最近は車を運転中、酒を飲む、とんでもない!そうではなく、放送大学の講義を聴いています。放送プログラムもなく、途中から突然スイッチを入れますので、何の講義かわかるまで多少時間がかかります。突然、オイラーがどうのカントがどうの、またマグニチュードなどといいますから、地震かなどと思うと左にあらず、恒星の明るさだったりします。
しかし、皆目判らないときはTBSラジオを聴きますと、映画監督の人生相談(これは為になります。)とか、福島瑞穂の法律相談などをやっています。この法律相談はアナウンサーが「弁護士の福島瑞穂さんです。」と紹介されますと、「弁護士の福祉までーす。よろしくお願いします。」と言うと相談する人も「よろしくお願いします。」と言うのですが、福島さん、さらにくどく「こちらこそ!」などと長ったらしい挨拶をしているので、大概は直ぐスイッチを切ってしまうのですが、先日は70歳の人の相続の相談でした。
しばらく聞いていると、どうも亡くなった母が遺言書を書いてくれていたので、安心していたところ、この遺言が自筆証書遺言で弁護士に聞いたところ、要件が欠けており、無効であると言われたので、兄弟に遺産分割の印鑑を貰ったのですが、亡兄の長男長女から、弁護士を通して「遺留分を欲しい」といわれたようです。
福島さん、これらの話を聞いていて、最後に「結局幾らかお金を払う事になるかもしれませんね」等と説明していました。
この話し、福島さんを含め、三人の弁護士が出てくるのですが、三人ともアホですね。最初の弁護士は、要件が欠けているので、無効である、と断言し、折角の遺言が全く意味のないことを伝えたようです。二番目の弁護士は遺言が無効といわれているのに、「遺留分侵害」などと説明しているのです。三番目の福島さんは、一番の責任がありますが、例え法的に無効の自筆証書遺言でも場合によっては死因贈与として、遺言と同じく法的効力を認める(土地の移転登記など)可能性があることを全く説明しませんでした。
どういうことかと言いますと、仮に自筆証書遺言が署名はあるものの捺印が欠けていて、自筆証書遺言としては無効でも周囲の状況から、遺言者の意思として遺産を誰かにあげたいとの意思が明白で、この「遺言」で財産をあげるといわれている人が遺産を受け取る(貰う)意思があれば、これは「契約」である死因贈与として、財産を取得する可能性もあります。(遺言は単独行為)
即ち、「遺言で土地をあげる」といわれている人は、外の相続人を相手にして、土地であれば、母は私に土地をくれると言っており、私もこれを貰うから、土地の移転登記をしてください、と訴えれば、土地を取得する可能性がないわけではないのです。
これが、数百万円程度なら、弁護士ですから損害賠償などできるでしょうが、数億円だったらどうします。(こんなにあればラジオでは聞かないでしょうが)弁護士が間違ったことを教えてしまい、その結果数億円の損害が発生したら弁護士も支払不能です。因みに損害賠償ですから破産しても免責となりません。
ラジオから聞いた簡単な話でも、なんと三人もの弁護士が法的見解を間違え、金を取って平気なのですね。ラジオを聴いていてTBSに電話しようかなと思ったのですが、辞めました。教えてもらった途端、『あっ、うっかりしていました。』などと、自らの過失を平気でいるのが通常だからです。
何時だったか、NHKのBSで4月28日が何の日かわからない有名なテレビのキャスターが平気で沖縄の話をしていました。「こいつ馬鹿じゃないの」、と思いNHKに電話して『4月28日は、いわゆるサンフランシスコ平和条約で日本が沖縄の施政権をアメリカに渡した日であり、沖縄の人は日本に捨てられた4月28日を沖縄反戦デーにしているんだ』と教えたやったのです。
しばらくして、テレビのキャスター自分を恥じることも無く『BS放送ってのは、すごいな、直ぐ電話してくる人がいるんだ』などと言っていました。
大体、マスコミの連中は、野良犬の救出劇をセンセーショナルに報じ、そのあとどうすんですかね。唯一の救いは、この犬が野良犬でその外にたくさんの元飼い犬が薬殺処分を待っている画面を流していました。これで何頭かの犬が救われると思います。
そこでまた一つ思い出しました。八千代警察でしたか、玄関先に可愛いシェットランドが檻にいれられ「保護」されていました。
受付で「あの犬、どうするのですか」と伺ったところ、『迷い犬として警察に連れてきた人がいるのです。遺失物なのですが、生き物なので保護センターに送ります。』ということです。保護センターとは名ばかりで、一週間で薬殺処分をしてしまいます。
それを知っていましたので、「もし、買主が現れなかったら、私が貰いますから連絡してください。」と言って帰ったところ、数日経過し警察から『まだ買主が現れませんから』というので「分かりました、引き取りにいきます。」と連絡をいれたところ、しばらくして『署員で欲しいという人がいますので、どうしますか』ということなので、「結構です。もし殺されるとしたら可哀想なので引き取るつもりでしたので、」と一安心したことがあります。
世の中、知らなければ済んでしまいますが、知ってしまった以上放置できないこともあるのです。こんなことを考えていますと、マスコミは全く無責任ですね。あの野良犬引き取り手がたくさんいると報道されていましたが、野次馬根性で躾けのできていない野良を貰ってどうすんですかね。きっと犬が「逃げ出し」引き取った無責任者はほっとするんでしょうね。