2005年12月02日

リーダーの条件

昨年3月25日「リーダー不在の日本」と題し、イスラエル軍の武装ヘリが車椅子のヤシン師を殺した際、わが国の小泉首相が「お互い自制心を持って、平和的解決にむけて・・」などとコメントを出したことに批判を加えておきました。

イスラエル建国に「功績」のあるイギリス首相でさえイスラエルを非難しており、この様なコメントしか出せない小泉首相は「リーダー」の器ではない、と考えたからです。

その際も特に「リーダーの基準」などは考えず、せいぜい批判の理由として、現代は地球的規模で政治経済が密接に結びつき、情報も瞬時に地球の裏側に伝わるにもかかわらず、武装ヘリが車椅子の老人をロケット砲で殺したことに対して、「お互い自制心をもって・・」としか言えないのは、世界の政治、パレスチナの歴史、イスラエル建国の歴史などについて、首相はひょっとしたら僕より知らないのではないか、「正義とは何か」について考えていないと判断したからです。

ところで最近「リーダーシップを考える」と題したお話を聞く機会がありました。講師の先生は3、「望ましいリーダーの資格」2、「リーダーの役割・機能」などに1、昔からの偉人の言葉を引いて解説を加えていました。(番号はレジュメ順、解説は逆に3からでした)

リーダーの基準、即ち、リーダーの能力には先見力、洞察力、分析力、決断力、瞬発力、伝達力+演技力、最後に強運が必要で、次いでリーダーの性格として胆力、緻密さ、精神力、柔軟性、陽気、品性、最後にあこがれの対象であると、言っていました。

若干説明をしますと、リーダーの能力のうち先見力は説明不要でしょうが、洞察力とは本質を見抜く力であり、これは要するに噂とか紛らわしい情報があってもそんなつまらない物に惑わされず、物事の真理が見えると言う事でしょうし(私見)、分析力とは複雑なものを単純に理解し、決断力(優柔不断ではない)を持ち瞬発力、即ちすぐ行動できること、のようです。

つまりリーダーは先を見て、複雑なもの不透明なものの本質を単純に理解し、これを伝達力+演技力で分かり易く人に伝える能力(コミュニケーション力)を備え、最後に運が強いことのようです。この運が強いということは時代背景の中で結果的に上手く立ち回っていることではないでしょうか(私見)。

この点から見ると、国民の政治不信(根本原因を理解しない漠然とした不満)を郵政改革に絞り、先の総選挙を圧勝した小泉首相の強運はリーダーの資格としての十分条件でしょうかね。

次にリーダーの性格ですが、胆力とはリスクを背負えることで、緻密さとは情報分析力ということですが、若干違うのではないか、緻密さとは事態の細部まで配慮が行き届いている事と思います(私見)。

精神力とは孤独に耐えられるかということ、そうですよね、自分が正しいと思っていても節を曲げなければ大概は孤立しますからね。柔軟性は特に解説がなかったようですが、常に原理原則にこだわるのではなく、緻密な検討を加えた後全体的判断として修正を呑む、妥協言うなれば「悪魔に魂を五分は売らない」ことと思います(私見)。

陽気な性格、これも特に説明はなかったようですが、積極思考でしょう。何か新しいことをしようとすると「あれは駄目、これもどうか」と必ず、どこからか足を引っ張る理由を探してくる人がいますが、そこらじゅうにいますから周りを見てください。人の話を後づさりしながらしか聞けない人もいます。

大切なことは提言が出来るか、消極的理由があるとしてもその点に引きずられることなく、仮にリスクが考えられても、それに対処できるという裏づけ自信があれば、陽気に振舞えると言うことと思います(私見)。迷ったら前進なのです、一歩踏み出すことが人生を豊かにする(どこかの小便器の前に書いてあった)と考えなければ、進歩はありません。

品位にも解説はありませんでしたが、これは僕に解説できる言葉ではないようです。人によれば「お育ち」でしょうが、僕などは「お里が知れないように」振舞うことと理解しています。最後に憧れの対象、これはロッテのバレンタイイ監督の笑顔と説明していました。

その他、2項でリーダーの役割・機能にも説明があったのですが、長くなりますので省き、最後に「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」(ビスマルク)の言葉を引いて終わりとします。

よくあるんですよ、とても大切なことでも自分で判断が出来なくなると、裁判でも「前例がない」ということでいい加減な判断をする裁判官が・・発光ダイオードの裁判で東京地裁は、特許の対価は600億円、発明した原告中村修二(カリフォルニア大サンタバーバラ校教授)に対し、会社は200億円の支払いせよ、と判断したのですが、訳もなくビビッタ高裁は8億円で和解をさせました。

日亜化学工業は発光ダイオードの発売直前の93年売上167億円(税引き後利益3億)が03年には1811億円を売上げ、税引き後の利益も545億円に膨らみ一株200円の配当は5000円になったということです。この裁判のおかげで株主であるオーナー一族は毎年巨額の利益を上げているのです。

中村教授は『資源小国の日本が行き残る道は独創的技術だけだ。』と言いつつ『司法は腐っている。』と嘆き、アメリカに頭脳流出してしまいました。

今のアメリカの繁栄は、世界中から優秀な頭脳を集めているアメリカ企業の繁栄にほかなりません。「拒否できない日本」是非読んでください。アメリカ人の利口なところは「優秀な人材にはお金を惜しまないことです。」ヤンキース松井も4年で64億円ですね。地元に支払う市民税がいくらでしょうかね?誰か交渉して市原に住民票を移してくれないですかね。
posted by やすかね at 10:17| 千葉 ☀| 世相 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする