『学はあってもバカはバカ』(川村二郎著 ワック梶jは、激辛の文が並びますが、我が意を得たりと感心しています。
著書の中で、ランキングトップは、既に昔話ですが、政界の「加藤の乱」で動けなくなって泣き出した加藤紘一、次が宮沢元首相だそうです。現在では、写真付きで不倫報道された民進党の山尾志桜里衆議院議員、「このハゲー」の豊田真由子議員は、桜蔭高校から東大、ハーバードに留学した「エリート」だそうです。
しかしながら、「エリート」をバカ呼ばわりするには、「バカ」の定義が必要です。バカとは、具体的場面において、マニュアルは分かっているが、応用の効かない人、例えば、マクドナルドで、一人では絶対食べきれない注文、ハンバーグ20個(アメリカ人は食べられるか)とコーヒ10杯を注文した人にマニュアル通り「召し上がりますか、お持ち帰りですか。」と質問する店員、また「バカ」とは「無知の知」というか、自分が分からないことを知らない人、そのキノコに毒があるかないか、わからないまま採取して食する人、次に出てくるよように、「自分のように優秀な人間の周りには、東大卒しかいない」と考える御仁でしょうか、バカにもいろいろあります。逆の思考からは、謙虚な人は、バカにはならない、判らないことをわかっているから、そのうち分りますから。
昨年の4月8日のブログでも書きましたが、引用すると【宮沢喜一が、平野貞夫先生に政権取の相談をし「政治で一番大事なのはどういう考え方か」と聞かれ、先生が「生理現象と病理現象を取り違えないことだ」と答えたところ、宮沢は「まことに恐縮だけれども貴方の学歴は?」ときかれ、言うほどのものではないと言うと、「是非言ってくれと」というので「(医者の家系だった)自分には屈折があり、医学部ではないが、2年間、医学部受験のため医科大学進学コースに行っていたので、そういう理系的な目で政治を見る」と答えた。宮沢は「東大医学部中退ですか。」と言うんです。宮沢は東大法学部の人間が知らない事を知っているのは、東大医学部の人間くらいしかいないという発想なんですね。とまぁ、東大出の石頭はその程度なのでしょうね。お勉強は東大ですが、頭の良さは法政ですね。】
本著に同様の話が出ていました。『宮沢氏は昔から、自分のところに取材に来る朝日の政治部記者は例外なく、東大法学部の出身と決めつけていて、初対面の記者には「君はだれのゼミだったの?」と聞いたそうです。』(同書19頁)
そして、著者の独断と偏見で「学ばか」を見分ける方法が書いてありました。「概して小柄で、子供の頃にクラスには必ず一人、二人いたがり勉タイプである。彼らは腕力で劣る分を、成績や弁舌で補おうとする。先生に怒られるようなドジは踏まない。従って先生には可愛がられ、守られる。」と類型化していました。
僕の周りにもいます、イマス、沢山ね。裁判で意味も分からず判例を引用するも、当方から判例の意味を説明されながら逆襲されると、ダンマリを決め込み、したり顔をする。このご子息がまた弁護士になっていますから、「学バカの再生産」と疑いが入ります。よく知らない息子さん、違っていましたら、ごめんなさい。
「症例の背後に人間がいる」ことを弁えず、手術をしたいからと考え『あなたは若いから絶対手術を勧めます。』と必要もない膝の十字靭帯の手術を勧めた医者もいます。その結果、青年の膝は90度以上曲がらなくなりました。
僕の場合、スキーで前後十字靭帯損傷ですが、手術後の膝の曲がり具合を医師から聞いて、手術はしませんでした。手術直後から、膝が癒着しないように、ドレンで血を抜きながら膝を動かすのです。入院してベッドの上で2〜3週間、痛い思いをして、結局膝は90度以上曲がらなくなり、正座など生涯できません。あーぁばかばかしい、許せないね。
「事件の背後に人間がいる」のに、それを弁えず着手金が欲しいため、「共に戦いましょう。」などと言って、勝てそうもないのに30万円の着手金を受けとる弁護士もいます。その挙句、一年も二年も事件を放り出している弁護士もいます。
2018年07月17日
暑中お見舞い
今夏の暑中見舞いは、今までに比べ「分りやすい」と感じられているようです。大先輩から、「本日は色々ご教示賜りありがとうございました。」などと過分なお褒めをいただくと、此方こそ恐縮してしまいます。しかし、一部同業者は、僕の喜怒哀楽とか年末年始のご挨拶が面白くないようです。「いろいろ書いているようだけど、・・・。」などと「文句のありそうなゴニョゴニョをいうなら、上等だ文書で来い。」とつい、売られていない喧嘩をムリ無理買ってしまいそうです。
新年のご挨拶でも「俺の事務所は、これだけの数弁護士がいるのだ。」と来られると、悔し紛れを含め「弁護士は数で勝負するものではない。」と憤り、新人弁護士の紹介状で「かれは人権感覚に優れ、基本的人権を擁護できる優秀な弁護士です。」などとご挨拶を頂きますと、「人権感覚があるか否か、優秀か否かどうしてわかるのか。」新人弁護士を、いきなり「優秀だ」などと身内を褒めるご挨拶など、ご遠慮申し上げたいところです。
今年の暑中見舞いは、事務所で部分社会の議論をして感じたことを題材としました。差詰め、僕など弁護士会というムラ社会の群れ離れですかね。
【暑中お見舞い申し上げます。
インターネット社会では、本音で話しあえる友人・知人が少なくなっています。誰でも家庭、職場、学校、趣味、組合、町会など様々な、人とのつながりがあり「部分社会」を作っています。職場でもめても趣味の会合で愚痴を言いあい、ストレスを解消します。
しかし、スマホだけで「生きている」人もいます。交番襲撃とか新幹線の殺人事件など訳のわからない事件を引き起こす人間は、どの社会の部分にも属していない、その意味で社会からも見えない「怖い」存在です。
憲法の勉強中は「部分社会の法理」など、あまり大切とは思いませんでしたが、この不可欠な概念(言葉)で人間・社会を分析すべきは、「今でしょ」。
親指で つながる友の 軽薄さ はや取りかえす こころと心
平成三〇年 盛夏
千葉市中央区中央四―一〇―八 コーケンボイス九〇四
やすかね法律事務所 電話〇四三(二二二)四六八〇
弁護士 伊 藤 安 兼】
次回は、『学はあってもバカはバカ』(川村二郎著 ワック梶jは、激辛の文が並びますが、我が意を得たりと感心していますので、これをご紹介しながら、「極論」を書いてみます。また債権法改正は、今難儀しています。
新年のご挨拶でも「俺の事務所は、これだけの数弁護士がいるのだ。」と来られると、悔し紛れを含め「弁護士は数で勝負するものではない。」と憤り、新人弁護士の紹介状で「かれは人権感覚に優れ、基本的人権を擁護できる優秀な弁護士です。」などとご挨拶を頂きますと、「人権感覚があるか否か、優秀か否かどうしてわかるのか。」新人弁護士を、いきなり「優秀だ」などと身内を褒めるご挨拶など、ご遠慮申し上げたいところです。
今年の暑中見舞いは、事務所で部分社会の議論をして感じたことを題材としました。差詰め、僕など弁護士会というムラ社会の群れ離れですかね。
【暑中お見舞い申し上げます。
インターネット社会では、本音で話しあえる友人・知人が少なくなっています。誰でも家庭、職場、学校、趣味、組合、町会など様々な、人とのつながりがあり「部分社会」を作っています。職場でもめても趣味の会合で愚痴を言いあい、ストレスを解消します。
しかし、スマホだけで「生きている」人もいます。交番襲撃とか新幹線の殺人事件など訳のわからない事件を引き起こす人間は、どの社会の部分にも属していない、その意味で社会からも見えない「怖い」存在です。
憲法の勉強中は「部分社会の法理」など、あまり大切とは思いませんでしたが、この不可欠な概念(言葉)で人間・社会を分析すべきは、「今でしょ」。
親指で つながる友の 軽薄さ はや取りかえす こころと心
平成三〇年 盛夏
千葉市中央区中央四―一〇―八 コーケンボイス九〇四
やすかね法律事務所 電話〇四三(二二二)四六八〇
弁護士 伊 藤 安 兼】
次回は、『学はあってもバカはバカ』(川村二郎著 ワック梶jは、激辛の文が並びますが、我が意を得たりと感心していますので、これをご紹介しながら、「極論」を書いてみます。また債権法改正は、今難儀しています。
2018年06月13日
民法改正
民法改正がありましたね。実は、カタカナから、仮名書になったときは、暫らく気が付きませんでしたが、今回は内容が改正になったので、勉強がてら、メモ書き風にまとめておきます。何回続きますかね?
心裡留保(93条1項ただし書き 2項新設)
1、 意思表示は、日本語でしますが、口から出た内容(法律上意味のある発言)に従って、法律効果が発生するのが、原則です。例えば、「この車を君にあげるよ。」と言い、相手が「頂きます。」と言えば贈与契約が成立し、車の所有権は、相手方に移転し、相手は車の引き渡しを受ける権利を取得します。このように、民法は、表意者の内心にそって、意思表示の内容通りの法的効果を与えるのですが、表意者の真意が意思表示と異なっていた場合に、法的効果を認めていいものか、口に出した以上それを「絶対」とするか、表意者と相手方の利害を調整すべきか、予め民法で当事者間のルールを整えておく必要があります。
2、 改正前は、口に出した以上、自分で真意でないことを知っていたとしても、意思表示通りの効果がある。(1項本文)しかし、相手方が表意者の真意を知り、または、知ることができたときは、その意思表示を有効とする必要はないから、但し書きで「無効とする。」としていました。ところで、民法が、あくまで表意者の内心であるる「真意」に拘り、これを基準にして法的効果を決定する(意思主義)ことは、意思表示を受け取る相手方は、表意者の「真意」を知ること求められますが、これはある意味、真意探求という不可能を強いることとなるので、ルールとして不適当と考えられることとなりました。
3、 そこで、改正法1項ただし書きでは、相手方が意思表示する者の真意を知っている場合は勿論、周囲の事情からして「知ることができたときたときは、その意思表示は無効とする。」と定め、意思主義の哲学的命題を回避したものです。
4、また、新設の2項は、但し書きの無効は善意の第三者に対抗できないとして「民法94条2項類推適用により保護する判例・通説を明文化しました。」(『民法改正で企業実務はこう変わる』第一法規6頁)(6月20日訂正)
次回は、多数当事者の債権債務に関する改正内容を勉強します。
心裡留保(93条1項ただし書き 2項新設)
1、 意思表示は、日本語でしますが、口から出た内容(法律上意味のある発言)に従って、法律効果が発生するのが、原則です。例えば、「この車を君にあげるよ。」と言い、相手が「頂きます。」と言えば贈与契約が成立し、車の所有権は、相手方に移転し、相手は車の引き渡しを受ける権利を取得します。このように、民法は、表意者の内心にそって、意思表示の内容通りの法的効果を与えるのですが、表意者の真意が意思表示と異なっていた場合に、法的効果を認めていいものか、口に出した以上それを「絶対」とするか、表意者と相手方の利害を調整すべきか、予め民法で当事者間のルールを整えておく必要があります。
2、 改正前は、口に出した以上、自分で真意でないことを知っていたとしても、意思表示通りの効果がある。(1項本文)しかし、相手方が表意者の真意を知り、または、知ることができたときは、その意思表示を有効とする必要はないから、但し書きで「無効とする。」としていました。ところで、民法が、あくまで表意者の内心であるる「真意」に拘り、これを基準にして法的効果を決定する(意思主義)ことは、意思表示を受け取る相手方は、表意者の「真意」を知ること求められますが、これはある意味、真意探求という不可能を強いることとなるので、ルールとして不適当と考えられることとなりました。
3、 そこで、改正法1項ただし書きでは、相手方が意思表示する者の真意を知っている場合は勿論、周囲の事情からして「知ることができたときたときは、その意思表示は無効とする。」と定め、意思主義の哲学的命題を回避したものです。
4、また、新設の2項は、但し書きの無効は善意の第三者に対抗できないとして「民法94条2項類推適用により保護する判例・通説を明文化しました。」(『民法改正で企業実務はこう変わる』第一法規6頁)(6月20日訂正)
次回は、多数当事者の債権債務に関する改正内容を勉強します。
2018年06月08日
6月は株主総会の時期です
6月は、上場企業の株主総会が一斉に開催されます。私のところにも、何十社も株主総会のご案内が来ます。弁護士たるもの、株主総会に顧問弁護士の立場で議場に登壇できれば花形弁護士ですからね。
尤も私の場合は、100株程、議決権1の株式を買って、わずかの配当と株主優待品目当てですから、羨ましがられるものでもないです。
先日TVでスマホでも株式が購入できるなどと報道していました。千円単位で株の購入ができ、権利確定日となれば4〜50円程度の配当もあるということです。この報道を見て、千円単位で株を購入できることで「自分も株式投資をしている。」と若者が考えることは、資本主義社会の本質を見誤ることでしょう。議決権もない端株を買って、資本家ないしは、投資ファンドとの質的相違が理解できないなら、その先の権力者と資本家の結託も全く理解できないでしょう。
即ち、ゼロ金利時代にアメリカの投資ファンドなどは、例えば日本で100億円の融資を受け、これで株式投資を行い、3%の配当を受けたとしても、濡れ手で粟の3億円が手に入るのです。
しかも、外人投資家は、私たちの些細な株主優待など「株主平等の原則に反する。」などと言いながら、わが国の経営者に自分たちの息のかかった取締役を潜り込ませようとしているのです。投資ファンドの連中は、資本主義社会のルールの中で我々日本人から巨額の富を巻き上げているのです。
話は飛びますが、米朝の会談で、仮に朝鮮戦争が終結し「平和条約」などが締結されたならば、わが国は、アメリカの後押しを受けた北朝鮮に莫大な戦後賠償を要求されると思います。
結局、戦後70年以上経過しても、敗戦国で奴隷状態となった日本人は、未だにアメリカの支配から脱することができないでいます。信じられないでしょうが、アメリカ太平洋軍の軍人とわが国の官僚のトップで構成されている日米合同委員会の存在は、それを証明しています。
どこの世界に政府のトップが外国の軍隊の言うことを唯々諾々と聞かなければならないのでしょうか。首都に外国軍隊を置き、大統領専用機は、羽田でなく横田基地に着陸して安倍首相と会談しているのです。アメリカ軍人とその家族も入管は一切通過しません。結局「独立国」であるわが国は、現在アメリ人(軍人とその家族)が何人滞在してるか把握のしようもないのです。
尤も私の場合は、100株程、議決権1の株式を買って、わずかの配当と株主優待品目当てですから、羨ましがられるものでもないです。
先日TVでスマホでも株式が購入できるなどと報道していました。千円単位で株の購入ができ、権利確定日となれば4〜50円程度の配当もあるということです。この報道を見て、千円単位で株を購入できることで「自分も株式投資をしている。」と若者が考えることは、資本主義社会の本質を見誤ることでしょう。議決権もない端株を買って、資本家ないしは、投資ファンドとの質的相違が理解できないなら、その先の権力者と資本家の結託も全く理解できないでしょう。
即ち、ゼロ金利時代にアメリカの投資ファンドなどは、例えば日本で100億円の融資を受け、これで株式投資を行い、3%の配当を受けたとしても、濡れ手で粟の3億円が手に入るのです。
しかも、外人投資家は、私たちの些細な株主優待など「株主平等の原則に反する。」などと言いながら、わが国の経営者に自分たちの息のかかった取締役を潜り込ませようとしているのです。投資ファンドの連中は、資本主義社会のルールの中で我々日本人から巨額の富を巻き上げているのです。
話は飛びますが、米朝の会談で、仮に朝鮮戦争が終結し「平和条約」などが締結されたならば、わが国は、アメリカの後押しを受けた北朝鮮に莫大な戦後賠償を要求されると思います。
結局、戦後70年以上経過しても、敗戦国で奴隷状態となった日本人は、未だにアメリカの支配から脱することができないでいます。信じられないでしょうが、アメリカ太平洋軍の軍人とわが国の官僚のトップで構成されている日米合同委員会の存在は、それを証明しています。
どこの世界に政府のトップが外国の軍隊の言うことを唯々諾々と聞かなければならないのでしょうか。首都に外国軍隊を置き、大統領専用機は、羽田でなく横田基地に着陸して安倍首相と会談しているのです。アメリカ軍人とその家族も入管は一切通過しません。結局「独立国」であるわが国は、現在アメリ人(軍人とその家族)が何人滞在してるか把握のしようもないのです。
2018年04月27日
朝鮮半島で、蚊帳の外の日本
朝鮮半島での南北首脳会談が、今日始まりました。ところで、日本は、何をしているのでしょうか。全く影が薄いですね。
北朝鮮は、アメリカに向けての大陸間弾道弾の開発をやめることと引き換えに、アメリカと首脳会談をして、北朝鮮への経済制裁をやめさせるように、特に、日本の経済制裁がきついでしょうから、アメリカから日本への譲歩を迫るように要求するでしょう。これが結論です。
安倍首相はトランプと友好関係があると誤解したままアメリカに行きましたが、トランプは、日本の鉄鋼アルミなどに高い関税をかけ、鉄鋼などの輸入を減少させれば、アメリカの経済界自身が困るでしょうが、トランプはそのようなことは意にかまわず、貿易赤字解消だけを念頭に、日本と中国を同列において、輸入関税をかけてきたのです。
そこから、トランプは日本との関係など重視していません。思い出してください、関税をかけると宣言した時のトランプの言葉に「今までいい思いをしてきた」などと安倍軽視が表れていました。
トランプは、つい最近まで「ロケットマン」と揶揄していた金正恩を賢い男のように持ち上げて米朝首脳会談を行うことでしょう。その前に、今日の南北会談でアメリカは北との地ならしを韓国に行わせ、日本はすべての話し合いが終わったのち、拉致問題も日本への核の脅威も何ら変化がない状態で、日本は北への経済制裁を緩和させられることとなります。
アメリカファーストを超え高に叫ぶトランプは、アメリカ本土に核の脅威が及ばなければ、それでいいのですからね。
それにしても、野党が森友学園問題という実にばかげた問題で国会を空転させたことで、国民は北朝鮮問題を真剣に考えることもできませんでした。安倍政権は、森友学園問題とか、北朝鮮との外交関係だけでなく、アメリカとの関係でも何らの成果をあげられていないものの、安倍内閣の支持率は、一向に変化がありませんね。
それは、安倍がだめでも、民主党政権の失敗から、国民は野党を信頼できず、それに代わる首相候補がゼロの状態ですから、安倍内閣の支持率が極端に下落することもないでしょう。希望の党などの今朝の野党再編のニュースなどすぐチャンネルを切り替えました。
しかし、小泉進次郎ではいかんせん、未だ若すぎますから、当面財務省の文書偽造問題という本当につまらない問題で国会が空転し、その間に世界の注目する朝鮮半島の問題で蚊帳の外になっているわが国は、さしずめ世界に向かい、両手に札束をかざして「見てみて」と騒いでいるだけの状態です。21世紀の地球は、非常に危うい状態であるにも関わらず、日本は世界政治に影響力を与えることのできない「経済大国」なのでしょうか。だらしないね。
北朝鮮は、アメリカに向けての大陸間弾道弾の開発をやめることと引き換えに、アメリカと首脳会談をして、北朝鮮への経済制裁をやめさせるように、特に、日本の経済制裁がきついでしょうから、アメリカから日本への譲歩を迫るように要求するでしょう。これが結論です。
安倍首相はトランプと友好関係があると誤解したままアメリカに行きましたが、トランプは、日本の鉄鋼アルミなどに高い関税をかけ、鉄鋼などの輸入を減少させれば、アメリカの経済界自身が困るでしょうが、トランプはそのようなことは意にかまわず、貿易赤字解消だけを念頭に、日本と中国を同列において、輸入関税をかけてきたのです。
そこから、トランプは日本との関係など重視していません。思い出してください、関税をかけると宣言した時のトランプの言葉に「今までいい思いをしてきた」などと安倍軽視が表れていました。
トランプは、つい最近まで「ロケットマン」と揶揄していた金正恩を賢い男のように持ち上げて米朝首脳会談を行うことでしょう。その前に、今日の南北会談でアメリカは北との地ならしを韓国に行わせ、日本はすべての話し合いが終わったのち、拉致問題も日本への核の脅威も何ら変化がない状態で、日本は北への経済制裁を緩和させられることとなります。
アメリカファーストを超え高に叫ぶトランプは、アメリカ本土に核の脅威が及ばなければ、それでいいのですからね。
それにしても、野党が森友学園問題という実にばかげた問題で国会を空転させたことで、国民は北朝鮮問題を真剣に考えることもできませんでした。安倍政権は、森友学園問題とか、北朝鮮との外交関係だけでなく、アメリカとの関係でも何らの成果をあげられていないものの、安倍内閣の支持率は、一向に変化がありませんね。
それは、安倍がだめでも、民主党政権の失敗から、国民は野党を信頼できず、それに代わる首相候補がゼロの状態ですから、安倍内閣の支持率が極端に下落することもないでしょう。希望の党などの今朝の野党再編のニュースなどすぐチャンネルを切り替えました。
しかし、小泉進次郎ではいかんせん、未だ若すぎますから、当面財務省の文書偽造問題という本当につまらない問題で国会が空転し、その間に世界の注目する朝鮮半島の問題で蚊帳の外になっているわが国は、さしずめ世界に向かい、両手に札束をかざして「見てみて」と騒いでいるだけの状態です。21世紀の地球は、非常に危うい状態であるにも関わらず、日本は世界政治に影響力を与えることのできない「経済大国」なのでしょうか。だらしないね。
2018年04月24日
仏の親は、鬼
今国会では、成人年齢を18歳とする法案の審議が継続しています。成人に達する前、子は両親の親権に服しますが、入学式だけでなく、大学を卒業後就職先まで親が付き添う時代に「逆行」しませんか。
動物でも人間でも、親から子への伝達、特に子が親を離れ、次世代を生き抜いていける力を身につけさせることです。
小学生のころ、祖母から「仏の親は鬼、鬼の親は仏」と言われ、今になってその意味が具体的に理解できます。
ですから、「ご幼少」から親の叱責もなく、仏の親に「放し飼い」された子は、社会に出て初めて家庭と異なる現実を知ることとなります。上司からチョット叱責されるとたちまち鬱になり、仕事を休みます。上司のやりすぎもあるでしょうが、場合によっては、パワハラだなどと親と一緒になって会社に裁判を起こし、仮に、裁判で勝っても、それで次世代を力強く生き抜ける能力はつかないでしょうね。
親からも教師からも叱られた事がない、若い(未成年)警察官が上司に罵倒され、上司を後ろからピストルで撃ち殺しました。どういう教育がこの若い警察官を生み出したのでしょうか。
動物でも人間でも、親から子への伝達、特に子が親を離れ、次世代を生き抜いていける力を身につけさせることです。
小学生のころ、祖母から「仏の親は鬼、鬼の親は仏」と言われ、今になってその意味が具体的に理解できます。
ですから、「ご幼少」から親の叱責もなく、仏の親に「放し飼い」された子は、社会に出て初めて家庭と異なる現実を知ることとなります。上司からチョット叱責されるとたちまち鬱になり、仕事を休みます。上司のやりすぎもあるでしょうが、場合によっては、パワハラだなどと親と一緒になって会社に裁判を起こし、仮に、裁判で勝っても、それで次世代を力強く生き抜ける能力はつかないでしょうね。
親からも教師からも叱られた事がない、若い(未成年)警察官が上司に罵倒され、上司を後ろからピストルで撃ち殺しました。どういう教育がこの若い警察官を生み出したのでしょうか。
2018年04月23日
大胆なリーダーシップとは何か
リーダーは、組織の運営に全責任を負担して、組織全体を混沌とした現状から引上げてゆかなければならない、大きな責任を負担しています。昔、スポーツクラブで大きな腹を愛でながら、現状維持を希望すると言っていましたが、努力なくして現状維持はありえず、後退あるのみです。周りが発展している以上、相対的に現状は後退だからね。
これを現在の我が国の企業経営者にも自覚していただかないことには、我が国の発展が覚束ない事は明らかです。
シャープ・東芝・神戸製鋼・三菱自動車などの巨大企業においてもその経営者が自己に責任追及がなされることに汲々として新たな発想が出来ず、結局尻りつぼみになって、外の企業に買収されるならまだしも、経営破たんなどすれば、我が国の社会経済への深刻な問題が発生する事ももちろんです。
然しながら、何につけても、新たなことをすれば必ず抵抗があり、この抵抗を知りながら新たな事業を展開し、その結果、
僅かでも失敗があれば、反対勢力から声高に責任追及がされる事は、明らかです。
子育てでは、よく「褒めて育てろ。」などと言われますが、これなど大きな間違いの元と考えます。先日発生した、ピストル使用の警察官による上司殺害事件などは、聞くところによると犯人は、今まで親にも先生にも怒られたこともないのに罵声を浴びたと一挙に取り返しのつかない殺人事件になりました。
これなどは、教育現場での問題が浮き彫りと思います。子供を叱る事はともかく怒ったりすれば、怪物のような親から激しい攻撃を受けますから、教師としても萎縮し、本来必要である子供を叱ることも控えてしまうでしょう。
子供の過ちを幼い時に指摘して、悪い芽を摘んでおかなくては、結局社会にでて取り返しのつかない事件を発生させてしまいます。千葉大医学部強姦事件も、子供の頃から出来の良い子で叱られることも、怒られることもなかった「優秀」な子どもの事件でした。
植木の剪定なども同じことと思います。エネルギーのある木は、余分な枝もたくさん出てきますが、良い枝と悪い枝を判断して剪定してこそ、立派な植木になります。発育不良、影の枝、絡まる枝などの剪定も出来なければ、元気が良い木ほど鬱蒼とした処理できない雑木になってしまいます。
今、我が国の企業では、日本人より外国人を多く採用するようになりました。日本人を社内で教育するのに神経を使わざるを得なくなっているからです。子供の入社式に親が出席し、新入社員に先輩が、ちょっと注意すればパワハラなどと言われるのが日本社会となっているからです。
次は、リーダーと大衆との関係です。私の入会したゴルフクラブも、コースなどの手入れが行き届かず、汚れた噴水を撤去してアプローチ練習場をつくろうとの話しが何度も出るのですが、その都度「株主平等の原則」から「失敗したらどうなるのだ」とのご意見を重視し、何事も前に進みません。クラブチャンピオンを連覇していた男が、ルールブックに記載されている競技中のマーカーの役割も理解せず、マーカーが本来ホール毎に確認すべき競技者のスコアについて前半が終わった直後「判んないから聞いてんだょ!」と喧嘩を仕掛けてきたことの問題点も全く解決できない人間が理事長になりました。
さらに、今の激しいゴルフ場経営の時代に非常勤でやれるわけのないゴル場の社長に弁護士が就任したので、8億の預金の金利など問題外だ、企業は融資を受けてでも投資しなければ、ゴルファーから置いていかれる、練習場とか、コース整備にお金を遣うべきだとご忠告しても、メンバーの売上が幾ら、会社が保有すべき資金(?)は、幾らだ、などどうでもいい細かい数字ばかり並べ、建設的なご意見は聞けませんでした。
トランプからは、アメリカの自動車業界の力では、ドイツなどに太刀打ちもできない(アメリカは、日本への輸出は、ほぼゼロ、ベンツ・BMなどは輸入増)にも関わらず、日本車の関税だけが問題とされ、安倍さんが何を言えるか、また北朝鮮は、とうとう「核開発の必要性がなくなった」などとICBMが完成しているかのようなホラを吹いてトランプと交渉をはじめるようです。イギリスの首相も議会を無視して、イラクへの空爆を行いました。民主主義とリーダーシップの兼ね合いが難しい時代ですね。こんな混とんとした情勢ですから、敢えて敵を作れるリーダーこそ求められていませんかね。
2018年04月18日
清ければ、生きられるか
昔、劇作家の飯沢匡さんが「私は、悪魔に魂は、5分は売らない。」と言っていたことに感激しました。裁判官などはとても綺麗好きですが、綺麗ごとを言う人には、水清くして魚は住めないとぴったりの言葉があります。
しかし、世の中には「自分は清潔だ、悪いことはしない。」と外に向かって発言するエリート呼ばれる人達は沢山います。
戦後、配給されるだけの米で生活して、一切闇でモノを買わずに亡くなった裁判官がいたそうですが、この話が本当なら、何も悪いことをしないのに配給制度で命を奪われたのでしょうか。私も弁護士ですから、常に建前とか正義だけで生きて行けるなら、それも良いと考えますが、現実は大きく異なっています。
ですから、「悪魔に魂は、五分は売らない。」と考えると、人生はとても楽チンです。しかし、何らの基準もなく、清濁併せ呑んでいては、いつのまにか腹まで真っ黒になってしまいます。そこで、自己の信念である主義主張を悪魔に魂を売っても「過半数は、正義である。」との基準を持ちつつ、正しく生きてゆけばツキが回ってきて、人生何とかうまく行くと考えています。
ところで、何時の時代でも中心となって国を動かしているのは、官僚(役人・武士・貴族)です。世襲であったり、選抜試験を採用しても、結局のところ、社会に存在する種々雑多な正義不正義の混合物の中で、上澄みの綺麗なところから作られた試験問題を正確に記憶し、これを再現できる能力のあるエリートです。
このエリートは、先例に基づいて、自動販売機のごとく優秀な処理能力を示すのですが、想定外の問題について、清潔なエリートは対処できません。人工知能なら大量に詰め込まれた千差万別な知識・情報を億兆と組み合わせて、解決策を出すでしょうが、囲碁・将棋ならともかく、社会の問題解決は、人間に頼るしかないでしょう。その様な意味で清潔なエリート単一種は、生物進化の過程で消え去る運命です。
すなわち、常に同じ性質を持った個体が再生産(純粋培養)されてゆくならば、少し環境が変わればたちまち絶滅してしまうのです。ですから、同じ性質を持ったもの同士、同じ価値観を持った者だけでいるとき、皆居心地は良いのでしょうが、変化に対応できないのです。民主主義でも同じであり、みんなが同じ事を言うのであれば、多数は必要ありません。人と違うことを言う人間がいてはじめて、人間社会も変化に適応できると思います。多様性こそ発展の原動力なのです。江戸時代末期から明治にかけて、全国300余藩の多様性が発展の原動力でした。
これを生物の進化の過程から観察すれば、常に一定割合で変種個体(突然変異)が発生し、この固体は、環境に大きな変化があったとき、これまでと違う特色から環境に適応でき、この新変種が多数を占めるようになります。
ですから、混とんとして解決の糸口が見つからない場合、社会の上澄みの綺麗なところだけしか知らないエリートでなく、底辺に溜まった種々雑多な沈殿物の中から問題解決の糸口が見つかると思います。多変数の偏微分のようなトランプとか金正恩などに対抗するには、学歴なんかなく、奇人変人と言われるような人種が必要ではないでしょうか。
田中角栄とか、ハマコーなんかさしずめかき回した社会の沈殿物から浮き上がった「英雄」ですかね。相当の悪さもしましたが、歴史は、その悪さを希釈してゆくかも知れませんし、逆に今の法治国家の視点からは、賄賂政治をした悪の権化のような田沼意次は当時の英雄だったかもしれません。
2018年04月17日
通訳の正しさは分かりません。
現在の通訳事件の実情です。
このブログでも何度か、書きましたが、今回は、中国語です。
道路交通法違反で起訴された中国人の通訳人名簿が法テラスからファックスがあり、留守中事務所に通訳人から「弁論要旨などを私の家まで郵送してください。住所は裁判所で聞いてください。」と電話があり、事務員さんがびっくりして「えっ、こちらが裁判所に電話して聞くのですか。」と言うとこの通訳「じゃぁ、教えてあげましょう。」と上から目線で住所を教えてくれ、ファックスはないか聞くと、今壊れていると言われたようです。
このやり取りを知らない私は、名簿にあった中から中国語が十分信頼できる中国生まれの知合いに電話して、記録を見る限り日本語は十分であるが、中国人妻の情状もありうるから、一応裁判前の打ち合わせ日程を入れました。
その後、通訳人とのやり取りを事務方から聞きましたので、私から通訳人に「既に知合いに頼みました。」電話してすると、『私が裁判所から選任されました通訳です。』『私は、裁判所で選任されましたので、費用は法テラスから出ます。簡単な打ち合わせでも良いです。』これを聞いて、この通訳人は日当稼ぎを生業としているに違いないと感じたのです。「貴方のところは、ファックスがないのか」「住所を裁判所から聞けといったのか」などと対応していると電話がプツンと切れました。
結局、本日の公判まで、この通訳人とは一切の打ち合わせもありませんでしたが、法廷で見るとどうも日本人であるとわかりました。裁判所には「被告人は、十分日本語が通じます。難しい言葉だけ、通訳をお願いします。」と言って裁判が始まりました。
滞りなく、審理が進み、当初の予定通り、即日判決があり、裁判官の判決言い渡しに続き日本人通訳が被告人の母国語である中国語に通訳していました。
裁判が終了し、被告人に「通訳人はどうでしたか。」と聞くと被告人は「ダメです。細かいところが言えていません。」とダメが出ました。
私は、通訳事件では、基本的に日本人に依頼しません。なぜかって、私に通訳人の日本語能力はテスト出来ますが、外国語の能力は判断できないからです。裁判所もこのような点を理解して通訳人の選任をすればと思います。
先月の法廷前の打ち合わせの時、依頼した通訳人に、私が法廷通訳人は、上から目線で、横柄であると、僕の依頼した通訳人に話していますと、彼女も思うところがあったらしく、あの法廷通訳人とは一度も在った事もないのに、盛んに私の悪口を言っている、と憤慨していました。
私もそれほど嫌なやつは、自分の偏見からきっと中国人だと決め付けていたところ、本日、法廷通訳人は、日本人だったということが判明したのです。
最後に書記官に、今日の通訳人はダメだったと被告人が言っています、としっかり伝えておきました。
多くの弁護人が裁判所の選任だと言うことで、外国語の能力判断もないまま、通訳をお願いしていますが、実のところ、日本人通訳が被告人の母国語に通訳しても、その通訳が本当に正しいか、裁判官も検察官も弁護人も、被告人さえも全く分かりません。ですから通訳人の宣誓は「良心に従って誠実に通訳します。」と正確さでなく、間違っていても誠実に通訳すれば良いと、最大限の譲歩をしています。ですから裁判所には責任はないのです。弁護士会の刑事弁護センターなどはどう考えているのでしょうかね。
このブログでも何度か、書きましたが、今回は、中国語です。
道路交通法違反で起訴された中国人の通訳人名簿が法テラスからファックスがあり、留守中事務所に通訳人から「弁論要旨などを私の家まで郵送してください。住所は裁判所で聞いてください。」と電話があり、事務員さんがびっくりして「えっ、こちらが裁判所に電話して聞くのですか。」と言うとこの通訳「じゃぁ、教えてあげましょう。」と上から目線で住所を教えてくれ、ファックスはないか聞くと、今壊れていると言われたようです。
このやり取りを知らない私は、名簿にあった中から中国語が十分信頼できる中国生まれの知合いに電話して、記録を見る限り日本語は十分であるが、中国人妻の情状もありうるから、一応裁判前の打ち合わせ日程を入れました。
その後、通訳人とのやり取りを事務方から聞きましたので、私から通訳人に「既に知合いに頼みました。」電話してすると、『私が裁判所から選任されました通訳です。』『私は、裁判所で選任されましたので、費用は法テラスから出ます。簡単な打ち合わせでも良いです。』これを聞いて、この通訳人は日当稼ぎを生業としているに違いないと感じたのです。「貴方のところは、ファックスがないのか」「住所を裁判所から聞けといったのか」などと対応していると電話がプツンと切れました。
結局、本日の公判まで、この通訳人とは一切の打ち合わせもありませんでしたが、法廷で見るとどうも日本人であるとわかりました。裁判所には「被告人は、十分日本語が通じます。難しい言葉だけ、通訳をお願いします。」と言って裁判が始まりました。
滞りなく、審理が進み、当初の予定通り、即日判決があり、裁判官の判決言い渡しに続き日本人通訳が被告人の母国語である中国語に通訳していました。
裁判が終了し、被告人に「通訳人はどうでしたか。」と聞くと被告人は「ダメです。細かいところが言えていません。」とダメが出ました。
私は、通訳事件では、基本的に日本人に依頼しません。なぜかって、私に通訳人の日本語能力はテスト出来ますが、外国語の能力は判断できないからです。裁判所もこのような点を理解して通訳人の選任をすればと思います。
先月の法廷前の打ち合わせの時、依頼した通訳人に、私が法廷通訳人は、上から目線で、横柄であると、僕の依頼した通訳人に話していますと、彼女も思うところがあったらしく、あの法廷通訳人とは一度も在った事もないのに、盛んに私の悪口を言っている、と憤慨していました。
私もそれほど嫌なやつは、自分の偏見からきっと中国人だと決め付けていたところ、本日、法廷通訳人は、日本人だったということが判明したのです。
最後に書記官に、今日の通訳人はダメだったと被告人が言っています、としっかり伝えておきました。
多くの弁護人が裁判所の選任だと言うことで、外国語の能力判断もないまま、通訳をお願いしていますが、実のところ、日本人通訳が被告人の母国語に通訳しても、その通訳が本当に正しいか、裁判官も検察官も弁護人も、被告人さえも全く分かりません。ですから通訳人の宣誓は「良心に従って誠実に通訳します。」と正確さでなく、間違っていても誠実に通訳すれば良いと、最大限の譲歩をしています。ですから裁判所には責任はないのです。弁護士会の刑事弁護センターなどはどう考えているのでしょうかね。
2018年03月30日
日本人の過剰反応
日本人の過剰反応
今年の2月から、裁判所の所持品検査が始まりました。これは、いわゆる「過剰反応」の一類型ですかね。一つ事件が起きるとその原因を探求して再発防止(弁護士とか、裁判官などの不始末)を考えるのでなく、何が起きても裁判所には責任がないという制度が必要なのです。
官僚はすべてに無責任体質、国家賠償法などがその典型ですし、裁判官などは、相当アホナ判決を書いても何らの責任は取らされません。
また、破産事件などでは、管財人が責任を負う体制となっています。官僚の無責任体質、これが所持品検査を必要とする根本的考え方ですし、次は、官僚の天下り先の警備会社の仕事が成田の関係で減少したことがあると考えます。
しかし、どんな警備体制をとろうとしても、テロをふせぐことはできないでしょう、テロはあちらサンの都合ですから、テロを警戒しそれを防止するため四六時中、全国で防御する事は不可能だからです。
結局、人間社会ではいつ何時不幸が訪れるか、予測する事は難しいのですが、裁判所の所持品検査だけ(9時5時4人体制人件費だけで4千万円?)の警備体制をとったとして効果はどの程度あるのか検証のしようがありません。しかし、誰かが所持品検査は国民の身体の安全のため、必要だなどと誰かが言うと、それについての費用対効果などから、反対意見を言う事は難しくなります。「もし起きた時どうするのですか。責任を取れますか」などと再反論されれば、結局反対意見は言えなくなります。まして、自分の安全は自分で考えろ、などと言おうものなら袋叩きでしょう。
しかし、施設管理権から直ちにすべての人の手荷物を検査することは「こいつは悪人だ」という前提での検査ですから、人権侵害となることは当然です。この点空港での搭乗者全員がお互いの安全のための所持品検査とは一緒にできない大きな違いがあります。
とにかく、成田での過剰警備に膨大な国費をつかっても、空港の金網に車が突っ込んだりした「事件」もありましたが、あれだけの警備を取っていても全く無力でした。さすがに、21世紀になり成田空港の警備が不要となったところで、出来てしまった組織を解体することの政治的背景から、裁判所でのくだらない事件(どこかの裁判所で包丁をもった犯人がいたらしい)をきっかけにして今回の身体検査・所持品検査となっていると考えます。
平和・平和と言っても武器証人に対する規制がないのでは、世界から紛争がなくなりませんし、我が国でも戦前のように、誰かが「贅沢は敵だ」などといい始め、これがどんどんエスカレートしてくると「非国民」のレッテル張りが始まるかも知れません。コワイですね、怖いですね。
今年の2月から、裁判所の所持品検査が始まりました。これは、いわゆる「過剰反応」の一類型ですかね。一つ事件が起きるとその原因を探求して再発防止(弁護士とか、裁判官などの不始末)を考えるのでなく、何が起きても裁判所には責任がないという制度が必要なのです。
官僚はすべてに無責任体質、国家賠償法などがその典型ですし、裁判官などは、相当アホナ判決を書いても何らの責任は取らされません。
また、破産事件などでは、管財人が責任を負う体制となっています。官僚の無責任体質、これが所持品検査を必要とする根本的考え方ですし、次は、官僚の天下り先の警備会社の仕事が成田の関係で減少したことがあると考えます。
しかし、どんな警備体制をとろうとしても、テロをふせぐことはできないでしょう、テロはあちらサンの都合ですから、テロを警戒しそれを防止するため四六時中、全国で防御する事は不可能だからです。
結局、人間社会ではいつ何時不幸が訪れるか、予測する事は難しいのですが、裁判所の所持品検査だけ(9時5時4人体制人件費だけで4千万円?)の警備体制をとったとして効果はどの程度あるのか検証のしようがありません。しかし、誰かが所持品検査は国民の身体の安全のため、必要だなどと誰かが言うと、それについての費用対効果などから、反対意見を言う事は難しくなります。「もし起きた時どうするのですか。責任を取れますか」などと再反論されれば、結局反対意見は言えなくなります。まして、自分の安全は自分で考えろ、などと言おうものなら袋叩きでしょう。
しかし、施設管理権から直ちにすべての人の手荷物を検査することは「こいつは悪人だ」という前提での検査ですから、人権侵害となることは当然です。この点空港での搭乗者全員がお互いの安全のための所持品検査とは一緒にできない大きな違いがあります。
とにかく、成田での過剰警備に膨大な国費をつかっても、空港の金網に車が突っ込んだりした「事件」もありましたが、あれだけの警備を取っていても全く無力でした。さすがに、21世紀になり成田空港の警備が不要となったところで、出来てしまった組織を解体することの政治的背景から、裁判所でのくだらない事件(どこかの裁判所で包丁をもった犯人がいたらしい)をきっかけにして今回の身体検査・所持品検査となっていると考えます。
平和・平和と言っても武器証人に対する規制がないのでは、世界から紛争がなくなりませんし、我が国でも戦前のように、誰かが「贅沢は敵だ」などといい始め、これがどんどんエスカレートしてくると「非国民」のレッテル張りが始まるかも知れません。コワイですね、怖いですね。
2018年01月16日
電子レンジで焼き芋完成版
再登場:電子レンジでの焼き芋
標準的サイズ250グラムのサツマイモを、水分を吸収するダイレクトメールの紙封筒に洗っていれ、電子レンジ200ワット(解凍)、13分間の過熱で見事な焼き芋の完成です。イモの大小は、電子レンジの出力を変えれば大丈夫です。例えばイモが500グラムなら400ワットで、電子レンジの出力調整ができない場合は、イモ200グラム程度なら、イモの小さい分だけ、湯飲みに水(いもが50グラム小さいなら、50ccの水)を入れ、電子レンジの出力を減殺すれば、程よい過熱となります。
何故そうなのか、原理を知りたい方は、僕の10年ほど前のブログに書いてあります。
再度のご案内は、スーパー・ダイエーで小さなイモ3本が入った「電子レンジで焼き芋ができる袋」を販売していましたが、原理が分かっていないせいか、ベチャベチャになったり、過熱調整が不十分でうまくできませんでした。また、どこにも連絡先が書いてありませんでしたので、
改めて、研究してブログで紹介しようと考えたことです。
標準的サイズ250グラムのサツマイモを、水分を吸収するダイレクトメールの紙封筒に洗っていれ、電子レンジ200ワット(解凍)、13分間の過熱で見事な焼き芋の完成です。イモの大小は、電子レンジの出力を変えれば大丈夫です。例えばイモが500グラムなら400ワットで、電子レンジの出力調整ができない場合は、イモ200グラム程度なら、イモの小さい分だけ、湯飲みに水(いもが50グラム小さいなら、50ccの水)を入れ、電子レンジの出力を減殺すれば、程よい過熱となります。
何故そうなのか、原理を知りたい方は、僕の10年ほど前のブログに書いてあります。
再度のご案内は、スーパー・ダイエーで小さなイモ3本が入った「電子レンジで焼き芋ができる袋」を販売していましたが、原理が分かっていないせいか、ベチャベチャになったり、過熱調整が不十分でうまくできませんでした。また、どこにも連絡先が書いてありませんでしたので、
改めて、研究してブログで紹介しようと考えたことです。
2017年08月31日
ぶっ飛ばせ!老化減少
68歳の誕生日を迎える今日この頃、びっくりする事がありました。顔を手で触るとヒゲが伸びている感触はあるのですが、鏡を見ても分からないのです。しかし、眼鏡をかけると、びっくり仰天です。白髪交じりの綺麗でもないヒゲが、ハッキリと見えるのです。
愛読書『ゴルゴ13』では、ポスター写った女性の瞳をどんどん拡大していたったところ、そこにはカメラマンの姿が映っているのです。漫画というと失礼ですが、この劇画の真実から、現実に、誘拐犯人が身代金を目的に送った女性の写真から、女性の瞳を拡大した結果、女性を写真に撮った誘拐犯人が判明して逮捕されたとの報道に接し、これまたびっくりしました。
要するに、画像の解像度、目で言うと網膜細胞の密度であり、昔のテレビは525本の走査線の明暗で画像が出来ていましたので、拡大してもホントの細かいところ、髪の毛などは全くピントが合いません。しかし、今の写真とかスマホですと何十万画素と言う単位で画面ができていますと、拡大すればするほど、繊細な様子が明らかになります。1キロ先のネズミが見える鷹の目も解像度の問題です。江戸時代活躍した伊藤若冲なども、正にデジタル(1o四方に数十点)な絵画を描いた人です。
結局、目の老化とは、デジタルからアナログへと劣化する事ですね。血管の老化は、コレステロールの沈着、弾力性が乏しくなり、認知症は脳細胞の伝達不良、運動能力は筋肉の硬化・弾力性劣化ですかね。お年寄りの体全体を見ると、歩幅も小さく、背中が丸くなり、間接の可動域が減少してきます。毎日の細胞分裂が正しく行われれば、癌も減少するでしょう。
ところで、先日、両腕をウエストに組もうとしたところ、左手首がきついことを感じました。親指の根本の筋肉が硬くなり、押すと激しい痛みです。これが原因かと考え、痛いのを我慢しつつ数日押し続けたとところ、筋肉も柔らかくなり、両腕をウエストに組むことが容易になりました。これは、正しく「リハビリ」だと思いました。
結局関節は、毎日、可動域を100%以上動かさないと徐々に動かなくなると言うことにきづきました。例えば、毎日稼動域の99.9%しか動かさなければ、10日で1%、1000日で、関節の可動域は、なんとゼロになってしまうのですから驚きです。
そこで、大事な事は、老化現象と闘うためには、筋肉を伸ばし、関節の可動域を保持・拡大し、歩幅を大きく歩き、何にでも興味を持ち、ストレスを溜めないため、言いたい事はどんどん言う、これが大切でしょう。食べ物にも注意は必要でしょう。
最後に、歳を重ねると、良くなるのはナンでしょうか、首が回ることです。若者に比べると、お金を沢山持っていますからね。しかし、振り込み詐欺にはご注意を!
愛読書『ゴルゴ13』では、ポスター写った女性の瞳をどんどん拡大していたったところ、そこにはカメラマンの姿が映っているのです。漫画というと失礼ですが、この劇画の真実から、現実に、誘拐犯人が身代金を目的に送った女性の写真から、女性の瞳を拡大した結果、女性を写真に撮った誘拐犯人が判明して逮捕されたとの報道に接し、これまたびっくりしました。
要するに、画像の解像度、目で言うと網膜細胞の密度であり、昔のテレビは525本の走査線の明暗で画像が出来ていましたので、拡大してもホントの細かいところ、髪の毛などは全くピントが合いません。しかし、今の写真とかスマホですと何十万画素と言う単位で画面ができていますと、拡大すればするほど、繊細な様子が明らかになります。1キロ先のネズミが見える鷹の目も解像度の問題です。江戸時代活躍した伊藤若冲なども、正にデジタル(1o四方に数十点)な絵画を描いた人です。
結局、目の老化とは、デジタルからアナログへと劣化する事ですね。血管の老化は、コレステロールの沈着、弾力性が乏しくなり、認知症は脳細胞の伝達不良、運動能力は筋肉の硬化・弾力性劣化ですかね。お年寄りの体全体を見ると、歩幅も小さく、背中が丸くなり、間接の可動域が減少してきます。毎日の細胞分裂が正しく行われれば、癌も減少するでしょう。
ところで、先日、両腕をウエストに組もうとしたところ、左手首がきついことを感じました。親指の根本の筋肉が硬くなり、押すと激しい痛みです。これが原因かと考え、痛いのを我慢しつつ数日押し続けたとところ、筋肉も柔らかくなり、両腕をウエストに組むことが容易になりました。これは、正しく「リハビリ」だと思いました。
結局関節は、毎日、可動域を100%以上動かさないと徐々に動かなくなると言うことにきづきました。例えば、毎日稼動域の99.9%しか動かさなければ、10日で1%、1000日で、関節の可動域は、なんとゼロになってしまうのですから驚きです。
そこで、大事な事は、老化現象と闘うためには、筋肉を伸ばし、関節の可動域を保持・拡大し、歩幅を大きく歩き、何にでも興味を持ち、ストレスを溜めないため、言いたい事はどんどん言う、これが大切でしょう。食べ物にも注意は必要でしょう。
最後に、歳を重ねると、良くなるのはナンでしょうか、首が回ることです。若者に比べると、お金を沢山持っていますからね。しかし、振り込み詐欺にはご注意を!
2017年03月23日
結婚が難しい理由
少子高齢化という言葉もすっかり定着し、我々高齢者(とは考えていないが)から見ると、これからの日本だけでなく、世界はどうなってゆくのだろうなどと、ソクラテスの生きた時代の年寄りのような口調になってしまいます。
でも、何故少子化なのでしょうかね。中国のように一人っ子政策など採用したのであれば、人口オーナス(ボーナスの逆)も止むを得ないのですが、資本主義社会は、労働力の再生産が出来なければ、資本家だって儲けを維持することが出来なくなってしまうのですから、労働者階級の人口減少は、我が国全体が衰退へと向かうことを明らかに示しています。
大体生物は、種の保存が困難になってくると、雌雄の関係が変化し、雌の割合が大きくなるらしいのですが、男女の比率では、まだ男の出生率が大きいのでしょうか。厚生省の統計を見ますと、女を100とした場合、男は105前後で大体安定していますから、ホモサピエンスの種の保存の問題ではないようです。しかし、人口比では長寿率から女が多くなっています。
今日テーマにしたいのは、この様な種の保存ではなく、男女の結婚が高齢化している現実です。何故なんでしょうか。
ところで、結婚はどの様な手続きで行われるのでしょうかね。詳しくは分かりませんが、昔は隣近所の「お節介オバサン」が色々動き回り、縁結びの神様となり、また大手企業は、有名4年制大学から男子社員を採用する一方、それほど有名でないにしても短大から社内結婚の候補者を採用していました。
企業が『恋愛結婚』の下準備をしてくれていたのです。その様な企業の配慮を知って知らずか、社内恋愛の後、社内結婚が成立して女性は壽退社するのが通例でした。
ところが、時代が進んできますと、壽退社予定で採用した女子社員が結婚もしないで仕事中心で頑張ったりして、いつの間にか女子の「総合職」社員を採用するようになりますと、企業から社内結婚の配慮が無くなったようですね。
結局、まわりのお節介がなくなると、現代の日本では、恋愛結婚が理想と考えられたものの、この恋愛の成立が極めて困難になっているようです。仕事が忙しいとめぐり合う機会そのものが減ってしまうだけでなく、携帯電話などの普及から人々が直接あって話をすることも少なくなってしまいました。
それでも、結婚をしようという意識があるなら、少ない機会も積極的に活用するのでしょうが、中々恋愛にまで進行しないのは、何故でしょうか。
若い哲学者の萱野稔人(かやのとしひと)さんによりますと、恋愛結婚の本質は物々交換だということです。(『右肩下がりの君たちへ』佐藤優対談 ぴあ91頁)
要するに、魚を10匹持っている人とキャベツを5個持っている人が、夫々交換を考え、キャベツ1個を魚2匹か3匹と交換するため交渉に入り、3匹で合意が出来れば交換が完成します。
恋愛の場合は、女性と男性がお互い相手の望む能力を持っていると合意が出来れば結婚ですが、実際は、人は自分に甘く相手に厳しい条件を要求し、また男女とも自分と相手の能力査定が難しいので、なかなか結婚できないということのようです。
最近では、それに加え、低成長経済の中で、賃金が低下し、労働者の疲弊が進み、その挙句結婚して子どもを育てて労働力の再生産も大変な状況になっているということでしょうね。
あと、思いつきですが、女性の社会的地位が上がって、男性と対等の関係に近づいた結果、女性の貞操観念が低下(男はもともと低い)して、結婚を前提としない「セフレ」などが多くなっているのではないでしょうか。数十年前は、これからはフリーセックスの時代などと言われ意味も分からなかったのですが、現代は、女性も適当に性欲を処理できるから、家庭に縛られての専業主婦などやっていられない、と考える女性が多くなっているのでしょう。
しかし、現実の社会はまだまだ男女は平等ではありませんから、30代から40代になって生活の基盤を支えてくれていた両親が亡くなった後、多くの女性が生活保護の受給者となりはしないか、心配です。40歳を過ぎたら、急いで結婚しても子どもも生まなくなってしまいます。
今の市役所などの結婚相談所の登録者は、20代の女性は殆どゼロに近い状態であり、結婚しなければと将来の危機に気づいて、まだ望みを失っていない30代後半から40代、さらには50代の女性も多く登録しているようです。それ以上の高齢者の登録も多いようですが、今ここで考えている結婚は「お茶のみ友達」とは違いますから、念のため。
続きを読む
でも、何故少子化なのでしょうかね。中国のように一人っ子政策など採用したのであれば、人口オーナス(ボーナスの逆)も止むを得ないのですが、資本主義社会は、労働力の再生産が出来なければ、資本家だって儲けを維持することが出来なくなってしまうのですから、労働者階級の人口減少は、我が国全体が衰退へと向かうことを明らかに示しています。
大体生物は、種の保存が困難になってくると、雌雄の関係が変化し、雌の割合が大きくなるらしいのですが、男女の比率では、まだ男の出生率が大きいのでしょうか。厚生省の統計を見ますと、女を100とした場合、男は105前後で大体安定していますから、ホモサピエンスの種の保存の問題ではないようです。しかし、人口比では長寿率から女が多くなっています。
今日テーマにしたいのは、この様な種の保存ではなく、男女の結婚が高齢化している現実です。何故なんでしょうか。
ところで、結婚はどの様な手続きで行われるのでしょうかね。詳しくは分かりませんが、昔は隣近所の「お節介オバサン」が色々動き回り、縁結びの神様となり、また大手企業は、有名4年制大学から男子社員を採用する一方、それほど有名でないにしても短大から社内結婚の候補者を採用していました。
企業が『恋愛結婚』の下準備をしてくれていたのです。その様な企業の配慮を知って知らずか、社内恋愛の後、社内結婚が成立して女性は壽退社するのが通例でした。
ところが、時代が進んできますと、壽退社予定で採用した女子社員が結婚もしないで仕事中心で頑張ったりして、いつの間にか女子の「総合職」社員を採用するようになりますと、企業から社内結婚の配慮が無くなったようですね。
結局、まわりのお節介がなくなると、現代の日本では、恋愛結婚が理想と考えられたものの、この恋愛の成立が極めて困難になっているようです。仕事が忙しいとめぐり合う機会そのものが減ってしまうだけでなく、携帯電話などの普及から人々が直接あって話をすることも少なくなってしまいました。
それでも、結婚をしようという意識があるなら、少ない機会も積極的に活用するのでしょうが、中々恋愛にまで進行しないのは、何故でしょうか。
若い哲学者の萱野稔人(かやのとしひと)さんによりますと、恋愛結婚の本質は物々交換だということです。(『右肩下がりの君たちへ』佐藤優対談 ぴあ91頁)
要するに、魚を10匹持っている人とキャベツを5個持っている人が、夫々交換を考え、キャベツ1個を魚2匹か3匹と交換するため交渉に入り、3匹で合意が出来れば交換が完成します。
恋愛の場合は、女性と男性がお互い相手の望む能力を持っていると合意が出来れば結婚ですが、実際は、人は自分に甘く相手に厳しい条件を要求し、また男女とも自分と相手の能力査定が難しいので、なかなか結婚できないということのようです。
最近では、それに加え、低成長経済の中で、賃金が低下し、労働者の疲弊が進み、その挙句結婚して子どもを育てて労働力の再生産も大変な状況になっているということでしょうね。
あと、思いつきですが、女性の社会的地位が上がって、男性と対等の関係に近づいた結果、女性の貞操観念が低下(男はもともと低い)して、結婚を前提としない「セフレ」などが多くなっているのではないでしょうか。数十年前は、これからはフリーセックスの時代などと言われ意味も分からなかったのですが、現代は、女性も適当に性欲を処理できるから、家庭に縛られての専業主婦などやっていられない、と考える女性が多くなっているのでしょう。
しかし、現実の社会はまだまだ男女は平等ではありませんから、30代から40代になって生活の基盤を支えてくれていた両親が亡くなった後、多くの女性が生活保護の受給者となりはしないか、心配です。40歳を過ぎたら、急いで結婚しても子どもも生まなくなってしまいます。
今の市役所などの結婚相談所の登録者は、20代の女性は殆どゼロに近い状態であり、結婚しなければと将来の危機に気づいて、まだ望みを失っていない30代後半から40代、さらには50代の女性も多く登録しているようです。それ以上の高齢者の登録も多いようですが、今ここで考えている結婚は「お茶のみ友達」とは違いますから、念のため。
続きを読む
2016年09月02日
旧態依然の弁護士会その2
前回ブログで、こんなことを書きました。弁護士会は、40年ほど前の公務員賃金にならい、弁護士会事務局の賃金を決めていたようでした。労働時間は、週休二日制で週40時間と定められていたものの、公務員は法律・条令に違反して9時から5時の週35時間しか仕事をしていませんでした。もっと悪口を言うと9時に入門して5時に退出ですから、実体とすれば35時間を割っていたのです。
この様なデタラメな就業時間・賃金を決め、それから40年以上経っても週35時間しか働いていません。それでいて、12時から1時までは、時報と共に電話がつながらなくなります。今どき、お役所仕事でも昼休みも5時過ぎても電話が通じて利用者のために仕事をしているのですが、弁護士会は40年も前のままです。弁護士会の総会で、昼休みの電話当番をやったらどうだと質問しても、執行部は労働組合が怖いらしく中々利用者のための改革は進みません。
一体どうなっているのだろうかと、色々考えてみてやっとわかりました。
共産党の支配したソ連が崩壊しましたが、これは人間に関するとんでもない誤解からだと理解しています。我が国の共産党も現在はわかりませんが共産主義の理念は「能力に従って働き、必要に応じて受取る」と人間を全くの善意に理解して国の政治を動かそうというものです。世の中、自分勝手な連中が多く、貧しいながらも日の丸を背負って働き、贅沢は敵だなどと考える人はいません。オリンピックを辞退した選手もいましたが、お前そんなに賞金がほしいのか、日本人か、ひょっとして問題となっていたドーピングが怖いのではないか、などとわき道にそれて大声を出しそうです。
結局、共産党の考え方では、資本主義社会での経営手腕は零点なのです。昔も労働組合ができれば会社はつぶれるなどと言われ、大きいところでは日本航空の破綻です。従業員が自分たちの給与は多く、仕事は少なくと考え、日の丸を背負った国策会社であるということを忘れて、団体交渉ばっかりをやって、とうとう会社を潰してしまったのです。
この様なことを考えていたところ、我が千葉県弁護士会は、司法修習生の研修期から順番に会長を選任したものの、2~30年前は、複数の弁護士を抱える事務所が少ないことから、左翼系の事務所からの会長が選出され、千葉県弁護士会の経営(というとトンがる人が多いでしょう)は、ソ連崩壊のように弁護士会の利益とか利用者の利便性など配慮することも無く、事務員の待遇ばかり考えてきたことから、公務員の改革にも乗ることが出来ず(意図的にやらなかった)現在のような、利用者無視の弁護士会となっています。
僕は、もう弁護士会にも世話にもなりませんから、(笑っちゃうのが、僕らが20年以上前からやってきたクレサラ相談も、10期ほど若い弁護士の講習を受けなければ、弁護士会のクレサラ相談に登録させないということです。)いいたい放題をいっておきます。
そういえば、過去弁護士会は税務署から消費税の申告をするように言われていたのにそのまま放置して数千万円の税金を取られた事があります。左翼の弁護士は、国家権力を舐めて、その結果多くの弁護士の負担が増えたこともあります。今弁護士会の執行部の改革と事務局の改革が迫られている、という事は千葉県弁護士会は、執行部も事務局も、全くダメといわざるを得なくなっているのですかねぇ。こりゃぁ大変だ。
この様なデタラメな就業時間・賃金を決め、それから40年以上経っても週35時間しか働いていません。それでいて、12時から1時までは、時報と共に電話がつながらなくなります。今どき、お役所仕事でも昼休みも5時過ぎても電話が通じて利用者のために仕事をしているのですが、弁護士会は40年も前のままです。弁護士会の総会で、昼休みの電話当番をやったらどうだと質問しても、執行部は労働組合が怖いらしく中々利用者のための改革は進みません。
一体どうなっているのだろうかと、色々考えてみてやっとわかりました。
共産党の支配したソ連が崩壊しましたが、これは人間に関するとんでもない誤解からだと理解しています。我が国の共産党も現在はわかりませんが共産主義の理念は「能力に従って働き、必要に応じて受取る」と人間を全くの善意に理解して国の政治を動かそうというものです。世の中、自分勝手な連中が多く、貧しいながらも日の丸を背負って働き、贅沢は敵だなどと考える人はいません。オリンピックを辞退した選手もいましたが、お前そんなに賞金がほしいのか、日本人か、ひょっとして問題となっていたドーピングが怖いのではないか、などとわき道にそれて大声を出しそうです。
結局、共産党の考え方では、資本主義社会での経営手腕は零点なのです。昔も労働組合ができれば会社はつぶれるなどと言われ、大きいところでは日本航空の破綻です。従業員が自分たちの給与は多く、仕事は少なくと考え、日の丸を背負った国策会社であるということを忘れて、団体交渉ばっかりをやって、とうとう会社を潰してしまったのです。
この様なことを考えていたところ、我が千葉県弁護士会は、司法修習生の研修期から順番に会長を選任したものの、2~30年前は、複数の弁護士を抱える事務所が少ないことから、左翼系の事務所からの会長が選出され、千葉県弁護士会の経営(というとトンがる人が多いでしょう)は、ソ連崩壊のように弁護士会の利益とか利用者の利便性など配慮することも無く、事務員の待遇ばかり考えてきたことから、公務員の改革にも乗ることが出来ず(意図的にやらなかった)現在のような、利用者無視の弁護士会となっています。
僕は、もう弁護士会にも世話にもなりませんから、(笑っちゃうのが、僕らが20年以上前からやってきたクレサラ相談も、10期ほど若い弁護士の講習を受けなければ、弁護士会のクレサラ相談に登録させないということです。)いいたい放題をいっておきます。
そういえば、過去弁護士会は税務署から消費税の申告をするように言われていたのにそのまま放置して数千万円の税金を取られた事があります。左翼の弁護士は、国家権力を舐めて、その結果多くの弁護士の負担が増えたこともあります。今弁護士会の執行部の改革と事務局の改革が迫られている、という事は千葉県弁護士会は、執行部も事務局も、全くダメといわざるを得なくなっているのですかねぇ。こりゃぁ大変だ。
2016年07月11日
中国人爆買と資本主義
最近のニュースで「中国人爆買も下火となり、もっと日本人客を大切にしておけばよかった。」と都内のデパートの売り場の紹介記事がありました。
ところで、中国は、数十年前までは、「社会主義国」(今は、どうなった?)で国民は「平等」ではなかったのでしょうか、それが、ある時期から、どうして中国人の爆買なるものが発生したのでしょうか。
今の中国では、日本以上の格差社会と聞いていますが、4億人の都市戸籍の富裕層が9億人の農民戸籍の貧困層を「搾取」しているのが中国であり、この都市戸籍の中国人が爆買に走ったようですが、都市戸籍の人だけがどうして超富裕層になれたのでしょうか。
そこには、資本主義の初期段階で、中国政府が外国からの投資を呼び込む中で都市戸籍の連中が暴利を貪れたからくりがあったのです。
もともと、中国には、資本家となれる資本など持っている人は、余りいなかったでしょうから、共産党の中国政府は、日本などの外国に投資を呼び込んだのです。また日本などの資本が中国進出をした理由、それは中国人労働者の労働力の安さです。国際的なボーダレス社会の中で資本移動の自由と労働力の安さから外国資本がどんどん中国に進出しました。
まだ、ここでは爆買中国人の発生は、明らかではありませんが、その種明かしは、これから言及しますが、資本主義の原理から明らかとなります。
マルクスは、資本主義社会の特色は、第1に労働力の商品化であり、資本を持つ資本家は、この労働力を「自由」な契約によって購入して、この労働力を使って商品を生産し(産業資本主義)、この商品を販売して利益を上げます。しかし、資本家に膨大な利益が生じたとしても、その利益が労働者に分配される事はありません。労働者は、既に労働力を資本家に売り渡してしまっており、資本家はその労働力を生産設備の中に組み込んで商品を生産しますが、この商品の所有権は、国家によって資本家の所有物となることが保障されているからです。
ところで、マルクスは、資本家は地代を地主に払うことを説明しています。即ち、資本主義は、資本家と地主と労働者が「主人公」で成り立っているのです。日本は、明治になって地券制度を行って土地の所有権(入会権とか地役権などの複雑な所有権でなく、売買・処分の自由な所有権)制度を認めました。徳川家康が利根川を銚子に流れを変えたことで、江戸の膨大な湿地帯は、21世紀、世界に誇れる巨大都市に変身しましたが、この過程で江戸・東京の土地の所有権を取得した岩崎家などは、巨大な資本家になれました。
中国ではというと、中国では土地の所有権は、国民が持つことが出来ません。土地は地方政府の所有であり、農民はこの地方政府から土地を借りて農業を営んでいました。
そこに、政府が外国資本の導入を決め、工業団地などを造成しようとした場合、地方政府は僅かの保証金で農民から土地を取り上げ、これを地方の役人が役員となっている土地開発公社が土地を造成して外国企業に高値で売却(使用権)し、膨大な利益を役人が山分けして大儲けをしたのです。
中央政府の役人もその権限(許認可権ですかね)を濫用して巨額の賄賂を溜め込み、これがパナマ文書で明らかとなったように、温家宝前首相は、夫人を含む親族口座で27億ドル(日本円にして2900億円)もの蓄財が暴露されました。(『中国滅亡への法則』文藝春秋2016年夏50頁)
外国資本は、中国国内の土地所有権争いには口を出せませんから、土地公社の役人たちは、農民を追い払って莫大な金を手にできたのです。また一部役人は、外国資本会社の従業員などにもなって、労働者の締め付けに「手腕」を発揮したことでしょう。
この様にして、中国国内での工場団地などの都市開発で生じた、桁違いのお金持ちグループが日本で爆買に走っていたのですが、中国のバブルも終焉を迎え、都内のデパートも閑散としてきたということです。
実は、中国での農民からの土地の取り上げと同じような事は、この日本でもあったのです。現在、私達が、現在の九十九里海岸で、ハマグリなどを取ると窃盗となりますが、僕たちの子どものころは、五井・八幡・姉崎の遠浅の海岸でハマグリ・アサリなど自由に採ることが出来ました。人によっては100キロも200キロも採取して販売もしていたのです。これは、山林の権利について言うなら、入会権などのような弱い権利ですが、自由に浜に入って魚など取れたのです。また魚業者の漁業権などもそれほど強く主張されなかったからでしょう。
この様な、海に入る権利がいつの間にか、知らない間に取り上げられてしまったのです。それは、千葉県が企業庁を作り、海岸を埋め立して工業団地を作って、石油コンビナートを呼び込んだのです。20年以上シアンを垂れ流していた川鉄なども埋め立てた海岸で膨大な利益を上げ、またそこで働く労働者も職場を得ることで日本の高度経済成長は進んだのです。まぁ、私達の海に入る権利などは全く無視されたのですが、中国の資本主義の初期段階を見て、また誰が濡れ手で粟を掴んだのかを知るには、千葉県の臨海工業地帯の埋め立も参考になる話ですね。
ところで、中国は、数十年前までは、「社会主義国」(今は、どうなった?)で国民は「平等」ではなかったのでしょうか、それが、ある時期から、どうして中国人の爆買なるものが発生したのでしょうか。
今の中国では、日本以上の格差社会と聞いていますが、4億人の都市戸籍の富裕層が9億人の農民戸籍の貧困層を「搾取」しているのが中国であり、この都市戸籍の中国人が爆買に走ったようですが、都市戸籍の人だけがどうして超富裕層になれたのでしょうか。
そこには、資本主義の初期段階で、中国政府が外国からの投資を呼び込む中で都市戸籍の連中が暴利を貪れたからくりがあったのです。
もともと、中国には、資本家となれる資本など持っている人は、余りいなかったでしょうから、共産党の中国政府は、日本などの外国に投資を呼び込んだのです。また日本などの資本が中国進出をした理由、それは中国人労働者の労働力の安さです。国際的なボーダレス社会の中で資本移動の自由と労働力の安さから外国資本がどんどん中国に進出しました。
まだ、ここでは爆買中国人の発生は、明らかではありませんが、その種明かしは、これから言及しますが、資本主義の原理から明らかとなります。
マルクスは、資本主義社会の特色は、第1に労働力の商品化であり、資本を持つ資本家は、この労働力を「自由」な契約によって購入して、この労働力を使って商品を生産し(産業資本主義)、この商品を販売して利益を上げます。しかし、資本家に膨大な利益が生じたとしても、その利益が労働者に分配される事はありません。労働者は、既に労働力を資本家に売り渡してしまっており、資本家はその労働力を生産設備の中に組み込んで商品を生産しますが、この商品の所有権は、国家によって資本家の所有物となることが保障されているからです。
ところで、マルクスは、資本家は地代を地主に払うことを説明しています。即ち、資本主義は、資本家と地主と労働者が「主人公」で成り立っているのです。日本は、明治になって地券制度を行って土地の所有権(入会権とか地役権などの複雑な所有権でなく、売買・処分の自由な所有権)制度を認めました。徳川家康が利根川を銚子に流れを変えたことで、江戸の膨大な湿地帯は、21世紀、世界に誇れる巨大都市に変身しましたが、この過程で江戸・東京の土地の所有権を取得した岩崎家などは、巨大な資本家になれました。
中国ではというと、中国では土地の所有権は、国民が持つことが出来ません。土地は地方政府の所有であり、農民はこの地方政府から土地を借りて農業を営んでいました。
そこに、政府が外国資本の導入を決め、工業団地などを造成しようとした場合、地方政府は僅かの保証金で農民から土地を取り上げ、これを地方の役人が役員となっている土地開発公社が土地を造成して外国企業に高値で売却(使用権)し、膨大な利益を役人が山分けして大儲けをしたのです。
中央政府の役人もその権限(許認可権ですかね)を濫用して巨額の賄賂を溜め込み、これがパナマ文書で明らかとなったように、温家宝前首相は、夫人を含む親族口座で27億ドル(日本円にして2900億円)もの蓄財が暴露されました。(『中国滅亡への法則』文藝春秋2016年夏50頁)
外国資本は、中国国内の土地所有権争いには口を出せませんから、土地公社の役人たちは、農民を追い払って莫大な金を手にできたのです。また一部役人は、外国資本会社の従業員などにもなって、労働者の締め付けに「手腕」を発揮したことでしょう。
この様にして、中国国内での工場団地などの都市開発で生じた、桁違いのお金持ちグループが日本で爆買に走っていたのですが、中国のバブルも終焉を迎え、都内のデパートも閑散としてきたということです。
実は、中国での農民からの土地の取り上げと同じような事は、この日本でもあったのです。現在、私達が、現在の九十九里海岸で、ハマグリなどを取ると窃盗となりますが、僕たちの子どものころは、五井・八幡・姉崎の遠浅の海岸でハマグリ・アサリなど自由に採ることが出来ました。人によっては100キロも200キロも採取して販売もしていたのです。これは、山林の権利について言うなら、入会権などのような弱い権利ですが、自由に浜に入って魚など取れたのです。また魚業者の漁業権などもそれほど強く主張されなかったからでしょう。
この様な、海に入る権利がいつの間にか、知らない間に取り上げられてしまったのです。それは、千葉県が企業庁を作り、海岸を埋め立して工業団地を作って、石油コンビナートを呼び込んだのです。20年以上シアンを垂れ流していた川鉄なども埋め立てた海岸で膨大な利益を上げ、またそこで働く労働者も職場を得ることで日本の高度経済成長は進んだのです。まぁ、私達の海に入る権利などは全く無視されたのですが、中国の資本主義の初期段階を見て、また誰が濡れ手で粟を掴んだのかを知るには、千葉県の臨海工業地帯の埋め立も参考になる話ですね。
2016年02月02日
痛いの痛いの飛んでケー(脳の科学)
人類は、700万年前チンパンジーと進化の道を分けたのですね。その後、チンパンジーは5年に一度の出産と育児を繰り返しながら、現在に至っているそうです。
人間はと言うと、人間は産もうと思えば、毎年出産できると言うことですから、何が違うのでしょうか。先日NHKで子育ての番組を見ていて疑問に思いました。結論は、人間は子育てを母親だけがするのではなく、周りにいる大人が子育てに手を貸すことから、毎年の出産も可能と言うことです。
だったら、今何故少子化が極端に進んでいるのでしょうかね。そこで、番組みでは、未だ出産したことのない女子大生に赤ん坊との接触の機会を持ったところ、女子大生の脳に変化が起こり、母性本能の発達が見られたということです。人間は、本来的に他人の子どもの世話をすることができるということです。
逆に出産可能年齢の女性が赤ん坊と接触する機会が少ないと、母性本能が十分に発揮されず、即ち彼氏を作って結婚して出産をしようと考えなくなるのではないでしょうか。少子化の克服には、女性が他人の子どもとの接触を沢山することが大切ですね。
しかし、この番組は興味深い実験も紹介していました。それは、女性は出産のときオキシトシンという筋肉を収縮させるホルモンが分泌されるようです。このホルモンは出産時の子宮を収縮させ、子どもが産道を通過できるように(いわば圧力をかけて押し出す)するということです。同時に乳腺なども収縮させ母乳がでるようになるということです。(旦那さんが、揉む必要はありません) しかしこのホルモンは、母親を攻撃的にさせる「効果」もあるようです。これは、出産した自分の子どもに対する愛情の裏返しで、自分と子どもに近づいてくる外の固体(夫も含む)に対して警戒心を強くし、場合によっては攻撃をするようになるそうです。
実験は、授乳直後の母親(オキシトシン分泌直後)とそうでない母親同士でゲームをさせ、勝った母親は、負けた方の母親に対し、嫌な音のブザーを自分の好きな音量で、好きな時間鳴らしてよいルール(嫌がらせ)にしたとき、授乳をしてオキシトシンが分泌された直後の母親は、そうでない母親に時間で1.3倍、音量で1.5倍のブザーを鳴らしたと、報告していました。
こんな科学的データがあったのですね。新婚夫婦に子どもができ、急に夫婦の仲が悪くなることが実に多く、私達もその様な相談を受けるのですが、人間の動物としての性質を脳の科学から教えてもらった結果、母親の特性を理解できれば、今後夫の悩みも少し軽減できるでしょうね。「母親とは、そういうものであるから、理解してあげてください。」とアドバイスすれば良いのです。
現代の脳科学の進歩は凄まじいものがありますね。脳に比べてみればとても小さい携帯電話の記憶チップがカラーの動画を何分間も撮影できるのですから、脳の力は殆ど無限ですね。
年をとってくると体のあちこちが痛くなるのは当たり前と思っていましたら、友人のドクター曰く、10年ほど前から、疑問に思われていたことが最近明らかになったと言うことです。何処も悪くないのに、膝が痛い、腰が痛いと病院通いをする人がいるのですが、その三分の二は脳の記憶で痛みが出るということが明らかになったようです。 ですから、どこかに頭をぶつけて泣いている子どもに対して母親が「痛いの痛いの飛んでケー」とやると本当に痛みがなくなるのですよ。
何時だったかな、マリンスタジアムでデットボールを喰らったバッターに僕がネット裏から「痛いの痛いの飛んでケー」と,アホな野次を飛ばしたのですが、場内からは無視されて反応が全くありませんでした。数秒後、後ろのほうから、誰かが二番煎じ、同じようなイントネーションで「痛いの痛いの飛んでケー」とやったものですから、近くの人が、どっと一斉に吹き出しました。みんな、聞かないようで、人の野次を聞いているモンですね。
人間はと言うと、人間は産もうと思えば、毎年出産できると言うことですから、何が違うのでしょうか。先日NHKで子育ての番組を見ていて疑問に思いました。結論は、人間は子育てを母親だけがするのではなく、周りにいる大人が子育てに手を貸すことから、毎年の出産も可能と言うことです。
だったら、今何故少子化が極端に進んでいるのでしょうかね。そこで、番組みでは、未だ出産したことのない女子大生に赤ん坊との接触の機会を持ったところ、女子大生の脳に変化が起こり、母性本能の発達が見られたということです。人間は、本来的に他人の子どもの世話をすることができるということです。
逆に出産可能年齢の女性が赤ん坊と接触する機会が少ないと、母性本能が十分に発揮されず、即ち彼氏を作って結婚して出産をしようと考えなくなるのではないでしょうか。少子化の克服には、女性が他人の子どもとの接触を沢山することが大切ですね。
しかし、この番組は興味深い実験も紹介していました。それは、女性は出産のときオキシトシンという筋肉を収縮させるホルモンが分泌されるようです。このホルモンは出産時の子宮を収縮させ、子どもが産道を通過できるように(いわば圧力をかけて押し出す)するということです。同時に乳腺なども収縮させ母乳がでるようになるということです。(旦那さんが、揉む必要はありません) しかしこのホルモンは、母親を攻撃的にさせる「効果」もあるようです。これは、出産した自分の子どもに対する愛情の裏返しで、自分と子どもに近づいてくる外の固体(夫も含む)に対して警戒心を強くし、場合によっては攻撃をするようになるそうです。
実験は、授乳直後の母親(オキシトシン分泌直後)とそうでない母親同士でゲームをさせ、勝った母親は、負けた方の母親に対し、嫌な音のブザーを自分の好きな音量で、好きな時間鳴らしてよいルール(嫌がらせ)にしたとき、授乳をしてオキシトシンが分泌された直後の母親は、そうでない母親に時間で1.3倍、音量で1.5倍のブザーを鳴らしたと、報告していました。
こんな科学的データがあったのですね。新婚夫婦に子どもができ、急に夫婦の仲が悪くなることが実に多く、私達もその様な相談を受けるのですが、人間の動物としての性質を脳の科学から教えてもらった結果、母親の特性を理解できれば、今後夫の悩みも少し軽減できるでしょうね。「母親とは、そういうものであるから、理解してあげてください。」とアドバイスすれば良いのです。
現代の脳科学の進歩は凄まじいものがありますね。脳に比べてみればとても小さい携帯電話の記憶チップがカラーの動画を何分間も撮影できるのですから、脳の力は殆ど無限ですね。
年をとってくると体のあちこちが痛くなるのは当たり前と思っていましたら、友人のドクター曰く、10年ほど前から、疑問に思われていたことが最近明らかになったと言うことです。何処も悪くないのに、膝が痛い、腰が痛いと病院通いをする人がいるのですが、その三分の二は脳の記憶で痛みが出るということが明らかになったようです。 ですから、どこかに頭をぶつけて泣いている子どもに対して母親が「痛いの痛いの飛んでケー」とやると本当に痛みがなくなるのですよ。
何時だったかな、マリンスタジアムでデットボールを喰らったバッターに僕がネット裏から「痛いの痛いの飛んでケー」と,アホな野次を飛ばしたのですが、場内からは無視されて反応が全くありませんでした。数秒後、後ろのほうから、誰かが二番煎じ、同じようなイントネーションで「痛いの痛いの飛んでケー」とやったものですから、近くの人が、どっと一斉に吹き出しました。みんな、聞かないようで、人の野次を聞いているモンですね。
2015年12月16日
地球の温暖化
テロのあったフランスでCOP21が開催され、世界中から200近くの国と地域から政治家が集まり、議論を展開したようです。産業革命当時に比べ、大気温度を1.5度とかに納めるために各国の排出する二酸化炭素を減らそうと言うわけです。
最近読んだ本(『日本史の謎は「地形」で解ける』竹村公太郎 PHP文庫)で、6000年前地球の温度は今よりも高く、海水面も5mほど高かったと知りました。時代が昇り、江戸時代でも今の東京湾は埼玉県まで広がっていたようです。利根川も東京湾に注ぎ、今の東京は水浸しの土地だったようです。この湿地が今のような都市に変貌できたのは、利根川を銚子に流れるようにしたからと言うことです。徳川家康が、地元の「学者」と相談したのでしょうね。この大事業は明治時代も途切れることなく、現在も継続しているようです。
東京湾の干拓事業は、都市が出来上がる上で欠かせないものだったのですね。
昔から、エジプト・チグリス・ユーフラテス等の文明が滅びた原因は、人間が周りの木を伐採したことによる旱魃などのようです。
今、北京では大量の石炭で電力を発電し、大気汚染で人が住めな苦なっています。20年ほど前、北京に行ったとき、とても埃っぽいところで二度と行きたくないと思いましたが、現在の北京から多数の中国人が逃げ出す状況でしょうかね。そうしますと、近いうちに北京は遷都しなければ、中華人民共和国も危うくなりそうです。
人間の欲望が限りなく続く以上、人間の滅亡は避けられないようです。
最近読んだ本(『日本史の謎は「地形」で解ける』竹村公太郎 PHP文庫)で、6000年前地球の温度は今よりも高く、海水面も5mほど高かったと知りました。時代が昇り、江戸時代でも今の東京湾は埼玉県まで広がっていたようです。利根川も東京湾に注ぎ、今の東京は水浸しの土地だったようです。この湿地が今のような都市に変貌できたのは、利根川を銚子に流れるようにしたからと言うことです。徳川家康が、地元の「学者」と相談したのでしょうね。この大事業は明治時代も途切れることなく、現在も継続しているようです。
東京湾の干拓事業は、都市が出来上がる上で欠かせないものだったのですね。
昔から、エジプト・チグリス・ユーフラテス等の文明が滅びた原因は、人間が周りの木を伐採したことによる旱魃などのようです。
今、北京では大量の石炭で電力を発電し、大気汚染で人が住めな苦なっています。20年ほど前、北京に行ったとき、とても埃っぽいところで二度と行きたくないと思いましたが、現在の北京から多数の中国人が逃げ出す状況でしょうかね。そうしますと、近いうちに北京は遷都しなければ、中華人民共和国も危うくなりそうです。
人間の欲望が限りなく続く以上、人間の滅亡は避けられないようです。
2015年10月21日
弁護士ドットコムの営業
昨日、弁護士ドットコムの営業マンが、当事務所に営業に来ました。先日『月刊弁護士ドットコム』の創刊号が送られてきたこともあり、営業マンからのアポを受け入れたところ、早速の訪問となりました。
近年、弁護士会の社会的役割が乏しくなり、国民の信頼を失ってから、法務省主動の「法テラス」が弁護士会の「営業」に広く深く食い込み、弁護士にとって弁護士会の存在意味がなくなってしまいました。現在月約6万円の「弁護士会費」は、全く「営業」効果もなく、対価のない税金より払いたくないお金です。
その上、現在のインターネットの拡大に伴い、法律事務所が独自に作ったホームページなども「知っている人が見てくださる」程度で、事務所の「営業」には、役に立ちません。
さらに、弁護士の大量増員時代を迎え、事務所を構えているだけで、依頼者が飛び込んで来る時代(紹介がないと相談を受けない、敷居の高い事務所もあった)は、過去のものとなり、弁護士も「営業」しなければ、幕末浪人のように「武士は食わねど高楊枝」とならざるを得ません。経済的に逼迫して、さらに悪い奴になりますと、依頼者の預かり金に手を付け逮捕される輩もでる始末です。
弁護士ドットコムは、この様な、弁護士を取り巻く状況下に素晴しいアイデアで、法務省主導の「法テラス」をも席捲しかねない勢いです。
頂いた資料を拝見しますと、弁護士ドットコム株式会社は2005年設立し、今年5月現在資本金4億1740万余円で、大前研一さんも主要株主となっています。(株式の上場も出来たようですから、最初の出資者は、さぞかし「創業者利得」を確保出来たことでしょう。羨ましい限りですね。)
営業モデルが「事件紹介につながるもの」でないことを力説し、『無料法律相談』の外「離婚・男女問題」「交通事故」「遺産相続」「借金問題」などから登録弁護士に簡単にアクセスできるものとなっています。
サイト利用者は、月800万人、弁護士プロフィール閲覧回数月50万回以上、登録弁護士(有料・無料含め)8000人超ということですから、これからの弁護士はここに会員登録をするか否か重大な決断を迫られることとなります。
ただ心配なのは、ここまで弁護士の「営業」という言葉を使ってきましたが、本来弁護士は、人の社会的悩みにアドバイスをすることで生計を立てる職業であり、身体的悩みを解決する医師・人の死にかかわる宗教家と並ぶ聖職者として単なるジョブ(アルバイト的な尊敬されない仕事)として、派手な営業努力でもって金儲けをすれば良い考えることは、大きな間違いになってしまうのではないかと危惧しています。
経済的に成り立つことは、勿論重要ですが、何故自分は弁護士になったのか、ただ単に学校で国語・算数・理科・社会が優秀だったから有名大学に入り法科大学院をでて弁護士になったということだけでは、依頼者の預かり金で、風俗嬢の誕生日にシャンパンタワーなどで「豪遊」する愚か者が出てこないとも限りません。さて、わが事務所もどうしたものでしょうか。
最近またまた弁護士ドットコムから営業の電話がありましたので、「ハイこちらは依頼者ドット混む法律事務所です。」などと強がりを言っていたりして・・営業電話の断り方として、判例検索のソフトの営業に対しては、「はい、判例は全て知っていますから・・。」と言ったところ、電話の向うは、一瞬沈黙が走りました。『ナナナなんと言う、すごい弁護士なのか』と感心したのか、それとも、『何といい加減な弁護士か』と考えたのでしょうね。以後うるさい営業電話が少なくなりました。
近年、弁護士会の社会的役割が乏しくなり、国民の信頼を失ってから、法務省主動の「法テラス」が弁護士会の「営業」に広く深く食い込み、弁護士にとって弁護士会の存在意味がなくなってしまいました。現在月約6万円の「弁護士会費」は、全く「営業」効果もなく、対価のない税金より払いたくないお金です。
その上、現在のインターネットの拡大に伴い、法律事務所が独自に作ったホームページなども「知っている人が見てくださる」程度で、事務所の「営業」には、役に立ちません。
さらに、弁護士の大量増員時代を迎え、事務所を構えているだけで、依頼者が飛び込んで来る時代(紹介がないと相談を受けない、敷居の高い事務所もあった)は、過去のものとなり、弁護士も「営業」しなければ、幕末浪人のように「武士は食わねど高楊枝」とならざるを得ません。経済的に逼迫して、さらに悪い奴になりますと、依頼者の預かり金に手を付け逮捕される輩もでる始末です。
弁護士ドットコムは、この様な、弁護士を取り巻く状況下に素晴しいアイデアで、法務省主導の「法テラス」をも席捲しかねない勢いです。
頂いた資料を拝見しますと、弁護士ドットコム株式会社は2005年設立し、今年5月現在資本金4億1740万余円で、大前研一さんも主要株主となっています。(株式の上場も出来たようですから、最初の出資者は、さぞかし「創業者利得」を確保出来たことでしょう。羨ましい限りですね。)
営業モデルが「事件紹介につながるもの」でないことを力説し、『無料法律相談』の外「離婚・男女問題」「交通事故」「遺産相続」「借金問題」などから登録弁護士に簡単にアクセスできるものとなっています。
サイト利用者は、月800万人、弁護士プロフィール閲覧回数月50万回以上、登録弁護士(有料・無料含め)8000人超ということですから、これからの弁護士はここに会員登録をするか否か重大な決断を迫られることとなります。
ただ心配なのは、ここまで弁護士の「営業」という言葉を使ってきましたが、本来弁護士は、人の社会的悩みにアドバイスをすることで生計を立てる職業であり、身体的悩みを解決する医師・人の死にかかわる宗教家と並ぶ聖職者として単なるジョブ(アルバイト的な尊敬されない仕事)として、派手な営業努力でもって金儲けをすれば良い考えることは、大きな間違いになってしまうのではないかと危惧しています。
経済的に成り立つことは、勿論重要ですが、何故自分は弁護士になったのか、ただ単に学校で国語・算数・理科・社会が優秀だったから有名大学に入り法科大学院をでて弁護士になったということだけでは、依頼者の預かり金で、風俗嬢の誕生日にシャンパンタワーなどで「豪遊」する愚か者が出てこないとも限りません。さて、わが事務所もどうしたものでしょうか。
最近またまた弁護士ドットコムから営業の電話がありましたので、「ハイこちらは依頼者ドット混む法律事務所です。」などと強がりを言っていたりして・・営業電話の断り方として、判例検索のソフトの営業に対しては、「はい、判例は全て知っていますから・・。」と言ったところ、電話の向うは、一瞬沈黙が走りました。『ナナナなんと言う、すごい弁護士なのか』と感心したのか、それとも、『何といい加減な弁護士か』と考えたのでしょうね。以後うるさい営業電話が少なくなりました。
2015年08月06日
地球の未来
先日テレビで、中国の住宅バブルがはじけた後の、株の暴落問題の説明がありました。要するに中国の株式は、外国の資本によって中国の会社が乗っ取られることを防止するため、国内用と国外用があるようで、今暴落(実際は、取引停止でこれ以上下がりようがない)しているのは、国内投資家の株のようです。中国では、投資資金を銀行から借り、この資金を元手に借りた金額の5倍まで取引ができるというので、われも我もと一般人が「投資家」になれるようです。どうも資本主義のようで資本主義でもない、訳の判らない制度ですね。
番組の最後に池上さんが、今後の中国の経済がどうなるか分からないと解説していましたが、そこで、自分なりに資本主義の原理原則から、今後の世界経済というか、地球の将来を推測してみます。
資本主義の原則は、労働力が商品となることです。労働力を買って賃金を支払った資本家は、労働者を働かせて出来た生産物の所有権を取得しますので、これを売却して利益を得ます。
売却される商品が100円として、この内訳を材料費20円、労働者の賃金20円、流通経費10円、労賃以外の設備・税金などの経費30円、資本家の儲け20円と極めて単純化します。
さて商品は、購入されて消費されますが、労働者の賃金、乃至は資本家の儲けなどで全てを消費する事はできません。必ず在庫が溜まってしまい、これが不況の原因ですし、過去の戦争の原因でもありました。
この不況を解消するため、設備投資をするのですが、設備の建設最中は消費が拡大しますが、その後、在庫は増えてしまいます。この増えた在庫を一挙に無くすのが戦争と言う無駄遣いです。第二次大戦後アメリカを除く各国は国土復興を目指し、世界経済はかつてないほど拡大しました。
また、戦争がない場合にも、経済全体をインフレとする事で「好景気」を維持できて来ました。
中国では、とんでもないお金持ちしか住めないような高給住宅をボンボン建築して、これら殆どが空き家となっています。しかし、住宅建設が進んでいるとき、中国経済は大きく拡大したのです。
資本主義社会と不況、戦争を考え更に中国の高給住宅の空家、などを見ますと、いずれにしても社会の無駄遣いでしかありません。社会の無駄を作っているときが経済を支えていると言っても過言ではないのです。
人間(労働者・奴隷など)が働く事は、必ず余剰生産物が発生しますので、この余剰が消費されないことには、人間社会の経済が回らないことは歴史的もハッキリしています。虫や魚などの異常発生は、食料がなくなり、いずれは正常に戻ります。
この様に、見てくると、恐らく奴隷が作ったであろうエジプトのピラミッド・スフィンクス、あるいは万里の長城、南の島にある石造など巨大なモニュメント、経済的に見れば無駄遣いなのでしょうが、その当時の社会経済を活発化するプロジェクトだったのではないでしょうか。
来年開催のオリンピックを控え、ブラジルではオリンピック競技上など、巨大な建設を進めていますが、あれなどもオリンピックが終われば、管理費だけかかる無用の長物となるのでしょうが、しかし、それによって今のブラジルの経済はどんどんまわっています。
戦争をはじめとする社会に対する巨大な破壊とそこからの復興、無用な巨大なプロジェクト、中国の高級マンションビルの乱立、これらが地球上で生命を育んでいる人間社会の必然であるとすれば、地球温暖化から人類破滅が危惧されていますが、誰でも総論賛成各論反対ですから、きっと地球は間もなく滅びるでしょうね。ハルマゲドンです。
神は、自分に似せて人間を作ったそうですが、神から人間に与えられた自由意志が人間の原罪(何でも自分の良い様に話を捻じ曲げ、責任を転嫁する)であるように、人間の自由意志でこの地球を救う事はできないのでしょうかね。
番組の最後に池上さんが、今後の中国の経済がどうなるか分からないと解説していましたが、そこで、自分なりに資本主義の原理原則から、今後の世界経済というか、地球の将来を推測してみます。
資本主義の原則は、労働力が商品となることです。労働力を買って賃金を支払った資本家は、労働者を働かせて出来た生産物の所有権を取得しますので、これを売却して利益を得ます。
売却される商品が100円として、この内訳を材料費20円、労働者の賃金20円、流通経費10円、労賃以外の設備・税金などの経費30円、資本家の儲け20円と極めて単純化します。
さて商品は、購入されて消費されますが、労働者の賃金、乃至は資本家の儲けなどで全てを消費する事はできません。必ず在庫が溜まってしまい、これが不況の原因ですし、過去の戦争の原因でもありました。
この不況を解消するため、設備投資をするのですが、設備の建設最中は消費が拡大しますが、その後、在庫は増えてしまいます。この増えた在庫を一挙に無くすのが戦争と言う無駄遣いです。第二次大戦後アメリカを除く各国は国土復興を目指し、世界経済はかつてないほど拡大しました。
また、戦争がない場合にも、経済全体をインフレとする事で「好景気」を維持できて来ました。
中国では、とんでもないお金持ちしか住めないような高給住宅をボンボン建築して、これら殆どが空き家となっています。しかし、住宅建設が進んでいるとき、中国経済は大きく拡大したのです。
資本主義社会と不況、戦争を考え更に中国の高給住宅の空家、などを見ますと、いずれにしても社会の無駄遣いでしかありません。社会の無駄を作っているときが経済を支えていると言っても過言ではないのです。
人間(労働者・奴隷など)が働く事は、必ず余剰生産物が発生しますので、この余剰が消費されないことには、人間社会の経済が回らないことは歴史的もハッキリしています。虫や魚などの異常発生は、食料がなくなり、いずれは正常に戻ります。
この様に、見てくると、恐らく奴隷が作ったであろうエジプトのピラミッド・スフィンクス、あるいは万里の長城、南の島にある石造など巨大なモニュメント、経済的に見れば無駄遣いなのでしょうが、その当時の社会経済を活発化するプロジェクトだったのではないでしょうか。
来年開催のオリンピックを控え、ブラジルではオリンピック競技上など、巨大な建設を進めていますが、あれなどもオリンピックが終われば、管理費だけかかる無用の長物となるのでしょうが、しかし、それによって今のブラジルの経済はどんどんまわっています。
戦争をはじめとする社会に対する巨大な破壊とそこからの復興、無用な巨大なプロジェクト、中国の高級マンションビルの乱立、これらが地球上で生命を育んでいる人間社会の必然であるとすれば、地球温暖化から人類破滅が危惧されていますが、誰でも総論賛成各論反対ですから、きっと地球は間もなく滅びるでしょうね。ハルマゲドンです。
神は、自分に似せて人間を作ったそうですが、神から人間に与えられた自由意志が人間の原罪(何でも自分の良い様に話を捻じ曲げ、責任を転嫁する)であるように、人間の自由意志でこの地球を救う事はできないのでしょうかね。
残暑見舞い
残暑 お見舞い申し上げます。
国会では、集団的自衛権の審議でゆれています。第一次世界大戦は、オーストリアの皇太子が殺害されて始まりました。当初オーストリアとセルビアの戦争で早期に終了すると思われたものの、世界を巻き込む大戦となり、戦争が長引くに連れ、新兵器が開発され、飛行機・戦車・毒ガスなど大量破壊兵器で九百万人が戦死し、二千百万人の戦傷者がでました。(高校世界史B)これほどの対戦となった原因は、当事国がそれぞれ軍事同盟を結んでいたことから、多くの国が戦争に巻き込まれたものです。
ベトナム戦争で、韓国はアメリカの要請で参戦して多くの若者が死亡しました。日本が参戦しなかったのは、我が国の憲法下では集団的自衛権は、憲法違反であるとアメリカが理解していたからです。
それが現在、自民党は、お隣の家の火事を比喩にして隣国に戦争があったときもお互い助け合うべきだなどと、過去の歴史から学ぶ智恵もありません。
自民党の国家議員には、多くの弁護士もいるのですが、彼らは何を考えているのでしょうかね。国会議員の身分を無くしたくないということで、だんまりを決め込んでいるとしたら、次ぎの選挙で落選させなければなりません。マスコミへの言論統制も恐ろしいことです。
二〇一五年 盛夏 千葉市中央区中央四丁目一〇番八‐九階
(電話〇四三-二二二‐四六八〇)
やすかね法律事務所弁護士 伊藤 安兼
国会では、集団的自衛権の審議でゆれています。第一次世界大戦は、オーストリアの皇太子が殺害されて始まりました。当初オーストリアとセルビアの戦争で早期に終了すると思われたものの、世界を巻き込む大戦となり、戦争が長引くに連れ、新兵器が開発され、飛行機・戦車・毒ガスなど大量破壊兵器で九百万人が戦死し、二千百万人の戦傷者がでました。(高校世界史B)これほどの対戦となった原因は、当事国がそれぞれ軍事同盟を結んでいたことから、多くの国が戦争に巻き込まれたものです。
ベトナム戦争で、韓国はアメリカの要請で参戦して多くの若者が死亡しました。日本が参戦しなかったのは、我が国の憲法下では集団的自衛権は、憲法違反であるとアメリカが理解していたからです。
それが現在、自民党は、お隣の家の火事を比喩にして隣国に戦争があったときもお互い助け合うべきだなどと、過去の歴史から学ぶ智恵もありません。
自民党の国家議員には、多くの弁護士もいるのですが、彼らは何を考えているのでしょうかね。国会議員の身分を無くしたくないということで、だんまりを決め込んでいるとしたら、次ぎの選挙で落選させなければなりません。マスコミへの言論統制も恐ろしいことです。
二〇一五年 盛夏 千葉市中央区中央四丁目一〇番八‐九階
(電話〇四三-二二二‐四六八〇)
やすかね法律事務所弁護士 伊藤 安兼