2006年09月21日

民族の同一性と同化

フランス政府は、不法移民のうち申請のあった3万件のうち、子供が学校や幼稚園に通っている6924世帯に滞在許可書を与えると発表したようです。(9月20日朝日)不法移民対策に力を入れているサルジコ内相は「フランス生まれか、13歳前に渡仏した子供がいる、子供が小中高か幼稚園に一年以上通っている」を条件としていたようですが、学齢児童がいるのに申請が却下された家族も多く、非人道的だとの批判が続出したのに対し、内相は「フランスに住みながらフランス語を一言も話さない家族は同化の意思があるとは見なせない」と反論し『同化する意欲』も重要な判断基準にした、そうです。

方や日本の高齢者人口を見ますと「敬老の日」に総務省の行った推計によると、15日現在の65歳以上の人口は2640万人で20,7%、75歳以上は1208万人で全人口の9,5%、また65歳以上の高齢者で働いている人は495万人で就業率は19,4%となりました。この数字は米国の14,5%、イギリスの6,3%などを上回り欧米諸国より高い水準にある(9月18日朝日)ようです。

そんな中9月9日、日本とフィリピンは経済連携協定(EPA)を締結し、わが国の労働市場の一部開放を盛り込んだそうです。経済産業省によれば「これまでにない包括的かつ本格的な協定」と言うことですが、フィリピン側の希望に反し人数、条件とも限定的だそうです。(産経9月10日)いずれにしても今後、看護師、介護福祉士がわが国で働くようになり、徐々に日本社会で増加するのは明らかです。

少子高齢化とは、わが国の若年層が減少して、将来私達の年金財政とか、国民の消費財の生産力が不十分と言うこととなるのでしょうが、そうであるならば若い元気なフィリピンの労働者を多数無条件に受け入れたら、一挙に少子高齢化などと言う問題も吹っ飛んでしまうのでしょうね。

しかし、先日、フィリピン人との混血の小学生に対し「血が汚れている」などとものすごい発言をした先生がいたらしいのですが、わが国の労働力不足の問題は、極論すれば無制限に外国人を受け入れ、人種のルツボといわれるアメリカ等の移民国家への道か、由緒正しい「純血」の国家を目指すのか、何れかの道に進むのでしょうか、おそらくその中間ではっきりした基準を示せることなく外国人労働者を受け入れ、冒頭に書いたフランスのように不法移民をどこまで許容するか、常に悩みながらの出入国管理となるのでしょうね。

由緒正しき水呑み百姓の子孫である私などは、まあ、どっちでもいいようですが、今の皇室報道などを見ていると、わが国は伝統(血)を重視するので、非常に難しい問題が将来に渡り続きそうです。

イスラム教では、アラー神が遣わした預言者マホメッドが「人間の平等」を唱えたのは、西暦650年ころから(正しくは630年、マホメットがメッカを占領したのが630年、そのときから一切の階級的特権も消滅した、『イスラームの心』中公新書ー孫引き)と言われているようですが、わが国での大化の改新はそれより遅い、確か652年(正しくは645年)でしたね。

国家・民族の同一性とか人間の平等などと言うことも考えますと、全くもって分からないですね。『国技』である相撲も、外国人力士の活躍でわが国唯一の『メジャー』スポーツとなって人気が持ち直したようです。「伝統とかフランス文化への同化」も理解が大変です。
posted by やすかね at 18:39| 千葉 ☀| 国際 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする