2007年10月07日

簡単な石焼芋の作り方

【最初に結論を書いておきます。「科学」の好きな人は、最後まで見てください。200グラムの芋では、新聞紙(布巾など)に包み加熱2分、解凍10分でできます。芋の大きさと電子レンジの出力によって時間を調整してください。芋が小さい場合、芋の加熱が急激に進みますと、芋の甘さが少なくなりますので、その調整には、コップに水を入れて芋と一緒に電子レンジで加熱してください。因みにコップ一杯の水は約200グラムです。これで電子レンジの出力調整ができればOKですね。09.11.14 ポイントは『解凍』です。】
日曜日の朝、所ジョージさんの「目がテン」を見ました。今回はさつま芋がどうしたらおいしく食べられるか、というテーマでした。結論として蒸かした芋と比べると、石焼芋は糖分が3,5倍になるということで美味しいということになりました。

では、何故石焼芋が美味しくなるとかというと、芋の澱粉が糖質に変化するには酵素の働く温度が65度から75度の範囲(最適温度)ということで、石の中でじっくりと加熱することで最適温度の通過時間が、釜で蒸かす場合ですと約1分であるのに対し石焼の場合は10分間となり、この時間が決定的だということです。
そこで番組では芋料理専門の店で、昔ながらというわけには行きませんので、鯛の塩焼きなどのように芋を塩で包みこれをアルミホイルに包み、オーブンを使用して200度で芋の塩焼きを作っていました。その結果とても美味しい焼き芋ができたようですが、たかが芋を大量の塩と電力を使用して調理することは一般的ではありませんので、番組を見ながら、考えました。

要するに、芋が加熱されて65から75度Cの最適温度の通過時間を10分間維持することが芋を一番美味しくするなら、家庭でどんな調理料理方法があるかということです。

皆さん、今までラップに芋を包み電子レンジで「焼こう」とした人もいるでしょうが、固かったり、甘みがなかったりで、何度も失敗している人も多いと思います。原因は、芋が急激に加熱されて、澱粉が糖質に変わる時間がないからです。)

しかし、ご安心を「失敗は成功の素」です。要するに、電子レンジでは芋の温度が急激に上昇して最適温度を「あっ」という間に通過してしまうことが失敗の原因ですから、そこをじっくりとさせることができれば良いのです。

そこで、思いつくままやってみて、成功しました。適当な芋を一本ラップに包み、これを電子レンジで加熱し、手で触ると「熱い」程度(約60度)にします。重さ200グラム程度の芋ですと、この時間が約1分半です。次に電子レンジの「解凍」にして約9分間過熱しました。(500グラムなら3分と12分くらいです。冒頭補足しましたが、電子レンジの出力調整が難しい場合、コップに水を入れて調整します。)

その結果今まで電子レンジでの失敗が嘘のように13分少々で美味しい焼き芋ができました。石焼芋が45分であるのに比べ、なんと手軽に美味しい焼き芋ができるか、是非やってみてください。

なお、二回目にはラップでなく新聞紙に包んでやってみたところ、ラップでは水蒸気で芋が濡れてしまうのですが、新聞紙でやればこの水分を紙が吸ってくれます、「不衛生」とお考えの方は、布巾などで包んで調理してください。(2014年11月5日)本物の石焼芋のように香ばしい芋が「焼け」ました。結論:芋を新聞紙にくるみ、電子レンジで、強火で1分半あと「解凍」にして10分、美味しい「石焼芋」の『一丁あがりー』。

要するに、芋を美味しく焼くポイントは最適温度状態を10分間維持すること、これにつきますので、釜でふかす場合も若干の工夫が必要でしょう。くどいですが、電子レンジの出力を減らす場合には、コップの水を電子レンジに添えてください。

posted by やすかね at 15:41| 千葉 ☁| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする