8月3日付け千葉日報で、市原市が全中学校にAEDの設置をすることを決めたとの報道がありました。市の担当者は「市が率先して配置することで、市民への啓発、民間施設への普及が期待できる」とコメントしていました。
AEDの学校、公共機関への設置については昨年9月議会と12月議会で緑水会を代表して強くその設置をお願いし、その甲斐あって本年度は7箇所の設置がされる事になっていたのですが、その矢先といいますか、不幸なことに6月議会初日の16日、市内中学で女生徒が部活動中倒れ、死亡しました。
そこで、この6月議会での質問冒頭に「仮に、近くにAEDが設置されていれば、救命できた可能性もあり、歯がゆい思いが致します。」と発言させていただきました。
9月議会では、やはり部活動中に倒れ、闘病生活の後亡くなったご近所の男子生徒の事故をきっかけにしての質問で、「市内100ヶ所くらいに設置したとしても3000万円とか、5000万円で済む、交通事故で一人亡くなれば3000万円(自賠責で)の保険金が出ることを考えれば・・安い買い物ではないか・・本市が率先して行なっているとアピールできれば・・」と質問し
さらに、12月では「救急車では平均7分かかり、基本的に間に合いませんから、1箇所でも多く設置し、それを119番で把握(民間の設置も)している事が重要」と質問しました。
要するに、「市民の命を大切にする」という考えで、「AEDを救急車に配備しても現実的救命には時間的制約がある」と認識し、そこで「市が率先して市内各所にできるだけ多数配備し」、さらに「民間の配備も把握して」これを「119番で全体的な連絡体制をとる」ことが重要です。この様な体制がさらに市原と千葉、袖ヶ浦、木更津と拡大し、やがて全国的ネットワークができれば、沢山の人命が救われることになると思います。
何れにしろ今回、事故があってからの設置で残念な気も致しますが、急遽補正予算を組んでの導入ということで、何度も質問した甲斐があったというもので、今後同じような事故が発生しても一人でも多くの人が救命できる事を願っています。執行部の決断を高く評価します。佐久間さんありがとう!