唐突ですが、皆さん、人間の心臓は右側、左側のどちらについているでしょうか。常識的には「左」と考えていましたが、実は心臓は体の真ん中についているそうです。
昨日、南総消防署でAED講習会(AEDが到着するまでに行なう心肺蘇生法)を受けました。午前9時から12時までの3時間の講義と実技の内容の濃い講習となりました。
昨年11月から実施しているとのことで、既に百人以上の人が講習を終了し、市民の行なう応急手当として、AEDを使用できるようになっています。
AEDは、これから徐々に普及してゆくであろうと思いますが、宝の持ち腐れではいけませんから、機会あるごとに反復繰り返し、万一の場合慌てずに取り扱いができるようになりたいものです。
最初に9時から、前段として応急手当講習を受けました。救急車が現場に到着するまでに全国平均で6分かかるそうですが、心臓停止の場合(呼吸停止、多量出血などは若干余裕ある)3分経過しますと、救命率が50%、5分経過しますと死亡率が100%だそうですから、心臓が停止して倒れてから救急車が現場に到達しても、平均的には助からない、ということです。
そこで必要なのは、倒れている人を発見した人などが、救急車が現場に到着する前に必要な応急手当を、救急車が到着するまで継続することが重要となるということのようです。早い通報、早い応急手当、早い救急処置、早い医療機関の連携が命を救うために不可欠ということのようです。
次に実技に入りました。心肺蘇生法の模範演技を見た段階では、そんなに難しくないのですが、自分がやってみると何をして良いのか、頭が真っ白になります。講習でそうなのですから、実際の現場で役立つために何度も練習しておくことが必要と思います。
要するに、倒れている人を見て、意識の有無を確認し、次に呼吸を調べ、循環のサイン(心臓停止の有無)を調べ、心臓マッサージへと、進むのですが、最初の意識の有無とか、呼吸の有無を調べるのも実は簡単でありませんでした。
人間が、一分間に15回呼吸しているとしても、4秒間は呼吸を確認できませんし、しっかりと呼吸の有無を確認できないとすれば、その2〜3倍(10秒)ほど時間が必要です。呼吸を確認しませんと、人工呼吸などできませんし、特に昔は両腕を引っ張り、その後胸を押すなどの方法だったと思いますが、現在はマウス・ツー・マウスですから、呼吸の有無を確実にしないと、道路で寝ている酔っ払いとかホームレスの人に口移しで息を送り込んでしまい、怒られてしまうなどという笑い話にもなりかねません。
次に循環のサインを確認してから、心臓マッサージに入ります。AEDは、心肺蘇生法を継続中にAEDの現場到着をまってから、はじまるのですが、マニュアルが音声で流れますので、比較的簡単です。しかし、現実の現場は野次馬などでごった返すこともありますので、毅然とした態度で自信を持ってやらなければ、上手くいかないであろうと、思いました。
百聞は一見にしかず、の通りですので、是非広報などを確認の上、各消防署に連絡を入れ、受講されることをお勧めします。因みに市原市では無料です。