プロ野球交流戦も最終版となりましたが、悔しいのはなんといっても巨人ファンでしょうね。韓国の助っ人がホームランを打てば負け試合が多く、僕などマリスタで「打たせてやれ、李が打てばロッテが勝てるから」とネット裏で野次っていました。
今年巨人はロッテから李と小坂が移籍してスタメンで「活躍」していますが、小坂はロッテに残留しても控えでしたでしょうから、良かったですね。李はマリスタの大きなブーイングを受けつつ、負け試合でのホームランを量産しているのですが、生え抜きが多いロッテでとしても李が巨人に出て行って良い結果をもたらしています。
ところで、小坂は談話(伝聞の伝聞)で、「巨人は試合前の練習を必死でやっているのでびっくりした」と語っています。ロッテではあの茶髪に象徴されるように試合前の練習も和気あいあいとしているのに比べ、ガムは噛んでも歯軋りを咬んでの練習はないみたいです。
昨日のワールドカップ日本VSオーストラリア戦を報道するなかに「日本選手団はバスに乗って、緊張した面持ちで球場入りをしていました」とありました。他方オーストラリアは試合前の数日リラックスしながらプールで遊び、ゴルフをしている様子がテレビで報道されていました。
このオーストラリアの選手団のリラックスというか余裕を見て日本は勝てないと考えていましたが、案の定、早い時期にキーパーチャージをとられてもおかしくない虎の子の一点を最後まで守りきろうとして最後は力尽き僅か10分足らずの間に3点も取られ、惨敗しました。
一点差でも試合が終われば勝ちとなるのですが、前半の早い時期から「守れば勝てる」と考えて守勢に立てば「攻撃は最大の防御」の裏返しであっさりと負けてしまいます。僕もテレビを見ながら「あと20分か」と考えたのですが、選手は一点をもらったときから「あと60分」と考えたのでしょうかね。そこからドイツ戦での後半の弱さと同じくズルズルと後退してしまったのです。
「守りきらなければ」と必死になってしまうことは大きな心理的負担を背負い、予想以上に肉体的疲労を伴うものです。何でもそうですが何かを「守ろう」と考えたとき大きな失敗をするのは人の世の常と思います。勉強だって一番を「死守」しようと考えることと一番に「挑戦」をする人では「守るべきものがある人と失うものがない人」の差が出てしまいます。歯軋りを咬んでアドレナリンを出すより、リラックスしてドーパミンが出るほうがよい結果が出ますね。