11月25日、市議会議長以下,特別・常任各委員長7名で住友化学株式会社千葉工場(姉崎)と旭硝子千葉工場の見学会に参加いたしました。
元々理系の人間ですから、会社の主な事業内容のご説明を伺っていたますと、質問したいことが次から次と出てきました。
特に、これまで「触媒」と言われても、「触媒自体は変化しないが、化学反応を促進する物質」程度の理解しかありませんでしたが、コンピューターの画面上で触媒の分子構造が化学反応に関与しているような画面が見られ興味がそそられました。
最後に『ご質問は』と言われましたので、「色々あるのですが、時間の制約もありますので、数点お伺いします。」と切り出し、多くの大企業が次々と海外進出してしまい、わが国では失業者があふれていることについて民族意識を掻き立てられますので、その点を率直にお伺いしました。
ご説明によりますと、要するに、人件費などではそれほど海外でのメリットはないが、最後の経常利益に対する法人税で、それまでの企業努力がごっそりと持っていかれてしまうことが海外進出の大きな動機になっていることが判明しました。
私なども、自分に対する経済的利益が全くなくとも、ゴルフで日本の女子プロが韓国勢に負けていると心情的に日本人を応援するのですが、具体的に自らの経済的利益が影響を受けるとなると、日本人だからと言って不利益を覚悟で応援は出来ませんよね。
また、企業の社会的責任の一端として『地域貢献』だけでなく『世界貢献』をしているとのご説明でしたが、残念かな「わが国への貢献」について意識的なご説明はありませんでした。
大きな企業では、既に地球的規模でボーダレスですから、政治家は税金だけとって外交経済に関して間抜けなことをしているので、企業のトップは政府など信用できないということでしょうかね。
それにしても、一流企業のエリート言われる人は、優秀な人がおそろいで、一部議員が間抜けな質問などしますと、聞いているほうが赤面します。だいたい自分の能力で相手を評価できると考えているところが、大きな間違いです。ソクラテスから学ぶ必要があります。
2010年11月25日
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