刑務所の木工製品のご紹介です。
修習生になりたての頃、確か科学技術館でしたか、刑務所の製品即売会に行ったことがあります。鞄・靴、味噌・醤油、箪笥・座卓など様々な「商品」が並んでいました。別のコーナーには「性格テスト」もありました。
試しに自分の性格テストを行ったところ「貴方は、すばらしいリーダーです。」と有頂天になれるようなメッセージが出てきまして、それ以来すっかり「キャピックショップ」のお得意さんになり、これまでに、靴とか、枕、マガジンラック、和ダンス、洋ダンス、バーベキューセット等など、身の回り品から耐久消費財までずいぶんと買い込みました。
千葉刑務所に被告人接見などのときは、必ずと言ってよいほどショップに立ち入り、売店のおばちゃんと「無駄話」をしてきます。
先日は、刑務所の塀の中にある展示室を見せてもらった(誰でも見ることが出来ます。)ところ、ケヤキとかカリンの一枚板で作られた重厚なテーブルが並んでいました。しかし、希望の大きさがなく悩んでいたところ、担当者から「工場のほうにも加工前の一枚板があります。」と言うので「女人禁制」の刑務所の中に案内していただきました。
弁護士でも普通入れないところにご案内していただいたところ、厚さも10センチ以上あり、長さ4から5メートルの一枚板が沢山ありました。
長尺ものの一枚板を半分に切ってもらうことは「もったいなかった」のですが、厚さ12センチ、長さ3メートルのケヤキ板を半分にしてテーブルを「発注」しました。
製作には一月ほど必要らしいのですが、何せ中の「職人」は長期受刑者ですので、その腕前は一級品だと思います。自分のデザインした足をつけてもらって12万円はニトリもびっくりです。デザイン性は東京インテリアにも引けを取らないだろうと、今から完成を楽しみにしています。
2009年10月29日
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