今日は、自分から言うのも変なのですが、議員生活の中で地域医療を守りつつ膨大な税金節約ができたという、お話です。
先ごろ、平成21年度9月議会が招集され、引き続く議案説明の中で「9月補正予算(案)の概要」が示されました。
この中で、特筆すべきものとして「国民健康保険事業特別会計」で1億4千万円の減額補正が提案されました。これは、前の加茂市民病院、現在の国保診療所に対し毎年一般会計から「病院の赤字」が補填されていたものが、今年8月1日から国保診療所が医療法人社団緑祐会によって運営される事に伴い、一般会計からの拠出金が不要となったものです。
平成11年度の3億5054万円を最高として、以後平成12年度から毎年2億円から3億円の赤字補てんを行い、平成18年度まで8年間の合計19億9088万円を支出し、国保診療所になってからも19年度1億5170万円、20年度1億1503万円を拠出してきました。
最近の10年間で合計22億5762万円が一般会計から拠出されていました。
行政が地域医療を守るため、赤字覚悟で病院を経営する必要もあるでしょうが、建物から病院設備まで全て税金を投入し、さらに毎年2〜3億円の赤字を出していることは、民間では考えられません。
そこで、議員となってから、毎年のように病院経営の問題点を追求し、場合によっては民間に5年間限定で10億円程度の「補助金」を出しても病院経営を民間に移すべきである、という大胆な提案までしてきました。
5年前の2004年12月13日のブログでは「・・病院とする必要が本当にあるのか地域の医療需要に対応できる診療所では足りないのでしょうか。」と書きました。
この度、竹馬の友である緑祐会の理事長(永野病院理事長)が当面の赤字覚悟で地域医療を守るとの決断をされたことで、本市では来年度から一般会計から国保診療所への支出がなくなります。
一般会計からの支出項目が消えてしまいますと、これまでの赤字補てんが予算書から消えてしまい、全く誰の目にもつかなくなります。そこで、今回敢えてこの事実を報告しておく事にしました。
議員生活6年間で最大の功績と自負しています。
2009年09月02日
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