07年、所ジョージさん出演の「目がテン」をみて「電子レンジでの焼き芋つくり」をブログに発表したところ、大好評です。そこで、柳の下のドジョウを狙って、僕の次なる【簡単〇〇】ということで次は、・・・「簡単甘酒」の作り方をご案内します。
最初に仕事(弁護士と市議会議員です。)がら、理屈に少々お付き合いください。甘酒がどうして甘いのか?「甘いから甘酒だ!」などと怒らないで見てください。焼き芋はでんぷんが糖に変化したのですが、甘酒はお米の炭水化物がショ糖に変わるのです。それですから「偽物の甘酒」には白砂糖が入っていたりします。
また酒かすの入った「甘酒」は落語の与太郎が「酒を一升食って酔っ払った。」というようにアルコールが含まれています。ですから本物のノンアルコールの甘酒とは、また違いますね。
しかし、ここでご紹介する甘酒、これは本物です。最近森永製菓で「甘酒レシピのコンテスト」をやったようですが、審査結果がまだ出ていない(10月31日午後5時現在)ようですので、最優秀賞が出ましたら是非比べてくださいな。
それでは、はじめます。お袋の甘酒は材料が全て米で作った麹でした。昔から麹屋さんは白米一升で麹一升と交換していました。これで麹屋さんは、一体儲かるかなどとご心配は無用です。麹屋さんは米を蒸して麹菌で発酵させますとその分量が二倍となるのです。
米一升があれば麹一升を渡しても手元に一升の麹が残り、これを米の値段で売ることが出来たのです。
ですから、麹屋さんはいつもお金持ちで、我が家は「高価」な麹を使って甘酒を作っていたのです。ところがデスね、この麹100%の甘酒、実はあまり飲み易くないのです。どうしてかと言うと麹は米を硬めに蒸かし、これに麹菌をつけますので、甘酒の甘さを作る「やわらかな炭水化物」が少ないのです。ですから母親の甘酒はいつも米粒が沢山あって甘い汁だけを飲んで米の粒はいつも茶碗に残していました。もったいないことでした。
そこでですね、これが僕の工夫ですが、ご飯を茶碗に2杯ほどナベで十分やわらかいお粥を作るのです。そこに同程度(もう少し少なくとも大丈夫でしょう。)の麹をばらばらにしてなべに入れます。
そのとき重要なことがあります。麹菌は40度C以下ですとアルコール発酵してしまい酸っぱくなります。また60度を超えると麹菌が死んでしまい食べられません。ですから、大事なことはなべの温度を50度前後にして約8時間(一晩)保つことが必要です。40度から60度で甘酒の発酵が進み米のでんぷんがショ糖にかわり、汁の沢山あるのみ易い甘酒となります。
具体的にどうするかと言うと、電磁プレートで50度の設定が出来れば文句はありません。電磁プレートがない人は、炊飯ジャーもそのままでは70度から80度で麹菌が死んでしまいますので、スライダックという変圧器で電圧を60ボルト程度にする必要があります。電圧を下げるなんて難しいと思うでしょうが、電球を直列につなぐ(やっぱ主婦には無理か?)と出来ます。
これも難しいから、最後はなべで麹菌が死なない、すれすれの温度、60度のお粥を作り(そのためには、お粥のなべを、それより大きななべにそのまま入れて、水で冷ます。)温度計がないときは、指を入れると熱くてちょっとがまんができない程度で、『アチィッチィ!』と指を引っ込めるほどの感覚です。
そこに麹を入れ、後は全部をポットにいれて一晩待ちます。朝には家中がほんのり甘い匂いで包まれます。とても呑みやすい汁の多い自慢の「お袋の味の甘酒」の一丁上がりです。
ぜひ森永製菓の最優秀のレシピと比べてみてください。きっと負けてはいませんよ。
(このブログは、弁護士伊藤やすかねの作成です。ご利用の際は是非ご紹介をお願いします。また【やすかね】と検索して「やすかね法律事務所」のホームページもご覧ください。無料法律相談もできますよ。)
2009年10月31日
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