2010年06月08日

長期政権となるか菅総理

内閣総理大臣に菅直人さんが選出され、組閣も殆ど決まったようです。
小泉・安倍・福田・麻生・鳩山と続いた総理大臣は、いずれも有力政治家の地盤・看板・カバンを受け継いできた世襲議員であり、福田・麻生・鳩山は父あるいは祖父が内閣総理大臣経験者という名門名家の出身で、昔流に言えば「お公家様の宰相」と言っても良いかもしれません。

これに対して、菅総理は、サラリーマンの家庭に育ち、落選3回(生徒会の副会長選挙でも落選した?)の辛酸を舐め、民主党代表(初代、3代、8代)を辞任し、党内最大勢力の小澤グループとは、ジッと我慢で争うこともせず、小澤に対する国内世論の風当たりが強くなってから、特に「俺が出る。」と言うまでもなく、ごく自然に回りから「今度は菅しかいない。」との声におされ、目出度く党代表から内閣総理大臣になりました。

厚生大臣当時、薬害エイズに関する資料を探させ、これを国民の前に明らかにしたことは「国民身線で官僚と戦う菅」ということが国民の記憶に定着しています。

このようなことをつらつら考えてきますと、菅さんは「鳴くまで待とうホトトギス。」と言って天下を取り長期徳川政権を作った徳川家康の生き方を学び実践したように思います。これで菅政権は参議院選挙を乗り越えれば、その後総選挙(衆議院選挙)を2回ほどできる「長期政権」になると考えます。

辞任直後の5日、鳩山元首相は菅総理の母校である東京工業大学での講演で「政治の意思決定にもっと科学性を持たせなければ、むしろ党の中にも科学が必要だ」と民主党の現状が非科学的との本音を漏らすと、会場は爆笑に包まれた。(朝日6日)そうです。

東大工学部から東京工業大学と理系の総理が続いたことで、日本の技術を支えてきながら、これまで「冷や飯を食ってきた理系の人間」にとって大きな励ましになりますね。
posted by やすかね at 11:52| 千葉 ☁| Comment(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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