公平な選挙制度といえるかは、ともかく民主主義制度に伴う参議院議員の選挙がありました。TVをはじめとするマスゴミは、参院選より都知事の候補者選びのゴタゴタ報道で井戸端会議を繰り広げました。
結局、マスゴミは「国民の知る権利に奉仕する真実の報道」などと高尚なスローガンを掲げても、彼らの取材能力は張子の虎でしかなく、官僚垂れ流しの「偏向報道」を「スクープ」にする外ありません。真のマスコミなら、国内的には憲法改正とか集団的自衛権、国際的にはISテロの原因を探り、平和的解決の方向を指し示す程度の報道が求められるでしょう。
また、参議院選挙の結果から、国民統合の基本文書である憲法改正が俎上に上った場合、最終的に国民投票が必要となりますが、改正するなら僅か数ヶ条の改正で足りるものでもなく、国民総意による真摯な議論が必要です。
しかし、この議論をリードできる政党及びマスコミの存在が疑わしい状況では、EU離脱で混迷したイギリス以上の混乱が心配です。また幕末の尊皇攘夷のように国論が分裂するようでは、外国からの干渉も出てくるかもね。
2016年盛夏
〒260-0013千葉市中央区中央4丁目10番8 904号
弁護士 伊 藤 安 兼
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