後輪、単に倒れないためだけの後輪になってしまうのではないかと考えるのは私一人、と言うか緑水会だけではないと思います。
先日議案説明の際、執行部から議案ではありませんが「新実施計画策定方針」が示されました。そこで問題なのはこの策定方針と次に執行部から示されることになる「実施計画案」との関係であります。
個別質問はともかく、代表質問において常に疑問が残るのは、市民の代表であるこの議会が、執行部の意思決定に対しどこで影響力をもてるのか、と言うところであります。
身近な例で言いますと、私は本会議で数回AEDの導入に対して他市に先駆けて導入を訴えたわけですが、結局のところ不幸にも、ちはら台南中学校で女子生徒が亡くなって初めて積極的導入が決まりました。
私はご近所の子供が亡くなりそれをきっかけにして質問を始めたのですが、結局のところ、さらに人一人亡くなって初めて決断をされた、非常に残念なわけですよね。
この様に考えてきますと、市民の声を聞くという理由で色々の市民会議があります。町会長さんを集めての集会もあります。しかし、選挙で選出された議員は正に地域の代表と言うか、市原市の36分の一の代表です。この議員の声を聞く機会というのは、実はそう多くはありません。
あまり回数が多すぎますと煩い存在になることは明らかですが、実施計画案の策定段階における議員の声を聞く機会これは相当の頻度であっても良いのではないか、すなわち一度執行部案ができてしまいますと中々これを変更修正することは難しいと思いますので、この様な重要な案件については実質審議のできる場の確保が重要と思います。
市原市の基本構想、基本計画の巻末にこれに関わった人々の名前など出ていましたが、ここには選挙で選出された市民の代表である議会が全員名前をそろえる必要もあると思っています。
そのような意味でも各種審議会の実質化はとても重要なことと思いますが、それに向けての事前の情報提供が絶対必要と思います。
以上意見とご提案をさせて頂きました。
1、認知症対策について
認知症対策について伺います。認知症は明日の自分の姿かも分からないのに自分から積極的に理解しようと言う姿勢にかけていたようです。昨年の行政視察で大牟田市を訪問するまでは、認知症などとよく分からない言葉にしなくとも、「痴呆症」で良いではないか、どうして「ぼけ」ではいけないのか等と考えていました。しかし行政視察に行かせて頂き、このような考え方自体大きな間違いであることに気がついた次第です。
実は、というとお叱りを受けるかも分かりませんが、認知症の人もいつだって心は生きている。人として尊厳を持って生きている。ここがこの問題を考える出発点であると思います。この出発点を忘れますと、さきほどの述べたように「痴呆症」とか『ぼけ』などといって済ましてしまうことになります。
そこで、この出発点を忘れないため、大牟田市のように「フォーラム宣言」と言いますか「認知症権利宣言」のような宣言を本市も行ってから認知症の問題を論ずる必要があると考えます。いかなる政策でもその根本には問題点に関する理解が不可欠、絶対必要であることに異論はないと思うと同時に「認知症の人も自分らしく尊厳を持って暮らしていたいと願っています」ということをしっかり踏まえて諸施策を進める必要があると考えますが、本市の基本認識はいかがでしょうか。@
この点の確認をしっかりした上で認知症対策を考え、ついで介護の問題も検討する必要があると思います。
介護保険法は、その目的で「この法律は、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により要介護状態となり、介護・・その他の医療を要するもの等についてこれ等の者が尊厳を保持し、その有する能力に応じた自律した日常生活を営むことができるように・・必要なサービスを・・行うため国民の協同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け」としています。
しかし、本市もそうだと思いますが、認知症は介護の一つのタイプと考え、その対策が不十分なのではないかと考えているのです。体に障害を持って自分では自由に動けない介護を受けられる方と体に障害はなくいつでもどこでも移動の自由を持っている認知症、それも「まだらボケ」等といってよいか分かりませんが、あるときは全く正常である認知症の人に対しては、そのご家族の方々の苦労は並大抵ではない、一人に三人がかりでもへとへとになってしまうのがその現実のようです。
そこで伺いますが、この様な認知症に対して本市では如何なる対策を取られているかお伺いします。A
なんでもそうですが、先ずすべきことは早期発見早期予防でしょうが、本市の対策をお伺いします。認知症早期発見診断テストなどできましたら真っ先にやらせていただきたいと考えているのですが、よろしくお願いします。B
先ほど「まだらボケ」と言いましたが、この様な認知症の方々は必ずしも後見人を選任しているとも限りませんでしょうから、いわゆる消費者被害のような
事例はご報告があるのでしょうか。あったとしたら如何に対策を取られているのかお伺いします。C
認知症高齢者のご家族に対する支援体制は何名ほどの職員で対応されているのでしょうか。D
認知症徘徊者が発生した場合地域でどのような対策を取られているか、地域の対策に対しての行政のバックアップはどうなっているのでしょうか。お伺いします。E
先進地といってよいでしょうが、大牟田市では子ども頃から認知症に対する理解を深める絵本作りなども行われています。本市もそのような取り組みがなされているか、お伺いします。F
この問題は私自身の反省を含め伺っているのですが、子どもの頃から認知症に対する理解を深めることが弱者に対する労りの精神を身につけるうえでも有効と思います。
先ほど職員の数などお聞きしたのですが、全て職員で対応できるとも思いませんので、民間での認知症コーディネーター養成研修なども行ってゆくべきと思いますが、いかがでしょうか。G
若干介護保険に言及しますが、介護保険制度はそれまでのように全て行政サービスで対応しきれなくなって、サービスの量増大と規制緩和を図った結果、認可を受けた事業者が利用者と契約関係を締結して利用者本位のサービス実現を考えたのですが、ここには相当の無理があったと思います。
先ず、利用者は一割の負担でサービス提供を受け、残り9割は保険料と税金ですそれ故介護市場は「準市場」とも言われ、契約関係に行政が介入するのですが、業者は営利法人でも認められていますので、今回のコムスンのような大きな社会問題となってしまいました。
介護は受ける人もサービスを提供する人も共に生身の人間なのです。ですから良いサービスを受けようとすれば料金が高くなるのは当然である一方、サービスを提供する側は報酬を多く受けるのが当然です。
しかし、利用者と法人が特に営利法人が契約関係を通してサービス供給を行いますので、中間で営利を考えるならばサービスを提供する介護師の労働条件は劣悪となり、今現場ではワーキングプアの状態が起こっています。
ですから九割の保険料と税金を支出する行政側はこの契約関係に相当関与して法の予定する人の尊厳を維持しつつ必要なサービスが提供されるように十分監視する必要と義務があります。そうでなければコムスンのような問題と働く人にとっての劣悪な条件が進行し、介護保険制度の存続も危うくなってきます。
選挙中、介護関係の方から役所の人事異動で県と業者の連絡も不十分であったと言うご指摘を受けました。簡単な県と業者の間の連絡事項にも問題があるようですと、今述べた介護保険の運用についても相当問題が生じてしまいます。そこで何度も伺いますが、増員も含めた適切な職員の配置を考えているかどうか伺います。H
2、市道13号線の整備についてお伺いします。
市道13号線の整備は順調に進んでいるように見えます。特に言うまでもないことですが、古今東西、昔も今もまた将来にわたり道路は人間生活に不可欠であり、道路が先にできてそこに人々が住み生活を始める場合もあれば、逆に人々の生活が先にあり、その生活のため道路ができる場合もあります。
本市の都市計画道路行政が必ずしも計画通り進むものでもないことは理解しますので、計画と進行に関し詳しい状況把握は難しいのもですが、よく目に付いています市道13号線に関してお伺いします。
現在ご承知のように新生交差点の近くで精力的に工事が進行し、交差点改良も進む中で渋滞解消が期待されています。問題はその先、光風台方面ですが、計画と進行状況をお伺いします。@
また、近くに戸田光風台サブコミの計画が進んでいますが、これが完成しますと一段と交通量が増え、新しくコンビニのできた踏切の交通整理がどのようになるかもお伺いします。A
この地域に住むものとして、光風台からの13号線の整備は農業基盤再整備と一緒に面的整備ができればすばらしいと考えるのですが、現在の道路の両脇を拡張すると言うか、少し西側に振っての道路拡張しかないのかお伺いします。B
さらにこれに関連して、踏み切りの交通整理と言うことで神社のところに暫定的に信号機の設置ができないか、県との協議が難しいでしょうが、なんとかして欲しいと思うのですが、難しいでしょうかね。C
3、横断歩道整備について
横断歩道の整備と言うこと、これは特定の地域に限るものでもないのですが、市内の道路を通行していますと、道路交通法と実際の横断歩道の設置運用がおかしな関係になっていると感ずるのは私だけでしょうか。と言うのも、歩行者と車両の関係を規律する法律として道路交通法13条と38条があります。
13条では歩行者に対し、歩行者は車両等の直前直後の横断を禁止する一方横断歩道で道路を横断するときはこの限りでない。と規定していますので、横断歩道であれば歩行者は幾らスピードが出ている車でもその直前を横断してよいことになっています。自殺しようとして車の直前を横断して歩行者が亡くなってもこれは車が悪いことになってしまいます。
ですから38条では車両は横断歩道を通過しようとする際にはその前方を横断しようとする歩行者がないことが明らかな場合を除き横断歩道の直前で停止できる速度で進行しなければなりません。この場合自転車も歩行者と同様の扱いですから、車の運転では相当の注意が必要です。
相当のスピードで横断歩道を渡る自転車も考えられますから、自転車もいないことが明らかでないときには横断歩道直前で停止できるスピードまで減速しなければなりませんから、車の運転者は十分な注意が必要です。
さらに、横断歩道で横断しようとする歩行者と自転車がいる場合車両は横断歩道の直前で一時停止し、かつその進行を妨げてはならない(罰則119条1項2号で3月以下5万円の罰金)のですから、横断歩道の右でも左でも歩行者と自転車のいずれでも見えたなら、車は一時停止をしなければ罰則があるわけです。
しかし、この13条と38条は歩行者からも車からも無視されているようです。交通死亡事故撲滅をしようとしている本市では公用車はもちろん職員も横断歩道の通過の際はくれぐれも法令順守をすべきと考えるのですが、そのような指導を行っているか伺います。@
以上横断歩道と車両の関係を見ますと、歩行者にとっては信号機などついていない横断報道のほうがいつでも横断できるから有利であるにもかかわらず、信号機のついている横断歩道の方が地域住民から望まれています。見通しの良い道路であれば歩行者の便利のため横断歩道を設置し、これはお金もかからないしどんどん県に要請して設置を働きかけると考えますが、現在の公安員会の対応はいかがでしょうか、問題があれば県に対してものを言うべきと考えますがいかがでしょうか。A
結局現実の、歩行者を含めた交通量を測りながら横断歩道の存続を硬直的に考えるのではなく、市民の有利便利を考えてどんどん県に働きかけるべきと考えますが、ご見解を伺います。B
4、次に県道南総昭和線の歩道整備ついてお伺いします。
この問題は過去にもお伺いしましたが、要するに駅を通過する道路は基本的に県道であり、如何に地元の要望が強くとも本市が勝手な道路行政を行うことができないと言う問題であります。
佐久間市長さんは、前回あたり市民の使う道路は国道県道を問わず市民の道路であると明確な判断をされました。この様な鋭い意識が今回の無投票にもつながっていると考えるのですが、まさにこの論法で行くと南総昭和線の馬立地先では激しい交通量にもかかわらず、地元小学生が毎日の通学に利用せざるを得ないいわば野蛮な道路となっています。
現在一部地権者からPTAなどが借り上げ、「避難路」としていますが、県道であれば一切の改良ができないものか大伺いします。即ち、県道に沿って本市が歩道を設置することがどのような法令違反になるかお伺いします。@
それが地方財政法か県の条例か、はたまた本市の条例が無いからなのかお伺いします。
5、旧鶴舞青年の家の進捗状況について
ご承知のように旧鶴舞青年の家は県から譲り受け、地元からは大きな期待も上がったと思います。最近地域に住んでおられる人から、新聞報道で本年4月からまた本年10月にはオープンというような話も伺った人もいるようですが、地域の方々は未だオープンの様子もない状況では、大きな期待から逆に大きな不安になってきているのではないでしょうか。
人口減少地域にあって管理運営が大変とも伺います。こういうときであるからこそ、地元の人々のご意見を伺いながら民間活力を活用できればと考えるのは私1人ではないと思います。
更に言うならば、ここを如何に活用するか、様々な人のアイデアを拝借して単に利用方法だけでなく、ここを活性化してここの経営に命を賭けると言うと大げさですが、そのような意気込みある法人を含めた人を近隣近在に広く求めることも必要と思います。この問題についてご見解をお伺いします。
6、市民病院管理運営について(この質問についても星野議員の質問と答弁がありました。それで概ね理解したので、少し遠回りしませんと質問にたどり着けませんので多少長くなりますが、別の視点からお伺いします。)
先週の代表質問でも聞かれておりましたが、今医師不足で深刻な状況になっている市民病院の管理運営についてお伺いします。
振り返りますと、市民病院の問題はこれまでサンプラザと同じような問題、すなわち本市の財政運営上に大きな問題となっていると言うような、もう少し分かりやすく言いますともっぱらお金の問題、と言うほどの認識だったかのように思っています。
人ごとのように言っておりますが、決してそうではなく、私自身議員として特別会計での毎年の赤字を見せられますと、これは何とかしなければならない、必ずしも経費のかかる病院ではなく市民の医療需要に見合った程度の診療所でも良いのではないか、この様な観点からの質問を何度かさせていただいていたのですが、昨年以来、それまでの問題点を根底からひっくり返すような大問題が出てしまいました。
医師不足の問題は新聞等で見る限り、社会的には大きな問題となっていたようですが、自分の毎日の生活からは、十分実感することもできず、昨年末からの市民病院での医師不足は自分にとって正に晴天の霹靂でした。
先日、この問題についての質問と答弁を拝聴しておりましたが、結局この問題の解決は佐久間市長さん以下執行部の方々が大変な努力をされていてもなかなか容易ではない、と言うことが分かりました。
今後も引き続いて医師会を含め精力的に医師確保にご尽力願うしか私にはできませんが、ひとつ医師に対するというか医療に関して自分の考え、提案をさせていただきます。
3月議会で、学校教師の権威を高める努力それに対しての教育委員会の対策をお願いしましたが、医師の問題に対しても現在同じような問題が背景にあると考えています。それは「先生と言われる職業に対する社会のバッシング」があります。医は仁術といわれながら、本当にそのような立場考え方で一生懸命努力されておる医師の先生方に対する私たち医療を受ける医療需要者の側に感謝の気持ち「ありがとうございます」という感謝の気持ちが足りていなかったのではないか、という反省であります。
これまで、ややもすると、国保財政の逼迫から医師の高収入に対しての妬みがありはしなかったか、そこから医師の先生方に対し「先生方のお陰で私たちの命が守られています。ありがとうございます」という心からの感謝の気持ちが足りなかったのではないかという思いです。
この様な気持ちからか、私たちは、医師も患者も同じ立場で病気と戦う、医師は患者に対してインフォームドコンセントが必要であり、この医師の説明と患者の納得がなければいけない、また患者の権利の強調から病気のある人は医師にかかれば100%病気は治るものである、手術は絶対成功するものである、という事を主張しすぎたのではないか、と考えています。
今の日本すべてのことに当て嵌まるのではないかと考えられるものに「全てお金を払って依頼したものは全て完璧でなければならない。」自分と家族の権利は尊重されるべきであり、之に対する侵害は許されませんが、その結果何でも相手に求めすぎる、不十分な点が少しでもあれば絶対許さない、医療に限らず、建物建築にしても、公園の遊具施設の安全性も完璧でなければいけない、職場でのセクハラ問題の行き過ぎもあります。
「太っている、やせている」に留まらず「背が大きいね」などと褒めたつもりでも相手が少しでも嫌がるならこれもセクハラ、場合によれば裁判に訴えることもできる、となりますと本来自由な楽しいはずの会話も十分な注意を払わなければいけませんし、就職に関連しても求職者の家族のことに少し踏み込んで質問すればプライバシー個人情報保護に違反するなどと言われる始末です。
一方で先日の新聞報道ですとなんと、厚生労働省の委託で作られたとかいわれる就職情報の中でも求職者は「間違っても賃金・休日のことを聞いてはいけない」などと全くナンセンスなことも「指導」されていたりします。これなど契約社会であると言いつつ、国が率先して契約の自由、働くものの自由を尊重していない顕著な例です。
電気製品の中古品の品質基準の問題(PSE)もあれだけ騒ぎながら結局今になって実質的に全て撤回するような状況です。
この様にわが国ではあるひとつの考え問題点が出てきますと問題の本質を吟味することなく一つの考え方が際限なく推し進められ、人の経済活動とか人と人のコミュニケーションをギクシャクさせるような問題は毎日あふれています。
個人情報保護の問題も現在行き過ぎといわれているものの見直しはされないようです。
長くなりますのでこの問題でひとつだけ例を挙げますが、先日4年も5年もお願いしているシルバー人材センターから派遣されている人に急いで連絡したいが電話番号がわかりませんので「電話番号を教えてください」と言うと間髪をいれず「個人情報で教えられません」と言うことです。急いでいるものですから「何言ってんだ、何年も家に来ていただいているのに」と大きな声で言いますと、今度はまた間髪を入れず電話番号を教えてくれました。ではさっきの拒否回答は一体なんでしたのでしょうか、と言うことです。不思議に思って逆に「今教えないと言ったのに、何で直ぐに教えるのだ」と言いますと「コンピューターでみますと、長い間ご利用いただいていますから」と言うのです。
これ等個人情報云々と言うことを言うべきでないのに、また個人情報が何なのか理解もできていない人が情報管理をし、情報を必要とする人の前に立ちふさがっているのです。
結局、以前私も他の会派の人が「何でも権利、権利」と言いすぎるとの発言に食いついていたのですが、医療の問題、教育の問題、安全の問題等々について、権利が何か義務が何かについて十分理解できていないのに権利だけを主張することを許しすぎていることに根本的問題、わが国の後進性があると考えています。
もうひとつ医療に関して面白い判例が新聞で報道されていました。どういうことかといいますと毒物で死亡し司法解剖された人の臓器の一部が無断で保存されていたので、この臓器の返還を遺族が求めたのに対し、裁判所がこれを求めたと言うものです。
私はこの判例は支持できません。どうしてかと言いますと、現在の医療水準はこれまで様々な病気原因で亡くなった数億、数十億か分かりませんが、人類の歴史の中で亡くなった数え切れないほどの病気のデータから成り立っています。現在の漢方薬でも何十億人か分かりませんがさまざまな薬草で助かり、死亡した人のデータから経験的にできているものです。
ですから何らかの珍しい毒物で亡くなった人の臓器が冷凍保存されていることは今後同様の事故など発生した場合貴重な資源、資料なのです。遺族の臓器であるから同意の無い場合は返還せよと言う裁判があるなら、そのような場合は同意は不要であるとの法律を制定する必要があります。問題の本質はこのような情緒的な問題でなく、これはこれからの人類にとって貴重な資料なのです。ですから現在の高度医療の恩恵に預かっている私たちは逆にこの医療水準を維持すべき問題に対して協力すべき、いわば潜在的義務もあると考えます。
私の手元に「患者からみた医療」と言う放送大学のテキストがあります。これによりますと「患者・障害者は社会の資源である」新しい薬を開発する治験にも積極的に参加し、遺伝子の解明や治療にもボランティア精神で協力している。要するに患者も医療資源である、と言うようなびっくりすることが書かれています。
要するにインフォームドコンセントを言うなら、それに相応しい能力が患者にも必要であるということだと考えます。
この様な基本的点を忘れ、自分の都合だけで様々な権利を主張して医師と言う先生に感謝を忘れた結果が今の医師不足の問題ではないかと考えています。
そこから次の医師不足の現と思われる健康保険財政の赤字の問題を考えますと、赤字解消、医療費削減に対し予防医療の重要性が叫ばれていますが、一番の問題は今わが国では人の死についてダブルスタンダードであることを改める必要があることと考えます。
どういうことかと言いますと、通常人の死は心臓停止です。昔から心臓が停止すれば間もなく体中の臓器が機能しなくなり、死後硬直からたんぱく質が分解し始め、やがて腐敗が始まります。ですから昔から人の死は心臓停止でよかったのです。
ところが、医療の高度化から一旦心臓が停止しても再び動かすことも可能となり、人工呼吸、点滴による栄養補給で人の心臓は中々停止なくなりました。そうなりますと、一部脳死状態であっても脳幹さえ大丈夫なら心臓が動き続け人の死という基準に照らせば未だ生きている人になっています。
一方脳死状態の人が臓器移植のドナーカードを持っていますと、脳死判定委員会が開催され、脳死であるならば心臓が動いていたとしても臓器の取り出しが許されることになります。
まだ暖かい体から必要とされる臓器の取出しが行われ、移植に使われることになります。しかし、臓器移植カードがなければ仮に脳死であっても未だ人の死亡と言う定義に該当しませんから、人工呼吸器をはずし、栄養補給を停止すればこれは殺人罪になってしまうのです。新聞でたびたび問題となるケースは正にこの事案と思います。医師は患者の家族がいくら延命治療を拒んでも人工呼吸器をはずせば『殺人罪』で検挙されてしまうのです。
この様な場面に接したときいかなる医師もなす術はありません。いくら医療費がかかろうが、患者家族が望んでもどうしようもないのです。この様な脳死状態の患者に対する医療費がどの程度か分かりませんが、他方で本当に医療を必要とする患者の医療が妨げられている事実は存在していると思います。
私たちは医師に対し、重い責任を押し付ける一方、解決すべき問題には手をこまねいているのです。医師としての重い使命があるならそれに応じた責任を回避する必要もあると思います。
ですから、この市議会で行うべきことは全国に先駆け、グローバルスタンダードである「脳死は人の死である」と言うことを決議して医療費削減と医師をその重責から解放す必要があると考えています。
一地方自治体でできることではありませんが、この市原市で決議をすれば燎原の火のごとく全国に広がり、国際的に臓器輸入大国と非難されているわが国の状況も変わり、健康保険財政も健全化し、ひいては医師と私たち患者との信頼感も醸成されると考えます。
市民病院の医師不足も市原市民の医師に対する信頼と感謝の気持ちが伝われば早期解決につながるのではないか、などと考えています。そこで佐久間市長さんとして全国の市長会でこの様な問題提起などして頂けないかお伺いします。
7、臨海体育館の整備・改修について
市原市は平成5年「スポーツ健康都市宣言」を行い、スポーツ施設の整備などの実現を目指し「スポーツ振興マスタープラン」を策定し、臨海競技場、臨海球場を整備し平成17年には高校総体や国体に向けて市原スポレクパークを整備したそうですね。人事のように言っているのですが、実のところ大変申し訳ありませんが、私は仕事の関係からあまり本市のスポーツ施設をあまり利用したことがないのです。できるだけ本市の施設を利用させていただきたいと考えているのですが、全く不十分な状態です。
ところでこれまでにも高校野球に関しては、何回か市内中学の有力選手を市原市内の高校に進学していただき市原市にある高校野球の強化を言っていますが、市原市の子供たちが市原市外の高校から甲子園に言っているなどと言う話を聞きますと残念で仕方ありません。
子ども達だけではありません。かつて競技能力に優れた選手が過去の経験を生かすこともできず、貴重な人的資源が埋没されたままになっていると言う現実もあると思います。
この様な本市のスポーツに対する考え方と原状から本市のスポーツ全体に対しての対策が乏しいものになっていると言っても過言ではないと思います。
そのような思いからでしょうが、選挙のときなども有権者の方々から袖ヶ浦公園内のガーランドのような施設を作ってくれとの要望を受けたりもしました。スポーツを通じて、本当に市民の健康づくりをしようと考えるのであれば、また市原の子供たちは市原で育てようと言うのであれば、人材確保と同時に市原スポーツアリーナのような総合的体育館の建設が絶対必要と思います。
千葉市、船橋市、八千代市をはじめ多くの市町村にその地区に相応しい施設があります。本市も28万都市に相応しいというのでは足りません。中核都市を目指すと言っているのですから、30万都市に相応しい新スポーツアリーナの建設が必要です。これはもう検討を済ませ何時実施するかと言う状況である必要があります。
財政的に厳しいのであれば、転売可能で利用期間の限定のない施設利用権などを販売する方法も良いのではないかと考えますが、ご見解をお伺いします。
この様に財政的面からも検討を加え新しいアリーナなどが実現すれば、最近茂原市でロッテと巨人戦のイースタンリーグの公式戦が開催され、近隣から6千人のファンが駆けつけたそうですが、この市原で地元球団のロッテの練習場とか、合宿所の誘致、二軍の試合などが開催され、地元の少年野球チームも身近に野球を楽しむことができ、市原の高校野球のレベルも上昇すると思います。
やはり、せっかくスポーツ健康都市宣言をしているのですから、これを具体化する方策を考えなければならないと思います。
緑水会を代表して質問します。
まず、6月の選挙におきまして見事無投票当選を果たした佐久間市長さんに対し、先日市長室に支援者の人たちと「めったまし」にお邪魔しました。佐久間市長さんが入室の際は全員立ってお迎えしました。その後和やかな内に会が進行し、皆さん市長のお人柄に直接触れることができ、参加された皆さんは大変感激しておりました。
振り返れば4年前、激戦を勝利され、その後の4年間、職員の意識改革、国県からの優秀な人材確保、職員提案制度に始まり、総合計画改定、五井駅東口開発など様々な施策を進められた結果、今度の選挙では無投票と言う、今までの市原と言うより中核都市を目指すこの市原で対立候補もなく市長選挙がなかったことは、28万市民が佐久間市政を評価、少なくとも積極的に批判、反対がないことの証明でもあります。
この人柄の佐久間、人気の佐久間市長さんを勝手に分析させていただきますと、私などは到底足元にも及ばざるをえないのですが、風貌だけでなく何よりもその人脈の広さ深さであります。
これはそれに先立つ4年間の浪人生活だけでなく長い誠実な政治生活の中で、敵を作らない、昨日の敵を今日には味方につける卓越した人徳・懐の広さにあると思います。この様な佐久間市長さんの政治姿勢に対し、未熟ならが私なども大いに参考にさせていただいて、少しでも近づいてみたい、そのような感想を述べておきます。
これくらい褒めると次にはいよいよ、とお考えでしょが、そうではありません。28万市民の代表である市長の権威に対しては、私どもは足元にも及ばない少なくとも36分の1以下の存在であります。
なにはともあれ、前回の選挙では、前市長のもとで発生した姉崎森林公園問題もあり、選挙戦も大いに盛り上がりましたが、その後の4年間は佐久間市長の独壇場でありました。
今後は、これからの4年間に大きな問題が発生しない以上引き続いてさらなる4年佐久間市政の継続は十分ありえると考えているのは私だけではないと思います。
特に中心市街地活性化問題、五井駅東口開発などこれからの4年間でその全貌が明らかになるならともかく、50年先100年先を本当に見据えるのであれば、あと4年では不十分と考えています。
ところで、この様に佐久間市長さんの指導される行政運営が市民の圧倒的多数の支持、積極的反対がない中でそれでは議会は何をしたら良いのか、考え込んでしまうところであります。
本来議会は、行政を運営する執行部に対しての行動基準である条例を制定して、市長以下執行部の権力行使を監視監督することを本来の役割としているのですが、現在のように議会での独自の条例制定ができず、執行部提案の議案を可決することを主たる任務としていては本来車の両輪である行政と議会の関係は、昔の自転車のように大きな前輪に対して小さな後輪、単に倒れないためだけの後輪になってしまうのではないかと考えるのは私一人、と言うか緑水会だけではないと思います。
先日議案説明の際、執行部から議案ではありませんが「新実施計画策定方針」が示されました。そこで問題なのはこの策定方針と次に執行部から示されることになる「実施計画案」との関係であります。
個別質問はともかく、代表質問において常に疑問が残るのは、市民の代表であるこの議会が、執行部の意思決定に対しどこで影響力をもてるのか、と言うところであります。
身近な例で言いますと、私は本会議で数回AEDの導入に対して他市に先駆けて導入を訴えたわけですが、結局のところ不幸にも、ちはら台南中学校で女子生徒が亡くなって初めて積極的導入が決まりました。
私はご近所の子供が亡くなりそれをきっかけにして質問を始めたのですが、結局のところ、さらに人一人亡くなって初めて決断をされた、非常に残念なわけですよね。
この様に考えてきますと、市民の声を聞くという理由で色々の市民会議があります。町会長さんを集めての集会もあります。しかし、選挙で選出された議員は正に地域の代表と言うか、市原市の36分の一の代表です。この議員の声を聞く機会というのは、実はそう多くはありません。
あまり回数が多すぎますと煩い存在になることは明らかですが、実施計画案の策定段階における議員の声を聞く機会これは相当の頻度であっても良いのではないか、すなわち一度執行部案ができてしまいますと中々これを変更修正することは難しいと思いますので、この様な重要な案件については実質審議のできる場の確保が重要と思います。
市原市の基本構想、基本計画の巻末にこれに関わった人々の名前など出ていましたが、ここには選挙で選出された市民の代表である議会が全員名前をそろえる必要もあると思っています。
そのような意味でも各種審議会の実質化はとても重要なことと思いますが、それに向けての事前の情報提供が絶対必要と思います。
以上意見とご提案をさせて頂きました。
1、認知症対策について
認知症対策について伺います。認知症は明日の自分の姿かも分からないのに自分から積極的に理解しようと言う姿勢にかけていたようです。昨年の行政視察で大牟田市を訪問するまでは、認知症などとよく分からない言葉にしなくとも、「痴呆症」で良いではないか、どうして「ぼけ」ではいけないのか等と考えていました。しかし行政視察に行かせて頂き、このような考え方自体大きな間違いであることに気がついた次第です。
実は、というとお叱りを受けるかも分かりませんが、認知症の人もいつだって心は生きている。人として尊厳を持って生きている。ここがこの問題を考える出発点であると思います。この出発点を忘れますと、さきほどの述べたように「痴呆症」とか『ぼけ』などといって済ましてしまうことになります。
そこで、この出発点を忘れないため、大牟田市のように「フォーラム宣言」と言いますか「認知症権利宣言」のような宣言を本市も行ってから認知症の問題を論ずる必要があると考えます。いかなる政策でもその根本には問題点に関する理解が不可欠、絶対必要であることに異論はないと思うと同時に「認知症の人も自分らしく尊厳を持って暮らしていたいと願っています」ということをしっかり踏まえて諸施策を進める必要があると考えますが、本市の基本認識はいかがでしょうか。@
この点の確認をしっかりした上で認知症対策を考え、ついで介護の問題も検討する必要があると思います。
介護保険法は、その目的で「この法律は、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により要介護状態となり、介護・・その他の医療を要するもの等についてこれ等の者が尊厳を保持し、その有する能力に応じた自律した日常生活を営むことができるように・・必要なサービスを・・行うため国民の協同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け」としています。
しかし、本市もそうだと思いますが、認知症は介護の一つのタイプと考え、その対策が不十分なのではないかと考えているのです。体に障害を持って自分では自由に動けない介護を受けられる方と体に障害はなくいつでもどこでも移動の自由を持っている認知症、それも「まだらボケ」等といってよいか分かりませんが、あるときは全く正常である認知症の人に対しては、そのご家族の方々の苦労は並大抵ではない、一人に三人がかりでもへとへとになってしまうのがその現実のようです。
そこで伺いますが、この様な認知症に対して本市では如何なる対策を取られているかお伺いします。A
なんでもそうですが、先ずすべきことは早期発見早期予防でしょうが、本市の対策をお伺いします。認知症早期発見診断テストなどできましたら真っ先にやらせていただきたいと考えているのですが、よろしくお願いします。B
先ほど「まだらボケ」と言いましたが、この様な認知症の方々は必ずしも後見人を選任しているとも限りませんでしょうから、いわゆる消費者被害のような
事例はご報告があるのでしょうか。あったとしたら如何に対策を取られているのかお伺いします。C
認知症高齢者のご家族に対する支援体制は何名ほどの職員で対応されているのでしょうか。D
認知症徘徊者が発生した場合地域でどのような対策を取られているか、地域の対策に対しての行政のバックアップはどうなっているのでしょうか。お伺いします。E
先進地といってよいでしょうが、大牟田市では子ども頃から認知症に対する理解を深める絵本作りなども行われています。本市もそのような取り組みがなされているか、お伺いします。F
この問題は私自身の反省を含め伺っているのですが、子どもの頃から認知症に対する理解を深めることが弱者に対する労りの精神を身につけるうえでも有効と思います。
先ほど職員の数などお聞きしたのですが、全て職員で対応できるとも思いませんので、民間での認知症コーディネーター養成研修なども行ってゆくべきと思いますが、いかがでしょうか。G
若干介護保険に言及しますが、介護保険制度はそれまでのように全て行政サービスで対応しきれなくなって、サービスの量増大と規制緩和を図った結果、認可を受けた事業者が利用者と契約関係を締結して利用者本位のサービス実現を考えたのですが、ここには相当の無理があったと思います。
先ず、利用者は一割の負担でサービス提供を受け、残り9割は保険料と税金ですそれ故介護市場は「準市場」とも言われ、契約関係に行政が介入するのですが、業者は営利法人でも認められていますので、今回のコムスンのような大きな社会問題となってしまいました。
介護は受ける人もサービスを提供する人も共に生身の人間なのです。ですから良いサービスを受けようとすれば料金が高くなるのは当然である一方、サービスを提供する側は報酬を多く受けるのが当然です。
しかし、利用者と法人が特に営利法人が契約関係を通してサービス供給を行いますので、中間で営利を考えるならばサービスを提供する介護師の労働条件は劣悪となり、今現場ではワーキングプアの状態が起こっています。
ですから九割の保険料と税金を支出する行政側はこの契約関係に相当関与して法の予定する人の尊厳を維持しつつ必要なサービスが提供されるように十分監視する必要と義務があります。そうでなければコムスンのような問題と働く人にとっての劣悪な条件が進行し、介護保険制度の存続も危うくなってきます。
選挙中、介護関係の方から役所の人事異動で県と業者の連絡も不十分であったと言うご指摘を受けました。簡単な県と業者の間の連絡事項にも問題があるようですと、今述べた介護保険の運用についても相当問題が生じてしまいます。そこで何度も伺いますが、増員も含めた適切な職員の配置を考えているかどうか伺います。H
2、市道13号線の整備についてお伺いします。
市道13号線の整備は順調に進んでいるように見えます。特に言うまでもないことですが、古今東西、昔も今もまた将来にわたり道路は人間生活に不可欠であり、道路が先にできてそこに人々が住み生活を始める場合もあれば、逆に人々の生活が先にあり、その生活のため道路ができる場合もあります。
本市の都市計画道路行政が必ずしも計画通り進むものでもないことは理解しますので、計画と進行に関し詳しい状況把握は難しいのもですが、よく目に付いています市道13号線に関してお伺いします。
現在ご承知のように新生交差点の近くで精力的に工事が進行し、交差点改良も進む中で渋滞解消が期待されています。問題はその先、光風台方面ですが、計画と進行状況をお伺いします。@
また、近くに戸田光風台サブコミの計画が進んでいますが、これが完成しますと一段と交通量が増え、新しくコンビニのできた踏切の交通整理がどのようになるかもお伺いします。A
この地域に住むものとして、光風台からの13号線の整備は農業基盤再整備と一緒に面的整備ができればすばらしいと考えるのですが、現在の道路の両脇を拡張すると言うか、少し西側に振っての道路拡張しかないのかお伺いします。B
さらにこれに関連して、踏み切りの交通整理と言うことで神社のところに暫定的に信号機の設置ができないか、県との協議が難しいでしょうが、なんとかして欲しいと思うのですが、難しいでしょうかね。C
3、横断歩道整備について
横断歩道の整備と言うこと、これは特定の地域に限るものでもないのですが、市内の道路を通行していますと、道路交通法と実際の横断歩道の設置運用がおかしな関係になっていると感ずるのは私だけでしょうか。と言うのも、歩行者と車両の関係を規律する法律として道路交通法13条と38条があります。
13条では歩行者に対し、歩行者は車両等の直前直後の横断を禁止する一方横断歩道で道路を横断するときはこの限りでない。と規定していますので、横断歩道であれば歩行者は幾らスピードが出ている車でもその直前を横断してよいことになっています。自殺しようとして車の直前を横断して歩行者が亡くなってもこれは車が悪いことになってしまいます。
ですから38条では車両は横断歩道を通過しようとする際にはその前方を横断しようとする歩行者がないことが明らかな場合を除き横断歩道の直前で停止できる速度で進行しなければなりません。この場合自転車も歩行者と同様の扱いですから、車の運転では相当の注意が必要です。
相当のスピードで横断歩道を渡る自転車も考えられますから、自転車もいないことが明らかでないときには横断歩道直前で停止できるスピードまで減速しなければなりませんから、車の運転者は十分な注意が必要です。
さらに、横断歩道で横断しようとする歩行者と自転車がいる場合車両は横断歩道の直前で一時停止し、かつその進行を妨げてはならない(罰則119条1項2号で3月以下5万円の罰金)のですから、横断歩道の右でも左でも歩行者と自転車のいずれでも見えたなら、車は一時停止をしなければ罰則があるわけです。
しかし、この13条と38条は歩行者からも車からも無視されているようです。交通死亡事故撲滅をしようとしている本市では公用車はもちろん職員も横断歩道の通過の際はくれぐれも法令順守をすべきと考えるのですが、そのような指導を行っているか伺います。@
以上横断歩道と車両の関係を見ますと、歩行者にとっては信号機などついていない横断報道のほうがいつでも横断できるから有利であるにもかかわらず、信号機のついている横断歩道の方が地域住民から望まれています。見通しの良い道路であれば歩行者の便利のため横断歩道を設置し、これはお金もかからないしどんどん県に要請して設置を働きかけると考えますが、現在の公安員会の対応はいかがでしょうか、問題があれば県に対してものを言うべきと考えますがいかがでしょうか。A
結局現実の、歩行者を含めた交通量を測りながら横断歩道の存続を硬直的に考えるのではなく、市民の有利便利を考えてどんどん県に働きかけるべきと考えますが、ご見解を伺います。B
4、次に県道南総昭和線の歩道整備ついてお伺いします。
この問題は過去にもお伺いしましたが、要するに駅を通過する道路は基本的に県道であり、如何に地元の要望が強くとも本市が勝手な道路行政を行うことができないと言う問題であります。
佐久間市長さんは、前回あたり市民の使う道路は国道県道を問わず市民の道路であると明確な判断をされました。この様な鋭い意識が今回の無投票にもつながっていると考えるのですが、まさにこの論法で行くと南総昭和線の馬立地先では激しい交通量にもかかわらず、地元小学生が毎日の通学に利用せざるを得ないいわば野蛮な道路となっています。
現在一部地権者からPTAなどが借り上げ、「避難路」としていますが、県道であれば一切の改良ができないものか大伺いします。即ち、県道に沿って本市が歩道を設置することがどのような法令違反になるかお伺いします。@
それが地方財政法か県の条例か、はたまた本市の条例が無いからなのかお伺いします。
5、旧鶴舞青年の家の進捗状況について
ご承知のように旧鶴舞青年の家は県から譲り受け、地元からは大きな期待も上がったと思います。最近地域に住んでおられる人から、新聞報道で本年4月からまた本年10月にはオープンというような話も伺った人もいるようですが、地域の方々は未だオープンの様子もない状況では、大きな期待から逆に大きな不安になってきているのではないでしょうか。
人口減少地域にあって管理運営が大変とも伺います。こういうときであるからこそ、地元の人々のご意見を伺いながら民間活力を活用できればと考えるのは私1人ではないと思います。
更に言うならば、ここを如何に活用するか、様々な人のアイデアを拝借して単に利用方法だけでなく、ここを活性化してここの経営に命を賭けると言うと大げさですが、そのような意気込みある法人を含めた人を近隣近在に広く求めることも必要と思います。この問題についてご見解をお伺いします。
6、市民病院管理運営について(この質問についても星野議員の質問と答弁がありました。それで概ね理解したので、少し遠回りしませんと質問にたどり着けませんので多少長くなりますが、別の視点からお伺いします。)
先週の代表質問でも聞かれておりましたが、今医師不足で深刻な状況になっている市民病院の管理運営についてお伺いします。
振り返りますと、市民病院の問題はこれまでサンプラザと同じような問題、すなわち本市の財政運営上に大きな問題となっていると言うような、もう少し分かりやすく言いますともっぱらお金の問題、と言うほどの認識だったかのように思っています。
人ごとのように言っておりますが、決してそうではなく、私自身議員として特別会計での毎年の赤字を見せられますと、これは何とかしなければならない、必ずしも経費のかかる病院ではなく市民の医療需要に見合った程度の診療所でも良いのではないか、この様な観点からの質問を何度かさせていただいていたのですが、昨年以来、それまでの問題点を根底からひっくり返すような大問題が出てしまいました。
医師不足の問題は新聞等で見る限り、社会的には大きな問題となっていたようですが、自分の毎日の生活からは、十分実感することもできず、昨年末からの市民病院での医師不足は自分にとって正に晴天の霹靂でした。
先日、この問題についての質問と答弁を拝聴しておりましたが、結局この問題の解決は佐久間市長さん以下執行部の方々が大変な努力をされていてもなかなか容易ではない、と言うことが分かりました。
今後も引き続いて医師会を含め精力的に医師確保にご尽力願うしか私にはできませんが、ひとつ医師に対するというか医療に関して自分の考え、提案をさせていただきます。
3月議会で、学校教師の権威を高める努力それに対しての教育委員会の対策をお願いしましたが、医師の問題に対しても現在同じような問題が背景にあると考えています。それは「先生と言われる職業に対する社会のバッシング」があります。医は仁術といわれながら、本当にそのような立場考え方で一生懸命努力されておる医師の先生方に対する私たち医療を受ける医療需要者の側に感謝の気持ち「ありがとうございます」という感謝の気持ちが足りていなかったのではないか、という反省であります。
これまで、ややもすると、国保財政の逼迫から医師の高収入に対しての妬みがありはしなかったか、そこから医師の先生方に対し「先生方のお陰で私たちの命が守られています。ありがとうございます」という心からの感謝の気持ちが足りなかったのではないかという思いです。
この様な気持ちからか、私たちは、医師も患者も同じ立場で病気と戦う、医師は患者に対してインフォームドコンセントが必要であり、この医師の説明と患者の納得がなければいけない、また患者の権利の強調から病気のある人は医師にかかれば100%病気は治るものである、手術は絶対成功するものである、という事を主張しすぎたのではないか、と考えています。
今の日本すべてのことに当て嵌まるのではないかと考えられるものに「全てお金を払って依頼したものは全て完璧でなければならない。」自分と家族の権利は尊重されるべきであり、之に対する侵害は許されませんが、その結果何でも相手に求めすぎる、不十分な点が少しでもあれば絶対許さない、医療に限らず、建物建築にしても、公園の遊具施設の安全性も完璧でなければいけない、職場でのセクハラ問題の行き過ぎもあります。
「太っている、やせている」に留まらず「背が大きいね」などと褒めたつもりでも相手が少しでも嫌がるならこれもセクハラ、場合によれば裁判に訴えることもできる、となりますと本来自由な楽しいはずの会話も十分な注意を払わなければいけませんし、就職に関連しても求職者の家族のことに少し踏み込んで質問すればプライバシー個人情報保護に違反するなどと言われる始末です。
一方で先日の新聞報道ですとなんと、厚生労働省の委託で作られたとかいわれる就職情報の中でも求職者は「間違っても賃金・休日のことを聞いてはいけない」などと全くナンセンスなことも「指導」されていたりします。これなど契約社会であると言いつつ、国が率先して契約の自由、働くものの自由を尊重していない顕著な例です。
電気製品の中古品の品質基準の問題(PSE)もあれだけ騒ぎながら結局今になって実質的に全て撤回するような状況です。
この様にわが国ではあるひとつの考え問題点が出てきますと問題の本質を吟味することなく一つの考え方が際限なく推し進められ、人の経済活動とか人と人のコミュニケーションをギクシャクさせるような問題は毎日あふれています。
個人情報保護の問題も現在行き過ぎといわれているものの見直しはされないようです。
長くなりますのでこの問題でひとつだけ例を挙げますが、先日4年も5年もお願いしているシルバー人材センターから派遣されている人に急いで連絡したいが電話番号がわかりませんので「電話番号を教えてください」と言うと間髪をいれず「個人情報で教えられません」と言うことです。急いでいるものですから「何言ってんだ、何年も家に来ていただいているのに」と大きな声で言いますと、今度はまた間髪を入れず電話番号を教えてくれました。ではさっきの拒否回答は一体なんでしたのでしょうか、と言うことです。不思議に思って逆に「今教えないと言ったのに、何で直ぐに教えるのだ」と言いますと「コンピューターでみますと、長い間ご利用いただいていますから」と言うのです。
これ等個人情報云々と言うことを言うべきでないのに、また個人情報が何なのか理解もできていない人が情報管理をし、情報を必要とする人の前に立ちふさがっているのです。
結局、以前私も他の会派の人が「何でも権利、権利」と言いすぎるとの発言に食いついていたのですが、医療の問題、教育の問題、安全の問題等々について、権利が何か義務が何かについて十分理解できていないのに権利だけを主張することを許しすぎていることに根本的問題、わが国の後進性があると考えています。
もうひとつ医療に関して面白い判例が新聞で報道されていました。どういうことかといいますと毒物で死亡し司法解剖された人の臓器の一部が無断で保存されていたので、この臓器の返還を遺族が求めたのに対し、裁判所がこれを求めたと言うものです。
私はこの判例は支持できません。どうしてかと言いますと、現在の医療水準はこれまで様々な病気原因で亡くなった数億、数十億か分かりませんが、人類の歴史の中で亡くなった数え切れないほどの病気のデータから成り立っています。現在の漢方薬でも何十億人か分かりませんがさまざまな薬草で助かり、死亡した人のデータから経験的にできているものです。
ですから何らかの珍しい毒物で亡くなった人の臓器が冷凍保存されていることは今後同様の事故など発生した場合貴重な資源、資料なのです。遺族の臓器であるから同意の無い場合は返還せよと言う裁判があるなら、そのような場合は同意は不要であるとの法律を制定する必要があります。問題の本質はこのような情緒的な問題でなく、これはこれからの人類にとって貴重な資料なのです。ですから現在の高度医療の恩恵に預かっている私たちは逆にこの医療水準を維持すべき問題に対して協力すべき、いわば潜在的義務もあると考えます。
私の手元に「患者からみた医療」と言う放送大学のテキストがあります。これによりますと「患者・障害者は社会の資源である」新しい薬を開発する治験にも積極的に参加し、遺伝子の解明や治療にもボランティア精神で協力している。要するに患者も医療資源である、と言うようなびっくりすることが書かれています。
要するにインフォームドコンセントを言うなら、それに相応しい能力が患者にも必要であるということだと考えます。
この様な基本的点を忘れ、自分の都合だけで様々な権利を主張して医師と言う先生に感謝を忘れた結果が今の医師不足の問題ではないかと考えています。
そこから次の医師不足の現と思われる健康保険財政の赤字の問題を考えますと、赤字解消、医療費削減に対し予防医療の重要性が叫ばれていますが、一番の問題は今わが国では人の死についてダブルスタンダードであることを改める必要があることと考えます。
どういうことかと言いますと、通常人の死は心臓停止です。昔から心臓が停止すれば間もなく体中の臓器が機能しなくなり、死後硬直からたんぱく質が分解し始め、やがて腐敗が始まります。ですから昔から人の死は心臓停止でよかったのです。
ところが、医療の高度化から一旦心臓が停止しても再び動かすことも可能となり、人工呼吸、点滴による栄養補給で人の心臓は中々停止なくなりました。そうなりますと、一部脳死状態であっても脳幹さえ大丈夫なら心臓が動き続け人の死という基準に照らせば未だ生きている人になっています。
一方脳死状態の人が臓器移植のドナーカードを持っていますと、脳死判定委員会が開催され、脳死であるならば心臓が動いていたとしても臓器の取り出しが許されることになります。
まだ暖かい体から必要とされる臓器の取出しが行われ、移植に使われることになります。しかし、臓器移植カードがなければ仮に脳死であっても未だ人の死亡と言う定義に該当しませんから、人工呼吸器をはずし、栄養補給を停止すればこれは殺人罪になってしまうのです。新聞でたびたび問題となるケースは正にこの事案と思います。医師は患者の家族がいくら延命治療を拒んでも人工呼吸器をはずせば『殺人罪』で検挙されてしまうのです。
この様な場面に接したときいかなる医師もなす術はありません。いくら医療費がかかろうが、患者家族が望んでもどうしようもないのです。この様な脳死状態の患者に対する医療費がどの程度か分かりませんが、他方で本当に医療を必要とする患者の医療が妨げられている事実は存在していると思います。
私たちは医師に対し、重い責任を押し付ける一方、解決すべき問題には手をこまねいているのです。医師としての重い使命があるならそれに応じた責任を回避する必要もあると思います。
ですから、この市議会で行うべきことは全国に先駆け、グローバルスタンダードである「脳死は人の死である」と言うことを決議して医療費削減と医師をその重責から解放す必要があると考えています。
一地方自治体でできることではありませんが、この市原市で決議をすれば燎原の火のごとく全国に広がり、国際的に臓器輸入大国と非難されているわが国の状況も変わり、健康保険財政も健全化し、ひいては医師と私たち患者との信頼感も醸成されると考えます。
市民病院の医師不足も市原市民の医師に対する信頼と感謝の気持ちが伝われば早期解決につながるのではないか、などと考えています。そこで佐久間市長さんとして全国の市長会でこの様な問題提起などして頂けないかお伺いします。
7、臨海体育館の整備・改修について
市原市は平成5年「スポーツ健康都市宣言」を行い、スポーツ施設の整備などの実現を目指し「スポーツ振興マスタープラン」を策定し、臨海競技場、臨海球場を整備し平成17年には高校総体や国体に向けて市原スポレクパークを整備したそうですね。人事のように言っているのですが、実のところ大変申し訳ありませんが、私は仕事の関係からあまり本市のスポーツ施設をあまり利用したことがないのです。できるだけ本市の施設を利用させていただきたいと考えているのですが、全く不十分な状態です。
ところでこれまでにも高校野球に関しては、何回か市内中学の有力選手を市原市内の高校に進学していただき市原市にある高校野球の強化を言っていますが、市原市の子供たちが市原市外の高校から甲子園に言っているなどと言う話を聞きますと残念で仕方ありません。
子ども達だけではありません。かつて競技能力に優れた選手が過去の経験を生かすこともできず、貴重な人的資源が埋没されたままになっていると言う現実もあると思います。
この様な本市のスポーツに対する考え方と原状から本市のスポーツ全体に対しての対策が乏しいものになっていると言っても過言ではないと思います。
そのような思いからでしょうが、選挙のときなども有権者の方々から袖ヶ浦公園内のガーランドのような施設を作ってくれとの要望を受けたりもしました。スポーツを通じて、本当に市民の健康づくりをしようと考えるのであれば、また市原の子供たちは市原で育てようと言うのであれば、人材確保と同時に市原スポーツアリーナのような総合的体育館の建設が絶対必要と思います。
千葉市、船橋市、八千代市をはじめ多くの市町村にその地区に相応しい施設があります。本市も28万都市に相応しいというのでは足りません。中核都市を目指すと言っているのですから、30万都市に相応しい新スポーツアリーナの建設が必要です。これはもう検討を済ませ何時実施するかと言う状況である必要があります。
財政的に厳しいのであれば、転売可能で利用期間の限定のない施設利用権などを販売する方法も良いのではないかと考えますが、ご見解をお伺いします。
この様に財政的面からも検討を加え新しいアリーナなどが実現すれば、最近茂原市でロッテと巨人戦のイースタンリーグの公式戦が開催され、近隣から6千人のファンが駆けつけたそうですが、この市原で地元球団のロッテの練習場とか、合宿所の誘致、二軍の試合などが開催され、地元の少年野球チームも身近に野球を楽しむことができ、市原の高校野球のレベルも上昇すると思います。
やはり、せっかくスポーツ健康都市宣言をしているのですから、これを具体化する方策を考えなければならないと思います。
2007年06月11日
市民を愚弄する「目に余る違法ポスター」
今回の選挙、自分なりに「分析」したところ、その結果に大きな影響を与えたのは「違法ポスター」ですね。市内のいたるところ、ベニヤ板で裏打ちした違法ポスターが氾濫し本当に目に余る光景でした。
この様なやりたい放題の状況があって、では選管は一体何をしているかといえば効力もないような文書の通知で終わっています。違法ポスターを撤去しなければ刑事告訴するなどという文言も全くありませんから、選挙運動員はきっと違法性の認識がないというのでしょうね。
違法性の認識がないとしても違法行為であることには間違いがないですから、文書違反で逮捕勾留だってできるはずです。結果として罰金程度で済んでしまうのでしょうが、候補者への連座制などは期待できないのでしょうかね。
社会には様々な違法行為があるのですが、この違法行為に対しての抑止力として一番効果のあるのが、運動員などを検挙することではなく、その目的を消失させること、即ち選挙で言えば候補者の当選を無効にしてしまうのが最良の方法です。
違法ポスターでも何でもやりたい放題で選管も何ら有効手段をとらないまま、ある陣営が疑問点を選管に対して問い合わせをすれば、選管はここぞとばかり「その様な行為は違法です」等といって真面目に運動をしている陣営だけに縛りをかける結果となっています。
この様な状況では選管など全く存在価値がありません。そんなことなら、買収選挙でも何でもありにして、これを選挙民が選択したほうが長い目で見て民主主義にとって有効でしょう。
即ち、仮に買収選挙で当選しても良しとするものの、その一方で公職の地位を悪用して私腹を肥やした奴がいたならばこれを厳罰に処分する方がよっぽど選挙民が利口になります。候補者も仮に金を使って当選しても資金の回収ができないとわかれば買収選挙もしなくなるでしょう。それでも議員をやりたいならやってもらえば良いでしょう。
いずれにしても、なまじ選挙管理委員会などがあり、きれいな選挙を推進しようなどと選管が奇麗事を並べ立てながら、他方で違法行為を野放しにしていては正義が通らないと言うものです。だったら最初から選管は違法行為など説明する必要はないのです。
そこで、当選証書授与式の当日、選挙管理委員会の役員たちがほぼそろったところで、私は「今回のポスターは目に余った、新人が地元に張るならまだしも、県議選のときから違法ポスターが目に余った、今度は候補者から念書をとるなどして、公共用地などだけではなく、私有地に張り出してある違法ポスターについても自由に撤去してよいとの念書を取るべきだ、仮に候補者が念書を出さない場合は、違法ポスターを見つけた場合は直ちに刑事告発する旨の警告をしたらどうか」などと言っておきました。
すると職員の一人が「伊藤さん、他の候補者がいますので」などと僕の発言を制止する始末でした。一体自分たちの職分をなんと心得ているのか、厳しい公職選挙法(本来は自由にすべきこと)に関してはどの陣営も多少なりとも法に抵触している事実があるでしょうから、仕方がないとしても何らの政策を述べるでもなく、単なる顔と名前の違法ポスターなど公設掲示板で済ませるべきです。
しかし、公設掲示板は全市内に設置するものであって、その効果と経費を考えると候補者一人について500枚とか1000枚と定めて候補者が地元など出したいところに自由に出したほうが効果的でしょう。
さらに言えば、市長選挙での対立候補がないと言うことは、市長は全ての市議会議員候補者に中立的立場にあったでしょうから、市長が特定の候補者だけを応援した事実はないと考えますので、市長と一緒に顔写真を掲示した候補者などは「不正義」の固まりみたいなものでしょう。仮に市長がこれを許していたとするならば、それはそれで他の方法で追求する必要があります。
さてさて、このことを議会でどのように追求できるか、少なくとも何らの政策もなく、名前と顔写真だけのポスターなどで票を掠め取ろうとしている連中は「市民はどうせ政策など無関係、名前を知っていれば投票するのだ」と市民を愚弄していると同じです。許せませんね。
この様なやりたい放題の状況があって、では選管は一体何をしているかといえば効力もないような文書の通知で終わっています。違法ポスターを撤去しなければ刑事告訴するなどという文言も全くありませんから、選挙運動員はきっと違法性の認識がないというのでしょうね。
違法性の認識がないとしても違法行為であることには間違いがないですから、文書違反で逮捕勾留だってできるはずです。結果として罰金程度で済んでしまうのでしょうが、候補者への連座制などは期待できないのでしょうかね。
社会には様々な違法行為があるのですが、この違法行為に対しての抑止力として一番効果のあるのが、運動員などを検挙することではなく、その目的を消失させること、即ち選挙で言えば候補者の当選を無効にしてしまうのが最良の方法です。
違法ポスターでも何でもやりたい放題で選管も何ら有効手段をとらないまま、ある陣営が疑問点を選管に対して問い合わせをすれば、選管はここぞとばかり「その様な行為は違法です」等といって真面目に運動をしている陣営だけに縛りをかける結果となっています。
この様な状況では選管など全く存在価値がありません。そんなことなら、買収選挙でも何でもありにして、これを選挙民が選択したほうが長い目で見て民主主義にとって有効でしょう。
即ち、仮に買収選挙で当選しても良しとするものの、その一方で公職の地位を悪用して私腹を肥やした奴がいたならばこれを厳罰に処分する方がよっぽど選挙民が利口になります。候補者も仮に金を使って当選しても資金の回収ができないとわかれば買収選挙もしなくなるでしょう。それでも議員をやりたいならやってもらえば良いでしょう。
いずれにしても、なまじ選挙管理委員会などがあり、きれいな選挙を推進しようなどと選管が奇麗事を並べ立てながら、他方で違法行為を野放しにしていては正義が通らないと言うものです。だったら最初から選管は違法行為など説明する必要はないのです。
そこで、当選証書授与式の当日、選挙管理委員会の役員たちがほぼそろったところで、私は「今回のポスターは目に余った、新人が地元に張るならまだしも、県議選のときから違法ポスターが目に余った、今度は候補者から念書をとるなどして、公共用地などだけではなく、私有地に張り出してある違法ポスターについても自由に撤去してよいとの念書を取るべきだ、仮に候補者が念書を出さない場合は、違法ポスターを見つけた場合は直ちに刑事告発する旨の警告をしたらどうか」などと言っておきました。
すると職員の一人が「伊藤さん、他の候補者がいますので」などと僕の発言を制止する始末でした。一体自分たちの職分をなんと心得ているのか、厳しい公職選挙法(本来は自由にすべきこと)に関してはどの陣営も多少なりとも法に抵触している事実があるでしょうから、仕方がないとしても何らの政策を述べるでもなく、単なる顔と名前の違法ポスターなど公設掲示板で済ませるべきです。
しかし、公設掲示板は全市内に設置するものであって、その効果と経費を考えると候補者一人について500枚とか1000枚と定めて候補者が地元など出したいところに自由に出したほうが効果的でしょう。
さらに言えば、市長選挙での対立候補がないと言うことは、市長は全ての市議会議員候補者に中立的立場にあったでしょうから、市長が特定の候補者だけを応援した事実はないと考えますので、市長と一緒に顔写真を掲示した候補者などは「不正義」の固まりみたいなものでしょう。仮に市長がこれを許していたとするならば、それはそれで他の方法で追求する必要があります。
さてさて、このことを議会でどのように追求できるか、少なくとも何らの政策もなく、名前と顔写真だけのポスターなどで票を掠め取ろうとしている連中は「市民はどうせ政策など無関係、名前を知っていれば投票するのだ」と市民を愚弄していると同じです。許せませんね。
2007年03月16日
平成19年度 一般・特別会計予算
今年初めて予算委員会の委員として予算審議に参加することができました。執行部の皆さんは長年行政マンとして経験豊富なのですが、予算委員会での質問が的を得たものであるか否か、十分自信があったわけではありませんが、色々な意見の存在自体が民主主義ですので、玉石混交ということで、ご了承下さい。
19年度予算は一般会計の歳入817億4千万円、特別企業会計656億96百万円の合計1474億円で昨年に比べ6%増の積極予算です。
本日掲載分は、この予算についての総括(個別具体的でない)意見です。
予算案は、本日実質審議が終了し、賛成多数(反対2)で承認すべきものとして採決されました。
平成19年予算審査特別委員会 総括意見陳述
平成19年3月16日
緑水会 伊 藤 安 兼
平成19年度、一般会計特別企業会計に賛成する立場での総括意見を陳述します。
1、 国・地方公共団体の予算執行は、その時々の国民・市民の声を反映しつつ国民の間に存在する所得の不均衡を是正して、誰もが将来にわたり安心して生活できる社会を作り上げてゆくために不可欠な制度です。
最近では、新自由主義の最先端を走り続けるアメリカにおいても、会社経営者が数百億円の報酬を得ている一方で時給5ドル程度しか稼げない人が存在している格差社会は必ずしも健全な社会ではなく、このような社会的不正義は是正すべきであるとの認識が強まりつつあります。
このような格差社会はわが国においても同様であり、国民の平均賃金の半分以下の所得しかない、いわゆる貧困層が拡大している現状が大きな社会問題となっています。
本市においても、この拡大しつつある格差社会を認識していることは、平成19年度予算編成で、昨年に引き続き福祉・教育関係の予算規模が拡大していることに現れており、本市の予算が現在の社会問題を認識し、これを解消する方向で編成されていることは、多くの市民から支持されるものと理解しています。
2、 歳入面での意見となりますが、先ごろ、04年の県民所得が発表されました。これによりますと、全国平均で0.3%増のところ、千葉県は2.9%の伸びを示し、前年の13位から10位に上昇しています。
東京電力の原発トラブルから立ち直った福島県を除けば、千葉県の伸び率は全国最大であり、このような本県の伸びは、県内に存在する大手製造業の業績拡大であると評価されています。
同様な傾向は三重県にも見られる一方、高知県のように公共事業に依存しているところでは3,1%下落するなど、大企業の生産拠点を持つ県とそうでないところとの格差が拡大しています。
従って、臨海部に大企業の生産拠点を有する本市は、歳入面の拡大が県内においても特に顕著であり、歓迎すべきものです。
しかしながら、将来にわたり健全な財政運営を続けるためには課題がないわけではありません。
@ 市民に担税能力がありながら公平な負担が確保されない状況があるとすれば、それが僅かであっても市民に不公平感が醸成され、市政に関する信頼が損なわれる可能性が否定できません。
A また、将来の市民に負担を押し付けるような財政運営があるならば、誰も借金のある自治体の住民になろうとは考えませんから、本市の目指す中核都市は画餅に帰してしまいます。従って公債の取り扱いに今後とも十分留意する必要があります。
B さらに、国県レベルで行われる政策運営に注視し、それを先取りするような研究を心がけ、予算獲得を積極的に行うことが重要であることも論を待ちません。
3、 歳出面では、適切公正な支出を心がけることはもちろんですが、徒にコストダウンを図ろうとするだけでなく、工夫をこらし、投資的効果を持つ支出に留意すべきです。前述したように県民所得、市民所得を拡大するため生産性の高い企業の誘致は重要ですから、企業誘致につながる施策を引き続き継続し、また福祉的予算であってもそれが市民の自立につながることに配慮しながらの予算執行をお願いしたい。
なお、市民の格差は単に収入だけでなく、日常生活の利便性も重要な要素ですから、本市に30年、40年と住まわれ、長年市民税を負担しながら未だ下水道だけでなく上水道もなく、さらに狭隘な生活道路を利用せざるを得ない市民も存在していることを忘れずに、全市的に行政の光を与える予算執行を心掛けていただきたい。
行政運営は住民の福祉向上を目的としていますが、そのために市政に対する市民の関心を高め、老若男女を問わず、一人一人の市民が安心安全に、具体的に言えば、将来に不安のない自立した市民として消費者として生活できる方策をとって頂きたいことを希望し、本予算の早期執行をお願いします。
19年度予算は一般会計の歳入817億4千万円、特別企業会計656億96百万円の合計1474億円で昨年に比べ6%増の積極予算です。
本日掲載分は、この予算についての総括(個別具体的でない)意見です。
予算案は、本日実質審議が終了し、賛成多数(反対2)で承認すべきものとして採決されました。
平成19年予算審査特別委員会 総括意見陳述
平成19年3月16日
緑水会 伊 藤 安 兼
平成19年度、一般会計特別企業会計に賛成する立場での総括意見を陳述します。
1、 国・地方公共団体の予算執行は、その時々の国民・市民の声を反映しつつ国民の間に存在する所得の不均衡を是正して、誰もが将来にわたり安心して生活できる社会を作り上げてゆくために不可欠な制度です。
最近では、新自由主義の最先端を走り続けるアメリカにおいても、会社経営者が数百億円の報酬を得ている一方で時給5ドル程度しか稼げない人が存在している格差社会は必ずしも健全な社会ではなく、このような社会的不正義は是正すべきであるとの認識が強まりつつあります。
このような格差社会はわが国においても同様であり、国民の平均賃金の半分以下の所得しかない、いわゆる貧困層が拡大している現状が大きな社会問題となっています。
本市においても、この拡大しつつある格差社会を認識していることは、平成19年度予算編成で、昨年に引き続き福祉・教育関係の予算規模が拡大していることに現れており、本市の予算が現在の社会問題を認識し、これを解消する方向で編成されていることは、多くの市民から支持されるものと理解しています。
2、 歳入面での意見となりますが、先ごろ、04年の県民所得が発表されました。これによりますと、全国平均で0.3%増のところ、千葉県は2.9%の伸びを示し、前年の13位から10位に上昇しています。
東京電力の原発トラブルから立ち直った福島県を除けば、千葉県の伸び率は全国最大であり、このような本県の伸びは、県内に存在する大手製造業の業績拡大であると評価されています。
同様な傾向は三重県にも見られる一方、高知県のように公共事業に依存しているところでは3,1%下落するなど、大企業の生産拠点を持つ県とそうでないところとの格差が拡大しています。
従って、臨海部に大企業の生産拠点を有する本市は、歳入面の拡大が県内においても特に顕著であり、歓迎すべきものです。
しかしながら、将来にわたり健全な財政運営を続けるためには課題がないわけではありません。
@ 市民に担税能力がありながら公平な負担が確保されない状況があるとすれば、それが僅かであっても市民に不公平感が醸成され、市政に関する信頼が損なわれる可能性が否定できません。
A また、将来の市民に負担を押し付けるような財政運営があるならば、誰も借金のある自治体の住民になろうとは考えませんから、本市の目指す中核都市は画餅に帰してしまいます。従って公債の取り扱いに今後とも十分留意する必要があります。
B さらに、国県レベルで行われる政策運営に注視し、それを先取りするような研究を心がけ、予算獲得を積極的に行うことが重要であることも論を待ちません。
3、 歳出面では、適切公正な支出を心がけることはもちろんですが、徒にコストダウンを図ろうとするだけでなく、工夫をこらし、投資的効果を持つ支出に留意すべきです。前述したように県民所得、市民所得を拡大するため生産性の高い企業の誘致は重要ですから、企業誘致につながる施策を引き続き継続し、また福祉的予算であってもそれが市民の自立につながることに配慮しながらの予算執行をお願いしたい。
なお、市民の格差は単に収入だけでなく、日常生活の利便性も重要な要素ですから、本市に30年、40年と住まわれ、長年市民税を負担しながら未だ下水道だけでなく上水道もなく、さらに狭隘な生活道路を利用せざるを得ない市民も存在していることを忘れずに、全市的に行政の光を与える予算執行を心掛けていただきたい。
行政運営は住民の福祉向上を目的としていますが、そのために市政に対する市民の関心を高め、老若男女を問わず、一人一人の市民が安心安全に、具体的に言えば、将来に不安のない自立した市民として消費者として生活できる方策をとって頂きたいことを希望し、本予算の早期執行をお願いします。
2007年02月01日
京葉5市 議員合同研修会
京葉5市議会 議長連絡協議会主催の議員合同研修会がありました。講師に朝鮮半島の「専門家」である静岡大学教授伊豆見元教授を招いての「朝鮮半島情勢の行方と日本」と題した期待のできるタイトルでしたが「羊頭狗肉」とは今日のような講演を言うと実感しました。
昨年でしたか、加藤寛先生をお招きしての研修会でもコメントをさせていただきましたが、今日はそれに劣るとも勝らない内容でした。
こちらとすれば、現在の朝鮮半島を巡る情勢は核実験、拉致問題、六カ国協議、を中心に中国と北朝鮮の政治・経済関係、韓国盧泰愚政権の末期と北朝鮮政策(太陽政策)、アメリカと北朝鮮、日本の北朝鮮勢力の力関係等々、あの信じられない北朝鮮の強気は何処から来るのか、六カ国協議の枠組みなどを踏まえ面白い話が聞けるものと「勝手に思い」パソコンまで持参しての研修会でした。
蓋を開けてびっくり、ブッシュの北朝鮮政策の誤り、などということは行きつ戻りつしながら何度も出てくるのですが、その外の情勢問題など全くありませんでした。北朝鮮の偽札作りなど、紙とインクを入手できるから精巧な偽ドルを作れるなどということを踏み込んで話して、それがどうして朝鮮半島の情勢でしょうかね、と思いました。
最初から最後まで新聞記事で知っていることばかりで今更時間を割いて聞く話でもありませんでした。最後に質問がありますか、ということでしたので、主催の千葉市の恥にならないように多少遠慮して、先に述べた各国の関係、などを地政学的観点からでも分析してお話をされるかと期待していたのですが「残念でした。」とイヤミを述べ、質問のための発言ですので、質問をしなければなりませんから「日本における北朝鮮勢力の状況」を聞きたいと付け加えました。
あともう一つ、北朝鮮に核爆弾がある、ミサイルがあるとの前提で話をしているので「北朝鮮の核実験は成功しているのか」と聞きました。この点最後の結論が成功か失敗かどっちだったか忘れましたが、今回の講演で講師は全く準備もせず、資料もなく、タイトルに関しての分析もなく、ないない尽くしの時間の無駄でした。
受験生の頃は、講義が始まって15分も分けの解らない説明が続けば、即刻席を立って、予備校の受付で「今日の講義は聞かないから銭を戻してくれ」といえたのですが、議員という立場ですから途中で席を立たずに我慢して、最後の質問で講師に若干の抗議をするために残っていたのでした。あーあ、時間の無駄でした。
昨年でしたか、加藤寛先生をお招きしての研修会でもコメントをさせていただきましたが、今日はそれに劣るとも勝らない内容でした。
こちらとすれば、現在の朝鮮半島を巡る情勢は核実験、拉致問題、六カ国協議、を中心に中国と北朝鮮の政治・経済関係、韓国盧泰愚政権の末期と北朝鮮政策(太陽政策)、アメリカと北朝鮮、日本の北朝鮮勢力の力関係等々、あの信じられない北朝鮮の強気は何処から来るのか、六カ国協議の枠組みなどを踏まえ面白い話が聞けるものと「勝手に思い」パソコンまで持参しての研修会でした。
蓋を開けてびっくり、ブッシュの北朝鮮政策の誤り、などということは行きつ戻りつしながら何度も出てくるのですが、その外の情勢問題など全くありませんでした。北朝鮮の偽札作りなど、紙とインクを入手できるから精巧な偽ドルを作れるなどということを踏み込んで話して、それがどうして朝鮮半島の情勢でしょうかね、と思いました。
最初から最後まで新聞記事で知っていることばかりで今更時間を割いて聞く話でもありませんでした。最後に質問がありますか、ということでしたので、主催の千葉市の恥にならないように多少遠慮して、先に述べた各国の関係、などを地政学的観点からでも分析してお話をされるかと期待していたのですが「残念でした。」とイヤミを述べ、質問のための発言ですので、質問をしなければなりませんから「日本における北朝鮮勢力の状況」を聞きたいと付け加えました。
あともう一つ、北朝鮮に核爆弾がある、ミサイルがあるとの前提で話をしているので「北朝鮮の核実験は成功しているのか」と聞きました。この点最後の結論が成功か失敗かどっちだったか忘れましたが、今回の講演で講師は全く準備もせず、資料もなく、タイトルに関しての分析もなく、ないない尽くしの時間の無駄でした。
受験生の頃は、講義が始まって15分も分けの解らない説明が続けば、即刻席を立って、予備校の受付で「今日の講義は聞かないから銭を戻してくれ」といえたのですが、議員という立場ですから途中で席を立たずに我慢して、最後の質問で講師に若干の抗議をするために残っていたのでした。あーあ、時間の無駄でした。
2007年01月15日
地方議員はボランティアでよし?
人間誰でも生きてゆく中で様々な人との交流がありますが、どんな「社会」でも自分がその構成員になってみないと、いくら人様の話を聞いてもなかなかその内幕は理解できないものです。わたしも市議会議員になって、4年目も最後の半年をきりました。ここにきてやっとなどと言うとお叱りをいただきそうですが、「市議会議員のムラ社会」を飲み込めたようです。
要するに地方議会は、行政府に対する立法機関との位置付けであることはいうまでもないのですが、その実態は市長以下の執行部提出議案にお墨付き、承認を与える機関であり、若干の訂正などはあるものの、独自の条例提案権を行使することはないと言い切ってもあながち間違いではないようです。
市長は「職員の意識改革」を行いつつ住民サービスを徹底するとの強い決意で当選したのですから、これからも自信をもって行政運営を続けるでしょうが、地方自治、即ち住民自治、民主主義の発展と言うことを考えるとき、執行部と議会は車の両輪ですから、片側だけが回ってしまっては地方自治体の運営はうまく機能しなくなります。
最近テレビでも盛んに地方議員の政務調査費、さらには地方議会の議員定数削減などが取りざたされています。要するに住民から見たとき、地方議会が役に立っていないと見えることからマスコミも住民に対して様々な報道をしていると思います。コストと効果から見たとき「議員は無駄な存在」と見えると言うことです。
行政運営全体に対しての行革の動き、即ち行政の無駄を省けという声は日に日に強くなっています。これは当然のことで、自分たちの受ける行政サービスは充実しながら、コストは少ないにこしたことはありません。しかし、安易に安ければいいというものでもありません。
今日の新聞にどこかの大学教授が、外国では議員はボランティアで議員の数も少ない、議員が市役所から金をもらっていては監視ができないではないか、と尤もの様な論旨を展開していました。大学の教授を生業とする人ですらこの程度の話しかできないのであるから、ごく普通の市民のご理解を得るのは大変と思います。大きな間違いは2点あります。
最近も会計事務所のいい加減な監査で日興証券が危機に瀕しています。これは大企業が証券市場に参加するには監査法人の監査が義務付けられているのですが、会社の役員がどこの会計監査法人に監査の依頼をするかを決める立場にあるのですから、監査法人は金を払ってくれる、また顧問先を決める役員の意向に正面きって逆らえないという制度的不都合があります。このような制度的問題がある会社と監査法人の関係なら「金を貰っていては監視ができない」などといえますが、議員は住民の選挙で選出されるのですから「市役所から金をもらっているから監視ができない」関係ではありません。大学のセンセ(と蔑称)この根本のところを十分理解していません。
次に、外国では議員の数が少ないということ、これはそのような地方自治体があるでしょうね。しかし、議員の数が少なければ少ないほうが良いというのであれば、極端なところ、議員がゼロのほうがいいことになります。しかし、これでは誰も監視しない行政府となりますから、市長さん以下大歓迎ですが、「権力は腐敗する」という人類の歴史を全くわきまえていないことになり、このセンセ教養が足りないと言えます。
誰でも自分で決めたことが一番納得できることですから、住民自治の理想は直接民主主義となります。しかし、これが不可能であるからこそ、代表民主主義が採用されているのです。そうであれば、議員はできるだけ多数であることが望ましいわけです。どこか小さな外国の市(日本の小さな村程度でも「市」といいますから、高校生が市長となることもあるのです)の例を持ち出して、「議員は少ないほうが良い」などと言うのでは「教授」など返上したほうが良いでしょう。
議員はボランティアでと言う点は、納得できる点ですね。先日某議員とも話した際、議員には報酬を沢山払って、優秀な人員を確保したほうが良いとの意見もありました。しかし大企業の役員をするような優秀な人材は年間4,5千万円から億単位の収入があります。優秀な人はなかなか地方議会の議員になっていただけないでしょう。仮に議員になっていただいたとして議員は何人程度となるのでしょうか。議員報酬2千万円としますと現在のほぼ二倍ですから18人の定数では、全く現状と変わりませんから、地方議会のコストは全く削減されたことにはなりません。
そして民主主義の観点から、「優秀で立派な議員」がどの程度市民の意見を議会に反映されることになるでしょうか。大いに疑問が残ります。
ところで、中央でも立法と行政府の関係は権力分立の観点から権限が分かれていますが、現在まで「立法機関」としてどれ程議員立法がなされているでしょうか、と考えますと果たして地方議会議員に多くの報酬を支払って「本来の議会の権限」行使を十分にしていただけるか、期待することはできないと思います。
そうであれば、地方議会の議員は基本的にボランティアですませ、議会開催に出頭してもらったときに日当を払えばたりると思います。年4回の議会とその他の議員の仕事に対し年1000万円は多すぎると思います。行政に関する仕事をしながら議員より忙しい人は現実に多数存在しています。各地区の町会長会長さんなどは、一年間100日以上行政に関する仕事に活躍しています。
その他、行政に関しての各種審議会などは本来的に議員の仕事に直結すると思うのですが、誰が言ったか分かりませんが「行政と議会の権限分立」などと言うお題目だけで議員が多くの各種審議会に参加することを止めてしまいました。
本来であれば、もっと沢山議員を有効利用(この言葉は、一番最初のころ、異議が出ましたが、別に悪い言葉ではありません)して、基本中の基本、市民の意見を聞くべきである本市の総合計計画策定などに議員の意見をどんどん聞くべきと思うのですが、その実態は全く逆で、どこかの大学教授の作成したものに、議会が賛成するという形式的手続きで決まってしまいます。
こういうことを考えてきますと、冒頭の話は議員がボランティアと言う点は賛成するとしても議員を減らすことは住民自治の観点からは絶対避けるべきであり、結論とすれば今の議員の報酬を町会長さんのように日当制にして議員を100人程度に増員するのが民主主義の観点からは優れているでしょう。
また、わが国ではまだまだ慈善事業(社会福祉法人、ユニセフ、国境なき医師団など)に対しての寄付は少ないと思います。収入の1%程度の善意の寄付は文化的社会では当然とききますが、わが国で税制面の遅れもあり先進諸外国に比べ見劣りするようです。ボランティア社会奉仕活動が盛んになってこそ地方自治も充実すると思います。
「しかし、イチローに限らず、大リーガーの選手、PGAプロゴルファーの人たちは、多くの人がボランティア、社会奉仕活動に熱心です。またそのような活動をしないと尊敬されないとも聞いています。」(喜怒哀楽105頁)金を儲けてナンボなどと考えている人は社会的には必要ない人です。
企業も「コンプライアンス」などといっていますが、賞味期限切れ、各種データ改ざんなんて企業は存在する必要はないのです。保険会社だって、その本来の目的は「事故の際、迅速に保険金を支払うのが仕事である」と考えず、保険屋の顧問弁護士が「会社の利益のため、『不当な請求を阻止する』するのが弁護士の仕事」などと考えているのでは保険会社もいらないし、弁護士だって社会的正義を貫く名誉ある職業とは言えなくなります。弁護士なら少なくとも「保険金未払い事故がないように努め、ついでに不当請求を阻止して、保険加入者のために保険金の不当な高騰を抑えるのだ。」といってもらいたいですね。
大事なことは常に原点に戻り、検証する意識を大切にし、現状にとどまっていることは「既に後退している」と意識改革をすることが重要です。色々やれば必ず摩擦が生じますが、抵抗を抑えて進んでこそ生きた甲斐があると思うのですが・・しかし、高額の収入を得よう、立派な家に住みたいなどと言う個人的野望のため政治家になろう、と大学に入ったなどと言う輩では、国民市民のための政治など期待できないでしょう。
要するに地方議会は、行政府に対する立法機関との位置付けであることはいうまでもないのですが、その実態は市長以下の執行部提出議案にお墨付き、承認を与える機関であり、若干の訂正などはあるものの、独自の条例提案権を行使することはないと言い切ってもあながち間違いではないようです。
市長は「職員の意識改革」を行いつつ住民サービスを徹底するとの強い決意で当選したのですから、これからも自信をもって行政運営を続けるでしょうが、地方自治、即ち住民自治、民主主義の発展と言うことを考えるとき、執行部と議会は車の両輪ですから、片側だけが回ってしまっては地方自治体の運営はうまく機能しなくなります。
最近テレビでも盛んに地方議員の政務調査費、さらには地方議会の議員定数削減などが取りざたされています。要するに住民から見たとき、地方議会が役に立っていないと見えることからマスコミも住民に対して様々な報道をしていると思います。コストと効果から見たとき「議員は無駄な存在」と見えると言うことです。
行政運営全体に対しての行革の動き、即ち行政の無駄を省けという声は日に日に強くなっています。これは当然のことで、自分たちの受ける行政サービスは充実しながら、コストは少ないにこしたことはありません。しかし、安易に安ければいいというものでもありません。
今日の新聞にどこかの大学教授が、外国では議員はボランティアで議員の数も少ない、議員が市役所から金をもらっていては監視ができないではないか、と尤もの様な論旨を展開していました。大学の教授を生業とする人ですらこの程度の話しかできないのであるから、ごく普通の市民のご理解を得るのは大変と思います。大きな間違いは2点あります。
最近も会計事務所のいい加減な監査で日興証券が危機に瀕しています。これは大企業が証券市場に参加するには監査法人の監査が義務付けられているのですが、会社の役員がどこの会計監査法人に監査の依頼をするかを決める立場にあるのですから、監査法人は金を払ってくれる、また顧問先を決める役員の意向に正面きって逆らえないという制度的不都合があります。このような制度的問題がある会社と監査法人の関係なら「金を貰っていては監視ができない」などといえますが、議員は住民の選挙で選出されるのですから「市役所から金をもらっているから監視ができない」関係ではありません。大学のセンセ(と蔑称)この根本のところを十分理解していません。
次に、外国では議員の数が少ないということ、これはそのような地方自治体があるでしょうね。しかし、議員の数が少なければ少ないほうが良いというのであれば、極端なところ、議員がゼロのほうがいいことになります。しかし、これでは誰も監視しない行政府となりますから、市長さん以下大歓迎ですが、「権力は腐敗する」という人類の歴史を全くわきまえていないことになり、このセンセ教養が足りないと言えます。
誰でも自分で決めたことが一番納得できることですから、住民自治の理想は直接民主主義となります。しかし、これが不可能であるからこそ、代表民主主義が採用されているのです。そうであれば、議員はできるだけ多数であることが望ましいわけです。どこか小さな外国の市(日本の小さな村程度でも「市」といいますから、高校生が市長となることもあるのです)の例を持ち出して、「議員は少ないほうが良い」などと言うのでは「教授」など返上したほうが良いでしょう。
議員はボランティアでと言う点は、納得できる点ですね。先日某議員とも話した際、議員には報酬を沢山払って、優秀な人員を確保したほうが良いとの意見もありました。しかし大企業の役員をするような優秀な人材は年間4,5千万円から億単位の収入があります。優秀な人はなかなか地方議会の議員になっていただけないでしょう。仮に議員になっていただいたとして議員は何人程度となるのでしょうか。議員報酬2千万円としますと現在のほぼ二倍ですから18人の定数では、全く現状と変わりませんから、地方議会のコストは全く削減されたことにはなりません。
そして民主主義の観点から、「優秀で立派な議員」がどの程度市民の意見を議会に反映されることになるでしょうか。大いに疑問が残ります。
ところで、中央でも立法と行政府の関係は権力分立の観点から権限が分かれていますが、現在まで「立法機関」としてどれ程議員立法がなされているでしょうか、と考えますと果たして地方議会議員に多くの報酬を支払って「本来の議会の権限」行使を十分にしていただけるか、期待することはできないと思います。
そうであれば、地方議会の議員は基本的にボランティアですませ、議会開催に出頭してもらったときに日当を払えばたりると思います。年4回の議会とその他の議員の仕事に対し年1000万円は多すぎると思います。行政に関する仕事をしながら議員より忙しい人は現実に多数存在しています。各地区の町会長会長さんなどは、一年間100日以上行政に関する仕事に活躍しています。
その他、行政に関しての各種審議会などは本来的に議員の仕事に直結すると思うのですが、誰が言ったか分かりませんが「行政と議会の権限分立」などと言うお題目だけで議員が多くの各種審議会に参加することを止めてしまいました。
本来であれば、もっと沢山議員を有効利用(この言葉は、一番最初のころ、異議が出ましたが、別に悪い言葉ではありません)して、基本中の基本、市民の意見を聞くべきである本市の総合計計画策定などに議員の意見をどんどん聞くべきと思うのですが、その実態は全く逆で、どこかの大学教授の作成したものに、議会が賛成するという形式的手続きで決まってしまいます。
こういうことを考えてきますと、冒頭の話は議員がボランティアと言う点は賛成するとしても議員を減らすことは住民自治の観点からは絶対避けるべきであり、結論とすれば今の議員の報酬を町会長さんのように日当制にして議員を100人程度に増員するのが民主主義の観点からは優れているでしょう。
また、わが国ではまだまだ慈善事業(社会福祉法人、ユニセフ、国境なき医師団など)に対しての寄付は少ないと思います。収入の1%程度の善意の寄付は文化的社会では当然とききますが、わが国で税制面の遅れもあり先進諸外国に比べ見劣りするようです。ボランティア社会奉仕活動が盛んになってこそ地方自治も充実すると思います。
「しかし、イチローに限らず、大リーガーの選手、PGAプロゴルファーの人たちは、多くの人がボランティア、社会奉仕活動に熱心です。またそのような活動をしないと尊敬されないとも聞いています。」(喜怒哀楽105頁)金を儲けてナンボなどと考えている人は社会的には必要ない人です。
企業も「コンプライアンス」などといっていますが、賞味期限切れ、各種データ改ざんなんて企業は存在する必要はないのです。保険会社だって、その本来の目的は「事故の際、迅速に保険金を支払うのが仕事である」と考えず、保険屋の顧問弁護士が「会社の利益のため、『不当な請求を阻止する』するのが弁護士の仕事」などと考えているのでは保険会社もいらないし、弁護士だって社会的正義を貫く名誉ある職業とは言えなくなります。弁護士なら少なくとも「保険金未払い事故がないように努め、ついでに不当請求を阻止して、保険加入者のために保険金の不当な高騰を抑えるのだ。」といってもらいたいですね。
大事なことは常に原点に戻り、検証する意識を大切にし、現状にとどまっていることは「既に後退している」と意識改革をすることが重要です。色々やれば必ず摩擦が生じますが、抵抗を抑えて進んでこそ生きた甲斐があると思うのですが・・しかし、高額の収入を得よう、立派な家に住みたいなどと言う個人的野望のため政治家になろう、と大学に入ったなどと言う輩では、国民市民のための政治など期待できないでしょう。
2006年12月08日
平成18年12月代表質問
「平成18年12月議会緑水会代表質問」の原稿です。実際は多少違いましたが、趣旨は同じつもりです。
直前の鴇田議員の質問は念入りに執行部と打ち合わせができていたようで、質問も答弁もよくできており、私のように、思いつくままの質問と違い、自席で少し落ち込んでいましたが、原稿に無いところも補足しながら、何とか終了しました。
平成18年12月7日
11番 伊 藤 安 兼
1、 平成19年度予算編成及び市原市の財政について伺います。
最近のマスコミ報道を見ますと、夕張市などの地方公共団体の破綻が大きく論じられています。しかし、本市は破綻とは無関係と思いますので、本市の財政については大丈夫ですと言うことを市民に広く理解を得ることは有益と思います。
そうはいいましても、最近のマスコミ報道からは、地方自治体の財政状況について厳しい評価がされておりますので、本市においても箱物行政の後始末といいますか、収支状況の良くないものについては、財政白書で強調している未利用地の処分と同様、利用の停止乃至は処分を考えても良いのではないか、と思います。敢えて具体的に言うまでもないですが、色々検討した結果、妙案が浮かばないのであれば、やむなく処分するのが赤字増大を防ぐ最善の手段と思います。
厚生労働省も百億単位の施設を建設費の一割に満たない金額で処分して、赤字の拡大を免れています。
江戸時代末期の武士の社会は、幕府を含め全国の諸藩で、どこも巨額の借金を抱えどうしようもなく、明治の廃藩置県で全ての借金をうやむやにしたのではないかなどと、勝手なことを考えていますが、現代社会ではそのようなことも出来ませんので、将来に危険を残す赤字の施設は、一日も早くなくす必要があると思います。(どうもこれは当らずとも、遠からずのようです。)
ですから、民間に運営をお願いできなければ、そのまま運営を継続して赤字を出すより閉鎖するほうが良いと思いますが、執行部の見解を求めます。
もう一つ問題なのが、今回の補正でも組まれていますが、姉崎森林公園です。取得に大きな政治的問題あり、これはそのまま計画を遂行しても、やればやるだけ税金の無駄遣いとなり、仮に利用開始となっても、到底利益など見込める可能性はないでしょうから、本市の財政白書でその方針を示しているように、未利用市有地の処分の基準をあてはるまでもなく、本来は土地公社から取得しないほうがいい訳ですが、今となってはそう行きませんから、これ以上の事業費をかけないほうが得策と思います。
ですから、姉崎森林公園用地の取得は、止むなく行うが、しかしこの正しくない土地取得はこれからも忘れないで今後の戒めとすべきですし、その取得の政治問題を伝え残すべき問題です。当局の見解を求めます。(注ここは、地元の名士といわれる人は、お役所が土地を必要とすれば、無償で提供するものだ、などと述べ、前市長と土地を売った人の責任を言い、本当は名士でなく単なる「有名人」などと嫌味は良いませんでした。何はともあれ小出市長が平成3年当選するとその後援者であった人達、詳しく誰と誰が後援会の人か分かりませんが、宍倉さんとか、三木さんなどという人たちです。その人たちが平成4年土地開発公社に土地の買収を持ちかけ、市長の命を受け土地公社が取得したのです。選挙のときお世話になった人のために天の声を出して談合をさせ、現在逮捕されている知事と同じ構造です。)
その他、今回の質問に先立ち財政白書などを拝見しましたが、前市長から継続してきた大きな財政問題を除き、佐久間市制発足以来本市の財政運営は堅実さを維持していると思います。特に全国的に自治体汚職が報道される中、本市は自慢できる財政運営を心がけていると思います。会計学の専門ではありませんからお墨付きとはなりませんが、今後とも油断することなく健全な財政運営と清潔な市政運営を心掛けて欲しいと希望を伸べ次に移ります。
2、個人情報保護法の取り扱い及びその問題点について
平成15年5月30日から施行されましたが、何かにつけて、わが国では過剰反応が多く、ルールがなければやり放題でルールができると過剰反応というケースが多いようです。
個人情報保護法も成立した途端、当たり前のことが当たり前でなくなり、大変不自由な思いをしてきました。
今年9月から10月にかけての内閣府の調査によりますと、72,6%の人が「知らない間に個人情報が他人に提供されているのではないか」と69,8%の人が「知らない間に個人情報が集められているのではないか」と不安を感じているようです。
その不安の裏返しとして、個人情報保護法を知っていると答えた人のうち51,1%が「緊急連絡網などの名簿作成が中止され日常生活が不便になった」と答えています。
しかし、防災防犯目的なら「積極的に個人情報を共有・活用してよい」「必要最小限の範囲で共有・活用しても良い」合計で88,8%に達しているそうです。本市でも、小中学校での名簿作成、敬老会の名簿作成に支障があった、と伺っていますが、その後の変化がありましたら、お答えください。
特に、いわゆる匿名社会での犯罪が増大し、地域社会での防犯のためには隣に住んでいる人の情報を共有することが必要と思いますので、個人の尊厳、個人のプライバシーで保護すべき本当に大切な個人情報がなんであるか、情報の重要性を吟味することが必要と思います。現状の問題点と今後のあり方について見解がありましたら、お答えください。
3、 小・中・高校生のスポーツ振興及び市内施設の利用について
この質問は一昨年6月の質問に関連しますが、要するに銚子、習志野、船橋、木更津と言うと皆さん何を発想されますか、と言うことです。漁港があるという発想もありますが、そうではなく、これは野球で有名な地域です。これらの地区の高校に市原から通学して甲子園にいった人数は知りませんが、いらっしゃることは確実です。
本市内に有力選手がいるけれども、子供たちが市原では有力な指導者がいないし、市内高校では甲子園に行けない、考えれば、やむなく定期代を払い有名高校に進学します。
しかし、本市に元プロ野球選手とか、元プロのコーチをしていたなどと言う人材も存在しています。同じことは野球に限らず、サッカーもそうでしょうし、相撲だってそうかも知れません。
そうであれば何が問題でしょうか、素質のある選手がおり、コーチもいる、しかし甲子園に行けないとなれば、これはただ、これら選手と指導者を受け入れる学校がないということでしかありません。
そこで伺いますが、市内の各高校に呼びかけ、十分な話し合いを行ってみる必要性があると考えますが、お伺います。
そのような考えなどない、と言うことになれば、市内の子供たちは一つの夢を失うことになると思いますので、市長さんのお考えを伺います。
次に市内のリトルリーグなどでは現実問題として十分練習できるグランドがないということです。グランド自体はあるのですが、どういうわけか市外のクラブチームが練習場で練習し、市内の団体が練習できていない仕組みがあるのではないかと思います。
今回の議案にも野球場の整備が上がっていますが、これら市内球場は市内の団体が優先的に利用できる仕組みを考えてもらいたいと思います。
4、 お年寄りの生きがい及び認知症対策について
平成14年ですか、自民党の議員から高齢者の生きがいについて質問した際、執行部は高齢者の生きがいをゲートボールの参加者として捉え回答していたのを記憶していますが、今日はこの生きがいとしてのゲートボールでなく、生きがい、そのものについて質問します。
社会の生産年齢を超えた高齢者は、これからの人生を自分の好きなように、自分の信念に基づいて生きていたいと思うのですが、本市では高齢者の生きがいについてどのように考えておられるでしょうか、それは大切である、などとの答弁でなく、個人の尊厳と行政運営の観点からお答えいただければ、幸いです。
先日徳島県上勝町の新聞記事を見つけました。町の人口約2千のほぼ半数が65歳以上、この町に昨年は3833人が訪れ今年は11月だけで千人を超す見通しで、昨年を上回るということです。
何を見に来るのか、おばあちゃんたちの葉っぱ集めです。上勝町は山の中ですから、狢などもいるでしょうが、葉っぱをお金に変えるという、実に狸のような商売をしているのです。
年商2億5千万円、平均年齢70歳の農家190軒が出荷を支えているそうです。収入が増え、生きがいが増えた人が70%おり、町の老人医療費は全国平均を10万円近く下回っているということです。いきなり、このようなすばらしい発想は出ないでしょうが、必要は発明の母ですから、本市も常に何かを考えておられることが必要と思い、ご紹介させていただきました。
本市においても同様の取り組みなどありましたら、お答えください。次の認知症についてですが、これは10月末から大牟田市に行政視察に行かせていただきました。大牟田市は財政力指数が約0,5で人口の最高時は21万人を数えましたが、炭鉱閉山で8万人の人口減少で、現在13万人、市の職員が2千人ほどで、財政的にも大変な状況と思います。
そこに認知症対策の現場を見ようと出かけたわけですが、内心、財政力指数からみてもたいしたことをやっていないのであろうなどと極めて失礼な考えを持っていましたが、金がないと頭を使うのですね、驚きました。
認知症と言うと勉強不足の私など偏見の塊でしたが、大牟田市の活動を拝見して考えを改めました。そこで伺いますが、本市の認知症対策、その予防対策などいかなる状況か教えてください。
また子供に理解を深める対策、家族への支援、結局家族では看きれないという認識があるか、あるとしたらどうすべきか等、お答えください。
5、AED設置施設の認定及び本市の取り組みについて
これは、簡単な質問です。先日の新聞報道によりますと千葉市消防局ではAEDを設置してある市内の百貨店ホテルなどを「応急手当普及協力事業所」として認定する制度を創設したということです。これまで何度かAED質問させていただき、本市の普及も始まったばかりですが、その後ネットワーク作りをお願いしたのですが、残念ながら、「認定制度」は思いつきませんでした。二番煎じとなりますが、そういう問題ではなく、良いことは真似をして進めるべきと思います。本市はどうするか伺います。
6、障害者の雇用対策及び市役所のパート職員について
いうまでもないことですが、障害者に限らず、個人が自立するためには、職業を持ち、自らの生計を維持できなければなりません。特に障害者の就労は困難を伴うでしょうが、本市における障害者の実数と就職率が分かりましたら、教えてください。
本市は、昭和58年「障害者福祉都市」を宣言し、さらに平成11年3月市原市障害者基本計画を策定し、平成11年度から20年度までの10ヵ年の計画として7つの基本目標を定め、その5として障害者雇用・就労を促進するため、関係機関と連携し、情報提供・啓発を図り、福祉的就労の場の確保に努めます。としています。
また、この基本計画の45ページでも同様の趣旨のことが書かれていますし、さらに授産施設等の就労の場の確保の整備が必要です。とありますが、基本計画策定から現在、ないしは計画終了まで就労確保の整備を行ったものとか、さらなる予定がありましたら、教えてください。
本市の障害者の雇用は、法の定める数を充足していますか。伺います。
次に、パート労働について伺います。他人に労力を提供してもらう契約としては、民法の用語では雇用・請負・委任などといっています。質問通告のときは特に意識しませんでしたので、簡単に「パート職員」としましたが、頂いた資料には「日々雇用」とありましたので、言葉の使い方に若干問題があったようです。
05年の総務省の労働力調査によると1633万人いる非正社員のうち、労働時間の短いパート・アルバイトが7割、短期契約で働く契約社員が407万人、派遣が106万人。04年の政府の統計では、労働力人口4471万人となっていますので、統計年度が異なりますが、要するに現在は、働き手の3人に一人、働く女性の過半数、24歳までの若者の半数近くがこの働き方といわれています。
いずれにしましても、正社員に比べ「有期雇用者」「フリーター」「契約社員」「派遣社員」、市役所では「日々雇用」という言い方でまとめられている労働者の労働条件は恵まれているとは思えません。
そこで、パート労働者の厚生年金とか、有期雇用者の正社員化とかが、問題となっています。アパレル大手のワールドではパート5000人の正社員化を計って人材確保を優先しようとしているそうです。
ところで、資料をいただいたのですが、17年度の実績では、19の部局で合計3060人・月、内保健福祉部と教育委員会で8割以上の2515人・月となっています。その全てが単純労働であるとは思いませんが、一般事務ですと時給が800円です。現在、社会のいろいろな場面で二極化が問題となっており、公務員試験と言う難しい試験を受けて合格した人とは待遇が異なっても仕方がないでしょうが、時給800円は平均的職員の2割から3割程度の賃金と思います。その他福利厚生のことなどを考えると、簡単に二極化と言って済まして良いのか問題があると思います。
この金額は他市との均衡などを考慮して定めているでしょうが、市役所の定めるパート職員の時給は、しない民間の基準にもなると思いますので、その仕事内容に従って適切に決めるべきと思いますが、見解を伺います。特に技労職系の軽作業820円、中作業が900円であるのに対し、一般事務職が800円と言うのは均衡を欠くようにも思います。当局の見解を求めます。
7、 ごみ減量850推進事業の進捗状況及びその問題点について
まず、ごみを燃やすことは、大量の二酸化炭素の放出という点で問題であるほか、この地球上に生活している人間が資源の無駄遣いをしている、さらには清掃工場の建設は莫大な費用がかかり、古くなった工場の取り壊しでも地球環境にも大きな問題を残します。
先ほどご紹介させていただきました徳島県上勝町、以前どこかで話した記憶がありました。実は15年第4回の質問で触れておりましたが、上勝町は2020年ごみゼロ宣言をしています。小さな町ですが、ごみゼロ宣言といい、お年寄りの生きがいなど、財政的には大変でしょうが、すばらしい行政を進めておられます。
本市もせめて、ごみ焼却ゼロ宣言をして、できる限りのごみ減量を推進すべきと思いますが、まだお考えは変わりませんでしょか、伺います。
結局、人間は地球資源を使い生活させてもらっているわけですから、資源・エネルギーも必要最小限の生活しなければ、この地球をこのまま後世に残せないだけでなく、現実問題として様々な弊害が既に発生しているわけです。どこかのコマーシャルにありましたが、お隣中国とかインドとかが今のアメリカ人のように広大な国土で自動車を使い始め、膨大なエネルギーを使い始めたらたちまち地球は破滅です。
ですから、京都議定書で定められた二酸化炭素排出規制にアメリカを加え、自分を含めた日本人もエネルギー消費を控えなければならない、そういう状況です。
ごみ減量の出発点にはこのような大きな問題があることを常に意識しながら取り組む必要があると思います。
そこで伺いますが、本市では、ごみ減量850事業を推進しているのですが、残念ながら平成17年は一人一日1003gの排出で前年に比べ8g増加していると伺いました。自分も反省しなければならないと考えますが、事業を進めながら、これと反する結果が出ていますが、その原因をどの要に理解されているでしょうか、答弁願います。
ごみを減らすことは一人ひとりの認識、しかも地球環境さらには人間どう生きるのか、そこまで考えなくとも良いでしょうが、色々難しい問題があります。しかし、端的にごみを出すにはお金がかかる、と知ってもらうことも必要と思います。
そこで伺います。清掃工場の建設、ごみの収集・運搬の費用とごみ焼却費、工場の原価償却、清掃工場の解体、この全体のサイクルの中でごみ一トンあたりのごみ焼却費用がどの程度かかるのか、お答え願います。
また既にデータをお持ちと思いますので、ごみ一トンを償却するとどの程度の二酸化炭素が発生するのかについても教えてください。
このようにごみ処理に必要な税金がどの程度必要なのか判明した段階で、今度はいわゆる受益者負担の考え方で将来、ごみの有料化を考えなければ資金的にも地球環境にも限界があります。
市民に対してご理解を求め、有料化と不法投棄と罰則・規制の枠組みの中でどのような方策が最善かお答えください。
直前の鴇田議員の質問は念入りに執行部と打ち合わせができていたようで、質問も答弁もよくできており、私のように、思いつくままの質問と違い、自席で少し落ち込んでいましたが、原稿に無いところも補足しながら、何とか終了しました。
平成18年12月7日
11番 伊 藤 安 兼
1、 平成19年度予算編成及び市原市の財政について伺います。
最近のマスコミ報道を見ますと、夕張市などの地方公共団体の破綻が大きく論じられています。しかし、本市は破綻とは無関係と思いますので、本市の財政については大丈夫ですと言うことを市民に広く理解を得ることは有益と思います。
そうはいいましても、最近のマスコミ報道からは、地方自治体の財政状況について厳しい評価がされておりますので、本市においても箱物行政の後始末といいますか、収支状況の良くないものについては、財政白書で強調している未利用地の処分と同様、利用の停止乃至は処分を考えても良いのではないか、と思います。敢えて具体的に言うまでもないですが、色々検討した結果、妙案が浮かばないのであれば、やむなく処分するのが赤字増大を防ぐ最善の手段と思います。
厚生労働省も百億単位の施設を建設費の一割に満たない金額で処分して、赤字の拡大を免れています。
江戸時代末期の武士の社会は、幕府を含め全国の諸藩で、どこも巨額の借金を抱えどうしようもなく、明治の廃藩置県で全ての借金をうやむやにしたのではないかなどと、勝手なことを考えていますが、現代社会ではそのようなことも出来ませんので、将来に危険を残す赤字の施設は、一日も早くなくす必要があると思います。(どうもこれは当らずとも、遠からずのようです。)
ですから、民間に運営をお願いできなければ、そのまま運営を継続して赤字を出すより閉鎖するほうが良いと思いますが、執行部の見解を求めます。
もう一つ問題なのが、今回の補正でも組まれていますが、姉崎森林公園です。取得に大きな政治的問題あり、これはそのまま計画を遂行しても、やればやるだけ税金の無駄遣いとなり、仮に利用開始となっても、到底利益など見込める可能性はないでしょうから、本市の財政白書でその方針を示しているように、未利用市有地の処分の基準をあてはるまでもなく、本来は土地公社から取得しないほうがいい訳ですが、今となってはそう行きませんから、これ以上の事業費をかけないほうが得策と思います。
ですから、姉崎森林公園用地の取得は、止むなく行うが、しかしこの正しくない土地取得はこれからも忘れないで今後の戒めとすべきですし、その取得の政治問題を伝え残すべき問題です。当局の見解を求めます。(注ここは、地元の名士といわれる人は、お役所が土地を必要とすれば、無償で提供するものだ、などと述べ、前市長と土地を売った人の責任を言い、本当は名士でなく単なる「有名人」などと嫌味は良いませんでした。何はともあれ小出市長が平成3年当選するとその後援者であった人達、詳しく誰と誰が後援会の人か分かりませんが、宍倉さんとか、三木さんなどという人たちです。その人たちが平成4年土地開発公社に土地の買収を持ちかけ、市長の命を受け土地公社が取得したのです。選挙のときお世話になった人のために天の声を出して談合をさせ、現在逮捕されている知事と同じ構造です。)
その他、今回の質問に先立ち財政白書などを拝見しましたが、前市長から継続してきた大きな財政問題を除き、佐久間市制発足以来本市の財政運営は堅実さを維持していると思います。特に全国的に自治体汚職が報道される中、本市は自慢できる財政運営を心がけていると思います。会計学の専門ではありませんからお墨付きとはなりませんが、今後とも油断することなく健全な財政運営と清潔な市政運営を心掛けて欲しいと希望を伸べ次に移ります。
2、個人情報保護法の取り扱い及びその問題点について
平成15年5月30日から施行されましたが、何かにつけて、わが国では過剰反応が多く、ルールがなければやり放題でルールができると過剰反応というケースが多いようです。
個人情報保護法も成立した途端、当たり前のことが当たり前でなくなり、大変不自由な思いをしてきました。
今年9月から10月にかけての内閣府の調査によりますと、72,6%の人が「知らない間に個人情報が他人に提供されているのではないか」と69,8%の人が「知らない間に個人情報が集められているのではないか」と不安を感じているようです。
その不安の裏返しとして、個人情報保護法を知っていると答えた人のうち51,1%が「緊急連絡網などの名簿作成が中止され日常生活が不便になった」と答えています。
しかし、防災防犯目的なら「積極的に個人情報を共有・活用してよい」「必要最小限の範囲で共有・活用しても良い」合計で88,8%に達しているそうです。本市でも、小中学校での名簿作成、敬老会の名簿作成に支障があった、と伺っていますが、その後の変化がありましたら、お答えください。
特に、いわゆる匿名社会での犯罪が増大し、地域社会での防犯のためには隣に住んでいる人の情報を共有することが必要と思いますので、個人の尊厳、個人のプライバシーで保護すべき本当に大切な個人情報がなんであるか、情報の重要性を吟味することが必要と思います。現状の問題点と今後のあり方について見解がありましたら、お答えください。
3、 小・中・高校生のスポーツ振興及び市内施設の利用について
この質問は一昨年6月の質問に関連しますが、要するに銚子、習志野、船橋、木更津と言うと皆さん何を発想されますか、と言うことです。漁港があるという発想もありますが、そうではなく、これは野球で有名な地域です。これらの地区の高校に市原から通学して甲子園にいった人数は知りませんが、いらっしゃることは確実です。
本市内に有力選手がいるけれども、子供たちが市原では有力な指導者がいないし、市内高校では甲子園に行けない、考えれば、やむなく定期代を払い有名高校に進学します。
しかし、本市に元プロ野球選手とか、元プロのコーチをしていたなどと言う人材も存在しています。同じことは野球に限らず、サッカーもそうでしょうし、相撲だってそうかも知れません。
そうであれば何が問題でしょうか、素質のある選手がおり、コーチもいる、しかし甲子園に行けないとなれば、これはただ、これら選手と指導者を受け入れる学校がないということでしかありません。
そこで伺いますが、市内の各高校に呼びかけ、十分な話し合いを行ってみる必要性があると考えますが、お伺います。
そのような考えなどない、と言うことになれば、市内の子供たちは一つの夢を失うことになると思いますので、市長さんのお考えを伺います。
次に市内のリトルリーグなどでは現実問題として十分練習できるグランドがないということです。グランド自体はあるのですが、どういうわけか市外のクラブチームが練習場で練習し、市内の団体が練習できていない仕組みがあるのではないかと思います。
今回の議案にも野球場の整備が上がっていますが、これら市内球場は市内の団体が優先的に利用できる仕組みを考えてもらいたいと思います。
4、 お年寄りの生きがい及び認知症対策について
平成14年ですか、自民党の議員から高齢者の生きがいについて質問した際、執行部は高齢者の生きがいをゲートボールの参加者として捉え回答していたのを記憶していますが、今日はこの生きがいとしてのゲートボールでなく、生きがい、そのものについて質問します。
社会の生産年齢を超えた高齢者は、これからの人生を自分の好きなように、自分の信念に基づいて生きていたいと思うのですが、本市では高齢者の生きがいについてどのように考えておられるでしょうか、それは大切である、などとの答弁でなく、個人の尊厳と行政運営の観点からお答えいただければ、幸いです。
先日徳島県上勝町の新聞記事を見つけました。町の人口約2千のほぼ半数が65歳以上、この町に昨年は3833人が訪れ今年は11月だけで千人を超す見通しで、昨年を上回るということです。
何を見に来るのか、おばあちゃんたちの葉っぱ集めです。上勝町は山の中ですから、狢などもいるでしょうが、葉っぱをお金に変えるという、実に狸のような商売をしているのです。
年商2億5千万円、平均年齢70歳の農家190軒が出荷を支えているそうです。収入が増え、生きがいが増えた人が70%おり、町の老人医療費は全国平均を10万円近く下回っているということです。いきなり、このようなすばらしい発想は出ないでしょうが、必要は発明の母ですから、本市も常に何かを考えておられることが必要と思い、ご紹介させていただきました。
本市においても同様の取り組みなどありましたら、お答えください。次の認知症についてですが、これは10月末から大牟田市に行政視察に行かせていただきました。大牟田市は財政力指数が約0,5で人口の最高時は21万人を数えましたが、炭鉱閉山で8万人の人口減少で、現在13万人、市の職員が2千人ほどで、財政的にも大変な状況と思います。
そこに認知症対策の現場を見ようと出かけたわけですが、内心、財政力指数からみてもたいしたことをやっていないのであろうなどと極めて失礼な考えを持っていましたが、金がないと頭を使うのですね、驚きました。
認知症と言うと勉強不足の私など偏見の塊でしたが、大牟田市の活動を拝見して考えを改めました。そこで伺いますが、本市の認知症対策、その予防対策などいかなる状況か教えてください。
また子供に理解を深める対策、家族への支援、結局家族では看きれないという認識があるか、あるとしたらどうすべきか等、お答えください。
5、AED設置施設の認定及び本市の取り組みについて
これは、簡単な質問です。先日の新聞報道によりますと千葉市消防局ではAEDを設置してある市内の百貨店ホテルなどを「応急手当普及協力事業所」として認定する制度を創設したということです。これまで何度かAED質問させていただき、本市の普及も始まったばかりですが、その後ネットワーク作りをお願いしたのですが、残念ながら、「認定制度」は思いつきませんでした。二番煎じとなりますが、そういう問題ではなく、良いことは真似をして進めるべきと思います。本市はどうするか伺います。
6、障害者の雇用対策及び市役所のパート職員について
いうまでもないことですが、障害者に限らず、個人が自立するためには、職業を持ち、自らの生計を維持できなければなりません。特に障害者の就労は困難を伴うでしょうが、本市における障害者の実数と就職率が分かりましたら、教えてください。
本市は、昭和58年「障害者福祉都市」を宣言し、さらに平成11年3月市原市障害者基本計画を策定し、平成11年度から20年度までの10ヵ年の計画として7つの基本目標を定め、その5として障害者雇用・就労を促進するため、関係機関と連携し、情報提供・啓発を図り、福祉的就労の場の確保に努めます。としています。
また、この基本計画の45ページでも同様の趣旨のことが書かれていますし、さらに授産施設等の就労の場の確保の整備が必要です。とありますが、基本計画策定から現在、ないしは計画終了まで就労確保の整備を行ったものとか、さらなる予定がありましたら、教えてください。
本市の障害者の雇用は、法の定める数を充足していますか。伺います。
次に、パート労働について伺います。他人に労力を提供してもらう契約としては、民法の用語では雇用・請負・委任などといっています。質問通告のときは特に意識しませんでしたので、簡単に「パート職員」としましたが、頂いた資料には「日々雇用」とありましたので、言葉の使い方に若干問題があったようです。
05年の総務省の労働力調査によると1633万人いる非正社員のうち、労働時間の短いパート・アルバイトが7割、短期契約で働く契約社員が407万人、派遣が106万人。04年の政府の統計では、労働力人口4471万人となっていますので、統計年度が異なりますが、要するに現在は、働き手の3人に一人、働く女性の過半数、24歳までの若者の半数近くがこの働き方といわれています。
いずれにしましても、正社員に比べ「有期雇用者」「フリーター」「契約社員」「派遣社員」、市役所では「日々雇用」という言い方でまとめられている労働者の労働条件は恵まれているとは思えません。
そこで、パート労働者の厚生年金とか、有期雇用者の正社員化とかが、問題となっています。アパレル大手のワールドではパート5000人の正社員化を計って人材確保を優先しようとしているそうです。
ところで、資料をいただいたのですが、17年度の実績では、19の部局で合計3060人・月、内保健福祉部と教育委員会で8割以上の2515人・月となっています。その全てが単純労働であるとは思いませんが、一般事務ですと時給が800円です。現在、社会のいろいろな場面で二極化が問題となっており、公務員試験と言う難しい試験を受けて合格した人とは待遇が異なっても仕方がないでしょうが、時給800円は平均的職員の2割から3割程度の賃金と思います。その他福利厚生のことなどを考えると、簡単に二極化と言って済まして良いのか問題があると思います。
この金額は他市との均衡などを考慮して定めているでしょうが、市役所の定めるパート職員の時給は、しない民間の基準にもなると思いますので、その仕事内容に従って適切に決めるべきと思いますが、見解を伺います。特に技労職系の軽作業820円、中作業が900円であるのに対し、一般事務職が800円と言うのは均衡を欠くようにも思います。当局の見解を求めます。
7、 ごみ減量850推進事業の進捗状況及びその問題点について
まず、ごみを燃やすことは、大量の二酸化炭素の放出という点で問題であるほか、この地球上に生活している人間が資源の無駄遣いをしている、さらには清掃工場の建設は莫大な費用がかかり、古くなった工場の取り壊しでも地球環境にも大きな問題を残します。
先ほどご紹介させていただきました徳島県上勝町、以前どこかで話した記憶がありました。実は15年第4回の質問で触れておりましたが、上勝町は2020年ごみゼロ宣言をしています。小さな町ですが、ごみゼロ宣言といい、お年寄りの生きがいなど、財政的には大変でしょうが、すばらしい行政を進めておられます。
本市もせめて、ごみ焼却ゼロ宣言をして、できる限りのごみ減量を推進すべきと思いますが、まだお考えは変わりませんでしょか、伺います。
結局、人間は地球資源を使い生活させてもらっているわけですから、資源・エネルギーも必要最小限の生活しなければ、この地球をこのまま後世に残せないだけでなく、現実問題として様々な弊害が既に発生しているわけです。どこかのコマーシャルにありましたが、お隣中国とかインドとかが今のアメリカ人のように広大な国土で自動車を使い始め、膨大なエネルギーを使い始めたらたちまち地球は破滅です。
ですから、京都議定書で定められた二酸化炭素排出規制にアメリカを加え、自分を含めた日本人もエネルギー消費を控えなければならない、そういう状況です。
ごみ減量の出発点にはこのような大きな問題があることを常に意識しながら取り組む必要があると思います。
そこで伺いますが、本市では、ごみ減量850事業を推進しているのですが、残念ながら平成17年は一人一日1003gの排出で前年に比べ8g増加していると伺いました。自分も反省しなければならないと考えますが、事業を進めながら、これと反する結果が出ていますが、その原因をどの要に理解されているでしょうか、答弁願います。
ごみを減らすことは一人ひとりの認識、しかも地球環境さらには人間どう生きるのか、そこまで考えなくとも良いでしょうが、色々難しい問題があります。しかし、端的にごみを出すにはお金がかかる、と知ってもらうことも必要と思います。
そこで伺います。清掃工場の建設、ごみの収集・運搬の費用とごみ焼却費、工場の原価償却、清掃工場の解体、この全体のサイクルの中でごみ一トンあたりのごみ焼却費用がどの程度かかるのか、お答え願います。
また既にデータをお持ちと思いますので、ごみ一トンを償却するとどの程度の二酸化炭素が発生するのかについても教えてください。
このようにごみ処理に必要な税金がどの程度必要なのか判明した段階で、今度はいわゆる受益者負担の考え方で将来、ごみの有料化を考えなければ資金的にも地球環境にも限界があります。
市民に対してご理解を求め、有料化と不法投棄と罰則・規制の枠組みの中でどのような方策が最善かお答えください。
2006年12月06日
敵に塩だけでなく食料も送る
今日から市議会の代表質問が始まりました。明日は私も緑水会を代表して数点質問いたします。その内容はあすの質問が終了してから、ブログに掲載します。
今日は自民党と公明とから質問でした。今井議員は自民党で一番の理論派などと私が決め付けますと、叱られそうですが、これは私の意見ですので悪しからず、ということです。
しかし、全体的に盛り上がりが欠けたような印象でした。項目とすると11あり、その中での枝番号を入れますと34行にもなりました。因みに私の通告は7行です。
代表質問に限らず、市議会での質問通告は初日よりだいぶ前(議会の申し合わせ事項となっていて、発言通知書送付日後5日から招集日4日前)に締め切りとなりますので、うっかりしていると通告を忘れた、などということになり、採決に欠席して党から処分を受ける(自民党、片山、何とかゆかり?)より、重大な過失です。何時だったか、市民ネットが質問通告を忘れ、大げさな事ではないでしょうが、何らかの「処分」があったと記憶しています。
この質問通告書に脚注があるのですが、そこには「A 質問の要旨は抽象的でなく、第三者が見てもわかるように具体的に記載する。」と書かれています。しかし、今井議員の質問の第一項が「市長の政治姿勢について」と相当抽象的内容となっています。これは今に限ったことでなく、以前からそうなのですが、この抽象的文言での質問通告が「許されている」のです。
この様な抽象的な質問通告であったことから、今井議員が二期八年とか色々質問したのですが、何しろ通告が「市長の政治姿勢」ですから答弁にたった市長は、あれこれ関係は分かりませんが、今井議員の11項目、枝番号を入れると34項目の質問で35分間の質問時間に対して、18分間の「答弁」となりました。
あまり長いので、答弁の途中、後ろの泉水議員に対し「なにせ、市長の政治姿勢について、の質問であるから、市長のフリートークでもしょうがないよね」等と話していました。
昼食後再開前に、泉水議員が皮肉たっぷりに「市長!含蓄のある答弁だったよ」などと声をかけたのですが、市長、まんざらでもないようなので、私が泉水議員に対し「泉水さん、市長本気にしているよ」等といって笑いを取ったところです。
それにしても私も聞いた事があったのか分かりませんが「市長の政治姿勢について」などという抽象的質問は市長にフリートークの時間を与えるものとなっているようです。この点は市長与党が言うのであれば、多少政治的意味合いがあるのですが、野党が言うのは敵に塩だけでなく、オムスビまで送るようなものですかね。
この議会での質問中、数えてみましたら、自民党の他公明党、民友、市民ネット、の他個別質問でさらに公明党の茂木議員も「市長の政治姿勢について」と質問通告をしていました。合計5回の全く同じ質問通告があります。こりゃあ市長さん、この12月議会は、大分自説を述べる機会が与えられそうです。それにしても原稿なしで長時間話ができるのは素晴らしいですね。(皮肉?)
今日は自民党と公明とから質問でした。今井議員は自民党で一番の理論派などと私が決め付けますと、叱られそうですが、これは私の意見ですので悪しからず、ということです。
しかし、全体的に盛り上がりが欠けたような印象でした。項目とすると11あり、その中での枝番号を入れますと34行にもなりました。因みに私の通告は7行です。
代表質問に限らず、市議会での質問通告は初日よりだいぶ前(議会の申し合わせ事項となっていて、発言通知書送付日後5日から招集日4日前)に締め切りとなりますので、うっかりしていると通告を忘れた、などということになり、採決に欠席して党から処分を受ける(自民党、片山、何とかゆかり?)より、重大な過失です。何時だったか、市民ネットが質問通告を忘れ、大げさな事ではないでしょうが、何らかの「処分」があったと記憶しています。
この質問通告書に脚注があるのですが、そこには「A 質問の要旨は抽象的でなく、第三者が見てもわかるように具体的に記載する。」と書かれています。しかし、今井議員の質問の第一項が「市長の政治姿勢について」と相当抽象的内容となっています。これは今に限ったことでなく、以前からそうなのですが、この抽象的文言での質問通告が「許されている」のです。
この様な抽象的な質問通告であったことから、今井議員が二期八年とか色々質問したのですが、何しろ通告が「市長の政治姿勢」ですから答弁にたった市長は、あれこれ関係は分かりませんが、今井議員の11項目、枝番号を入れると34項目の質問で35分間の質問時間に対して、18分間の「答弁」となりました。
あまり長いので、答弁の途中、後ろの泉水議員に対し「なにせ、市長の政治姿勢について、の質問であるから、市長のフリートークでもしょうがないよね」等と話していました。
昼食後再開前に、泉水議員が皮肉たっぷりに「市長!含蓄のある答弁だったよ」などと声をかけたのですが、市長、まんざらでもないようなので、私が泉水議員に対し「泉水さん、市長本気にしているよ」等といって笑いを取ったところです。
それにしても私も聞いた事があったのか分かりませんが「市長の政治姿勢について」などという抽象的質問は市長にフリートークの時間を与えるものとなっているようです。この点は市長与党が言うのであれば、多少政治的意味合いがあるのですが、野党が言うのは敵に塩だけでなく、オムスビまで送るようなものですかね。
この議会での質問中、数えてみましたら、自民党の他公明党、民友、市民ネット、の他個別質問でさらに公明党の茂木議員も「市長の政治姿勢について」と質問通告をしていました。合計5回の全く同じ質問通告があります。こりゃあ市長さん、この12月議会は、大分自説を述べる機会が与えられそうです。それにしても原稿なしで長時間話ができるのは素晴らしいですね。(皮肉?)
2006年12月01日
12月定例会開催
12月定例会が1日開会となりました。提出議案は特に重要案件は無いなどというと、叱られそうですが、議案が可決されれば、土地の交換に関連して軟式野球場が二面整備されるようで、市内アマチュア野球クラブには朗報でしょう。
ところで、来年は選挙の年であり、4月の県議選からスタートです。本会議後控え室で雑談となり、自民党のT県議が引退し、その後継者に若手Sさんが出るそうだなどと話していたのですが、代表がどこかに出かけた後、自民党のこれまた若手のO員が『泉水さんは?』などと言いながら入ってきました。
これまで同議員が控え室に来た記憶は私にはないのですが、先ほど来の話が頭にあったものですから、私が冗談に「なに、退任の挨拶ですか?」というと当人真面目な顔で『そうです。』との返事です。こちらが驚いて「県議選に出るの?市議会議員は、もう辞めたということなの?」と聞き返しますと『そうです。市議会には未練はありません』とキッパリと言い切りました。
11時半から議員会になり、委員会室に入って座ると、あちこちでボソボソと声が聞こえ、S議員がT県議の後継で出るようです。私もT県議が引退することは、好き嫌いはともかく、落選して引退よりも現職で引退した方がその後の影響力を維持できると思いました。その影響力は市長選で負けてもそれほどダメージを受けないでしょうね。
選挙のことは良く分かりませんが、県議選から相当にぎやかなものになりそうです。
話が戻りますが、今日の議会の冒頭議長は「交通安全に関する議長発言」で、昨今の飲酒運転に伴い悲惨な結果が発生し、交通事故の多発している市原市も昭和42年交通安全都市宣言を採択して交通安全の推進に努めてきている。しかしながら、多発する飲酒運転事故が多発していることから「飲んだら乗るな」を常に心がけるように確認し、安全運転の励行に特段の配慮をお願いします。と特別な議長発言がありました。
この発言は、前回の議会での私の質問が、真意はともかく多少物議をかもす内容となってしまったため、市議会として明確な意思表示をするということで、対処されたと思います。
従って、関係各位に余分な苦労をさせてしまい、本人も若干反省するところです。そんな訳ですから、自席で議長発言を聞いていますと、本音はもう少し具体的に発言したいのであるが、発言内容には出てこない表現が感じられ「練った発言」と思われました。
こんな議長の苦心のあとの発言に対し、昼食会の席上、酒気帯び運転に対し、確か『自戒の念を込めたのか!』などとの意見もありましたが、実際は「そうじゃないんだよ」と声を掛けたい思いがいたしました。
あともう一つ、総務部で頂いたパート職員(日々雇用)の表ですが、これは「単位」ディメンションの理解が必要です。企画部が平成17年度119人と書いて、脚注に「(月別雇用者数の年間集計)と書いてさらに※同一勤務場所等で複数月雇用の場合は複数人として計上してあります。」と書いてあっても意味は通じません。事情を伺ったところ、ここは119人・月と書けば脚注などなくとも判るところです。「人×月」で一人の人が一月働いたという単位になります。
例えば速さは(長さ/時間)で表します。加速度は(長さ/時間×時間)であり、一グラムの質量に加速度を掛けたものが力であり、この力に対して1センチ動かす仕事(エネルギー)が1エルグですから、エネルギーの単位は(c×cmの二乗/秒の二乗、つまり質量×長さの二乗/時間の二乗となります。
ですから、アインシュタインが質量保存の法則でE(エネルギー)=M(質量)C(光速)×C(光速)と表現したのは、偶然があるかどうかもわかりませんが、ディメンションと睨めっこしたとき出てきたのかな、などと思います。
ところで、来年は選挙の年であり、4月の県議選からスタートです。本会議後控え室で雑談となり、自民党のT県議が引退し、その後継者に若手Sさんが出るそうだなどと話していたのですが、代表がどこかに出かけた後、自民党のこれまた若手のO員が『泉水さんは?』などと言いながら入ってきました。
これまで同議員が控え室に来た記憶は私にはないのですが、先ほど来の話が頭にあったものですから、私が冗談に「なに、退任の挨拶ですか?」というと当人真面目な顔で『そうです。』との返事です。こちらが驚いて「県議選に出るの?市議会議員は、もう辞めたということなの?」と聞き返しますと『そうです。市議会には未練はありません』とキッパリと言い切りました。
11時半から議員会になり、委員会室に入って座ると、あちこちでボソボソと声が聞こえ、S議員がT県議の後継で出るようです。私もT県議が引退することは、好き嫌いはともかく、落選して引退よりも現職で引退した方がその後の影響力を維持できると思いました。その影響力は市長選で負けてもそれほどダメージを受けないでしょうね。
選挙のことは良く分かりませんが、県議選から相当にぎやかなものになりそうです。
話が戻りますが、今日の議会の冒頭議長は「交通安全に関する議長発言」で、昨今の飲酒運転に伴い悲惨な結果が発生し、交通事故の多発している市原市も昭和42年交通安全都市宣言を採択して交通安全の推進に努めてきている。しかしながら、多発する飲酒運転事故が多発していることから「飲んだら乗るな」を常に心がけるように確認し、安全運転の励行に特段の配慮をお願いします。と特別な議長発言がありました。
この発言は、前回の議会での私の質問が、真意はともかく多少物議をかもす内容となってしまったため、市議会として明確な意思表示をするということで、対処されたと思います。
従って、関係各位に余分な苦労をさせてしまい、本人も若干反省するところです。そんな訳ですから、自席で議長発言を聞いていますと、本音はもう少し具体的に発言したいのであるが、発言内容には出てこない表現が感じられ「練った発言」と思われました。
こんな議長の苦心のあとの発言に対し、昼食会の席上、酒気帯び運転に対し、確か『自戒の念を込めたのか!』などとの意見もありましたが、実際は「そうじゃないんだよ」と声を掛けたい思いがいたしました。
あともう一つ、総務部で頂いたパート職員(日々雇用)の表ですが、これは「単位」ディメンションの理解が必要です。企画部が平成17年度119人と書いて、脚注に「(月別雇用者数の年間集計)と書いてさらに※同一勤務場所等で複数月雇用の場合は複数人として計上してあります。」と書いてあっても意味は通じません。事情を伺ったところ、ここは119人・月と書けば脚注などなくとも判るところです。「人×月」で一人の人が一月働いたという単位になります。
例えば速さは(長さ/時間)で表します。加速度は(長さ/時間×時間)であり、一グラムの質量に加速度を掛けたものが力であり、この力に対して1センチ動かす仕事(エネルギー)が1エルグですから、エネルギーの単位は(c×cmの二乗/秒の二乗、つまり質量×長さの二乗/時間の二乗となります。
ですから、アインシュタインが質量保存の法則でE(エネルギー)=M(質量)C(光速)×C(光速)と表現したのは、偶然があるかどうかもわかりませんが、ディメンションと睨めっこしたとき出てきたのかな、などと思います。
2006年11月04日
難解な(困った)特別委員会資料
先日、役所から二つの文章が届きました。平成18年度版財政白書、と五井駅東口整備に関する調査特別委員会の資料です。財政白書のほうは分りやすい文章となっているのですが、五井駅のほうはどうもいけません。以下、私の理解不足があるかもしれませんが、当日に色々質問しても時間ばかりかかりそうなので、以下率直に「訳の分からない」ところをご指摘させていただきます。できれば全面的に書き直しをしていただきたいですね。
先ず、文書のタイトルとして「トータルコーディネーターの取り組み状況について」とあり、そのすぐ下に「※前回(8月2日開催)以降の取り組みとして」とありますので、おそらくこのタイトルは、執行部からの『報告』なのかでしょうが、読み進めると、報告事項あり、今後の検討事項などもありますから、簡単に「報告」などとは言えず、明確ではありません。結局文書の性格がはっきりしないまま先に読み進めざるを得ないのです。いずれにしても文書の性格を保留状態にしたまま先に進みますから、疲れますが、中身に入ります。
最初に「1、」とすべきでしょうが、単なる羅列となる「四角」で始まります。すなわち「□整備構想にかかるトータルコーディネーター導入に関する協定書」とそれに続くメモ書きのような記載は、単純にひとつの文章にまとめてかけないものでしょうかね。
中でも、どうしようもないのが、「○協定締結の目的」です。いきなり「4者は、」と来るのですが、冒頭から読み手に『保留』を押し付ける文章です。「誰が4者か」と疑問が湧くのが通常ですが、これについて質問すれば、『次に書いてある「協定者」です。』と答えるのでしょうが、3個目の○に書いてある「○協定者」の所に目を移すと、なんと3行しか書いてありません。「?」と思うと、ヨーカ堂とカインズを一行に書いてあり、よく見ると4者であることが分る仕掛けです。しかも最後に空白の一行があるのですから、ヨーカ堂とカインズを一行に書くのでなく、4行に書け!と言いたくなります。
次の「・・自覚と責任は」はともかく「ルール」と「ガイドライン」がどう違うのか発音が違うのは分るものの、ともにルールであることは変わりないでしょうから、これも後に書いてあります。では頭が疲れるだけです。
「全体的視点」と「総合的」とはどう違うのか、これもよく分りません。最後の「・・確立するため、導入するものである。」と結んでいるのですが、ここの文章は、「協定締結の目的」を明確にするために書いてあるのであれば、目的が「導入するものである。」では意味不明でしょう。
結局、□整備構想区域にかかるトータルコーディネーター導入に関する協定書の部分は、少なくとも
1、として「末尾記載の協定4者は、平成18年8月7日、本市の新たな顔(五井駅東口のことでしょ)作りを実現するとの自覚と責任のもと(自覚・責任などとダラダラ書く必要があるかは?)、事業推進(五井駅東口整備事業?それとも、どこまでの事業?)のためのルールやガイドラインづくりを策定し、全体的視点(?)から総合的(トータル?)にコーディネートできる推進体制(組織?)を確立するため、協定を締結しました。と書いたらもっと分りやすいと思うのですが・・それでも、一つ一つの単語の意味について質問したいですね。
{(資料のない人のため、面倒ですが原文を付け加えておきます。文字を小さくしたかったのですが、うまくいきません。)
□整備構想区域にかかるトータルコーディネーター導入に関する協定書
○協定締結日 平成18年8月7日付け
○協定締結の目的
4者は、本市の新たな顔づくりを実現するとの自覚と責任のもと、事業推進のためのルールやガイドラインづくりを目指すものとし、全体的視点から総合的にコーディネートできる推進体制を確立するため、導入するものである。
○協定者
・市原市五井駅前東土地区画整理組合設立準備委員会
・株式会社イトーヨーカ堂、株式会社カインズ
・市原市
□整備構想区域にかかるトータルコーディネータ業務委託
○委託契約日 平成18年9月28日
○受 託 者 株式会社 アール・アイ・エー(住所略)
○契約金額 11,200千円(4者均等負担額 2,800千円:←ムダ記載?)
○履行期限 平成19年3月23日
○業務内容 都市交流拠点整備基本計画に掲げた目標や将来像を実現し、広域にアピールする都市交流拠点の形成を目指し、整備構想区域の全体まちづくりのコンセプト、街並みデザインのガイドライン、実現化の方策・ルール等を定めていくことを目的とする。}
二つ目の四角(□のところ)のところ、・・ここも一読では理解できません。どうして5個目の○の業務内容の文章が(都市交流拠整備基本計画に掲げた・・・)が「目的とする」で終わるのでしょうかね。また、この業務内容が前(最初の四角、□)に書かれている二個目の「○協定締結の目的」と異なっているのですが、どういう関係ですかね。「・・街並みデザインのガイドライン、実現化の方策・ルール等を」策定する。ことが、業務内容でしょうね。「定めていくことを目的とする」とは正に蛇足以外の何者でもないでしょう。頭がこんがらかっているとしか思えません。
{以下、三個目の四角の原文}
『□業務の取り組み状況
○4者合同会議
これまで2回の4者合同会議を開催しており、11月中旬には3回目の会議 を予定している。(今後、月2回以上の会議を予定)
○整備構想区域での「まちづくりルール」の考え方
整備構想区域でのまちづくりルールは、「ガイドライン」「地区計画」「エリアマネジメント」の3つの枠組みにより検討を進める考えであり、先ず、用途設定の必須事項である「地区計画」を検討し、その上で「ガイドライン」「エリアマネジメント」の検討を行う手順で進めるものである。』まで原文}
最初の四角から三個目の四角までの文章中に「事業推進のためのルール」とか、「実現化の方策・ルール等」「まちづくりルール」などの単語というか言葉が出てくるのですが、これらの関係をどう理解していいのか、しっかりと定義していただかないと、その時々で都合の良い言葉遣いをされてはこんがらかってしまうのですね。
また、三個目の四角の二個目の○(このように番号が無いと引用するにも大変なのです)の「○整備構想区域での「まちづくりルール」の考えかた」が、「ガイドライン」「地区計画」「エリアマネジメント」の3つの枠組み、により検討を進める考えであり、主語と述語をつなげますと「まちづくりルールは・・検討を進める考え」とは、結局「ルールは・・考え方であり」となるのですが、日本語として分かりません。
また、次に続く「地区計画」を『検討し』、その上で「ガイドライン」「エリアマネジメント」の『検討を行う手順で進める』、検討し、検討を行うとは、いったい何をやるのでしょうかね。検討ばかりしていても一向に物事は進まないはずです。検討したら結論を出し、次の検討を加えまた一定の結論を出さなかったら、何のための検討か分らないでしょう!
「地区計画」を決定し、その上で「ガイドライン」「エリアマネジメント」を検討・決定し云々となるはずです。
以上、僅か三行ずつの文章を3個書いてあるのですが、この理解困難な文章を数十回読んでも意味は通じません。また一つ一つの言葉の定義を日本語でしっかりと決めて、事業を進めなければ、それぞれの関係者は後日自分の都合のいい解釈を行い、紛争の素を作ってしまいます。
「会議」の時間だけかけて、ダラダラと訳の分からない説明をするのはぼちぼち止めて、全体的な話を分りやすくしていただかないことには、議員も市民も、職員だって十分理解ができないと思うのですが、いかがでしょうか?
次の二枚目の紙のタイトルも、その性質が報告か提案か、読めば一応は分かりますが、「市原市総合公園基本計画について」とだけあり、非常に不親切です。この「報告」についても、だれが書いたか分りませんが、「目的として実施。」と止められては、実施したのか、実施しないのか、実施の予定なのか、分からないでしょう!「目的として実施しました。」、「配布しました。」、「掲載しました。」となぜ書けないのかと思います。
わずか数行の文章ですが、市民・職員と各委員のご理解を得やすくするため勝手に「添削」したのです。この添削のために要した時間は、悪いですが、自分で文章を書く十倍以上の時間を必要としているのです。冒頭に書きましたが、誰にでも意味の通るように書き直していただきたいことを再度要望して、私の悪口を終わりとします。
先ず、文書のタイトルとして「トータルコーディネーターの取り組み状況について」とあり、そのすぐ下に「※前回(8月2日開催)以降の取り組みとして」とありますので、おそらくこのタイトルは、執行部からの『報告』なのかでしょうが、読み進めると、報告事項あり、今後の検討事項などもありますから、簡単に「報告」などとは言えず、明確ではありません。結局文書の性格がはっきりしないまま先に読み進めざるを得ないのです。いずれにしても文書の性格を保留状態にしたまま先に進みますから、疲れますが、中身に入ります。
最初に「1、」とすべきでしょうが、単なる羅列となる「四角」で始まります。すなわち「□整備構想にかかるトータルコーディネーター導入に関する協定書」とそれに続くメモ書きのような記載は、単純にひとつの文章にまとめてかけないものでしょうかね。
中でも、どうしようもないのが、「○協定締結の目的」です。いきなり「4者は、」と来るのですが、冒頭から読み手に『保留』を押し付ける文章です。「誰が4者か」と疑問が湧くのが通常ですが、これについて質問すれば、『次に書いてある「協定者」です。』と答えるのでしょうが、3個目の○に書いてある「○協定者」の所に目を移すと、なんと3行しか書いてありません。「?」と思うと、ヨーカ堂とカインズを一行に書いてあり、よく見ると4者であることが分る仕掛けです。しかも最後に空白の一行があるのですから、ヨーカ堂とカインズを一行に書くのでなく、4行に書け!と言いたくなります。
次の「・・自覚と責任は」はともかく「ルール」と「ガイドライン」がどう違うのか発音が違うのは分るものの、ともにルールであることは変わりないでしょうから、これも後に書いてあります。では頭が疲れるだけです。
「全体的視点」と「総合的」とはどう違うのか、これもよく分りません。最後の「・・確立するため、導入するものである。」と結んでいるのですが、ここの文章は、「協定締結の目的」を明確にするために書いてあるのであれば、目的が「導入するものである。」では意味不明でしょう。
結局、□整備構想区域にかかるトータルコーディネーター導入に関する協定書の部分は、少なくとも
1、として「末尾記載の協定4者は、平成18年8月7日、本市の新たな顔(五井駅東口のことでしょ)作りを実現するとの自覚と責任のもと(自覚・責任などとダラダラ書く必要があるかは?)、事業推進(五井駅東口整備事業?それとも、どこまでの事業?)のためのルールやガイドラインづくりを策定し、全体的視点(?)から総合的(トータル?)にコーディネートできる推進体制(組織?)を確立するため、協定を締結しました。と書いたらもっと分りやすいと思うのですが・・それでも、一つ一つの単語の意味について質問したいですね。
{(資料のない人のため、面倒ですが原文を付け加えておきます。文字を小さくしたかったのですが、うまくいきません。)
□整備構想区域にかかるトータルコーディネーター導入に関する協定書
○協定締結日 平成18年8月7日付け
○協定締結の目的
4者は、本市の新たな顔づくりを実現するとの自覚と責任のもと、事業推進のためのルールやガイドラインづくりを目指すものとし、全体的視点から総合的にコーディネートできる推進体制を確立するため、導入するものである。
○協定者
・市原市五井駅前東土地区画整理組合設立準備委員会
・株式会社イトーヨーカ堂、株式会社カインズ
・市原市
□整備構想区域にかかるトータルコーディネータ業務委託
○委託契約日 平成18年9月28日
○受 託 者 株式会社 アール・アイ・エー(住所略)
○契約金額 11,200千円(4者均等負担額 2,800千円:←ムダ記載?)
○履行期限 平成19年3月23日
○業務内容 都市交流拠点整備基本計画に掲げた目標や将来像を実現し、広域にアピールする都市交流拠点の形成を目指し、整備構想区域の全体まちづくりのコンセプト、街並みデザインのガイドライン、実現化の方策・ルール等を定めていくことを目的とする。}
二つ目の四角(□のところ)のところ、・・ここも一読では理解できません。どうして5個目の○の業務内容の文章が(都市交流拠整備基本計画に掲げた・・・)が「目的とする」で終わるのでしょうかね。また、この業務内容が前(最初の四角、□)に書かれている二個目の「○協定締結の目的」と異なっているのですが、どういう関係ですかね。「・・街並みデザインのガイドライン、実現化の方策・ルール等を」策定する。ことが、業務内容でしょうね。「定めていくことを目的とする」とは正に蛇足以外の何者でもないでしょう。頭がこんがらかっているとしか思えません。
{以下、三個目の四角の原文}
『□業務の取り組み状況
○4者合同会議
これまで2回の4者合同会議を開催しており、11月中旬には3回目の会議 を予定している。(今後、月2回以上の会議を予定)
○整備構想区域での「まちづくりルール」の考え方
整備構想区域でのまちづくりルールは、「ガイドライン」「地区計画」「エリアマネジメント」の3つの枠組みにより検討を進める考えであり、先ず、用途設定の必須事項である「地区計画」を検討し、その上で「ガイドライン」「エリアマネジメント」の検討を行う手順で進めるものである。』まで原文}
最初の四角から三個目の四角までの文章中に「事業推進のためのルール」とか、「実現化の方策・ルール等」「まちづくりルール」などの単語というか言葉が出てくるのですが、これらの関係をどう理解していいのか、しっかりと定義していただかないと、その時々で都合の良い言葉遣いをされてはこんがらかってしまうのですね。
また、三個目の四角の二個目の○(このように番号が無いと引用するにも大変なのです)の「○整備構想区域での「まちづくりルール」の考えかた」が、「ガイドライン」「地区計画」「エリアマネジメント」の3つの枠組み、により検討を進める考えであり、主語と述語をつなげますと「まちづくりルールは・・検討を進める考え」とは、結局「ルールは・・考え方であり」となるのですが、日本語として分かりません。
また、次に続く「地区計画」を『検討し』、その上で「ガイドライン」「エリアマネジメント」の『検討を行う手順で進める』、検討し、検討を行うとは、いったい何をやるのでしょうかね。検討ばかりしていても一向に物事は進まないはずです。検討したら結論を出し、次の検討を加えまた一定の結論を出さなかったら、何のための検討か分らないでしょう!
「地区計画」を決定し、その上で「ガイドライン」「エリアマネジメント」を検討・決定し云々となるはずです。
以上、僅か三行ずつの文章を3個書いてあるのですが、この理解困難な文章を数十回読んでも意味は通じません。また一つ一つの言葉の定義を日本語でしっかりと決めて、事業を進めなければ、それぞれの関係者は後日自分の都合のいい解釈を行い、紛争の素を作ってしまいます。
「会議」の時間だけかけて、ダラダラと訳の分からない説明をするのはぼちぼち止めて、全体的な話を分りやすくしていただかないことには、議員も市民も、職員だって十分理解ができないと思うのですが、いかがでしょうか?
次の二枚目の紙のタイトルも、その性質が報告か提案か、読めば一応は分かりますが、「市原市総合公園基本計画について」とだけあり、非常に不親切です。この「報告」についても、だれが書いたか分りませんが、「目的として実施。」と止められては、実施したのか、実施しないのか、実施の予定なのか、分からないでしょう!「目的として実施しました。」、「配布しました。」、「掲載しました。」となぜ書けないのかと思います。
わずか数行の文章ですが、市民・職員と各委員のご理解を得やすくするため勝手に「添削」したのです。この添削のために要した時間は、悪いですが、自分で文章を書く十倍以上の時間を必要としているのです。冒頭に書きましたが、誰にでも意味の通るように書き直していただきたいことを再度要望して、私の悪口を終わりとします。
2006年09月19日
議論があるから民主主義
9月18日は敬老の日であり、市内各地で敬老会が開催され、70歳以上のお年寄りほか付き添いの人などが多数参加されたようです。詳しい数字は福祉部のほうで把握していると思います。
敬老の日は、長年社会のために尽力された高齢者に感謝し、その長寿を祝う会ですが、ご挨拶の冒頭にどうしても「少子高齢化」という冠がついてしまいます。この冠は、高齢者が多く社会的に困難が伴っているような雰囲気をもたらしている感じもします。
このような、雰囲気があるせいか先日公明党のN議員は議会の質問で「高齢者」と言う言葉に対し『幸齢者』などと言うわけの分からない漢字を感じで使っていましたが、スポーツ新聞のような日本語無視あるいは絵文字感覚の漢字使用は「言葉狩り」の逆バージョンでしょう。市議会議長もこの変てこな文字使用に対して注意を促し、正しい文字に変更したようです。もっと厳しく言えば質問通告自体「意味不明」で『無効』となってしまうのではないかとも思います。
話がそれますが、最近私は、公明党議員からは当然のことですが「好感度ゼロ」のようです。何度か公明党の議員の活動を評価したときもあるのですが、喜怒哀楽で『言葉狩り』(322n)『議会制民主主義のイロハ』(313n)『田舎侍・百姓武士』(217n)などで公明党議員のご批判をさせていただいた、その影響でしょうかね。
そんな訳で、私が何か言うと条件反射的に「反論」されてもいます。たとえば先日教育民生常任委員会で議員視察についての時です。二泊三日の日程で行なわれる視察ですが、実質的に視察は二日目で終了し、三日目は市原に帰るだけの日程と考えられましたので、事務局に「三日目の福岡市内視察は、この委員会の行政視察と関係あるか」と伺ったところ、密接な関係があるとも思えませんでした。
二日目で視察を終了として全員で帰ろうとしますと、時間の関係で無理がないとも言えませんし、同行する職員の負担も大きいと考えられますので、私だけ一人「無理して」帰ることにしました。そこで、他の委員に「二日目が終了した段階で帰らせていただきます。」と言ったところ、公明党のO議員何を考えたか、『市内を見るのも行政視察だ』などと食って掛かってきました。すかさず私は「私に反対するための、ためにする発言はするな」とたしなめる場面がありました。
公明党のO議員がなぜ、こんなつまらない「反論」をするのか考えるに、その理由が分かりました。直前の委員会で議題となった小学校の建替え工事についてのことです。佐久間市長は市内業者育成の観点から「地産地消」を唱えており、この小学校について全てではないでしょうが、材木は市内で生産された材木を使用するようになっていたのです。しかし、公明党O議員は、この点について『市内の材料を使うと割高になるのではないか』と発言しました。分らないでもありませんが、この発言の趣旨は市長の言われる地産地消に正面きっての反対ですから、私がO議員に「全体の費用の中でのことだから、それほど高くならないのではないか」と反論したのです。このような正当な議論に対して江戸のかたきのような話は、その器量が分かります。
話が、それてしまいましたが、今日の話は、17日に行われた戸田地区の敬老会でのことです。戸田地区敬老会には来賓として戸田小学校長ほか、政治家は自民党の松野衆議院議員も参加されていました。松野議員は昨年のT県議の様に私が話し始めると途中で帰ってしまうなどと言うこともなく、ご自分の挨拶の機会もない(ご紹介だけ)中で私の話を最後まで聞いておられました。
今の私の関心事は、自民党のまとめた貸金業規正法と利息制限法の改正ですので、その話をしながら、松野代議士に『私の言いたいこと、自民党の悪口もたくさん書いてありますが、お読みください。』といって読んで頂きたいところを何箇所か折り込んで「喜怒哀楽」を手渡ししたところ、松野代議士『先生の書かれたものですか?色々議論があるのが民主主義ですから、勉強させていただきます。』と自民党の悪口(批判)など意に関せず受け取って頂きました。
日ごろ、国会議員にも県会議員にも全くどうしようもない議員もいると考えているのですが、さすが人気急上昇中の松野代議士はその度量たるや、と感じ入ったしだいです。今日はテーマも考えないで「そこはかとなく書き綴った」ものですから、話がスライダー、カーブしたようですが、悪しからず、そんなことで今日のテーマは『議論があるから民主主義』とさせて頂きました。裏にまわっての悪口雑言でなく、正当な相互批判があってこそ民主主義です。
敬老の日は、長年社会のために尽力された高齢者に感謝し、その長寿を祝う会ですが、ご挨拶の冒頭にどうしても「少子高齢化」という冠がついてしまいます。この冠は、高齢者が多く社会的に困難が伴っているような雰囲気をもたらしている感じもします。
このような、雰囲気があるせいか先日公明党のN議員は議会の質問で「高齢者」と言う言葉に対し『幸齢者』などと言うわけの分からない漢字を感じで使っていましたが、スポーツ新聞のような日本語無視あるいは絵文字感覚の漢字使用は「言葉狩り」の逆バージョンでしょう。市議会議長もこの変てこな文字使用に対して注意を促し、正しい文字に変更したようです。もっと厳しく言えば質問通告自体「意味不明」で『無効』となってしまうのではないかとも思います。
話がそれますが、最近私は、公明党議員からは当然のことですが「好感度ゼロ」のようです。何度か公明党の議員の活動を評価したときもあるのですが、喜怒哀楽で『言葉狩り』(322n)『議会制民主主義のイロハ』(313n)『田舎侍・百姓武士』(217n)などで公明党議員のご批判をさせていただいた、その影響でしょうかね。
そんな訳で、私が何か言うと条件反射的に「反論」されてもいます。たとえば先日教育民生常任委員会で議員視察についての時です。二泊三日の日程で行なわれる視察ですが、実質的に視察は二日目で終了し、三日目は市原に帰るだけの日程と考えられましたので、事務局に「三日目の福岡市内視察は、この委員会の行政視察と関係あるか」と伺ったところ、密接な関係があるとも思えませんでした。
二日目で視察を終了として全員で帰ろうとしますと、時間の関係で無理がないとも言えませんし、同行する職員の負担も大きいと考えられますので、私だけ一人「無理して」帰ることにしました。そこで、他の委員に「二日目が終了した段階で帰らせていただきます。」と言ったところ、公明党のO議員何を考えたか、『市内を見るのも行政視察だ』などと食って掛かってきました。すかさず私は「私に反対するための、ためにする発言はするな」とたしなめる場面がありました。
公明党のO議員がなぜ、こんなつまらない「反論」をするのか考えるに、その理由が分かりました。直前の委員会で議題となった小学校の建替え工事についてのことです。佐久間市長は市内業者育成の観点から「地産地消」を唱えており、この小学校について全てではないでしょうが、材木は市内で生産された材木を使用するようになっていたのです。しかし、公明党O議員は、この点について『市内の材料を使うと割高になるのではないか』と発言しました。分らないでもありませんが、この発言の趣旨は市長の言われる地産地消に正面きっての反対ですから、私がO議員に「全体の費用の中でのことだから、それほど高くならないのではないか」と反論したのです。このような正当な議論に対して江戸のかたきのような話は、その器量が分かります。
話が、それてしまいましたが、今日の話は、17日に行われた戸田地区の敬老会でのことです。戸田地区敬老会には来賓として戸田小学校長ほか、政治家は自民党の松野衆議院議員も参加されていました。松野議員は昨年のT県議の様に私が話し始めると途中で帰ってしまうなどと言うこともなく、ご自分の挨拶の機会もない(ご紹介だけ)中で私の話を最後まで聞いておられました。
今の私の関心事は、自民党のまとめた貸金業規正法と利息制限法の改正ですので、その話をしながら、松野代議士に『私の言いたいこと、自民党の悪口もたくさん書いてありますが、お読みください。』といって読んで頂きたいところを何箇所か折り込んで「喜怒哀楽」を手渡ししたところ、松野代議士『先生の書かれたものですか?色々議論があるのが民主主義ですから、勉強させていただきます。』と自民党の悪口(批判)など意に関せず受け取って頂きました。
日ごろ、国会議員にも県会議員にも全くどうしようもない議員もいると考えているのですが、さすが人気急上昇中の松野代議士はその度量たるや、と感じ入ったしだいです。今日はテーマも考えないで「そこはかとなく書き綴った」ものですから、話がスライダー、カーブしたようですが、悪しからず、そんなことで今日のテーマは『議論があるから民主主義』とさせて頂きました。裏にまわっての悪口雑言でなく、正当な相互批判があってこそ民主主義です。