2006年02月19日

予算委員会とドント方式、経費節減

2月17日の議会運営委員会で平成18年第1回の定例会の開催日程が決まりました。
20日に招集され、27日まで議案審査のための休会、28日から3月2日まで各会派代表質問、3日常任委員会、7,8日市政に関しての議員からの個別質問、10日から予算審査特別委員会が開催され、3月22日最終日となります。

議会運営委員会は、文字通り議会の運営日程などを議論する委員会ですが、議会提要の中の市議会規則等に関する申し合わせ事項、第11「委員会」のところで、当初予算審議の際には「予算審査特別委員会」を設置し、これに(予算案を)付託するのを例とする。とあることから当然設置されることになっています。

国会でも予算委員会は一番の花形ですので、議員は誰でもそこで華々しい質問を行い「審議を中断」させることが「お手柄」といわれていますが、実に馬鹿げた話で、審議すべきところで審議をさせないことがお手柄扱いとなっています。今最大の問題は、ホリエモンからのメールで武部幹事長の親族への送金ないしその指示があったのかが議論されています。

ずいぶん昔のことですが、戦時中満州での731部隊を扱った作家森村誠一さんの話題作「悪魔の飽食」が注目を浴びたとき、一枚のガセネタ写真が作家の元に持ち込まれ、これを引用して出版した大量の次回作が回収されたことがありました。

民主党が追求の証拠としているメールの真贋が今問題となりつつありますが、十分な裏づけをとることの出来ない証拠に飛びついてしまうと取り返しのつかない事態となるでしょうね。特に民主党は強制わいせつ、覚せい剤、弁護士法違反事件などで摘発された議員が続発しているなかで何とか「手柄を」立てたい一心で毒饅頭(ガセネタ)を喰らわされたのではないか、と心配しています。

ところで、今まで信じられないことですが、千葉県では今年はじめて予算委員会が設置されたということです。かねてから県庁というところは県民不在のお役所ですが、県議会議員にしても予算の内容に質問などあまりしてなかったのですね。

そこで、市原市の問題ですが、予算委員会はその定数が慣例で14名と決まっているそうです。また慣例で委員の数を割り振りますと、議員数35(1名欠)中議員数9名の自民党が4名、7名の公明党が3名、6名の市民クと緑水会が各2名、民友、ネット、共産が各1名の合計14名となります。

この議運では委員の総数に対して昨年から議論となっていました。「議会会改革」で議員の数が減ったのであるから委員も減らせ、市民の声を反映させるため委員を増やせ、現状のままで良い、などでした。

私の問題意識は各会派の議員の数と選出される委員の数の問題でした。すなわち9名の自民党が4名であるのに対し、6名の緑水会が2名とは、単純に考えても、また国政選挙での当選者を割り振る方式(ドント方式)などから考えても計算が合いません。

この点を指摘しますと、事務局から議会提要に書いてあるとおり「案分率」によると説明がありました。先ほど引きました議会提要中の「申し合わせ事項」のなかで「各会派所属議員数による案分等を考慮に入れ」とあるように「案文等」とは書いてありますが、「案分率」によるとは書いてありません。

申し合わせ事項中に仮に「案分率」と書いてあっても、その内容は不明確である上に、さらにそれを「考慮に入れ」選任するとなれば、不明確×考慮となりその規定の内容は不明瞭極まりなくなります。およそ「分りやすく簡明なルールこそ良し」との観点からこの「申し合わせ事項」はルールとしてはかなり不完全でしょう。

何事も如何に立派な理論を立てても結果がだめなら駄目なように、この不完全さは選出結果を見れば明らかです。6名の会派である緑水会が2名の委員であるのに対し、9名の自民党が4名の委員数となり、14名の委員数の占有率は自民党が28.57%(議会占有率25.71%)、緑水会が14.28%(議会占有率17.14%)となり、いわゆる大会派が小会派を食っていることになり不公平であり、少数意見を尊重する観点(公正)からも問題が残ります。

そこで、国政選挙などでは出来るだけ国民の得票率を議席数に反映させようとしていわゆるドント方式を採用しています。これは議席を与えた政党の得票数に2分の1を掛けながら大きい数字から議員を割り振ってゆくのです。

仮にこのドント方式で14名の予算委員を選出しますと、最初に自民党から委員を選出すると自民党は4.5となり、次は公明党から選出し、同じく3.5、さらに市民クと緑水会から各1で3.0となります。以下同様に繰り返しますと、公明党に3名の委員を割り振った後、市民クと緑水会がともに0.75となり、14番目の委員は抽選となります。

結局、予算委員数を今回は15名とすれば、抽選を避けられることになります。また仮に緑水会の議員数が公明党と同じく7名ならば予算委員14名までは抽選が不要となり、会派の構成が9.9.6.6.2.2.2のときは予算委員会の数を13名とすれば同じく抽選は不要となります。

いずれにしろ、予算委員の数はその都度議運で決めるとしても、その選出方法は会派の構成を「公正に反映する方式」を予め決めておくことが重要と考えます。

最後にこの日の議運に報告されたものとして「平成18年度主な議会関係予算」がありました。公用車(議長車)運転管理委託事業と行政視察旅費の関係です。行政視察の方は18年度は議員一人当たりの旅費を5千円減額とのことですので、35人の議員で総額17万5千円の減額ですが、驚いたのは公用車のほうです。

大体一年間に1万キロ程度(16年度で年間156日運用、15年178日)の走行で18年度からの委託経費(運転業務、運行管理及び任意保険)が予算額274万円とのことです。これによって議長公用車だけでも830万円の人件費が節約となるそうです。運転手の人件費と市議会議員の人件費(1千万円弱)が同程度だったのです。

わが目を疑ってはいけません。議会の傍聴席のときは計算間違いをいたしましたが、今回は間違ってはいません。この委託費用には、公用車を使用し、運転業務だけの委託ですので車の計算は入っていませんが、16年度の走行距離が9799キロですから、車の減価償却を入れないでもキロ当たり千円以上となります。

また、必要な日に個人タクシーを貸切にしてももっと経費が削減されたと考えますし、何時もきれいに掃除をされた車で気持ちよく利用できると思います。議運で公用車の運転が民間に委託されたとき「機密の保持が出来るのか」と質問しましたが、機密保持で重要なことは毎日違う車に乗ることが一番の機密保持となるのです。

以上のようなことを考えてきますと、まだまだ「お役所仕事」で市民感覚からはあちらこちらに節約できるムダが沢山あるのではと考えています。まだ、姉崎森林公園を上回るムダがありゃあしませんか・・・心配です。
posted by やすかね at 11:40| 千葉 ☀| 議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする