選挙戦の結果、いまだハッキリしていませんが、最大会派は市民クの9名、以下自民党8名、公明党7名のほか、連合3(?)、市民ネット2、共産2、みんな2、一人会派3となるのでしょうかね。
そうなりますと後は、議長人事が皆さんの最大の関心事ですね、これまでのように「談合議会」なら、議長経験者を除き当選4回の3名が順当です。
しかし、激しい市長戦を戦ったあとであり、また4年前の市長選無投票の反省などから今後は「談合議会」に対して、市民の批判が強まるでしょうね。そうしますと、次の「論点」は市長与党をどう組み合わせるか、となりここに重大な人事問題がからみます。
そこで、各会派の内情をフィクションでご案内します。これはあくまでフィクションですから、お間違えのないようにお願いします。
ところで、8年前の議長選挙の模様をブログで書いたのですが、その内容について古参議員から「やすかね、おめぇー地獄耳だな」といわれたこともあります。サァーはじまり、始まりです。
(平成23年6月中旬:最大会派議員総会)
代表:皆さん、激しい選挙戦お疲れ様でした。今回は若い人の頑張りがすごかったね。自民党は新人と元職が全員落選で、当選は8名だが、得票数では増やしたんじゃないかな。また市長選挙は負けることはないと思っていましたが、薄氷を踏む感じだったね。それにしても良かったよ。下手に二期八年なんて公約するもんじゃありません。市民はしっかり覚えています。
政治家は言葉が命だから、口から出した以上これを訂正するのは不可能だよと肝に銘じておくべきだね。それと、選挙の際は仲間同志でもいろいろあったでしょうが、同一会派ですから当選した以上水に流して、仲良くやりましょう。
A:わたし、その点で一言言わせていただきます。選挙は生き残りをかけた戦いは、何でもありといっても、動物じゃないから命までとられないものの、私は常識を疑いました。私が代議士の応援を頼んできてもらっていたのに、同じ場所で時間の譲り合いもしてくれず、訳の分らないことを喋り続け、代議士の先生も呆れていました。あれを同じ会派でやっているんですから、市民のひんしゅくを買いますね。私も一度は言っておかないと馬鹿にされた感じで、おさまらないです。
B:なにいってんだよ!そんなの自由だろ、おれが先に場所をとったんだから、何時止めるかは、おれの自由だ、しょうがないじゃないか、名古屋の市長が来るまで時間があったんだから。
代表:マア・マア・マア・・ですから、その点は大人ですから、さっき言いたかったのは、その様なことを水に流してくれということです。でないとこれからの4年間一緒にやれないではないですか。今大切なことは、市長を支える会派の構成です。これまでのように水曜会で団結していかなければと考えていますが、今回は市長選挙のしこりも残り、下手をすると議会は少数与党になってしまうし、本当に重要な案件は否決だって考えられるよ。
C:そうだナァー、共産とネットの4と市政研究会は市長に批判的だとしても人事案件にからんでないから、結局議会は31人で人事をきめることになる。水曜会(市民ク9・連合3・緑水会2?)では、議会は安定多数とはならないね。
代表:ですから、通常議案の採決は概ね大丈夫としても、問題は人事案件ですね。8年前は教育長人事で臨時議会も開催されました。
D:へぇーそうですか、それは知りませんでしたが、市長選挙のしこりが残ったんですか。
代表:そうなんだよ、あの時は今の佐久間市長は小出市長時代のスキャンダルで勝ったから、その恨みたるやすごかったよ。そこで最初に教育長人事が問題となったんだ。市長の提案に対し、今回の市長候補松本先生を教育長に推薦する自民党と公明党の反撃にあって苦労したね。「牙を向けた人は賛成できない・」などとも言われ、なんとか苦労して公明の約束を取り付けることが出来たよ。そしたら、自民党も賛成にまわってきた、勝手なもんだよ。一部には金が動いたなんていっている人もいるが、断じてその様なことはない。
しかし、皮肉なもんだよ、難産だった教育長が選挙もなく一番安泰でいられるんだから。
E:わたし、よくわかんないの。私たち(9)と連合(3)と緑水会(2)に市政研究のTさんで15ですから・・みんなの党さんはどうですか。
代表:そうだな、みんなの党は中央では松本を推薦したが、市議会では松本を推すと不利になるということであまり松本選挙をやっていなかったようだね。
F:そうでもないよ、街宣カーで「熱血教師松本やすひこ」なんてやっていたよ。自民党だけではあそこまで票は伸びないよ。調味料と一緒だよ、3+0.5が5くらいになるんだよ。みんなの党が推薦したことで「自民党一色」という煮干の強いダシが和らいで美味しくなったね。自民党という一枚看板が和らいだのだろうね。しかし、佐久間、やっぱ、危なかった。
代表:それで、一応泉水さんがみんなに接触を試みたんだが・・と言っても、みんなの党公認候補だから、中央との矛盾は避けなければならないので、市長与党と組むのは難しいのではないかね。
G:そうすると、我々は9+3+2の14になり、自民は公明と組んで15、あとはみんなの党さんの2ですか。
代:それが、どうも緑水会の2がハッキリしていないんだよ、そうすると我々の方は13の可能性もあり、そうなると自民と公明だけでも15だから人事案件はわれわれにとって大変なことになる。そこにみんなの2が加わると、あっちは17か18の可能性もあるから人事案件は勝てないな。
H:人事案件を取るには緑水会を2でまとめてもらい、みんなの党の協力がどうしても必要となるようだが、俺ぁ、どっちでもいいな、議長なんてのはやりたい奴にやらせておけば良いよ。
E:そうすると、みんなの党さんがキャスチングボードを握ることになりますか。
代:まだ分らないよ。公明党は今までは中央の関係から自民党と行動を供にしたが、今回の市長選挙は中立だったから、公明党の動き次第でどうにでもなるよ。公明党と組めれば9+7で十分だ。あとはどうでも良くなる。
C:今のねじれ国会の参議院で話し合いが進むと面白い事となるものの、そこまで時間の余裕はない。
H:となると、最後の手段であれすっかね。自民党の中を十分観察して、少々浮いているアレとアレ二人を引き抜けばあちらは13となり、みんなを入れなくともこちらが15か16になる。
D:ヘェーそんなことがあるのですか。あるんだよ、与党の旨味はすごいからな。市長が動けば大変なことになる。
F:びっくり仰天の、開けてびっくり玉手箱だよ。ヒヒヒ。
代表:最後の最後まで、わからないよ。情報も錯綜するから中の人には訳が分らなくなるよ。またそこが狙い目だよ。4年前も上手くやったよ。
D:どういうことですか、それはナイショだよ。10年くらい経つと分るよ。
C:とにかく、人事はいつでも大変な騒ぎとなるが、市議会での人事問題は特に面白いよ。昔はこれに金がからんでいたから、凄まじかった。聞くところによると千葉市なんか亡くなった県議が動いて市長になるには500万位必要だったそうだよ。それでもなれなかった人がいたようだ。
D:ヘェーそんなこと聞くと俺は議長なんてなりたくないね。
H:まだ、若いからな、そういうことをいえるんだよ。それが4期5期やってくると支援者から「まだ議長になれないか」などとハッパをかけられるから、やらざるを得なくなるよ。
D:私たちは、先輩方の方針に従いますから、上手くやってください。
代表:それでは皆さんの一任をとったということで、これから画策に入ります。今日はご苦労様でした。
(第二会派議員総会)
代表:選挙戦ご苦労様でした。現職全員がここに再会できたことを嬉しく思います。しかし、市長選が残念でしたね。私は行ったんじゃないかと思ったのですが、現職はやっぱり強かったですね。
A:そりゃぁそうだよーおめぇー、しかしアレだけ接戦になるとは考えられなかったよ。勝てた原因は、市長の日常の機動力、8年間毎日市民と握手してきた結果だね。
B:学校の先生は、校長人事などに関心が強いが、やっぱ選挙が好きなんだな。それに定年退職して年金生活だから、時間もあるし教え子の名簿だって毎年卒業式で作るし、30年以上も名簿がそろっているよ、それに、同窓会の度に新しいのが出来ていれば、俺たちの後援会の名簿より正確だから、選挙をやると、とんでもなく強いよ。おれも先生やってれば良かったよ。
C:ハハハ、おめぇー先生にならないだろう、大学出てないからな。
代:それにしても今回は世代交代のように、若い人に頑張られてしまいました。やーやぁー参った、まいった。これからは若い人に道筋をつけて行ってもらわないと、俺たちは少しおとなしくしていますかね。
D:先輩、そんなことはありませんよ。ご指導していただかないことには、激しく戦った市長選の後遺症で市長から相当いじめられてしまいますよ。
E:ところで、こっちの市長候補者は、県議のところに謝りに行ったらしいのですが、「絶対許さない。」と強硬だったらしいよ。
F:なんで、謝りに行くんだよ。
E:だってそりゃぁおめぇー、県議選で同級生の姉崎をやったからよ。
F:そんなの自由じゃないか、県議でだれをやったって。
E:それがそうじゃねぇんだよ。最後の手を使ったなどとも言われているが、選挙は生き残りだよ。生き残りということは、自分が生き残るためには何でもありということ!ルールなんて無視だよ。
B:そうそう、俺も見たよ。前回下のほうで今回危ないと言われていた奴が、交差点で20本くらいの登り旗を持たせていたよ。完全にルール無視だよ。
誰でも、やりそうなことだから、あまり、言わないほうが良いかな。それにしても程度問題だな。毎回何かしらとんでもないルール無視があるね。
代表:選挙のことはそれくらいで、今日はその後の議会の人事など、特に議長選をにらんでの話し合いだ。
C:今度は、こっちのほうが簡単に多数じゃないかね。
E:だけど、与党の旨味はすごいから、野党にはなりたくないね。役所の仕事がなくなるよ。
代表:いや、逆だな、市長はヨー、少数与党になってしまうことを一番恐れているよ、だから本心はわからないが、表面上はヘラヘラしてくるよ。前の議会でも共産、ネットにだって、「ご質問ありがとう。」なんて言ってたんだから。
B:じゃぁ、また市民クの長老が「大連合で談合議会」をお願いします、と言ってくるかね。
C:そうだな、共産とネットを除き、32人のうち、一人会派を貫いている人は、また一人会派でこっちにはつかないけど、しかし、激しい市長選挙があったのだから、しばらくは一緒にやらないほうが良いんじゃないかね。衆院選も近いし。
B:それもそうだけど、うちは、以前から内部でもめて、議長選挙では最後にはあっちに上手いことやられているから、今度は結束して行こうや。
E:約束と言ってもいつも年功じゃおかしいだろうが、議長選挙で誰を入れるかは自由だろ。
C:おめぇ、またそんなことを、そういうことを言ってると、あっちに狙われるぞ。7年前は当日の朝ひっくり返されてしまったよ。結局当選回数を無視して先輩を出し抜いて議長になろうなどと画策すると、こっちが痛い目を見る。おめぇの親父だってそれで失敗したんだよ。
D:過去にどんなことがあった?
C:知ってっだろ、昔は封筒に入った現金を警察に持っていくぞなどと脅かして数回議長になった親父もいたよ。中野先生のときも若菜のときも内部で十分納得しないで押さえつけると、当日の朝ひっくり返るんだよ。
代表:だから、先ずは議会の申し合わせのように当選回数で行くことが一番安心だがね。
D:過去に議長経験した人は、もう議長になりたくないんですか。
C:そうではないが、中継ぎのようなときもあるよ。今回は当選4回組みが3人いるから順当に行けば、それで収まり、あと一人がどうなるか、だが、今のところ分らないよ。
F:そんな先のことより、先ず最初がどうなるかね。
C:共産とネットは数に入れないから、32のうちと公明で15だから、あと2つで勝てるな。
あっちは、市民クの9と連合の3、緑水会の2、市政研究1の15となるとやっぱみんなのところの引っ張り合いか。
代表:大体そんなところだが、どうも聞くところによると泉水と市長が直々モーションかけているようだよ。
D:ヘェー誰に、
C:誰にたって兄貴のところには行かないだろうよ。
E:だけんが、公認のところに割ってはいるかね。信じられないよ。
B:だから、市長の権限はすごいよ、自分の利害を考えると割られるね。それで、政治の世界は一寸先が闇ということだよ。裏切り、闇討ち陰謀など素人には分らないが、政治のプロはすごいよ、よっぽど信念を持たないと、利用できるだけ利用されるよ。
F:そのことを言っていたのかね。市長選挙で「素人云々」のチラシもあったが。
代表:それとは違うよ、いずれにしても仁義なき戦いのところもあるよ。
C:しかし、市長選挙のからみで言うと、こっちに有利かね。
B:それもそうだが、先ずは公明が大切だよ。これまでの流れの中で安心していると、当日の朝開けてみてびっくりということもある。
代表:過去には、そんなに昔ではないが、一人10万円での買収もあったということだよ。
C:まぁ、じっくり話合い、俺たちが割られないようにしないといけんな。
代表:それでは、ご苦労様でした。色々接触があるでしょうが逐一ご報告してください。それでは散会します。
2011年06月09日
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