先日、一軍半の選手4人他を招いて、市原市ロッテマリーンズ後援会の会合がありました。途中、選手に対する質問コーナーがありましたので、「質問魔」の僕としては早速手を上げて「試合後とか、練習のあと、体のケアーはどうしているか」と聞きましたら、40歳の高木選手は「試合前、にマッサージをしてもらうが、その外は特に」という全く予想外の回答でした。
僕も若い頃から、運動系は得意でしたが、運動の後、特にストレッチなど意識して来ませんでしたので、この年になり、もっと体を大切にして運動後はしっかりとクールダウン・ストレッチをしておくべきであったと「後悔」しているところです。そういうことで、常々ストレッチには興味を持っているのですが、それにしても少々手遅れです。
イチローを見ていますと、試合中でも両腕をひざに当て、ひざを開きながら左右の肩を入れてゆく「また割り?」のようなストレッチをしています。
先日は、石川遼が手の甲を腰に当て両肘をグイット前に出して肩関節のストレッチをしていました。これは、真似をしたところ、とんでもなく痛いですね。
そんなことから、せっかくの機会ですから、簡単に、プロ選手のストレッチなどを教えてもらえればラッキーと考えての質問でしたが、さにあらず「別にぃー」という意外な回答で残念でした。
イチローのストレッチというか試合前のアップを見ていたボンズがイチローに対して「その方法俺もやって良いか」とイチローの「知的所有権」に対して許可を求めていたとの報道に接し、「ストレッチの方法も、それを最初に始めた人に権利があるのか」と驚いた次第です。
とにかく、ロッテの選手を善意に解釈すれば、「オレのトレーナーの技法を簡単に教えられるか」と言うことでしたら、選手としては一流でしょうが、ファンにはなれませんね。そうでなく本当に「別にぃー」でしたらやっぱり一流と二流と言うか三流選手の違いが見えたように思います。
運動は、脳の指令に基づいて筋肉が動くことで成り立っています。この脳からの指令で何度も何度も練習を積み重ねる(間違いを訂正してゆく)ことで、脳細胞の配線が裸電線からシールドされた太い送電線になり、様々な筋肉が連動して無意識下(脳細胞は動いている)で動けるようになります。
要するに練習によって脳細胞が組織化されると同時にこの脳細胞の指令に従って動ける筋肉が発達することが運動能力の発達です。
そして筋肉を使った後に、筋肉に溜まった乳酸を処理してクリーンナップして切れた筋繊維を修復(20%増量して強くなる)しておくことが、次の運動に不可欠ですから、プロ選手が「別にぃー」では、絶対が付きますが、一流には、少なくとも大リーガーには程遠いでしょう。