2009年09月06日

民主党と国家戦略

8月30日に投票された4年ぶりの総選挙は,戦後から長い間続いてきた自民党を中心とする政治を終焉させ,これから民主党を中心とする政権によってわが国が運営される事になりました。

この原動力は,国民の政治を変えようという意思と300議席を選出する小選挙区制であることは紛れもない事実です。得票率が数パーセント動くことで,この千葉県でも1勝12敗が11勝2敗に大逆転してしまいます。バランスの取れないシーソーがバタン・バタンと大揺れしているようで,実にドラスチックな変換ですが,この選挙制度の下で,軍事・外交・内政について大きな政策転換があれば諸外国に与える影響も決して小さなものではありません。

今回民主党は,大胆に「脱官僚支配」という事をマニュフェストに掲げましたが,明治以来百年以上国の政治を動かしてきた「継続してきた官僚支配」を政治家が十分コントロールし,国民に約束した「公約」を実現できなければ本当の意味の「国民主権」ではありません。

これまでの自民党政権は,「民主的」(選挙制度で政治活動を含めた表現の自由が最大限に保障されてはいないから,括弧をつけた。)な選挙で選出され,多数党となった自民党政権が官僚の作文を読んで政治を「進めてきた」に過ぎませんから,その政権の実体は,明治以来の天皇主権に基づく政権と質的な違いはなかったかもしれません。

しかし,民主党は官僚支配の打破と言っているのですから,これからは官僚主権ではなく国民主権,本当の意味での民主主義が行われる事を期待します。
その為に,これまでは,言うなれば「継続した官僚」が国家戦略を作成してきたことに対して,今度は民主党が官僚を離れ,国民の立場で独立国としての日本の国家戦略を策定していかなければなりません。また国の政治としてもその時々の政府によって,郵政を民営化する,いや民営化反対だというように,これまで長い間継続してきた事が「小泉の思いつき」のように簡単に変更されたのでは堪りません。ダム工事にしても本当に必要なのか否か,そのときの政権が利権がらみで工事を進めるとすれば,その付けは全て国民が負担することになります。

こう考えますと,国家の基本戦略は,どの政党が政権をとっても大きくぶれない本当に骨太の方針でなければなりません。民主党が目玉とする「国家戦略局」は将来にわたっての基本方針を作成するのですから,世界平和,地球環境,国家の独立,民主主義と人権保障と言う基本原理を守りつつ,歴史・伝統・文化を尊重できる政治が実現できるよう内外の英知を集めてしっかりとした議論が必要でしょう。

非核三原則について行なわれた日米の秘密協定の様な極めて重要な国家情報が,秘密にしておくべき期間が経過したことからアメリカで公開されたものの,この秘密協定がわが国で大きな政治問題となりそうでした。そこで,急きょわが国の要請で,一度公開された情報がアメリカで再び非公開とされてしまいました。わが国では,未だこのレベルの情報公開しかされていません。このような国民に対する情報操作の元で,民主的な国家戦略が出来上がるのでしょうかね。尤も「国家戦略」は諸外国には,全てがつまびらかにはできないでしょうが・・・
posted by やすかね at 14:35| 千葉 ☀| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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