2014年09月24日

わが国の工業製品の技術力

わが国の工業製品の技術力が、全ての面で先進工業国(ドイツ・アメリカなど)を上回るというつもりはありませんが、自動車、家電、工作機械などで世界トップレベルである事は、明らかです。今回は、この技術の素晴しさをそのまま褒めたてるものではなく、少々イヤミったらしく「褒め殺し」をしようと思います。

先ず、2年前、家内が『洗濯機のVベルトが緩んでしまった。』と言ってきました。我が家では、二層式の洗濯機を使っている頃から、Vベルトが伸びてしまって、動きの悪くなった洗濯機のVベルトを何度か締め直しては使用してきました。学生の頃は、ゴミ捨て場に捨ててあった、TV、洗濯機を拾って修理して使用してきたこともあり、過去の経験から、家内も洗濯機が動かなくなった原因を『Vベルトが緩んだ。』と特定してきました。
そこで、私が「ハイヨ」とばかり洗濯機をひっくり返し、ベルトの状態を見たところ、締め付けて調整できる範囲が狭く、動くようになりません。そこで、Vベルトを外して、事務所の近くにあるVベルト専門店に持ち込んだところ、Vベルトを見るなり店員は「洗濯機」のですか、と聞いてきました。
私が、不審に思い、どうして分かるのと聞いたところ、店員は『JIS規格には25,5と端数のつくVベルトはありません。25の次は26です。』とのことでした。

私は、製造元に「JIS規格にないような部品を使っていることは、ユーザーが自分で修理できないようにしているのか、メーカーの指定業者しか修理できないようにしているのは、独占禁止法に違反するのではないか、と質問状を出したところ、ご丁寧に回答書を送ってきました。
しかし、説明は全く納得できるものではありませんでしたが、『Vベルトは315円(税込み)で供給しておりますので、お客様が購入することもできます。部品の交換作業につきましては、・・・お客様の責任でその作業をされることも可能です。』とありましたので、取りあえず矛を収めました。JIS規格の合間を縫って、ユーザーの買換えを意図しているところはさすがです。

次は、庭の植え込みのヘッジ・トリマーです。バリカンの様な刃が動かなくなったので、ばらしてみたところ、一番奥のモーターに近いところ(油に汚れながら、最後までばらさなければ、分からない場所)にあるモーターからの動力を伝える歯車が一箇所だけプラスチックで出来ていました。わざわざ磨耗しやすいプラスチックを使うことで、「使用可能時間」を短くして、のユーザーが買換えを余儀なくされているのです。保証期間を過ぎた頃には、壊れることになっている機械を作る技術は大変なものです。これは、まあ仕方ないかと考え、捨てました。

電子レンジもありました。有名グランドのものですが、中国製ということで安いのですが、直ぐ壊れました。腹ただしいので、奈良県にあるメーカーの工場に送ったところ、工場が移転になっていましたが、『マグネトロン(電磁波の発生装置)が壊れています。』ということです。一番重要なところが簡単に壊れるものか、と食いついたところ、修理を終わった電子レンジが木更津の営業所から届きました。既にシャープの安い電子レンジを使っていましたので、必要はないのですが、Pニックの電子レンジも家においてあります。

最後は、Mメーカーのチェーンソーです。これは大活躍したことと、もう壊れそうだと感じていましたので、別のメーカーの物を買ってあるのですが、このMチェーンソーが切れなくなったので、目立て(ヤスリで刃を研ぐ)をするよりはチェーンだけを買い換えたほうが得と思い、行きつけの金物店に行って、製品番号を見せたところ、店員が『ああ、これはホームセンターで買いましたね。』と言われました。驚いた私は、やっぱり素人の使う道具は全て、適当な時期に壊れるように作ってある、と実感しました。

そこで、油汚れで汚くなっているチェーンソーを掃除しながら分解を始め、道具がないと外れないピンも外し、「故障」の原因が分かりました。そこでインターネットで県内にあるメーカーの営業店に電話して「日本の技術力は、すごいですね。モーターのところの歯車の強度を同じにしてあれば、壊れないのに、時期が来ると壊れるように作ってあるね。」と皮肉交じりに言ったところ、この担当者は、歯車については、『モーター保護のために歯車が減るようにしてある。』と説明しました。

そこで尽かさず「トルクリミッター(過分な力が加わるとスイッチが切れる)を付ければ良いでしょう。しかも、交換できない部品が壊れて使えないなら、何もモーターを保護する必要もないでしょう。上手く壊れるように作ってありますね。」と再反論したところ担当者は『壊れない物を作るのは簡単なんですが、壊れるように作るのは大変なんですよ。』だって、と会社の技術力を自慢していました。そこまでハッキリと言われてしまいましたので、私は兜を脱いで「まぁ壊れたチェーンソーを送りますから、今後の参考にしてください。」と電話を切りました。

posted by やすかね at 18:00| 千葉 ☔| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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