日産自動車は、25年決算で6708億円の赤字(昨年は4266憶円の黒字)を出すことになり、国内の5工場を始め、7工場の閉鎖を決めた。と報道されています。「健全経営」にするためと言うことですが、工場を閉鎖して2万人の従業員を大量に解雇し、赤字脱却を図り、健全経営にして外国人社長を始めとする役員の報酬を確保しようというのでしょうか。
資本主義社会での企業経営は、利益(配当・役員報酬)追求のために投資を行い、工場を作り大量の売れる商品を生産して利益を出さなければ企業経営は成り立ちません。
この大原則を逆さまにして経営者が工夫も努力もせず、儲からないからと言って「企業の経営健全化」を理由に工場を閉鎖し従業員を解雇だけを考えるのは、企業の出発点を否定し、経営陣の報酬をだけを確保するもので、絶対許せるものではありません。
一昔前なら「合理化絶対反対」と大変な労働争議が起きてストライキになったかもしれません。しかし企業の「合理化」は何時の時代も必要で、労働運動の出発点において万人の共感を得るスローガンが必要で「経営者は、会社と労働者を守れ!」はどうでしょう。
それはともかく、経営者は優れた商品を大量に生産・販売することで労働者の生活を守り、社会に有益な商品を作り出し社会を発展させることを求められています。言うなれば企業の生産拠点は、企業発展の出発点ですが、日産は稼働率が低い、などの理由で工場を閉鎖するそうですが、資本を投下した工場を潰すということは努力しない経営者の責任放棄・能力不足でしかありません。昔はトヨタと並ぶ二大自動車メーカーで数多くの名車を生み出してきましたが、カッコよく多くのユーザーに受け入れられ安全・快適な車社会を実現できる力がないことは工場で働く労働者の責任ではありません。経営者の能力が不足していることを証明しているものです。
工場の閉鎖は労働者の生活を困難にするだけでなく、1万9000社のサプライヤーで働く労働者の生活も困難にすることは明らかです。
いま日産の経営陣のすべきことは、創意工夫をこらして売れる車を世界中に供給することでしょう。これができなければ、即刻退陣すべきで、従業員の首を切る前に経営陣の退陣こそ避けて通る事のできない必要な「合理化」でしょう。
2025年05月19日
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