2012年09月26日

ヘボ内閣のできる、わが国の統治機構

現在我が国の政治的混迷が続いています。とにかく東京都知事が尖閣列島で土地所有を宣言し、これに乗っかってのだ総理が何らの戦略もなく、国有化を強行した大きな間違いをおかし、中国との関係は最悪となっています。中国の胡錦涛国家主席が尖閣列島問題で野田総理に話しかけているとき、野田総理は終始うつむいていて全く迫力がありませんでしたが、その2日後国有化を強行して今日の問題を拡大させています。その結果、日本企業などの損害は莫大なものです。

実は、日中国交回復交渉時において、田中首相が周恩来に対し尖閣列島の話題を出したとき周恩来からたしなめられた歴史があります。
その後ケ小平も棚上げを言っていたようですが、いずれにしても「金持ち喧嘩せず」と言うことでわが国が実効支配しているところに、わが国から「領土問題がある」かのような問題提起をしてしまった国有化は問題が残ります。野田総理は都知事の片棒を担いで、尖閣列島問題を国際的に明らかにしてしまったことは、大変な間違いだったと思います。4月に石原都知事が尖閣列島の所有について見解を述べて事を書いておりますので、このブログで検索をしてみてご参照ください。

そんなことで、今日はわが国の統治機構について意見を述べます。極めて硬いお話ですが、お付き合いをお願いします。

1、わが国の統治機構がどうなっているかと言いますと・・・(以下「である」調で)公選に基づく衆参両議院で構成する国会を唯一の立法機関とする外、この法律の執行機関である行政権の長である首相を国会で指名し、さらに司法の最高責任者である最高裁判所の長官は内閣の指名に基づいて天皇が任命することで、国家の三権はいずれも国民主権を根拠にしている。

2、ところで、本来内閣の権力行使の根拠は国会で制定された法律(法治行政)であるが、その具体的立法は、その多くが行政府である内閣(その実態は各省庁)の提出する法律案を両院で可決することで行なわれることから、唯一の立法機関としての国会の役割は少なくなっている。さらに国会の権限である内閣総理大臣指名、予算案の議決及び条約承認について参議院の議決は、衆議院の議決に劣後している。
 したがって、行政国家現象が顕著となっている現在、参議院の存在価値は乏しいものとなっていることから、統治機構の変更を考えるとき、先ず参議院の廃止が考えられる。

3、次に、国会の指名に基づく内閣総理大臣は、内閣を主宰して法律案の提出の外、外交関係の処理を始め、国家の行政を統括し、さらに最高裁判所の裁判官の指名及び任命権を有するなど、強大な権限を有しているものの、明治以来連綿と続いている官僚機構に対し、リーダーシップを発揮できる官邸機能が充実していないことから、仮に改めるべき過去の政策などがあったとしても容易に改めることができないだけでなく、複雑多様に変化する国際的な政治情勢に対し、的確機敏な対応が取れないことから、国際社会において遅れをとり、我が国の存在価値が十分に認められていない現実がある。

4、この内閣総理大臣のリーダーシップの欠如の原因がどこにあるのかを考えたとき、最初に考えられるのは、内閣総理大臣の指名が衆議院の議決が優越する国会の議決で行われ、さらにその存立が衆議院の内閣不信任案などで不安定にされている憲法上の定めである。
 そこで、内閣総理大臣の選出を国民の直接選挙にするならば、内閣総理大臣の地位は、国会と同様に直接国民の信任を得たものであるから、国会と対等な関係に立ち、大統領制に近い統治機構となる。この様な首相公選制は、内閣総理大臣が政治権力だけでなく、国家元首としての役割をも持つものとなってくる。

5、そこで、問題となってくるのが、天皇の存在である。天皇は日本国民統合の象徴とされ、政治権力を超えた権威を有しているだけでなく、特に国家元首の定めがなく、天皇は、外国に対する大使の信任状を認証し、外国の大使などの接受を国事行為として行うこととなっている。この様な天皇の国事行為の一部は諸外国では元首の行為と理解されている。

 すなわち、国民投票に基づいて選出された首相が大統領制に近づいて国家元首と認識されるならば、外国に対して国家元首の役割を果たしている象徴天皇と矛盾する関係が考えられなくもない。そうであるならば、千年以上続いている天皇の存在がある以上、内閣総理大臣という政治権力と国民統合の象徴であり権力を離れた存在である天皇の権威は曖昧にしかねない首相公選制は、疑問が残り、内閣総理大臣のリーダーシップを強化するには、内閣の中に官僚組織と渡り合える官邸スタッフの充実を図ることこそ必要と考える。

6、最後の統治機構の問題点として、地方自治を充実させた連邦国家制度を採用することが必要と考える。すなわち、我が国は北海道から沖縄まで、原則としてすべて同一の法律が適用されている。しかし、地域の歴史だけでなく、経済も文化もそれぞれ地域の特色を有しており、この多様性こそが我が国の発展の原動力であることは、明治維新が文字通り全国300諸藩の多様性から構成され、列強帝国主義国家と対等な関係を持つことができたことから明らかである。そこで、単なる道州制にとどまることなく、より地域の特殊性と自治権を認めることができる一歩踏み込んだ連邦制国家が必要と考える。明治以来の日本全体を現す言葉である文字通りの『全国』で我が国の統治機構を再構築すべきである。
posted by やすかね at 09:48| 千葉 ☁| Comment(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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