私が「残念でした。誘導尋問に、引っかかりましたね。誰も医者に罹らなければ、赤字にはなりません。」と議場の笑いを誘いました。
実は、うるさい事を言いますと、滞納保険料は、経常赤字とは質的に異なり、財務上の問題です。会計学的には「損益取引・資本取引区分の原則」などというのですが、損金処理するまでは滞納額は一応「債権」ですから、「資産勘定」なのです。
ところで、国保会計の赤字の原因は、 色々あるのです。議会で医療扶助を受けている人は、自己負担がないからジェネリックの処方を希望しないが、3割の自己負担ある人は支出を抑えるため自分からジェネリックの処方を希望する、また医療機関も自己負担が大きいと継続的に受診しなくなるので、自己負担のある患者さんにはジェネリックを処方するなどと言っておきました。
これは、極めて「不公正」ですよね。低所得・無収入で生活保護などを受けている人は、自己負担がないから平気で高い薬をただでもらっているのです。
西欧では8割がジェネリックで、日本では逆に2割がジェネリックだそうですね。
根本的な赤字体質は、実は製薬会社と厚生省の癒着にあるのです。厚生省が競争を無視して薬に値段を決める権限を有しているのです。ですから薬メーカーは患者の側でなく、厚生省の方を見てどうしたら薬を高く売れるのか、と血眼になっているのです。
その外、国保会計の赤字は、医療機関の「算術」にもあります。某医療機関経営者は「生活保護を受けている人の医療扶助は、取りはぐれがないから」と「豪語」していました。
私も、数日前のプールで耳に水が入り、少し痛かったのですが、そのひが土曜日だったので昨日耳鼻科に行きました。横柄な「先生」が僕に『アンタの耳は汚いな、耳垢なんて一生取らなくて良いんだよ、アレルギーがあるし、鼻のアレルギーがあるから、プールでも耳抜きはしては遺憾』とお説教されてしまいました。
『4日ほど薬を処方するから、下に調剤薬局があるから行ってください。』と言われ、診察料を払って調剤薬局に行きました。
薬局で、名前を呼ばれてから、薬が沢山あるので薬の説明を受けましたら、抗生物質と抗アレルギーが2種類づつ、胃腸薬が1種類、痰を切る薬、消炎剤、点鼻薬など8種類の薬が処方されていました。現在でも通風・高脂血漿・高血圧・甲状腺の薬の外、肝臓のための自然食品など飲んでおりますので、さらに7種類の薬を飲んだら11種類の薬と、鼻に点薬一日4回では薬で腹が一杯になりそうです。
そこで抗生物質1種と消炎剤、痰の薬など要らないと言いますと、薬剤師が先生に聞かなければということでしたので、結局『薬全部要らないです。』と断って帰りました。
これだな、国保会計の赤字の原因は、と思いました。たった4日間で大したこともないと考えていたところ、横柄な説明と過剰な薬を処方されました。
キャンセル直前、薬剤師は僕が「8種類もあるのですか。」と聞いたところ『残った薬は1月で捨ててください。』といいました。
なんだ患者が全部飲まないことを知っているんか、と思いました。何か医療機関に対するペナルティーはないのですかね。
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