2009年05月13日

ヒブワクチンって知ってますか

今、新型インフルエンザで世界中が「パニック」になっているようですが、60歳前後の人は、既に免疫があるらしく感染しないようです。このインフルエンザ、元は豚から人へ感染したようで「豚インフルエンザ」と言われていましたが、この名称ですと「豚」のイメージが悪くなり、豚肉が販売不振になっては困るという事で、「新型インフルエンザ」と変更になったそうな。
何でも、とうとう、「人から豚に感染した。」という報道もありましたので、高齢者より豚の方が心配ですかね。

追加分:(それにしても日本人の「集団ヒステリー」はすごいですね。「弱毒性」なら、さっさと感染してしておけば「免疫」ができるでしょうから、仮にウイルスが「強毒性」になって感染しても大事に至らないと考えるのが「免疫学」の常識ではないでしょうか。素人でもそう思うのですが、なにやら、マスクの消毒薬も売り切れ、少し熱が出るとものすごい装備で隔離してしまうのですから、「日本人の常識」は怖いですね。)

冗談はともかく、色々な病気もワクチンで防止できるなら、これ以上優れた「治療」はないでしょうね。
そこで、問題ですが、本来ワクチンで防げるはずの病気で乳幼児が亡くなる原因のトップが何かご存知でしょうか、答えを言いますとWHO 2000年「ワクチンで予防可能な疾患による15歳未満児の死亡推計」によりますと、最近、わが国の若者が多数罹患している麻疹(はしか)だそうで、約78万人の子どもが亡くなっています。

それでは第二位は何でしょうか。ほとんどの人が知らないでしょうが、第三位の「百日咳」の30万人より、1.5倍以上の「Hib感染症」で約46万人が亡くなっているそうです。(後述のように先進国ではワクチンの定期接種で激減している。)

全く聞きなれない病気ですが、要するに乳幼児に恐ろしい髄膜炎です。当初ウイルスによる疾患と考えられ「ヘモフィルス・インフルエンザ・タイプb=Hib」と名前がついたのですが、現在ではこれが細菌であることが判明しています。

この病気の性質は、健康な人でも数%から10%以上ヒブを鼻咽頭に保菌していますが、生後3ヶ月を過ぎると急速に髄膜炎罹患率が上昇し、3歳を過ぎるとヒブに対する免疫力がついてくる(知らない間に軽症の感染)そうです。
皆さん髄膜炎などと言うと、医師が容易に発見できるとお思いのようですが、さにあらず、小さい子どもは「頭痛」を訴える事もできず、症状は子どもが一年に何回もかかる「胃腸炎」と似ている事から小児科医師でも発見が極めて難しく、しかも発症して3日経ったら死亡するか重篤な後遺症を残しますので、ほとんどが「手遅れ」となってしまうのです。

落語に「手遅れ医者」と言うのがあります。患者が来ると最初に何でもかんでも「これは手遅れですね。」というヤブ医者(「手遅れ」では病人が死亡しても責任を問われず、逆に治せれば「名医」となる)のところに、けが人が運ばれてきました。
この先生怪我人を看て、例によって「これは手遅れですね。」と言ったところ、怪我人を連れてきた人から「先生、この人は、今階段から落っこちて怪我をしたんで、急いで連れてきたんですよ。」と抗議したところお、先生曰く「どうして階段から落ちる前に連れてこないのだ。」???このような落語ではありませんが、このヒブ髄膜炎にはワクチンが極めて有効である事が明確に証明されているのです。感染したら本当に「手遅れ」となってしまうのです。

ところが、臨床現場を知らないわが国の厚生省は例によって「自分の在任中、何事もなく過ぎれば良い。」と考え、少しでも責任(後遺症)が発生しないように「大過なく過ごす」体質から、既に1998年WHOが乳児に対するヒブワクチンの定期接種を勧告しているにもかかわらず、やっと昨年の12月任意接種ができるようになったということです。

普通「任意接種」というと軽度の病気と考えられていますが、ヒブ髄膜炎は仮に命が助かっても重篤な後遺症の残る病気です。
現在、世界94カ国でヒブワクチンを定期接種しており、先進国で定期接種をしていないのはわが国だけです。諸外国ではヒブワクチンの定期接種で発症率が100分の1に減少し、既に「過去の病気」と言われているようです。

北朝鮮もまだのようですが、仮に北朝鮮に先を越されでもしたら、政府は又しても世界の笑いものとなることは必定でしょう。現場を知らない厚生省の(医師としての)お役人は正に「手遅れ医者」となります。
以上が、今日5月13日我が会派である「緑水会」企画による千葉県保険医協会の事務局次長である吉川恵子先生をお招きしての水曜会の勉強会でした。今後全会派で勉強会を開催し、子育て一番を標榜する市原市でも全国に先駆けてヒブワクチンの無料接種を断固勧めるべきですね。
posted by やすかね at 17:46| 千葉 ☔| Comment(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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