2014年04月16日

生きる力を取戻すリハビリ

福祉は与えられるものか(仕事のプロ)
昨年、アキレス腱を断裂し、6週間ギブスをつけ、これを外したときの経験から「宇宙飛行士の苦労」と題し、ブログ(11月21日)に書きました。ギブスを外したとき、ドクターから格別、リハビリの説明もありませんでしたので、以後、毎日自分でリハビリを続け、ちょうど3月後の10月、ゴルフができるまでに回復しました。
整形外科のドクターには失礼ですが、アキレス腱を切ってギブスで固まってしまった足が、週に2回、3ヶ月間程度のリハビリで、元に戻るとは思えません。

今日、「夢のみずうみ村」のブログを書こうとして思い出したのが、元NHKのアナウンサー山川静夫さんです。山川さんは、2000年1月に脳梗塞を発症し、血栓溶解療法で体の麻痺は一部にとどまったのですが、アナウンサーの命である「失語症」が残ったそうです。山川さんは、体験談のなかで「リハビリというのは、月曜日と金曜日に行ったということではダメなんです。やっぱり四六時中、24時間全部がリハビリでなくてはいけません。」と話しています。(イベント・フォーラム)

「夢のみずうみ村」(以下「同村」という。)では、リハビリの理念を次のように定めています。「リハビリとは『生活できる能力』を確認なさることです。『生活できる能力』とは、身も心も生き活きする素だといえます。リハビリとは、こうした生きるエネルギーを再生産することです。訓練することが生きがいではありません。訓練してつかみ取った能力を使い、生きていることを味わい楽しむことがリハビリの目的です。」(同村ホームページ)リハビリについての素晴しい理念です。

同村では、この理念から、リハビリを必要とする人には、できないことしか援助しない、職員は手出しをしない、と徹底して本人に自助努力を求めているのです。施設も、世間で言う「バリアフリー」ではなく「バリアアリー」となっています。
その結果、通常の施設ですと11%程度の人しか介護の程度が軽減しないのですが、同村では、8割近くの施設利用者が軽減するそうです。
介護度が軽くなれば、施設利用者は生活の自由度がアップして、生きている実感が伴うでしょう。
しかし、皆さん、介護施設では要介護度が3から4、4から5と程度が高くなるに連れて介護施設に支払われる報酬が高くなるのをご存知でしょか。
逆に介護度が軽減すると報酬が減額されますから「夢のみずうみ村」で利用者と職員一同努力して介護度を軽減しますと報酬減額という「ペナルティー」が科せられてしまうのです。

施設側が経営のことを考え、介護報酬の増額を考えれば、介護度が軽くなるような努力は放棄します。その結果、入所者は、「親切」にされすぎて自由が効かなくなり、最後は点滴で息をするだけとなってしまいます。人間の尊厳すら失ってしまう方向にわが国の福祉が向かっているのです。

これが日本の福祉なのです。生活保護でも本人のできることをさせないで、おざなりな休職活動を確認して、生活費だけを支給するのが実態です。ですから、暴力団関係者が生活保護費を上納するなど、福祉が食い物にされている実態があります。
普通の医療機関も、画一的(単純に)患者が長期間入院すると診療報酬が減額となるのですが、一番重要な患者の容体は考慮の外なのです。

この外、わが国では、法律上、形式的扱いさえすれば、様々なところで責任ある立場の人が責任追及されないことになっています。
典型的なのは、袴田再審事件のように警察・検察庁も裁判所も一切の責任を問われないことが国家賠償法という法律で決まっているのです。
マニュアルで決まった通りの「仕事」をして目出度く「大過なく過ごすことが出来ました。」などと書かれた公務員の定年退職のご通知を頂きますと「また、何もしなかったお役人(一生懸命仕事をすれば必ず、何かしら失敗をするから)が退職金をもらい、昔の『恩給』、年金で死ぬまで生活するのか。」と考えてしまいます。

医師が病気を予防するため一生懸命仕事をしても診療報酬は、不十分です。それよりも厚生省の役人が天下りする製薬会社の薬を大量に処方する方が、診療報酬も多くなり、医師といえども患者の治療はさておいて、投薬治療に専念するしかなくなります。
介護士が要介護者の介護度を上げ、医師は、患者を完治させず治療を引き伸ばし、また医療扶助を受けている生活保護者には、薬価の低いジェネリックなど処方しません。
上級国家公務員は、一流企業・公社公団に、裁判官・検察官は公証人に、警察官僚は、警備会社・パチンコ業界の相談役などに就任できますから、わが国は、昔から役人天国なのです。

自分の仕事を天職と思い、常にプロフェッショナルに徹することのできる社会が来ることを願っています。出て来い!職人・プロフェッショナル!
posted by やすかね at 11:34| 千葉 | Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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