2006年02月03日

京葉五市研修会「日本の進路」

2月3日、京葉五市議員会の合同研修会が五井グランドホテルで開催され、「日本の進路」と題し、講師は政府臨調などで活躍された慶応大学名誉教授加藤寛先生でした。

講演の趣旨として『日本はこれから大いに発展する』『必ず成長する』『株は上がることは間違いない、5年間は上昇する』という事と理解しています。

加藤先生は12月14日付け産経新聞『正論』欄で、「財政実態を踏まえ冷静な増税論議を」、また「危機感を煽りすぎてはいないか」と副題を上げ、日本政府の粗債務は730兆円に達し、GDPに対する比率は150%を超え、財政危機である。しかし、日本政府はGDPに匹敵する程度の金融資産を持っているから、480兆円の粗債務を除くと純債務は250兆円程度である、実質的な純債務とGDPの比率は60%程度となり、これなら何とか努力できる負債ではないか。と述べられていました。

国・地方の財政危機を論ずる数多くの論調の中で「政府の金融資産」を掲げ「負債」の実態に触れたものが見受けられない中で、どこかでほっとできる論調となっていますが、「金融資産」の具体的内容があまり、というか殆ど解説がありませんのでこの見解に基づいての財政再建を論じたり、その具体的内容に踏み込んだ解説には接したことがありませんので今回の講演の内容も十分理解する事ができませんでした。

乏しい会計学の理解から述べますと、「負債には全てこれに見合う資産がある」ということは要するに家賃債務があればこれに対応する建物使用権があり、自動車の売買代金債務があればこれに対応する動産としての車がある、また住宅ローンに対しては住宅があるということでしょう。

このように債務に対する資産が必ず対応しているなら貸借対照表上の「欠損金」は存在しないことになるのですが、しかし年金支払い債務に対して社会保険庁職員が無駄遣いをしてしまっていればこれは「欠損金」となるでしょうし、日本が360円でアメリカ国債を36兆円買ったところ、現在一ドル120円なら24兆円の「欠損」が生じている事になります。

そこで問題なのは、現在日本政府の持っている金融資産の具体的内容がなんなのか、ということになります。この点に疑問があり先生に質問をしました。ところが先生は「質問者は会計学の基礎知識がないであろう」と考えられたのか分かりませんが、『負債には必ず、見合いの資産がある』という趣旨のご説明でしたので、これ以上質問はできませんでした。

ところで、別な問題として例えば18年度予算では新規国債の発行額は30兆円を切るということですが、満期の来た借換え債などを含めると国債発行額は165兆円になり、元金の殆どを先送りして金利だけを支払っている、ということのようです。とすると、この利息は誰が受け取り、「収益」になっているのでしょうね。この様なところも質問したかったところです。

最後に、「仮にわが国が大量のアメリカ国債を持っているとすれば、アメリカがロシアからアラスカを買ったように、日本もハワイを買えないか、買ってしまえば真珠湾を攻撃する事もないでありませんか」などと冗談ともつかないことを質問しようと考えていたのですが、やはり常識人ですね、できませんでした。

講演後泉水議長から控え室で加藤先生に紹介され、ご挨拶をしてきました。
posted by やすかね at 10:00| 千葉 ☀| 議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする