今のところ、日本を除けば、世界は2017年もテロと戦争の危険が増加しています。この様な世界情勢のなかで、国際的な援助の輪が徐々に大きくなっているようです。僕なども僅かながらユニセフなどの支援もしたこともあったのですが、エラソーに言いますと寄付をしたらその後どうなったか気になるものです。
家内も月3000円の寄付を数年したこともあるのですが、その報告は、毎年一度、訳の判らない絵が一枚送られてくる程度で、自分の寄付がどの様に使われているか不信感から寄付をやめてしまいました。
この様な、寄付にまつわる疑念は、3.11の大震災のときにもありました。〇〇プラットホームでしたか、そこに30万円を寄付すると申し出て、直ちに送金したのですが、その後これを受取ったという連絡もないまま、年末に「まだご入金がないのですが」と寄付の催促を受けてしまい、さすがに切れました。
日本においてや、この程度ですから世界的な慈善団体に寄付しても、どれだけ有効に使われたのかと疑問を持ったりしたら、寄付が出来なくなってしまいます。3.11のときどこかの大金持ちが桁違いの寄付を匿名でされたようですが、この様な篤志家のまねなど、そう簡単にできないのが通常ではないでしょうかね。
この様な、疑念をもっていたところ、『Her Story』(世界女性連合の機関紙)2017年1月号にマラソンの高橋尚子さんの2001年1月から始まった「スマイルアフリカプロジェクト」の活動が載っていました。
日本の子どもたちが成長して履けなくなったシューズを送るという極めて具体的な援助であって、この活動が大きく広がりつつあることが紹介されていました。
首都ナイロビ郊外の「キベラ」という世界最大級のスラム街には80万人から140万人が暮らしており、靴を履いたことのない子どもたちに羽が生えたように走ってくれているだろうと、うきうきして、一歩足を踏み入れた瞬間経験したことのない異臭に衝撃を受けたということです。その後、子どもたちが陸上で頑張り、自分も孤児たちを助けたいと将来に希望を持っていることを報告してくれています。
国際援助は、色々の意味で難しいとは思いますが、高橋尚子さんの活動は、具体的で素晴しいと思いました。
今月号の最後で、「寄付というのは出したあと、それがどうなっているのか、皆さん心配だと思うので、2年目、靴がどう使われているかを確かめるような気持ちでアフリカに行きました。子共たちは、親指も中指もみんな出るくらい、靴がボロボロになるまで使い切ってくれていたのです。」との報告は、高橋尚子さんの活動が、安心して寄付ができる活動だと実感したしだいです。一緒に靴を送りましょうか
2017年01月04日
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