2008年12月09日

「必死」国の財政破綻

ご承知のように来年度だけでなく、今年度の歳入についても大幅な減額が明らかとなっています。明らかになっているなら聞くまでもないだろう、といわれるかもしれません。しかし、あえて伺いますのは、私がそれを知ってどうこう出来るものでもありませんが、財政状況が厳しいということを共通の認識として、本市の財政というか、行政を進めていただいている職員の皆さん、さらには市民の皆様共々に地方自治・住民自治ということさらには、わが国の財政問題を真剣に考えていきたいと思うからであります。

現在アメリカ発の金融危機から世界経済はドン底に向かって突き進んでいるようです。その結果、わが国の経済を引っ張って来た自動車産業も早々と製造ラインを停止し、また大幅な減産体制に入っています。

車の生産には、金属、プラスチック、皮革、繊維、電子部品などありとあらゆる産業に関係しています。それゆえ、自動車産業はどこの国でもできると言うものではありませんし、この基幹産業の減産体制は、国の産業構造の根本的変換につながり、影響の大きさは創造できないほどです。車がそれほど要らなくなれば、公共事業の中核である道路だってそれほど必要なくなります。

そう考えてゆきますと、本市は、トヨタの城下町である豊田市ほど顕著でないとしても、臨海工場地帯からの税収割合が大きいことから、国の経済動向に大きく影響されて市税収入が減少すると思います。

そこで、平成21年度市原市の予算編成方針では、36億円程度財源不足と考えておられるようですが、来年の今頃この見通しが正しかったか否か明らかになりますが、たぶんさらにひどくなる国の財政状況から本市の財源不足も36億円程度では納まらず、もっと厳しく予測すべきと考えています。

私の仕事も、最近は減ってきましたが、家計の破綻で相談に来る方がまだまだ比較的多いようです。どうして、相談に来るかといいますと、これまで返済のための借金を繰り返して今日まで来たかが、とうとうどこからも借り入れが出来なくなり、支払いが出来なくなりました。ということです。

事情を伺いますと、実は半年ほど前以上から既に債務超過でしたが、借りられるカードを使いそれで返済を続けていたのですが、とうとうどこからも返済を借り入れが出来なくなり、完全に支払いがストップしてしまった。ということで相談に来たときは大体300万円から500万円の債務超過です。
住宅ローンがあればさらにローン残高と不動産の時価との差額が債務超過に加算されます。債務超過は言うまでもなく破産原因となりますが、今ご紹介したとおり、債務超過だけでは破産申立をするとは限りません。

破産のきっかけとなるのは、実はキャッシュフローが出来なくなる、個人でいいますと先に述べましたように「どこからも借りることが出来なくなった」と言うことです。

わが国も政府自治体などで1000兆円を超える借金(国全体では1084兆円、政府は843兆2794億円9月末)があるのですが、固定資産などがありますからこの1000兆円が全て債務超過と言うことではありませんが、アメリカの国債なども国の債権として計算に入れており、これなど帳簿価格のほうが高くなっているでしょうから、大雑把に言っても200から300兆円が債務超過となっていると思います。

それに、資産として計算している道路などは売却もできませんから、結局返済義務のある利息付の債務として1千兆円を超える債務があります。

このような状況ですから、今直ちにと言うことではありませんが、国民が国債を消化できる余力がなくなれば、直ちに国のキャッシュフローは止まります。

1996年頃イタリアが破綻すると問題となったことがあります。そのときの国の借金の対GDP比は、130%を超えたところでしたが、現在では120%をきっています。ロシアでは1998年財政破綻したのですが、当時のGDPに占める債務残高は67%、現在の日本は150%を越えているのです。

個人金融資産が1400兆円あるから大丈夫と言う声もあるのですが、公的金融機関の資産の90%以上が既に国債であり、民間の金融機関も恐らく70%を越える資産が国の国債でしょう。
だからもう余力はないのです。

そこで、個人の債務整理と同様に利息をカットして元金返済だけとするとしても一年20兆円を返済して50年です。現在の税収は50兆円を切っていますが、ここから20兆円を返済して50年です。

現在30兆円を超える国債を発行して80兆円を超える予算を組んでいますが、国債発行を止めて、元金20兆円を返済すると、毎年30数兆円未満の予算で国民が全員我慢しても返済に50年ですから、大変です。

私たちは、孫子の代に借金を残すほどこの30年間で収入に見合わないほど浪費を続けてきたのです。

未だに財政より経済だなどと殆どの政治家が言っていますが、福祉を削り消費税を30%にするなどといっていては選挙に通りませんから、誰も言わないで皆で手をつないで絶壁に進んでいるのです。

本当は、骨太の方針などという訳のわからない財政計画で国の財政が救えないなどということは、優秀な公務員は理解していますが、真に受けている政治家などは全く無能力です。今日は骨太は言いませんので、ご承知おきください。
posted by やすかね at 07:25| 千葉 | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする