2006年02月01日

ライブドア・ショックと株取引解説

長らくのご無沙汰でした。この間ライブドアのホリエモンの逮捕・勾留があり、株式市場も大きく乱高下したのですが、経済実態として「虚業」でしかなかったライブドアの影響はそれほどなかったようです。

ただIT関連の株価は総じて下落して、浮ついた市場の気持ちが多少沈静化したようです。先日弁護士有志(?)がライブドア・ショックで大きな損失を受けた「投資家」の相談を受けたという新聞記事がありましたが、それによりますと『退職金数百万円を大きく減らしてしまった。』『占い師の言葉を信じてライブドアだけを買ったところ、大損をした。』などの記事が目に付きました。

昨年来、株式市場の好調が伝えられていますが、この大きな原因は、企業の業績好調もありますが、銀行金利がゼロであることだと思います。100万円を定期にして一年経過しても100円の利息しかつきません。一方100万円の預金があっても仮に時間外で引き出したりすれば手数料を105円取られますので、銀行は預金金利ゼロで手数料を稼いでいることになります。

そこで僕など、昨年来千葉銀の株が700円のころ、知人に「千葉銀の株が安いぞ」などとほざいていたのですが、株取引は邪道と思っていましたので、千葉銀の株が急上昇するのを見ていましたら、いつの間にか1000円を突破していました。700万円買っておけば何もしないで300万円儲けたはずです。残念ですね。

そこで、このホームページを見て預金を下ろして株を買おうと考える人も出ると思いますので、幾つか独自の株取引のノウハウを伝授いたします。僕は占い師ではありませんから、きちんとした根拠があります。この一般的ルールをご自分の感性とあわせ、具体的場面に適用して儲けてください。

先ず、会社とは何かここから考えてください。喜怒哀楽「利息は正義か」で簡単に利息・配当の説明をしてありますので、最初にここを見なければなりません。まだの人はトップページに戻り、本の注文をしてから、以下をお読み下さい。本も読まないで損をしても知りませんよ。

そこで会社の分析です。ヤフーの「ファイナンス」をみて会社名を入力しますと会社の株式チャートが出てきます。毎日の値動きがグラフで出ていますのでこれを見てください。株価が大きく変動していますが、どの会社でも昨年来急上昇しています。昨年の今頃から株を買った人はほとんど人が儲けています。
しかし、このグラフだけで「高くなる」と考えて買ってはいけません。これで買う人は出鱈目な占い師の言葉を信じてライブドアの株に手を出すのと一緒です。最初に見るべき項目は会社の「企業案内」で、ここで、会社従業員の平均賃金を見てください。人は石垣であり人は城です。従業員を大事にしているか否か、単純に賃金だけでは決められないことはもちろんですが、大学を出て優秀な人は賃金が高く、また福利厚生施設の良い会社に就職しますので、その様な会社の業績は良いところが大半です。

例外として山一證券などという大手が倒産しましたが、あれは経営者に問題が有ったはずです。大概大きな儲けを出し、高配当を出している会社は優秀な人材があります。平均賃金600万円から上ならほぼ大丈夫でしょう。この会社に興味を持って次のデータに進んで見ましょう。

参考に銀行など見ると1000万円程度の賃金を出しているのは普通です。最近出席した友人のご子息の結婚式で多数出席していた相手方会社などは海外プラントの会社ですが平均賃金は1100万円以上でした。この様な会社の業績は会社資産よりノウハウ・信用・人材に依拠していますので、次の説明から除かれます。

次の指標は、これも簡単ですが、会社の一株当たりの資産です。会社は自己資本比率の大きな会社ほど健全ですし、基本的考え方として会社と取引をする相手方が取引相手である会社の最後のよりどころとするのは、その会社の資産なのです。ですから、会社の一株当たりの資産が1000円なのに株価800円ならこの会社に興味を持ってよいでしょう。

しかし、会社は人によって運営されていますので、資産だけでは動かず、組織ノウハウの総合力で収益を上げていますので、この資産と組織の総合力で発揮される会社の「利益」ここに注目しましょう。一株当たり50円の利益が出ている会社ですとその20倍1000円程度が株の値段となっています。どうしてでしょうか?今の経済状況で1000円の投資で5%の利益が出るなら多くの人が「投資」を決断するからです。

しかしながら、まだこれだけで「買う」とは判断できません。会社の決算状況を見てください。尤も必要な企業情報として数年間の売り上げと経常利益の動きを見ることが重要です。年々売り上げが減少している、となればこの会社の主力商品は力が落ちてきていますので、注意が必要です。独占的に販売している有力商品などがあっても、これに胡坐をかいていては早晩売り上げが減ってきます。

人気のあるモデルだから大丈夫などと市場の動向に研究をしないまま旧モデルで販売しているとこれまた業績が悪くなります。

ってなことで、会社の営業利益の動きに注意して次に、会社の借金に注意を移してください。「有利子負債」などという項目が有ります。これは配当を必要としない出資金と違い利息の支払いをしなければならない借り入れ資金です。会社の全体資産に対し株主の出資金が「株主持分」といわれるのに対し「債権者持分」として営業利益があってもなくても毎年利息の支払いを迫られるのです。

ダイエーが全国にあれほどの店舗を展開しながら倒産したのは、会社財産に対しての「債権者持分」が大きく、毎年巨額の利息の支払い義務があったからです。これが、出資金であれば会社の業績が悪いときは一切の配当をしなくとも良いのと比べ、大きな違いが有ります。

そこで、「有利子負債」の項目を見て、この数字のでかいところは要注意です。その他、会社の扱っている商品が何なのか、今の経済社会実態に合っているかどうかとても重要です。例えば最近は中国の安い衣料品などが大量に入ってきますので、わが国の繊維産業などは独自の技術が持っていないと業績は良くないですね。逆に今は「癒し」産業なんてのは流行していますので、この様な商品を扱っている会社は「買い」が入ります。

注意すべきはライブドアのようにものを作っていない会社、なんだか分からない会社には手を出さないほうが無難で、今回のライブドア・ショックを見ていますと、単純に株価の乱高下だけをみて株の取引をしている人がいますが、この様な人は株取引を絶対止めるべきです。

長くなりますので、ぼちぼち終わりにしますが、最後に絶対素人が手を出してはいけないのは「信用取引」です。これは例えば100万円を投資すれば、大体3倍程度の株の取引が出来ます。実際に投資した以上の金額については年3%程度の金利を払うことになりますが、これは株式が絶対に上昇し、しかも短期間に利息を稼がなければなりませんから大変なのです。

楽天とかライブドアとかは結局、証券取引会社で素人に対し「信用取引」をさせて金利を稼ぎ、場合にとっては「追証」をとり、さらには「追証」を入れなければ「担保」の株を「成り行き」で叩き売り、自分が安く買って儲けを出していたのではないか、などとも思います。
posted by やすかね at 10:00| 千葉 ☀| 世相 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする