Wedge8月号での大野和基氏の記事からウクライナのことを書きましたが、実は記事の中にはさらに『ギャバードは今、キャリア最大の危機に直面している。6月10日午前5時半、Xに投稿した3分間の動画が原因だ。1945年8月、広島に原爆が投下された直後の街や被爆者の映像を流しながら、原爆のもたらした影響の甚大さを説明している。「長崎も同じような運命をたどった」と解説し、
さらに「政治エリートと戦争屋」が「核保有国間の恐怖と緊張を不用意に煽っている」、そして世界は「核による絶滅の瀬戸際にある(on the brink of nuclear annihilation」と警告している。彼女は実際、ジョージ・グラス駐日大使と共に岩国にある在日米軍基地を訪問し、その足で広島を訪問していた。
そのときに被爆の実相に触れ、ショックがあまりにも大きかったのである。超大国である米国の現職閣僚が核兵器への反対を公にするのは極めて異例である。トランプ大統領は当然のことながら「彼女は政権の方針と異なる。(off message)といて激高したという。ホワイトハウスは・・不快感を表明した。」このXへの投稿で彼女は苦境に陥っているようですが、先日のウクライナ問題に対する見解は、ホワイトハウスの和平問題に適用されているようにも思います。
とすれば、さらに核兵器の問題は多額の予算を必要とするだけでなく、絶対に使用できないことから持っていても実益はありませんから、核兵器をなくす方向での米・ロを先頭に英・仏だけでなく中国・インド・パキスタン、勿論、イスラエル・北朝鮮を含め核廃絶に弾みが付けば素晴らしいですね。
前回は「アメリカは過ちを認めるか」と書きましたが、既にウクライナで過ちを一部認めていますから、ギャバードの意見を損得で動けるトランプが採用すれば、一気に核廃絶に向かうこともできそうです。
実は2003年8月19日のブログ『喜怒哀楽」で日本に原爆を投下したB29をピカピカに磨いて永久保存するとの記事に接し『スミソニアン博物館のエノラ・ゲイ』を書きましたが、アメリカが過ちを認める国になれば、世界中の国々が「自己批判」できるでしょうがね。

