2008年06月04日

銀行のサラ金化

私達の学生時代には「消費者金融」(サラ金)は存在せず、夏休み前になると大阪の親友は、質草のTVを質に入れ帰省費用を工面していました。

質屋の金利は月9分、年108%のものすごい金利でした。この様な時期にサラ金が出現し、年利60%位から始まりました。質屋の半分ほどでしたが、間もなく大きな社会問題となりました。質草が不要でしたので、借主はたちまち多重債務者となってしまったのです。

そこで、当初は誰が被害者かわからない「クレジットサラ金被害」なる言葉もでました。事実私なども弁護士になりたての頃、「武富士が被害者か」などと素朴な考えをもっていたのでした。

その後はご承知のとおり、「社会悪」と化したサラ金に対して消費者を守るべく弁護団ができ、とうとう利息制限法を超える貸付は全て違法となり、利息制限法の上限を超え、出資法との間のグレーゾーンも全て「不当利得」となり、丸井の様に取引履歴を捨ててしまわなかった「優良サラ金」業者では、莫大な過払い金の返還請求を受け、多くのサラ金業者の経営はたち行かなくなりました。
そこで、この絶好の機会を千載一遇と考えているのが、立派な市中銀行です。

バブルで潰れそうになった銀行は、政治の力を借りて国民の金利を殆どゼロにしながら、天文学的な不良債権を償却した銀行は、今度は有り余る資金を消費者金融のノウハウを手に入れて、利息制限法の上限金利で貸し出しているのです。

県内の大手銀行に融資の相談をした依頼者は、電話では14%と言う事で、銀行の窓口を訪れたところ、行員曰く、『14%では融資できません。』という事で99万円を18%の金利で借りざるを得ない状況でした。
私が『100万円を借りれば、15%の金利だったのに』と言いますと『銀行は、99万円しか貸してくれませんでした』との事です。
銀行はサラ金並みに、と言うより超低金利で調達した資金を18%で貸付、利ざやの荒稼ぎです。

因みに100万円借りますと年15万円の利息であるのに対し、99万円ですと年17万8200円の利息となるのです。ですから、銀行は電話では14%などと言いながら、債務者の窮状を見て、貸し出し金額は18%取れる最高額である99万円を限度として貸し出すのです。あと1万円貸してしまうと利息は15万円しか取れないのです。

言っておきますが、サラ金の資金調達は銀行のように殆どゼロではない(5%〜8%?)のですから、銀行はあくどいですね。
政治の力を借りて、国民の利息を横取りしながら窮状を救われた銀行には、社会的責任を負担する、という倫理は無いのですかね。
posted by やすかね at 17:55| 千葉 ☁| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする