昨年でしたか、加藤寛先生をお招きしての研修会でもコメントをさせていただきましたが、今日はそれに劣るとも勝らない内容でした。
こちらとすれば、現在の朝鮮半島を巡る情勢は核実験、拉致問題、六カ国協議、を中心に中国と北朝鮮の政治・経済関係、韓国盧泰愚政権の末期と北朝鮮政策(太陽政策)、アメリカと北朝鮮、日本の北朝鮮勢力の力関係等々、あの信じられない北朝鮮の強気は何処から来るのか、六カ国協議の枠組みなどを踏まえ面白い話が聞けるものと「勝手に思い」パソコンまで持参しての研修会でした。
蓋を開けてびっくり、ブッシュの北朝鮮政策の誤り、などということは行きつ戻りつしながら何度も出てくるのですが、その外の情勢問題など全くありませんでした。北朝鮮の偽札作りなど、紙とインクを入手できるから精巧な偽ドルを作れるなどということを踏み込んで話して、それがどうして朝鮮半島の情勢でしょうかね、と思いました。
最初から最後まで新聞記事で知っていることばかりで今更時間を割いて聞く話でもありませんでした。最後に質問がありますか、ということでしたので、主催の千葉市の恥にならないように多少遠慮して、先に述べた各国の関係、などを地政学的観点からでも分析してお話をされるかと期待していたのですが「残念でした。」とイヤミを述べ、質問のための発言ですので、質問をしなければなりませんから「日本における北朝鮮勢力の状況」を聞きたいと付け加えました。
あともう一つ、北朝鮮に核爆弾がある、ミサイルがあるとの前提で話をしているので「北朝鮮の核実験は成功しているのか」と聞きました。この点最後の結論が成功か失敗かどっちだったか忘れましたが、今回の講演で講師は全く準備もせず、資料もなく、タイトルに関しての分析もなく、ないない尽くしの時間の無駄でした。
受験生の頃は、講義が始まって15分も分けの解らない説明が続けば、即刻席を立って、予備校の受付で「今日の講義は聞かないから銭を戻してくれ」といえたのですが、議員という立場ですから途中で席を立たずに我慢して、最後の質問で講師に若干の抗議をするために残っていたのでした。あーあ、時間の無駄でした。
【関連する記事】