2022年03月28日

なぜ人間は戦うか


生命あるものは、全て偶然に生まれ必然的に死を迎えますが、戦争で無差別に殺されることは絶対に許されないことです。人類がこの地球上に生まれて以来、本当に数えきれない人々が理由もなく命を絶たれてきました。命ある生命体の中で人類だけが戦争を行い、必要もない殺し合いを続けてきました。

動物は食料獲得のため戦い、また繁殖期には、優秀な子孫を残すため争いますが、優劣が決まれば戦いは止めます。原始の頃、人間も隣の集団の食料倉庫を奪い取るため、また農地を奪うため戦いました。

国家ができてから戦争に負けた民族は、勝者の奴隷とされ、勝者は働かず、奴隷から搾取するだけでした。民主主義が発達したギリシャでも政治に参加できる市民は、人口の2割でした。8割の奴隷労働で2割の市民が生活し、働かないで議論をしていたようで、オリンピック精神と言われる「アマチュア・リズム」は、起源を辿れば、労働する卑しい人は競技に参加させない、意味だそうです。

わき道にそれましたが、どうして人間は殺し合うのでしょうか。戦争の歴史を振り返れば、国家の領土を拡大して豊かな生活を求める、これが最大の原因しょうが、資本主義が発達し、武器生産を行い巨万の富を得ようとして、紛争地帯に武器を売りつける「死の商人」、更に奴隷貿易が盛んになったころでは、白人がアフリカの黒人部族間に紛争を起こさせ、武器を売りつけるだけでなく、戦争勝者から負けた部族を奴隷として購入し、アメリカなどに輸出する「奴隷商人」もいました。

昔の戦争は、農地を奪うための「領土拡大戦争」でしたが、資本主義が発達し、不況の原因となる余剰生産物を売りさばくため、国家と独占資本が結びつき、「市場獲得戦争」(帝国主義戦争)を始めるようになりました。
第2次世界大戦後は、資本主義国の軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)と社会主義国のワルシャワ条約機構が東西バランスをとり、ヨーロッパでの大国同士での戦は無くなりました。

1989年ベルリンの壁崩壊で、東西冷戦構造が終息し、資本主義国は、社会主義国に負けないの福祉国家づくりをしてきましたが、社会主義国での国民福祉の実体が明らかとなり、西側諸国では資本の論理を前面にした経済政策をとり格差が広がる中で、旧東側から西側への「出稼ぎ」が盛んになりました。

資本主義で貧富の差が大きくなるも、「貧しくとも可能性のある自由な労働」を求める旧東側国民は、西側に流れ、かつての軍事同盟に制限されていた西側への経済交流が、冷戦終結で解放されたものと思われます。
父ブッシュ大統領とゴルバチョフ対談でブッシュが「NATOは1インチたりとも東に行かない。」と約束したと報道されていますが、旧東側諸国がNATO加盟するなかで、かつてソ連の弾薬庫であったウクライナまでがNATOの軍事同盟に加わることは、プーチンにとってゴルバチョフの愚行の結果であり絶対許せない事でしょう。ロシアは自国とNATO諸国との間に緩衝地帯を不可欠と考えているからです。

しかしながら、民意の核心ともいえる自由と経済的欲求を持つ国民を長期間政治的に抑えることが不可能であることは、世界史の中で証明されてきたのではないだろうか。

ウクライナ国民の民意(ロシアも同様か?)が旧東側諸国民の民意と同種のものとプーチンが感じていれば、長期間国家の最高権力者として君臨してきたプーチンの内外にわたる政権運営も異なったと考えられます。

ゼレンスキー大統領が支持率を上げるため、ドローンを飛ばしてプーチンに喧嘩を売ったことは、ウクライナに計り知れない損害を与えただけでなく、国民多数の犠牲だけでなく戦争難民を生みだした愚行は明らかでしょう。
国家の最高権力者は、国民の生命と財産を可能な限り守ることが求められ、自らの支持率を上げるためにドローンを飛ばし、その結果国民に多大な犠牲を与えたことは、国民の直接選挙で国の最高権力者を決める「民主主義」の危ういさを感じます。「無能な大将は、敵より怖い」を証明しているでしょう。

また、バイデンが拙速に口走ってしまったのですが、西側諸国が派兵しないと決めている中で、ウクライナに武器援助することは、18歳から60歳まで出国禁止されている男子に銃を手に取り、ロシア軍との戦を強要することとなり、自国の武器商人の意向に沿うことは別にして、更なる人的被害を拡大させるだけで、人道支援の真逆の支援と考えられます。

独立国が外交力を含めた独力で隣国との戦争に勝利できないなら、国民の生命保護を最優先にして、早々に降伏し大統領を辞任する他ないでしょう。他国の支援を充てにして国民が犬死することを容認する最高権力者は、正に敵より怖い存在です。
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2022年03月03日

世界秩序の『 正義』が変わる

ロシアのウクライナ侵攻は、国連総会での決議がされた様に全世界から非難を浴びています。
これに対し昨日、日本語堪能なロシア大使がテレビ出演し、キャスターに要旨『大量破壊兵器があるとしてイランを攻め滅ぼし、リビアのカダフィ大佐を殺したとき、日本のテレビがアメリカの大使を呼びつけたことがあるか。』と質問していました。キャスターは『だからアメリカは反省している。』逆に『ロシアは自分の思い通りにならなかったら、武力攻撃していいのか。』とロシア大使の発言を攻撃していました。

2001年9.11の貿易センタービルが破壊されて以来、アメリカは国際テロ組織撲滅を目指し、世界の憲兵として軍事力を行使してきました。実は、9.11事件勃発の前、プーチンはチェチェンに国際テロ組織がある、テロを防ぐため国際的連帯が必要だと、世界に向けて発信しました。

しかし、アメリカは「チェチェンはロシアの国内問題だ」とプーチンの提案を無視し、その後ニューヨークの貿易センタービルが破壊されました。プーチンの情報提供に対し、連帯してテロ組織の撲滅ができていれば、9・11は防げたかもしれません。

ベトナム戦争の是非を論ずるまでもなく、アメリカは、イランを滅ぼし、リビアに混乱を持ち込み、2014年カイザル大統領を擁立してアフガニスタンに傀儡政権を作り、その後ガーニ大統領に政権が移り、アメリカはこの政権を支援してきましたが、昨年アメリカはアフガニスタンから撤退し、今アフガニスタンではタリバン政権が、イスラムの教えに従ったという基本的人権無視の政策を実行しているようです。イスラム教は本来的に平和宗教ですから、残念です。

アメリカがアフガンから撤退し、世界の憲兵としてのアメリカが弱体化を示したものとなり、ロシアはその間隙を突いたと考えています。
ロシアとウクライナなどのミンスク議定書を巡りアメリカ・西欧とロシアは異なった見解を述べているようですが、ロシアの主張は国連で大差をつけられて否定されました。多数決原理で国際紛争の是非を決めるようになってきたことは、国際的民主主義の発展でしょうか。

ところで、第二次大戦以後の国際秩序の『正義』も間違いなく「武力」でした。パワーイズ・ライトに基づく秩序維持は日本の戦国時代を考えれば分かり易いところですが、有史以来人類の「正義」でした。

信長が、美濃が欲しいと考え美濃を占領すれば、信長に降伏しなかった美濃の齋藤義龍は殺され、殺した信長が正義を実現したことになっています。浅井長政も信長に殺されています。この戦国時代を纏めあげ、江戸幕府を開いた徳川家康とその後の幕府は、日本における憲兵として諸藩同士の戦を禁止し、徳川幕府は最強の武力を背景に260年間に及び日本の平和を維持してきました。この平和な江戸時代、日本の文化は大いに発展しました。人類の進歩に平和は、不可欠です。

話は飛びますが、今千葉市美術館で『世界を魅了した浮世絵』展が開催され、『ジャポニズム』が西洋画家に大きな影響を与えたことを紹介しています。1500円払って入館すればすぐわかりますが、浮世絵の構図が西洋美術に大きな影響を与えたことが容易に理解できます。『SIGNATURE』3月号で作家の伊集院静も「ゴッホは近代の人であるが、何かの派に所属していない。美術史家、研究者たちが、この画家を無所属の存在にしたのは、彼の作品の強烈な個性によるのだろう。彼が影響を受けた派、もしくはグループはないが、一つだけあるとすれば、それはジャポン、日本である。それも江戸時代の浮世絵に見る大胆な構図である。」と浮世絵の世界に与えた影響力を絶賛しています。
  
要するに、260年の徳川の平和は日本の学述・芸術に大きな発展を齎し、よくわかりませんが、伊藤若冲の鶏の画は、若冲自身「おれの絵は1000年後に理解される」と豪語していたようですが、若冲の鶏の画を拡大してゆくと、今のデジタルの世界で初めてわかるように1ミリ四方に数十の点が異なった色で描かれているようです。

平和は、世界に誇れる芸術を発展させていたのです。また、戦後の80年足らずの平和の間に、日本は食生活から漫画など世界に誇れる文化を発展させ、学術芸術を世界に発信しています。

この様に考えて来ますと、民主主義か独裁か、何れが優れているか、わかりませんが、最高権力者により社会秩序が維持されているとき、人間が本来持っている可能性が大きく発展することがわかります。

アメリカが世界の憲兵の役割を喪失し、ロシアがその間隙を乗って、武力で他国支配しようとすることは、SNSが発展し世界のできごとが瞬く間に地球を一周する時代では、国連総会決議に見られるように、もはや許されないことが明らかとなりました。これはプーチンの誤算だったと思います。

エドワード・ルトワックが『戦争にチャンスを与えよ』の中で「大国は小国に勝てない」と論破していました。大国と戦う弱小国に周りからの援助があるからだと説明しています。これまで、アメリカの横暴に黙っていた世界も、今回のロシアの横暴に対して世界中が非難する時代になったことは、世界の「戦国時代」が克服されつつあるように思います。

SNSを通じて、世界の正義感に大きな変化が起こっているようです。問題は、国連が江戸の平和を築いた徳川幕府になれるかということでしょうかね。

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2022年01月05日

お年賀

明けましておめでとうございます。
本年も皆様とご家族様のご健康とご多幸をお祈りいたします。 合 掌
間もなく開幕する中国冬季五輪に「民主主義サミット国」が外交的ボイコットをします。
「西欧と異なる中国の民主主義」とは何か、大胆な推論です。
「国の盛衰は、優秀な官僚選抜に左右される。」これは政治の真理です。
中国は、千年の歴史を持つ科挙(官僚採用試験、1905年廃止)の反省も
踏まえ、欧米が賛美する天安門事件・香港民主化などの大衆運動は、
ナチズムにつながると危惧し『一般大衆は経済活動に専念し、政治は、
社会教育課程から選抜したエリートが「全人代で議論」を重ね、
行う。』これがプラトン流の「哲人政治」であり真の民主主義である。
と考えているでしょう。
日本でも、マスコミに扇動された「大衆運動型」民主主義が小泉劇場、
民主党政権を生み、 5〜60年前の安保闘争の「挫折感」も大衆運動の
結果でした。
小選挙区制の下、政党幹部が選抜した公認候補者で議会が構成されてい
る日本と中国が選抜したエリートが集う全人代と何が違うか、政治エリ
ート選抜方法の是非、大衆運動は尊重されるべき直接民主主義か、衆愚
政治か、何れが国を強くするか。『晴天を衝け』でお馴染みの渋沢栄一
に質問したいですね。渋沢さん、財布を開けて待ってます。
2022年 元 旦
〒260-0013 千葉市中央区中央4丁目10番8 904四号
やすかね法律事務所(電話043-222-4680)
弁護士 伊 藤 安 兼
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2021年06月26日

未来を拓いた渋沢栄一の漢文教養

 大変長らく、ご無沙汰いたしました。平成15年、市原市の市議となり、市政報告つもりで始めたブログ『喜怒哀楽』が相当の分量になったので、2年後これを纏めて『弁護士・市議会議員の喜怒哀楽』を自費(300万円)出版しました。

 さらに古希を迎え、自分の生きた証を本に纏めようと考え、『日本国憲法から見た日本と世界の歴史』と大それた題名を先に考え、憲法の前文から再度勉強を始めたのですが、これが纏まりません。
 
 敗戦国日本が、GHQから「押し付けられた」憲法ですから、憲法を論ずるなら、日本の戦争責任、江戸末期の黒船来航から、明治維新、植民地となることを回避できた日本が、なぜバカな戦争を始めたのか、ナチスドイツはなんだったのか、西ドイツ国民は、戦争をどう反省しているか、などなど、どんどん深みにはまり、現在もがき苦しんでいるところです。

 幸い、日本と西ドイツの戦後政治の違いから両国を論じていた、NHKの『市民大学」1989年1-3月期『戦後政治二つの軌跡』(副題 西ドイツと日本 大嶽秀夫)、とか『知るを楽しむ歴史に好奇心』中の「日中二千年漢字のつきあい」(2007年4月)などがあったので、これを頼りに文献を広げ、現在は『漢文力』(加藤徹著 中公文庫)を「解読」中です。

 現在NHKテレビドラマ「晴天を衝く」では、主人公渋沢栄一が幼少から論語を学び、江戸末期からの日本の近代化に向けての活躍が放映されています。

 自分も15年ほど前、議員の後援者らと「論語勉強会」を始めました。自分は、すぐ挫折したものの、人生の先輩が論語を学ぶ中で、数回中国の孔子廟にも出かけ、現在の日本を憂いでいます。

 前述『漢文力』長い引用ですが、「21世の今日、人類は様々な課題に直面しています。環境、生命倫理、(クローン、臓器移植、脳死ほか)テロ、戦争‥‥。それらを、まるで人類が初めて直面する難問であるかのように錯覚している人は多いのではないでしょうか。しかしこれらの問題は、人類が何千年も昔から考えてきたテーマの延長にすぎないともいえるのです。また私たちはしばしば、日々の生活で悩みごとにぶつかります。それらの困難も、たいてい、すでに古人が体験済みのものです。古典を繙き、人生を切り開くヒントを拾う。本来、教養とはそのようなものだったはずです。」と、現代人の悩みは、既に古人が体験済みのもので、古典を繙けば、生きるヒントが得られる。それが教養です。21世紀の悩みも2500年前既に人類が体験済であり、それについての解決基準ができていると喝破しています。
 
 大河ドラマを見て主人公が論語を学び、日本の将来を案じ、時代をリードできた力の源泉が『漢文力』にあることに大きな驚きをもっています。
 
 漢文の本家である中国が西欧列強により植民地化され、日本がそれを免れたのも、江戸末期、渋沢栄一などの百姓武士を先頭に日本の指導者が教養として漢文を学んでいたことに原因がある様に思い、驚いています。一方、中国では官僚への登用試験で「科挙」を千年以上も続けた結果、四書五経に対する記憶力だけの官僚で、具体的事案に対する応用力が無くなり西欧列強と対峙することができなかったのが要因のようです。

 日本に留学した孫文も魯迅も日本で漢文を学び、これを母国中国に送り返したからこそ、中国が独立できたようです。
 今日本と韓国は極めてまずい関係ですが、これも韓国政府の応用力がないことに大きな原因があると考えますが、これはまたの機会とします。
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2020年08月14日

ダイソン掃除機の修理方法

ダイソン掃除機の修理方法
 強力な吸引力に惚れ、大枚7〜8万円で購入し7〜8年使用してきましたが、とうとう吸引力も無くなり、モーターも加熱し数分しか動かなくなりました。
 しかし、大丈夫です。簡単に「修理」出来ます。先ず、集塵ボックスを外すと、小さな長方形フィルターがあります。さらに車輪の脇にあるボタンを押しますと、直径15センチほどの厚めのフィルターがありますから、これらを水道の蛇口で水を流しながら、汚れた水が出なくなるまでよく洗い、脱水して24時間ほど乾燥させてリセットしてください。新品同様の性能がよみがえります。
 実は、壊れてしまった高級なダイソン掃除機が簡単によみがえるまで、ダイソンのサービスセンターとの戦いがありました。以前にも「壊れないものを作るのは簡単なことです。」と豪語したマキタのチェーンソウ、JIS規格にないVベルトを使っていた日立の洗濯機、マグネトロンが簡単に壊れたパナソニックの電子レンジ(何れもクレーム修理)などありましたが、これは全て資本主義社会で作られる商品の使用価値が問われる問題です。(モーターは人間の発明した最も有益優秀な機械部品で、壊れる事は本来あり得ない。)
 ダイソン掃除機が殆ど動きません。0120で始まる本体に書かれているサービスセンターに電話して型式を伝えますと『製造から相当期間が経過していますから、お預かりしての修理はできませんので、お買換えの時期と思います。』全く納得の行かない回答です。
昔の掃 除機なら10年以上経過してもモーターが動かなくなる事はありません。しかし、フィルターの掃除が面倒、吸引力を大きくすれば、排気口から吸い取った埃を撒き散らすのが最大の欠点でした。この二つの欠点はダイソンが使用するサイクロン方式で見事に改善されました。
 そこで、高額な掃除機を購入しても、長年使えるなら安い買い物と考えて、ダイソンを家と職場などで4台購入したのですが、先の通りサービスセンターは『お買換えの時期です。』ということです。しかもその原因がモーターの不調です。古くなりゴミ捨て場に捨てられている電気製品から外されたモーターも動きます。人間の発明した機械の中で最も頑丈なモーターは殆ど壊れないのです。
 ダイソン掃除機がモーターが加熱して直ぐ止まってしまうなど考えられませんから、電話口で「外した小さなフィルターあまり汚れていない。どうしてモーターが熱くなるのだ。」「モーターが壊れるなどおかしいだろ。」「買い換えろといわれてもダイソンは買わない。」「これを棄てろというのか。」と散々悪態をついていますと、とうとう最後に『片側の車輪の脇のボタンを押しますともう一つフィルターがあります。』と説明がありました。(使用説明書の記載は不明)
 ダイソンが白状したのです。元来掃除機など壊れるものではないのです。『お預かりしての修理』などと言っていましたが、要するに代理店を通じて掃除機をお預かり修理をするというのは片側の車輪を外し、フィルターを交換すれば「修理完了」です。恐らく修理代は数万円でしょうが、面倒くさがり屋の人はサービスセンターに電話もしないで買い換えてしまうのでしょうか。勿体ない話しです。
 多分ダイソンは、集塵ボックスの下のフィルターは長年使用しても殆ど汚れませんが、チョット見えないところに肝心のフィルターをつけ、これが詰まると、空気が流れなくなり、モーターの加熱から火災の危険を回避する為、サーモでスイッチが切れるように作ってあるのです。
 『壊れないものを作るのは簡単だ』というマキタではありませんが、壊れていないものを『壊れてしまった』と誤解させ買換えさせるのも資本主義社会の商品の使用価値に関する大問題です。これが偽装牛肉事件(食べられる使用価値を偽装)で問題となった食品事件なら大きな社会問題です。

posted by やすかね at 14:57| 千葉 ☀| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月26日

悪徳業者と弁護士のタッグに裁判所が関与する?

 今年に入ってから十数年前の依頼者からの相談が相次ぎました。10年以上前に任意整理の依頼を受け、殆どの債権者は、利息制限法に引き直し、残金の分割弁済で和解が成立したのですが、絶対和解しない業者がありました。和解決裂ということで支払いを止めていると、簡易裁判所から訴状が届きます。裁判所は、弁護士が介入して支払いが止まっているのは、お互いの信頼関係で、法的意味がないからと、和解にも応じなかった業者の言い分を鵜呑みにして暴利ともいえる高利の約定を正当とした判決をカエルの面で書いてきます。
 弁護士になりたての頃、千葉簡裁の期日簿には、商工ファンドを原告とする貸金請求事件が同時刻10時から被告の異なる30件ほどが記載されていました。殆どの被告が欠席しますので、裁判所は書面主義で債務者乃至は保証人のハンコがペタペタ押された「証拠書類」で商工ファンドの勝訴判決を乱発していていたのです。
裁判所は商工ファンドの言い分を全て認めた判決を出して、これが確定します。21世紀になっても簡易裁判所は金貸しの手先となり、貧乏人をイジメ続けてきました。商工ファンドの事件が大きな社会問題となり、裁判所も少し変わりました。
しかし、前述の絶対和解しない業者は、未だに健在で異なる債権回収方法を取っています。弁護士からの過払い請求で「倒産」の憂き目を見たサラ金業者は、民事再生法を申請し過払い債務を免れるだけでなく、会社の小口貸付債権を何百何千とまとめ、例えば合計100万円の債権も千円程度で新たに設立した会社に叩売ります。
 債権を買い受けた新会社は、商工ファンドのように簡易裁判所を使って債務者に訴えを提起し、勝訴判決を得ます。しかし直ぐには請求しません。千円で買った100万円の債権に裁判所の判決が付き、訴訟費用と遅延損害金がいていますから、そのままにしておけば利息制限法を超える年20%以上の割合で債権は年々増殖してゆくのです。5年で200万円、10年で300万円に膨れ上がります。尤も10年を経過してしまいますと時効消滅しますので、10年を経過する前に動き出します。千円が200万円300万円に化けるのです。
 多分業者は、弁護士職権で請求できる職務上の請求用紙(弁護士会から350円で取得)を使って住民票を請求して、債務者の住所を把握し、3倍に膨れ上がった法外な請求を突然行うのです。ここには業者に雇われた弁護士が弁護士会の請求用紙を大量に購入して業者に横流ししていることでしょう。
お金持ちは、今、ゼロ金利の社会で資産の運用で悩んでいる人もいるでしょうが、現在のヤバイ業者は、ただ同然買い叩いた債権の額面での請求に加え、裁判所の認めた年20%以上の高利回りの「優良債権」を10年近く寝かしておいて、住所を把握している債務者に突然請求を行い、給与の差押え、自宅を訪問しての取立てなど、弱い立場の債務者をいたぶっているのです。
 そこに「悪徳弁護士」が介入していることは明らかでしょう。この様な不正義を許せますか。手始めに、住民票で債務者を追いかけている弁護士の職権乱用を止めさせることがいま求められていると考えます。
posted by やすかね at 11:36| 千葉 🌁| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月25日

サラ金事件の歴史

長いことご無沙汰してしまいました。今日ブログの閲覧の解析を拝見しましたが、現在もフォローしてくださっている多くの方々が存在していることに感謝して、また頑張ります。今日は、自分の弁護士人生の初期から書いてみます。どうも年を取ったようです。(古希翁)

平成元年の司法修習生から稼業弁護士30年です。桁違いに報酬を得られた事件もありますが、人様のお役に立てた事件は、クレサラ事件です。新米の時は、サラ金被害者とは金を貸して返してもらえなくなった武富士などであろうか、などと真逆の知識でした。間もなく、金貸しの利息が途轍もなくアコギなものであることを知るに至り、自分の正義感を燃やしてサラ金業者と戦う毎日となりました。
平成の初期、多くの弁護士がサラ金問題は「弁護士としてはやりたくない事件」と考えていたようです。『僕のところは、紹介者のある事件だけ』とか『着手金も取れないサラ金事件はやらない。』とうそぶく弁護士が多い中で、「紹介者が必要」と言いながら、タウンページに事務所の広告を載せる事務所、新聞広告でサラ金事件を漁る事務所もありました。
 しかし、自分の弁護士人生の中で、クレサラ事件は多数の依頼者から感謝され、また事務所経営の大きな力ともなりました。
普通に考えれば、借金を返せない依頼者が着手金などまともに払えないのは明らかです。平成初期、15万円の給料の人が、給与を超える借金を毎月返済していたのです。生活しているのになぜ給与を超える返済を継続できたか、業者の貸付限度額内で借り入れ返済を繰り返していたのです。
全部の業者の借入限度枠がなくなると、債務者の生命保険を当てにする業者もありましたが、債務者の選択肢は自己破産しかありませんから、弁護士に依頼します。
弁護士が自己破産の依頼を受けますと最初にすることは、サラ金業者に受任通知を出し、業者からの訪問・電話をストップさせ、債務者には貧しいながらも平穏な生活が戻ります。  
そこで、毎月給与以上の返済を繰り返していた債務者はサラ金の請求から解放され、借金返済がないなら毎月1万円の分割で弁護士費用を捻出できるのです。
債務者の経済的信用はゼロですから、最後まで弁護士費用の分割弁済ができるか、問題は残りますが、これまで数百件、ひょっとすると千件を超えているか分かりませんが、債務整理・自己破産事件で分割弁済を滞った人は数えるほどです。債務者は、高利の返済を毎月払い続けた故の破産なのです。借金返済は、債務者の生活の一部となっており、債務者は善意の貧しい人々の集団なのです。
当時、サラ金業に取引履歴を開示させることができませんでしたので、断片的な計算書から取引全体を想定して、これを利息制限法に引き直し、サラ金業者に過払いの返還訴訟を繰り返しました。
現在では、受任通知を出せばサラ金業者から「過払いは〇〇円です。」と自ら頭を出して殴られているのが通常です。過払いをラジオ・テレビで集めている司法書士・弁護士は差し詰め、これまでクレサラで戦ってきた弁護士たちの成果の上で、債務者の善意で積み立てられた過払いを集めている連中と言ったら「悪口」を言っていると非難されるのでしょうかね。
クレサラ問題も30年以上経過し、問題点が解決され、貧しく善良な人々が安心して、消費者金融を利用できているのでしょうか。令和となっても問題が残っています。これは、次回の話題とします。
posted by やすかね at 16:00| 千葉 ☔| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月26日

新年のご挨拶

事務所からの年賀状です。1月中にと若干校正しました。

明けましておめでとうございます。
「台風の表玄関」九州と比べ,千葉の自然災害を軽視した自分の浅はかさは,昨秋の烈風台風で吹き飛ばされました。県知事に責任はないでしょうが,未だ県内には,ブルーシートで覆われた沢山の屋根が残っています。
百万年前から人類は,自然の脅威(神の掟)に翻弄されながら生きてきました。歴史は進み人間の欲望が拡大し,海を干拓して農地に,山を削って宅地に,川をせき止めダムに,大地から石炭石油を掘り出し,自然に「挑戦」して「発展」が今の地球の状態です。
地球環境は数億年の間,太陽エネルギーを巧みに吸収し保たれてきましたが,産業革命と戦争の為の技術革新は,この微妙なバランスを台無しにしています。
人間の欲望が尽きることはないでしょうが,自然の掟破りは,報復が待っています。十六歳のグレタさんをリーダーに後世に持続可能な地球環境を残そうとしていますが,欲望のまま生きる,高齢者は,罰当たりの「化石賞」でしょうか。
ともあれ,ご一緒に安心して暮らせる自然が続くことを,お祈りします。
「手遅れと 言い逃れする 罰当たり 我亡きあとに 洪水来たれ」(古希翁)
二〇二〇年元旦
〒260-0013 千葉市中央区中央四丁目一〇番八ー九〇四号
や す か ね 法 律 事 務 所 (電話〇四三-二二二-四六八〇)
弁護士 伊  藤  安  兼


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2019年12月25日

秋元議員逮捕の訳?

秋元司衆議院議員がIR(統合型リゾート)を巡り、逮捕されたようです。日本のIRはカジノで注目されているようですが、カジノといえばアメリカラスベガス(ネバダ州)であり、昔スキーに行きながらカジノホテルにとまり1週間ほどカジノで遊んだこともあります。
このカジノといえばMGM(メトロ・ゴールドウイン・メイヤー)であり、MGMは日本に100億ドルの投資を考えているようです。
即ち、IRはMGMにとってものすごい利権なのです。中国などに奪われることは絶対許せません。まして秋元議員は、未だ若くIR法案審議の委員長として力を持っており、このまま中国のロビイストと懇ろとなっていることをアメリカが見逃せるはずがありません。
1972年、中国を訪問して、今に至るも中国首脳から緊密な友人と考えられている田中角栄は、中国との国交を回復しその後の1978年の日中友好条約に道筋を造りましたが、この田中角栄の行動はアメリカの意に反していたようで、いつの間にかアメリカからピーナッツが飛んできて最初は外為法違反で逮捕され、その後収賄となりました。その後の経過は皆さまご存じの通りです。
今回IRで中国企業の口利きをしたのでしょうかね、秋元議員はアメリカが目論んでいるカジノ投資に石でも投げたと解釈されているのか、それとも尻尾を踏んでしまったのか、わかりませんが、秋元議員の100万円程度の外為違反の情報はアメリカからのものではないでしょうかね。
話は飛びますが、お隣韓国では、司法改革が大変なようです。良くは分かりませんが、間もなく前法務大臣が逮捕されるとの報道もあります。韓国は恐らく、司法省が刑事事件の捜査権と裁判権を握っているので、大統領も介入できない強大な権力機関となっているのでしょう。
わが国の特捜も戦後ヤミ米の取り締まりで設置された組織が租税法違反・政治犯の捜査権を持ち、裁判権もある強力な組織です。悪く言えば、国策捜査も行う組織ですが、警察の捜査の違法性を検察庁が適法審査すべきところを、検察庁は自らの捜査の違法性はチェックしないで起訴します。
最近検察庁は、留置すべき犯人の勾引に向かって被疑者に逃げられる失態を繰り返しました。当たり前です。検察庁では警察のように柔剣道の訓練もしないで、ひたすらお勉強ですからね。
何はともかく、捜査終了時点で外の組織からのチャックをしない特捜の捜査には問題が残ります。猫に鰹節の見張りをさせるようなもので、大丈夫でしょうか。昔、我が家の猫は鰹節を狙いませんでした。爺さんが子猫を鰹節で叩いて、鰹節は危険なものだとの教育ができていましたから。
何より、進駐軍の指示で出来上がった特捜には、アメリカ留学をしている検事も多いですからアメリカの情報がホットラインで入っているかもしれません。
秋元議員お気の毒様。このブログには何らの証拠もありません。念のため
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2019年12月04日

若者が国の将来を決める

約半世紀前、団塊の世代が大学生の頃、今の香港のように日本も騒々しい時代でした。この現在の日本を引っ張ってきた団塊の世代が高齢者の仲間に入り、社会の第一線から退く人も多くなりました。
日本の安保闘争、中国の天安門事件、香港の雨傘運動からの政治闘争、がその国の将来に影響を与えると考え(仮説)ますと、社会をリードできる年代が若者のころ何を考え行動してきたか、教育の在り方からその国の将来を占うことができるのではないでしょうか。
と考えますと、今の日本の若者は人との争いを好まず、行儀正しい草食人種といわれていないでしょうか。スマホを操るだけで、社会とつながっていると考えています。
最近報道されましたが、一国2制度のもと、香港では10年ほど前から、日本でいう「公民」教育で、集団で議論を展開する民主主義教育を進めてきたそうです。その結果が現在の香港での紛争となれば、中国は今後、共産党独裁の政治を強化し、香港での公民教育の見直しをするでしょうか。
今世界は、トランプ・習近平・プーチンらによって大枠が動いているようです。大統領選挙、共産党内部での権力闘争、君主制(世襲)の金正恩等々、国の指導者が選出されてきます。国の代表者が本当に民意を代表しているかと考えると、民主主義のような選挙で日本の首相も選出されていますが、党首の「任命」のもと小選挙区で選出された国会議員の「選挙」で首相が選出されるならば、これも民主制といえるのでしょうが、そもそも国の政治に国民の意思がどの程度反映されるのか、分かりません。

ギリシャ時代の鉄人政治が民主制といえるかわかりませんが、所詮人間の支配です。とすると国の代表者の哲学というか、生き方が国民の幸福に直結するのであり、それが民主的選挙か君主制(世襲制)か共産党かであまり関係ないようです。
日本も100年ほど前、ペーパーテストで優秀な成績で軍人、官僚が任命され、その後満州で「功績」のあった軍人が国の政治を操り、最後に国を滅ぼしてしまいました。日本人300万人が死んで日本中焼け野原、アメリカ軍に占領されても、国民は戦前の軍部の支配に対してみれば「解放感」で満たされ、その後の日本の発展に向けて頑張りました。最近の昭和天皇実録などでも関東軍の頭の悪さが明らかとなっています。
祖国のために若き命を散らせた人々の犠牲の上に現在の日本があるのですが、国外で命を落とし、遺骨も戻らない人もいます。これら「祖国の為を思い」散っていった若者を鎮魂するのが靖国神社と考えていたのですが、長州系統の靖国神社は、お勉強はできても頭の悪さは筆頭、極東裁判で絞首刑となった東条英機ら17柱を祭ってしまいました。それ以後昭和天皇は靖国神社で英霊に献花もできない状況と知りました。
そうですよね、イメージで言うと、靖国神社の鳥居で縛り首にされた東条英機の下を天皇が通って、お参りできるわけがないですよね。これでは、国の将来を信じて「天皇陛下バンザイ」と散っていった若者が救われるのでしょうか。それにしても戦前の日本の教育は、自爆テロができるような恐ろしい教育をしていたのです。中国、日本だけでなく、世界の教育がどうなるか、地球的規模で考えなければならない時代です。
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2019年11月11日

戦力外通告

最近は、喜怒哀楽第2号の出版を目指し、だいぶご無沙汰しております。古希を迎え、過去を振り返りながら、日本の事、世界の事、法曹界のことなどをテーマにして、原稿を作っている状況です。あまり長いご無沙汰で、やすかね、ひょっとすると死んでいるのかとご心配の向きもおられますので、今早朝の分を掲載します。タイトルは『戦力外通告』です。

プロ野球、ドラフト会議で将来有望な若者が70名ほど選出されますが、各球団から「戦力外通告」を受ける選手のほうが多数でしょう。
現役時代華やかな活躍をした一握りの選手は、引退試合などファンに別れを告げ、その後も二軍監督など野球人生を謳歌できます。しかし多くは「俺は、まだやれる」と考えながら引退を余儀なくされます。トライアウトに若干の希望もありますが、年齢・体力に限界が来れば、気力だけではどうにも出来ないスポーツ選手です。しかし、野球を引退してもまだ若く、選択肢は沢山ありますから、心配は無用です。今日はとても嫌な夢を見たのです。
昭和54年、市役所の安定した職場を30歳で退職して司法試験を受ける、と決めたときです。市役所職員のトップである総務部長から呼ばれ「今、市役所は入りたいといっても中々入れないのを知っているよな。」と慰留されました。当然です、法学部を卒業した優秀な職員が司法試験を目指していたようですが、未だ合格者は出ていません。その状況で全く門外漢の僕が役所を辞め、未だ受けたこともない難関試験を目指すのです。
その慰留に先立つ7年前、令和元年の台風19号あとの大雨で図書館が水没した旧武蔵工業大学を昭和48年卒業しました。市原市は、48年度(秋ごろ)からゴミの焼却処分を始めるため新設した清掃工場職員を20人ほど一挙に採用したようです。私は、たまたま工学部(機械科)で5年間遊学していた関係で市役所に技師として採用されました。
焼却炉は月に一度停止して、炉内清掃の必要がありました。ダイオキシンで汚染された炉内は摂氏100度を超えるサウナ状態、そこに簡単な防塵マスクとツナギで「防御」して四つん這いで真っ白で綺麗な灰を軍手で掻き出すのです。
平成16年、乳頭癌で左甲状腺を摘出しましたが、原因は不明です。しかし、清掃工場での大量のゴミ処分は成果が目に見える仕事で面白かったですね。
暮れに退職し、司法試験の択一試験が5月から始まりますから、予備校も択一を落ちた受験生2万人を対象に始まるスキー学校のような季節的予備校と考えていました。今考えると、笑い事で済みますが、当時は常識外れも良いとこでした。
受験生生活が始まり、一流大学法学部卒の受験生からは、殆ど戦力外の認定をされていたようで受験生のゼミも歓迎はされませんでした。憲法を始めれば、日米安保条約との関係はどうなる、民法はどうして出来たの、などと考えるものですから『日米安保条約全書』とか『日本民法の史的素描』など、司法試験の有害図書に興味がわきました。
それでも三年目の論文成績は「B」評価で、政治的立場の出かねない教養科目の社会政策で「E」を取ったことで、以後会計学に変更していました。あるとき『会計学』の学者も一生をかけて会計学を研究しているのだ、「安保条約」とか「民法の史的素描」など興味半分で勉強していたら、人生も7回必要ではないかと思い知り、真面目な受験生となって昭和終了直前、司法試験での「戦力外」通告を受ける前に合格することが出来ました。
今朝も、悪い夢をみて目が覚めました。古希を迎え、未だ司法試験の受験会場で悪戦苦闘している自分です。受験会場で若い人に取り囲まれ、仕事もなく、今更方向転換も出来ずに社会で居場所もない最悪の人生を続けている「夢の現実」からの開放は「目を覚ませ!」でした。



posted by やすかね at 09:57| 千葉 ☔| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月17日

2019年暑中お見舞い

暑中お見舞い申し上げます。
不老不死の薬と錬金術の成功は人類の「不可能な夢」でした。しかし、不老不死は、抗がん剤・IPS細胞技術などの発展で人生100年時代を迎え、錬金術は、資本主義で、投資された「お金」が自己増殖し、数兆円の資産を持つ大富豪も生まれる一方、格差社会は極限まで拡大しています。
選挙を前に政府は、100歳まで寿命が伸びれば、年金の外に2000万円の資産が必要と計算しました。狙いは、お年寄りを含め、国民に投資を進め、自助努力で100歳を生きろ、と言う事でしょう。政府は庶民にも、錬金術の競争に参加をしろと言う事でしょうかね。

しかし、素人の100万200万と富豪の数千億円では勝負になりません。結局、素人はハゲタカファンドの餌食で、庶民がジタバタすれば、出血多量で息絶えるでしょう。ここは、賢く堅実な生活でじっと辛抱が最善でしょうか。
また、トランプが出現し、米中貿易戦争の拡大は、改めて巨大なアメリカの影響力が実感され、ツイッターで私たちの生活も右往左往させられています。
数年先が見通せない時こそ、教養を深め、正しい羅針盤で100歳まで生き抜く覚悟が求められています。                                                  まだまだ熱いですね、古希翁。
2019年盛夏
〒260-0013 千葉市中央区中央4-10-8 コーケンボイス904
やすかね法律事務所(電話043-222-4680)
 弁護士伊 藤 安 兼
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2019年07月03日

韓国への落とし前

「韓国への輸出規制」
政府は、韓国に対する「輸出規制」を始めたと報道されていますが、これは、2004年から始まった韓国向け輸出の手続き規制を緩和してきた優遇措置を2003年に戻すことで、「規制」ではないようです。
とにかく、マスコミも多くの国民もこれまでの韓国の慰安婦問題、徴用工裁判などで苦々しく思っていたところに「ざまぁーみろ」とエールを送っています。

韓国は、1910年併合条約で日本に併合され、西欧列強の植民地なることを回避できた上に近代国家への礎を築くことができました。それにも関わらず、韓国民は、併合当時の李王朝のだらしない政権運営に歴史的反省をするどころか、日本の行った様々な援助に全く感謝していません。
日本は1945年敗戦し、朝鮮半島の権益を失いましたが、朝鮮半島を占領したアメリカは、ハーグ陸戦法規で占領軍が占領地の私有財産を没収することはできないとされていたにも関わらず、日本人の私有財産・投資資金・工場設備やインフラなどを没収して韓国に引渡してしまいました。

即ち、日本に併合され発展した韓国は、その後日本の敗戦でアメリカ軍が没収した日本人の財産を資本にして、今の韓国の発展があります。
然しながら、韓国の教科書では、1875年日本による韓国江華島砲撃以来70年、韓国は日本と戦ったなどと書き、全くデタラメ歴史観(自虐的歴史観)で国民を教育しているようですが、日本は豊臣秀吉以後、韓国と戦争した事実はありません。

韓国は、戦後アメリカのODAに頼っていたものの、朝鮮戦争後の1950年、国民のGDPは国民一人当たり60$でした。1965年の日韓国交正常化後、日本からの資金援助が始まり、ようやく最貧国からの脱出が始まったのです。

1965年韓国の国家予算は、3億5千万ドル貿易赤字は外貨準備1億3千万ドルの2倍以上2億9千万ドルでした。
そこに日本からの有償・無償合わせて5億ドル、民間の経済協力など、計8億ドルの外、生産物及び日本人の役務(韓国人にはない技術援助、ノウハウ)がありました。当時の日本の外貨準備は18億ドルに過ぎませんでしたから、日本は韓国に国力を挙げて援助していたことが分かります。

またアメリカのODAだけでは、言葉も通じず、日本語の話せた韓国人に対し、日本人の技術協力がなければ、経済援助だけでは発展できなかったことは明らかでしょう。少なくとも日本人の技術提供がなければ、発展までに、もっと長期間必要だったでしょう。イチローではありませんが、さらに50年は必要だったでしょう。

従って、韓国の連中は、これほどの日本からの援助がなければ、未だに最貧国だったことを理解しなくてはなりません。
日本は、韓国に対して戦後賠償の責任はありませんが、明治の日韓併合条約での責任としてこれほどの援助をしているにも関わらず、韓国国民はもとより、韓国最高裁も1965年の「財産及び請求権に関する解決並びに経済協力に関する日本国と大韓民国との間の協定」によって韓国の日本に対する賠償請求権が消滅しているのにも拘らず、未だに違法な請求を繰り返しています。

それ故、今回の輸出に関しての優遇措置を2003年にまで戻すことで、韓国に痛打を浴びせるのは大賛成です。韓国から輸入している有機パネルなど、日本で簡単に生産できるでしょう。マスコミは、日本の企業にも影響が大きいなどとしていますが、日本が本気になって有機パネルを生産すれば、韓国経済の国際的影響力に大きな影響が出るでしょうが、ざまーみろですね。ああすっきりしました。(以上『韓国併合への道 完全版』呉善花著 文春新書参照。)
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2019年06月24日

重大事故の現認、筋肉の誤作動

アクセルとブレーキを踏み違えた重大な人身事故が続発しています。運転技能に関係なく、「高齢者」というくくりで「高齢者は、運転免許を返上すべきだ。」と言われますと、古希を迎えた者の交通事故は非難の対象となるでしょう。

そこで、急激に認知が入っての道路逆走はともかく、アクセル・ブレーキの踏み間違い事故の原因は、様々考えられます。
最大の原因は、オートマチック車です。100馬力以上の高性能車のアクセルをブレーキのように強く踏み込むならば、重大事故必至です。これに比べ、マニュアル車では、クラッチを踏み1速に入れますので、踏み間違いの事故は少ないでしょう。
次にブレーキとアクセルペダルの間隔が狭いのも、事故を誘発するかもしれません。

足がアクセルの上にあるのに、ブレーキを踏んでいるとの感覚になってしまうのは、結局、高齢者はじっとしていると筋肉が硬直して意志通り筋肉が動かないことが事故の原因として考えらのです。

バッターの打ったボールが飛んでくるとき、瞬時に的確な初動が必要な野球を見ると、超一流選手であったイチローも守備に入っている間中、常に体を動かしていました。
ゴルフでよく「待ちチョロ」が出ますが、若い人は待たされての「イライラ」が原因で力が入って失敗しますが、高齢者はチョロの原因が全く違うと思います。
ショートコースに来たところ、二組程度詰まっており、漫然と前の組のプレーを10分程見ていおり、いざ自分のショットとで、格別イライラしていなくとも、若い時は考えられなかったミスショットが出ます。

これは、脳からの電気信号が異なる筋肉に伝わるとか、仮に動かすべき筋肉に正しく電気信号が伝わったとしても、神経細胞からの漏電で近くの筋肉も誤って動いてしまうなどの、筋肉の誤作動が原因と考えられます。別々に動くべき役割を持っている筋肉が、単独で動かず、また逆に一緒に動いてしまう、これが失敗の原因です。

結局教訓は、筋肉で動く体中の関節を常に動かし、可動域を狭めないことです。最低限ラジオ体操、更にはスポーツクラブでの運動が不可欠です。
PGAで活躍している松山のインストラクターは、毎日1,2時間、松山の体を触っているようです。若くしてそうですから、高齢者は体のケァは不可欠です。大丈夫ですか。歩幅を大きくして歩くことの重要性をブログで書いたこともありますが、「ボケ対策にも筋肉を動かすこと」が大切です。筋肉質の人は、認知症になりにくいそうです。
posted by やすかね at 18:13| 千葉 ☔| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月19日

変われるか、日弁連

6月8日連合会館で「ともに日弁連を変えよう!市民のための司法をつくる会」設立総会の冒頭に参加し、元日弁連会長宇都宮健児さんと当時の事務総長海渡雄一さんの対談がありました。
宇都宮さんは、20年以上前から全国のクラサレ問題で活躍されていることから、存じあげておりましたが、日弁連会長選挙に出馬する際の裏話は、興味深く伺いました。
弁護士会の各派閥のボスから、高山さんに勝てる候補者と言う事で、指名があり立候補を決意したようです。しかし、高山さんは、(本来外部に出てはならない話ですが、)綱紀委員会から処分があるらしく、仮に戒告処分となっても日弁連会長選挙に出馬できない言う事でした。
印象深かったのは、会長に就任後、国が決めた司法修習生の給費制廃止を1年延期させたお話でした。その外、日弁連会長は司法の一翼を担う重要な職責があるものだと、改めて認識しました。
しかし、この重要な職責を担うべき日弁連会長選挙が弁護士会内部の派閥力学で動かされていることは、問題があると考えました。
結局、日弁連会長選挙に「司法の一翼としての日弁連としてやるべきことがあるから会長選挙に立候補する。」と言う事でなく、「日弁連の会長になりたいから立候補する。」というのでは、会長になってからやることが全く違ってしまうでしょうね。
給費制廃止問題は、会長就任から、あと半年という時期だそうでした。特にわが国では、行政府で決めたことを延長させることは難しいと言われたようです。
それでも最高裁事務総長、法務省、国会の各政党等に根回しが必要なことを法務省の関係者から教えてもらい、毎日国会に通ったようで、その結果公明党からは二年延長の案まででました。しかし、自民党がどうしても言う事を聞かず、当時の自民党平沢勝栄議員が1年延長なら、これで自民党をまとめるとの事で、1年延長案で決まりかけたところ、最高裁から「話を聞いていない。」と言いがかりをつけられてそうです。
実は、最初に当時の事務総長(現在の最高裁判事)に話してあったのですが、裁判所は、「政府の決めたことだから、一年延長などどうせ通りっこない」とタカをくくっていたようです。ここからも、行政府と国会及び最高裁の関係が如何なるものか、垣間見たと言えます。
しかし、宇都宮会長らが、司法修習生の給費生が国民の基本的人権擁護のために如何に必要か熱く語り、取敢えず1年延長に結びついたと言えるでしょう。
ところが、翌年3月11日の東日本大震災で、日弁連は被害者救済で大変な状況になったようです。ローン付き住宅の津波被害者が、復興のために住宅を建てるとしても二重ローンで苦しみ、これに対して政府は、震災復興の政策立案に不可欠である基礎的情報を収集することもできず、結局、被災地の弁護士の法律相談、クレサラネットワーク、阪神淡路大震災の教訓などから住民被害の実態をつかむことができたようです。情報がなければ、政府も何らの対策の取りようがないのです。
「平成の徳政令」とか東京電力に対する損害賠償問題など日弁連の目覚ましい活動があったようです。この災害がなければ、もう一年の給費制廃止延長でなく、給費制そのものが維持できたかもしれません。
その後、「宇都宮が会長になってから、日弁連が政府と仲良くできなくなった」などと、言われることもあるようですが、日弁連と政府・最高裁とのなれ合いでは、司法権の独立など守れるものでもないと考えます。
そもそも「司法制度改革」は、司法行政改革であり、ヒラメ裁判官をなくし、名実ともに司法権の独立を確保する必要があることは明らかです。
トランプが大統領になり、移民政策で問題を起こしたとき、アメリカの裁判所は、大統領令に対し、仮処分で対抗したように行政府にもモノが言える裁判所でなければ、意味がないのですが、我が国の「司法改革」は司法験合格者の増員などという、わき道に外れた「改革」を行い、弁護士自治を破壊することをやっていると思います。
以上、連合会館での講演内容に自分の意見がモザイクされてしまいましたが、宇都宮先生もこれで良し、と言ってくれると思います。
宇都宮先生が、会長選挙で全国遊説を行った際、若手弁護士から「弁護士になる前に自己破産しておけば良かった。」とか「弁護士になって最初の事件が、自分の自己破産申立てとなる。」などと若手弁護士の窮状に驚いたようなお話もありましたが、関連する話題として2004年10月1日の「『借金』漬けの司法修習生の巻(アンフェアーな司法試験?)」としてブログで、【この様な多重債務者が、受験生時代を含め数千万円の債務を抱えた弁護士のところに行って、「先生、サラ金から借りた500万円の借金(利息だけでも月10万円)が払えません、破産して免責を受けたいのですが、」と相談を受けるとしたら、当の弁護士は何と答えるのでしょうかね。「ブザケルナー。俺は二千万円の借金をしているんだ!」といいますね、きっと。】(『喜怒哀楽』平成17年6月1日初版)と書きました。
 実は、昨日修習生時代の国家公務員共済から今年の年金額の改定通知書が届きました。宇都宮・海渡対談でも修習生が公務員の共済に入れないと言う事から、特に年金額改定の通知に興味がわきました。多分昨年より減額されてのことと思いますが、今年は212,027円支給されるようです。
posted by やすかね at 18:05| 千葉 ☀| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月18日

殺人武器絶滅は、秀吉の刀狩に学べ

警察官が襲撃されて、実弾5発が装填された拳銃が強奪されました。これまでも、同様の事件が続発しています。警察官が拳銃を所持する理由として考えられることは、凶暴な犯人から国民を守るため犯人を拳銃で撃つ、あるいは威嚇する必要があるからと思います。しかし、警察官の拳銃で凶悪犯人が射殺されて、人権が守られたと言う事件はあまり知りません。

それより、犯人がナイフを振り回してきたので、警察官が犯人を射殺した事件が最近ありました。
犯人が拳銃など飛び道具を所持し立てこもるなどという事件ならば、拳銃ライフルなどが必要となるでしょうが、普段から柔剣道を練習している警察官なら包丁を持っている犯人に対して1メートルほどの樫の棒があれば十分対抗できるとは考えられないのでしょうか。ないしは人を死に至らせない電気ショックの警棒で十分でしょう。

警察官を襲撃する人間は拳銃が欲しいからで、仮に警察官が拳銃を所持していなければ、拳銃強奪目的で警察官が襲われることもない、と言い切れるはずです。

また、道案内、拾得物とうの処理が多いと聞く、交番勤務などで拳銃所持が必要とは考えられないのです。警察官が、拳銃を所持している以上、拳銃強奪目的の襲撃から防御するため警備を強化しなければなりませんし、さらに防犯カメラを備え、交番に用事がある相談者との間に机を挟むなどの防御を考える必要もないはずです。

警察官を含め人命尊重を第1に考えれば、先日の事件のように犯人が包丁を振り回した向かってきたから、射殺したことも若干問題があると考えます。警棒一本での対応ができるように日常の訓練に励むべきでしょう。発想の転換が必要です。
核兵器にしても、世界中から核兵器が亡くなれば、地上戦が多発すると考えるかどうかわかりませんが、武器商人が沢山いる以上、世界各地での地域紛争は亡くなりません。秀吉の刀狩の精神が21世紀にもつながる平和的手段でしょう。
posted by やすかね at 17:39| 千葉 ☀| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月27日

平成から令和に

平和な平成も経過し、令和の幕開けのお祝いとして、GWも10日間の休日となりました。
ところで、憲法第1条は、「天皇は、日本国の象徴であり、日本国民統合の象徴であって、」と定めています。日本という国は、領土があり、国民が生活し、民主主義を原理とする国家が対外的に独立し、統合された国民に対し、課税権と刑罰権を行使できる権力を行使しているのが日本国家です。

日本国民統合の象徴とは、どのように理解すればいいのでしょうか。「国民の統合」については、殆どの国民が目には見えないが、存在はしている、と観念しています。
この目には見えないが、現実に存在していると認識する考える方を「実念論」というようです。

イギリスには憲法がない、と言われますが、これは日本の様な成文憲法がないと言う事で、文章として書かれてはいないが、国民の認識として「現実に憲法がある」と言うことの様です。
人間と人間の間でも「愛情は存在する」と考えるでしょうが、愛情は目に見えません。愛情が確認できるのは、何か具体的な物(プレゼント)言葉(好きだ)あるいは、手を差し伸べてくれる時などに実感できるものです。
これに対し「果物」というのは存在せずに、具体的にリンゴ・みかんなどの集合したものが果物と呼ばれるにすぎない、と考えるのが(自信はありませんが)「唯名論」だそうです。  

イギリス人と日本人は「実念論」で共通するようですが、「日本国民の統合」というのも「現実」に存在すると考え、この象徴が天皇である、と憲法は定めています。

目に見えないもの客観的に存在しないものが、この世にあるわけがない、と考える人は、未だ誰も見たことのない神の存在も信ずることができないでしょう。それは違う、「俺は神を見たことがある、俺が神だ」という人は少々危険ですが、それはともかく、我々日本人の感覚とすれば理解が難しいのですが、神を信じない人は、「神をも恐れないとんでもない奴だ」とやはり危険視されるようです。
 人間の生命の限界を知り、世界(宇宙)をみれば、人知の及ばないことが沢山あり、そこに神の存在を考えた方が、人間謙虚になれそうです。
 
日本国民の統合の意味として、日本の領土の上で生活し、日本語を話し、というと少々問題が発生してしまいそうですが、「オリンピックでの日の丸掲揚と君が代が楽しみである。」程度で宜しいと言う事で、終わりとします。
 最近知ったことですが、さざれ石とは貝殻などが混じった(様々な人の集まりの喩え)非常に脆い石と言う事の様で、この細石(さざれ石)がコケのむすまでの長い時間、日本国民の統合が続くことを詠ったのが君が代で、やんすかね。
posted by やすかね at 12:08| 千葉 ☔| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月17日

「見えた,ヤメ検弁護士の限界」


事案の概要
「不動産Aの社長Yは,取引先30数社から,取引額の1%の会費を徴収して親睦団体Xを組織していた。YはXの資金1300万円をAの運転資金に流用(横領)した後,Aと一緒に自己破産を申し立て,1300万円の債権届はしないまま,免責決定を受けた。
破産終結後Xは,破産管財人から預金通帳の返還を受けた。銀行は,Aの破産申し立て直後,Xの預金残額をAの債務と相殺していた。しかし,XはAとは別の社団であると主張して,銀行から相殺された金額の返還を受け,Yには1300万円の返済を求めた。」

訴訟前,XはYに「これは,示談すべき事案ですから,相談している弁護士がいるなら相談してください。」と連絡したが,Y本人からゼロ回答があったが,Y代理人は完黙で,止むなくXはYに1300万円の損害賠償請求訴訟を提起した。
破産申立てをした弁護士が被告Yの代理人となり,答弁書で1300万円の支払い義務はないと争ってきた。(その外Xが権利能力ない社団ではない,などと意味不明の争いもしてきた。その場合,民法の組合で処理することとなる煩雑さも理解していないことが判明している。)
裁判所は,和解を勧め,XもYが破産しているから,大幅に譲歩して100万円の返済で和解すると提案したものの,Y代理人は,和解を拒否した。

裁判所は,判決で「YがAに貸し付けるための預金引き出しが目的外の使途であることを十分承知の上,Aが返済できないことを認識しながら・・払い戻しが発覚しないように・・収支報告書もしなくなり,破産申し立ての際にもXの債権を一覧表にも記載せずに破産終結決定を得たなど・・Xを害する積極的意思があった。」と認定してYに1300万円の支払いを命じた。

Yは控訴し,殆ど,へ理屈程度の控訴理由書を提出した。高裁では,第1回から裁判官は,Yの主張が成り立たないこと説明し,双方に和解を勧めた。
XはY代理人の主張がいい加減な点はともかく,和解成立に向け「Yの支払うべき金額は,損害を入れると1600万円下らないが,裁判前なら50万円と考えていたし,地裁では100万円を提案したので,高裁では,300万円でXを説得する。」と提案した。

それでもY代理人は「支払いができない。」と拒否するので,和解の席上、裁判官だけでなくY本人の前で,Y代理人に向かい「あんたは,500万円の弁護士費用を取っているのであるから,そこから払えばいいだろう。」と強く主張し,更に「裁判前に示談すれば50万円で終わった事件であるし,これは弁護過誤だから,XがYの債権者として代位権を行使し,損害をYの代理人に請求する。」と言い放ったところ,Y代理人は,その意味が分かるか知らないが「受けて立つ。」と強く反応しました。

和解の席上裁判官は,Y代理人に200万円で検討してくるように説明し,Xにも減額を打診し,Y代理人のいないところで「本人は,破産しているので250万円が限度ですかね。」と回答した。
ところで次回,仮にYが裁判官の言う200万円を準備してきても和解にはならず,控訴棄却となれば,Xは,弁護過誤を理由にYの不法行為債権を代位してYの代理人に遅延損害金を含む1600万円を請求するつもりでいました。
ところが,高裁の廊下でY本人に「お金は用意できましたか。」と質問すると「250万円を用意しました。」とのこと,これを聞き内心「ぎょっ,しまった。」と思いました。裁判官は,YとY代理人に200万円でなく,250万円を用意するように話してあったのです。
結局,和解成立となり,その席でYとY代理人は裁判官に向かい深々と「ありがとうございました。」と頭を下げていました。

以下,ギョッとした理由を説明しますと次の通りです。
Yの代理人は,破産申立代理人であるし,本件裁判でも被告代理人となっている通り,こちらは,本件訴え前にYの相談している弁護士が誰か分かっていたのですが,敢えて名指しせず,訴え前にXからYに「本件は示談の必要があるから,相談している弁護士と相談してください。」と丁寧に提案したものの,残念ながら和解の連絡はありませんでした。
穿った見方をすれば,Y代理人は,根拠もなく自分の破産申立てに間違いはないと過信し,Xからの事前の示談提案を無視したのでしょう。
その理由は,裁判となるとY代理人は,「読め」とばかり破産法の教科書コピーを証拠とした外,自分でも十分理解できていない幾つかの判例も証拠としてきたからです。仕方なく,当方の準備書面で,判例の読み方を解説しても,残念ながらY代理人からは然るべき反応はありませんでした。
この様な,憤りを感ずるY代理人の訴訟追行がありましたから,高裁では面と向かってY代理人に「あんたのは,弁護過誤だ。」と言い放ち,債権者代位訴訟も辞さない,と通告したのですが,Y代理人からは,大した反応もなく,正にカエルの面に〇〇で「さすがヤメ検弁護士の民事訴訟か」と感心したところです。
結局,地裁でも高裁でもY代理人の的外れの訴訟対応があったが故に,和解提案としても「Y代理人が受け取っていた500万円」としておけば良かったのですが,ついつい優しさが出て半分の250万円となってしまいました。

本件全体を纏めますと,不動産会社AとYに破産決定・免責があり,Xは設立当初から通帳と印鑑もYに預けてあった事案ですから,仮にYと代理人が,1300万円の流用を裁判所に正しく報告していれば,場合によってYは,完全に免責されていた事案とも考えられるだけでなく,裁判前も地裁でも和解提案がありながら,和解を拒否したまま,Yに1300万円の支払いを求めた裁判結果がでたことは,まさにYの代理人の弁護過誤でしょう。結論としての和解金250万円は,誰が支払っても仕方ない事案と思います。
不動産会社Aは,Y代理人に1000万円(管財費用500万円)を渡して,AとYの自己破産の申し立てをした事案と聞きます。破産申立代理人が費用500万円も受け取る事案なら,事前にXに通帳と印鑑を返還し,Xから残金が少ないなどと抗議を受け,事前にXとYの間でバトル(破産の予防注射)を繰り返しておけば,Yが本件裁判を提起され,和解金250万円を払うこともなかったと思われる事案です。この辺が,お勉強だけできたヤメ検弁護士の限界ですかね。








posted by やすかね at 18:27| 千葉 ☁| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月08日

感情的答弁書から場外乱闘

事案の概要
「被相続人Aは、生前、長男次男から受けた暴行及び今度逢う時はお墓の前だ、などと言われたことから、自筆証書遺言で『私が没した後は、遺産相続はしない。すべての財産は内縁のYに差し上げる』と記載した遺言書をYに預けた。」

Aの死亡後、遺言の検認手続き直後XがYに遺留分減殺請求をしたので、Yは、民法893条で「被相続人が遺言で推定相続人を廃除する意思を表示したときは、・・・遅滞なく・・排除を請求しなければならない。」とあることから、該当部分の遺言内容を引用し、推定相続人廃除審判申立書に、廃除を求める旨を記載し、1頁と3行で簡単な申立書を提出した。

Xの3名の代理人は、7頁の答弁書を提出し、その中で、様々な憶測事実を書くことはともかく、「なお、仮に、推定相続人の廃除に成功したとしても、被相続人には、被相続人の実兄・・がいるため、これらの者が全員相続放棄をしない限り、申立人の目論見どおりには展開しないことを、念のため、付記しておく。」とXが廃除されても、被相続人の兄弟がいるから、目論見通りにいかないよって、念のために付記する、と吹き出しそうな蛇足が付いていました。

第1順位の相続人が廃除されたら、いきなり第3順位の相続人が放棄をしなければ、目論見通りにいかないよと、念のため僕に教えたくなったのですね。しかし、これは後述のように、廃除された者に子がある場合、この子がAの代襲相続人となることを定めてある887条の存在を知らない、無知としか言いようのない、正に完成した蛇の絵に、余った時間で書いた蛇の足に外なりません。
如何にYの存在に腹が立つとしても、依頼者の代理人が、「念のため」といい条文解釈にもならない、いい加減な付記をしたのが、事務所案内で東京大学卒と紹介されているK弁護士です。お勉強のできた秀才弁護士は、実際の殴り合いの喧嘩などしていないでしょうから、文章での攻撃となると、常軌を逸しています。尤も、売られた喧嘩は必ず買う、実践もある僕は文章でも負けていませんから、勢い場外乱闘となります。

そこで、私は、ボス弁を知っていたので、892条(廃除)と887条(廃除と代襲相続人)の関係も理解できていないことは、K弁護士だけでなく、連名の答弁書を提出している3名が「弁護士としての品位を害する(懲戒理由)のでは」と心配して、答弁書の該当部分の陳述を留保させようと電話したものの、取りつく島はありませんでした。

とにかく、遺言書で廃除の意思が書かれている以上、「遅滞なく・・請求しなければならない。」(893条)とあるので、廃除申立をしたのですが、いきなりの感情的な答弁書から思わぬ場外乱闘となりました。
途中、X弁護士は「もう止めましょうよ。」と場外乱闘の停戦を呼びかけてきたのですが、相手が自分の間違いを陳謝しない以上、終戦とはなりません。予想通り、廃除申請は却下されましたが、ボス弁曰く、「つまらない事件」の顛末はどうなりますかね。もっと、丁寧に答弁して、最初から和解提案でもすれば、よかったのにね。廃除が認められても、代襲相続となることを知っている弁護士なら、常識的には話し合いを拒否できませんから。
posted by やすかね at 16:43| 千葉 ☁| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月07日

お金を拝む拝金教

カルロスゴーンが、4度目の再逮捕となりました。ゴーンは、フランス政府の意をくむルノーの代表として日産の権力を握り、やったことは、従業員2000人の村山工場を閉鎖し、フランスに生産工場を作るなど、日本が恰もフランスの植民地であるかの如く振舞っただけでなく、日産の財産を私的に食い物にしていた実態が明らかとなりました。

ゴーンは、巨額の年俸だけでは足りず、ベルサイユの宮殿での結婚式(再婚)、妻、息子の会社に日産の資金を流し、年に数日しか使わない外国の別荘、50億円するクルザーなど、これでもかという程日産の財産を食い物にしていました。
しかも、この守銭奴は、さらなる金もうけを考えた挙句30億円の損失補填の為、38億円の日産の資金を流用しました。
フランスのトップエリートの強欲は、どこに原因があるのでしょうか。

どこかで書きましたが、平和に暮らしている猿の群れに、籠一杯食いきれないバナナを入れると、途端に喧嘩が始まりました。欲をかいて、食いきれないバナナを独り占めにしても、意味がないのですが、猿知恵では分からないのでしょう。
食べきれないバナナが不要なのはゴーンにもわかるでしょうね。お金を使いきれない程集めても腐りませんが、猿はお金を欲しがりません。
この構図から、猿とゴーン、お金とバナナの組み合わせは同じですから、ひょっとするとゴーンはサル知恵でお金を集めたのですね。

食欲も性欲も名誉欲もある人間は、欲の限界を知っているのですが、お金となると欲の限界はありません。お金さえあれば欲しいものは何でも手に入る、お金が絶対だと考え、お金に理性を狂わされたゴーンは、正に拝金教という宗教の信者ですね。

昔も今も、神様を信ずる人は、拝金教徒にならないと思うのですが、キリスト教の最高指導者教皇も財産という毒を食らって堕落した経過は、『宗教改革物語』(佐藤優 角川ソフィア文庫)で紹介されています。宗教がお金で堕落するのは、キリスト教に限ってはいませんが、この本は、読む価値があります。

絶対に正しい人間はいませんから、人間の理性が社会を正しく導くこともできず、地球から紛争は亡くなりません。そこで、人間の理性は、不十分なものと弁えれば、人は謙虚になれ、よりましな社会ができます。

しかし、神を信じない無神教、例えば、共産党もその出発点は、新約聖書の使徒言行録4章「持ち物を共有する」でしょ。然しながら、共産党(キリスト教民主党と同じか)の信者は、信ずる神はなくとも、人間の理性で平等な社会が作れると言いながら、拝金教徒のように4000万円の遺産分割で400万円の報酬をとる弁護士もいます。

結局、人間の理性は完ぺきではありませんから、他人からの批判を受け入れられる度量がなければ、堕落するしかありません。神を見た人はいないでしょうが、如何なる神でもいいのですが、神がいると考えれば、例えば、お天道様が見ているから悪いことはできない、と理性ではコントロールできない部分を補うことができるでしょう。10数年前に亡くなりましたが、依頼者の一億円近くのお金を殆ど報酬だと主張した、剛腕の左翼弁護士もいました。僕も25年前、被害に遭いました。毒も薬も成分は同じですが、僕のブログ、毒を吐きすぎですかね。

「持ち物を共有する」
32信じた人々の群れは心も思いも一つにし、一人として持ち物を自分のものだと言う者はなく、すべてを共有していた。33使徒たちは、大いなる力をもって主イエスの復活を証しし、皆、人々から非常に好意を持たれていた。34「信者の中には、一人も貧しい人がいなかった。土地を持っている人が皆、それを売っては代金を持ち寄り、35使徒たちの足もとに置き、その金は必要に応じて、おのおのに分配されたからである。

4月7日、15;13分未確認のまま、カルロスゴーンの4度目の逮捕について書きました。携帯電話・パスポート等を差し押さえられた妻も早晩逮捕されるだろうと考えていたところ、家に帰ると妻が国外逃亡したと報道されていました。
これまでの事件報道からすれば、常識的な弁護士なら、妻の逮捕は十分予測できるところです。妻は自分の判断で国外に逃亡し、夫が収監されている日本を後にすれば、生涯夫とは逢えないことも十分予想できます。だれか相談した人はいないのでしょうか、疑問がわきます。

posted by やすかね at 15:13| 千葉 ☀| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする