2015年01月02日

2015年を見据え

明けまして,おめでとうございます。
 さてさて2015年は、どんな年になるやら良く分かりません。12月は、自民党のうまい戦略によって、野党はズブズブにされました。国民主権・民主主義の観点からは、一票の格差を是正しないで総選挙をやる事は、憲法違反になるのではないかなどとも考えるのですが、時の権力を牛耳っている与党は、小手先の改正で済ませました。
 小選挙区制は、死票が多く、国民の真意を反映しませんし、比例代表を併用してもこれは政党党首の思惑で公認候補が決まりますから、決して民主的とはいえないでしょう。小選挙区の候補者も党首の意向に反しては公認されません。今回無所属で4名当選(茨城県)しましたが、同じ選挙区で小選挙区では落選した自民党候補者が比例復活していますので、党本部は、無所属で当選後もなかなか公認できないようです。
そのような理由から比例に限らず公認候補は、顔を党首のほうに向けていなければなりませんから。そうなりますと、国会議員(中選挙区制の参議院選挙区選出議員を除き)より地方議員(殆ど大選挙区)のほうが人間的に豊かな人が多くなったりします。
 そこで、衆議院も全国を150の選挙区に分け、定数を3にすれば、1票の価値を平等にできて、死票も大幅に減らすことができ、その上、定数削減だって実現し、さらには、政党党首におもねらない実力ある政治家が地方から出てくることでしょう。
 しかし、中選挙区制にした場合の最大の問題点は、憲法を変えようとする勢力が絶対というほど国会で3分の2以上をしめる事は困難となりますから、小選挙区制が悪いのは分かっているけどやめられない、というのが本音でしょう。
 私の勝手な予測によれば、中選挙区にすれば、民主党が全選挙区で150名、公明党は3分の2の選挙区で当選し100名程度、共産党も5分の1の選挙区で当選し30名程度となれば、自民党は無所属を含め、170名程度で、衆議院で憲法改正を発議するに必要な300名は、相当高いハードルになります。
 この様な理由から、中選挙区制が良いことは分かっていてもできないということです。
 ですから、安倍首相などから、一度浮かび上がった憲法96条を先ず改正しようということもその先の憲法9条の改正が見えているので、平和主義を貫いている公明党(佐藤優『創価学会と平和主義』朝日新書)は憲法改正を認めなかったと考えます。
 仮に今年、民主党及び維新などが自民党と連携すれば、憲法改正序曲が始まるやもしれません。こうなると、最大の問題点は、国民の投票率が低く、衆愚政治がまかり通っている中で、国民(特に若者)の政治に対する関心を呼び戻し、未成年者を教育し、戦争の原因となるナショナリズムを克服しなければなりません。
こんなことを考えながら、以下の通り2015年の年賀状を書きました。

明けましておめでとうございます。
松飾をくぐること六五回,社会のことが,おぼろげながら理解できて来ました。「子どもは親から出発する」ので「時代と共に社会は進歩する」と楽観するのは「ダメよ!ダメ・ダメ」何時になっても世界の紛争は解決しません。
数千年前から,太陽と星の動きを観察し,夜空を見上げながら際限ない好奇心を膨らませ,人間の生きる意味を探求した哲人達の知的活動こそ,今の社会の原点ですが,科学や宗教・哲学に興味もないまま難関試験を突破した「エリート」達が民主主義の名の下,司法・行政に関与し社会を動かしています。
この衆愚政治がダメとしても哲人政治(プラトン)は,独裁政治につながりますので「ダメよ!ダメ・ダメ」時間をかけてでも,子どもから,スマホを取り上げ,教育を充実させ,真の民主主義実現こそ重要です。
既に亡くなりましたが,憎しみの連鎖から「解脱」を説いたマンデラ氏の考えが世界平和に欠かせません。逆にナショナリズムを煽る日・中・韓では憎しみが増大するだけです。
二〇一五年  元旦
〒二六〇‐〇〇一三 千葉市中央区中央四丁目一〇番八 九〇四号
弁護士 伊 藤 安 兼

posted by やすかね at 13:54| 千葉 ☀| Comment(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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