佐藤元福島県知事が、ついに逮捕されました。確か、辞職表明をした日も朝は「辞職しない」と言明していたと記憶していますが、多分その後地検から「任意で取調べする。」と任意出頭を言われ、本人も覚悟を決めて「辞職」したと思います。
5期18年も福島県の公共工事談合の元締めの兄貴として、誰もが真っ黒と思っていたはずですから、逮捕は当然です。しかし、逮捕容疑は、自ら大株主の会社所有の土地を契約後1億円高くしたという収賄容疑ですから、未だ談合の直接容疑ではありません。
「クリーンな知事」とか「物言う知事」として県民の支持を受け、5期もの長期政権を謳歌していたのですが、結局泥まみれというか、賄賂まみれで県民の税金で私腹を増やした「ぬすっ人」の評価を受けつつこれからの余生を送ることになりました。
本日付の朝日によりますと、これまでに知事が逮捕・立件された事例として76年8月、福島県木村守江、同年12月岐阜県平野三郎、92年9月新潟県・金子清、93年7月茨城県・竹内藤男、同年9月宮城県本間俊太郎、02年徳島県・円藤寿穂などはゼネコン、公共工事、入札、土地公社などに関して逮捕立件されています。
この事件に関し、今朝のフジテレビで元宮城県知事浅野史朗慶大教授は「選挙が一番の問題だ、単に関りを持たないというだけではなく、積極的に排除していかないと、業者に取り込まれてしまう。」と言って、知事たるものお金で失敗しては遺憾と発言していました。全くそのとおり、公職にあるもの、口利きでお金を貰ってはいけませんね。
また浅野知事らは朝日新聞の本日付で「知事経験者はこう見る」として元島根県恒松制治地方自治経営学会長、須賀龍郎元鹿児島県知事と一緒にコメントを出していました。浅野先生は「選挙後は味方がこわい」、恒松先生は「誰のための行政か」、須賀元知事は「プレッシャー、私にも」と何れの経験者も選挙のときが怖いというようでした。「饅頭が怖い」ほうが平和ですね。
来年は、県議会、市長・市議会選挙がありますが、自分でいうのもなんですが、経済的に逼迫している人は選挙に出て欲しくないと思います。特に市役所に入れてやったから500万円だとか、市役所の仕事をやらせたから、幾らだとか、最悪は、執行部に圧力を加え、自分の関係する会社に仕事をやらせるなどという人は結構人気のある人でしょうが、この際辞めてもらいたいですね。
そうそう、知事で起訴され退職した大将がいましたね、選挙カーの中で女子大生に猥褻を働いた大阪の横山ノック、まあ税金のキックバックなどをして私腹を肥やす輩よりは、まだマシなどと言うと男女共同なんとかというところから、叱られますので、そんなことは口が裂けても言えません。『ッエ!、もう言ってるじゃないかって、絶対言ってません!』