2025年01月25日

人類の未来


1, 今日のBS放送を見ていたところ、韓国の特殊出生率が増加に転じた、と報道していました。地球人口は増加の一途を辿っているにも関わらず、先進工業国では出生率が減少しています。地球誕生以来、全ての生物は自己(種の)保存のために命を与えられてきました。即ち今の命は数億分の一の確立で存在し、種の保存ために生きながらえて必然の死を迎えるのです。その際、種が保存されるためには単なる細胞分裂ではなく、生存中に外の生物、例えばウイルスなどからの「攻撃」に耐えながら環境に適合するように変異を繰り返すことが不可欠であるということです。例えば人類の最大の友人である犬を考えますと、犬の遺伝子の中には人類(ホモサピエンス)と仲良くすることが種の保存に有益であるという情報が組み込まれているはずです。また個別の個体を超えた「種の文化」ともいいうる習性も種の保存に重要であると思います。温泉に入るサルも細胞レベルの遺伝子情報としては存在しないとしても成長過程で脳の記憶となってサルの群れに残された情報が伝達されていくことが今後どうなるか、これは長い時間をかけなければ分からないことでしょう。

2, この様に考えてきますと、人類の生存は単なる生殖行為のみが種の保存に必要とも言えないことになり、個体及び集団に残る多種多様な文化が脳の記憶となり伝承されてゆくこととなります。その意味で特殊出生率の変化は、何を意味しているのでしょうか。一人ひとりの脳の中に蓄積された記憶が社会・国家全体の中で「集団的無意識」と言い得る「人類文化」となりこれが生物本来の生殖行為に影響を与えていることになるのでしょうか。ここまでの推論に何か論理的矛盾があるとは考えていませんが、如何でしょうか。

3, 以上の推論が「正しい」とすれば、それでは如何なる「人類文化」が特殊出生率に影響を与えているのか、議論をしなければならなくなります。先ず特殊出生率が未だ減少していない地域と減少している地域との違いを考えれば、大まかなところでは南北問題がありますが、さらにそこからさらに減少している地域の特殊性を明らかにしなければなりません。これまでの人類文化は乳幼児死亡率など様々な指標を考え出し、ここからソビエトの崩壊を予測した人類学者もいました。多数ある指標のどれとどれが組み合わされば、特殊出生率が減少している地域の事情となるか、中国4千年の歴史でもありませんが、役にも立ちそうにもない雑草、毒花、木の実、根、など様々な植物、動物の内臓、骨などを組み合わせることで病気の医療に有効な漢方薬ができるように、訳の分からない人類指標を含め膨大な情報の相互関連をAIなどで解き明かした「処方箋」はできないものでしょうか。何れにしてもかなり大変な作業が必要なのでしょうね。

4, 今、思いついた事を述べていますが、原理原則、出発点としては、誰しも自分の命が愛おしい、子孫の命も素晴らしいものになるであろうと希望の持てることが人類の未来に大切なのでしょうね。これをどうやって国民一人一人が意識しさらに国の政治課題として反映できるのか、これが分れば、計画的に特殊出生率を上昇に転ずることができないではないと思います。
今我が国では、自民党の政治資金の届け出を怠った政治家の責任追及が最大の政治問題であるかのように考えて口角泡を飛ばし「議論」しています。実に愚かなことを毎日毎日国の税金、あるいは公共の電波の無駄使いをムダとも思わないで報道しています。一人の有名芸能人の異性問題も国中のマスコミが問題視しています。また、アメリカのトランプ大統領は、人間の性には男と女しかないと発言し物議をかもしています。これはある意味マジョリティーの問題とミニマムな問題を同列に扱っていることが大きな間違いであることを指摘しているとも考えられます。

5, 結局、国の政治、および世界の政治の動きの中で誰しも自分と子孫の命が愛おしいと考えられるために何をすべきか、それを丹念に拾い上げ分類し、類型化して国の政策とする、これが今やるべきことでしょう。あらゆる職業人を対象にして、何が幸せかを具体的に拾い上げ、どうすれば政策に反映できるのかを考える時と思います。
 順不同で適当に列挙しますが、競輪選手、運転手、教師、あらゆる職人、将棋指し、等々から自分のやっていることを次の世代に伝えるために何が必要かを集約することが必要です。その際注意すべきことは天文学的格差社会の中にあっても全ての人間にとって、必要な物とそうでない物を区別して生きる、即ち「足るを知る」ことの大切さをご理解していただいてからの質問をすべきでしょう。駄目な回答として、例えば泳げもしないのに自宅にプールが欲しいとか、3m四方のベッドが欲しい、楽をして豊かな生活がしたい、などの回答は情報集約の時はともかく無視せざるを得ません。自然環境を忘れた「快適さ」例えば、プライベートジェットが欲しいとか、全館冷暖房など省エネ生活などが地球の危機を招いていることを忘れた回答などは無視すべきです。


posted by やすかね at 11:55| 千葉 ☔| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月24日

超簡単!早くて安くできる甘酒のつくり方

 10年以上前のことですが、所ジョージの「ためしてガッテン」でしたかね、イモのでんぷんは40℃から60℃までゆっくりと温度を上げることでイモの甘みが増すとのヒントを頂きました。それで電子レンジでもイモをゆっくりと時間をかけて過熱すれば焼き芋ができると確信し何度か電子レンジでの「実験」を繰り返しました。結局電子レンジの「解凍」を使うことで、「電子レンジで焼き芋」のつくり方が完成しました。

 これを自分のブログ「喜怒哀楽」に発表したところ、だいぶ経って知人から「電子レンジで焼き芋」のブログがトップに出ているよと言われ、びっくりしたことがあります。嬉しいことですが、知らない間に多くの人が僕のブログで何かしらの「生活改善」に役立っていたのです。
その後、この電子レンジでの焼き芋のつくり方が方々で紹介され、様々なバリエーションが出てきました。しかし、残念なことですが何故イモのでんぷんが甘くなるのか、その科学的な理由付けの紹介はなく「ためしてガッテン」に続く教育効果など感じられません。ネットで紹介される亜種はブログからの引用であることも紹介されず単なる結論の「知識伝達」だけになっていました。

 科学的な原理原則、論理的結論などは豊かな社会生活をする上でも必要不可欠なのですが、原理原則を吹っ飛ばし結論だけを模倣し「電子レンジで焼き芋」ができればよいと考えるなら非常に残念なことです。料理研究者とも思える人の投稿などを拝見すると綺麗な写真を入れたりしてご自分の広告費を稼ぐことしか考えていないようです。この様な科学に関する無知蒙昧から地球温暖化の問題などにも無関心となるのでしょう。《所詮、自分の知識も先人たちの真理探究の成果をどれほど真似することができたのか、結局それに尽きる》(『飲水資源』文芸社 はしがき)のですが、ご自分の生活の中でエネルギー節約型の生活などはどこかに置き忘れてしまうようです。特に人様のお役に立った訳でもないのに大儲けをしている単なる「金持ち」は次世代の地球人のことなど考えもせずに「わが亡き後に洪水は来たれ」と贅沢三昧の生活をしていると思います。

 人様の悪口を叩いていても印象を悪くするだけで何の得にもなりませんが、今日は「電子レンジで焼き芋」よりも格段に「革命的」なレシピのご紹介です。本日ネットで同じことを説明しているものがあるか、探しましたが見つかりませんでしたので、今のところ特許を取るつもりもないのでご紹介します。
 「超かんたん甘酒のつくり方」です。ここでもなぜ米が甘くなるのか、甘酒は「飲む点滴」などと言われているのですが、この原理原則からの「理屈」が大切です。

 人間が脳で考えたことが電気信号となり体中の筋肉に指令を出して人間は生命を維持しています。このエネルギーとなるのは、糖なのです。このエネルギーとなる糖がミトコンドリアのなかでゆっくりと化学変化を起こし、アデノシン三燐酸(ATP)になるのです。

 食事のとき摂取したでんぷんが胃腸で分解され糖となって血液中を回り、体内でエネルギーを必要とする組織に運ばれます。しかし、お米などは胃腸で消化されなければ必要なエネルギーである糖にはなれません。仮に、この胃腸が衰弱したりして働きが悪ければ人間の生命維持は不可能となります。そこで消化器官が機能不全ならば外部から血液中に糖分を補給する必要があり、例えば点滴液の中に糖分を加えれば体内でエネルギーを必要とする組織に糖分が送られます。

 もうお分かりですよね。甘酒は麹菌によってデンプンが糖に変えられていますから、甘酒を飲めば弱っている胃腸に負担をかけずに体の各組織に必要な糖分が送られるのです。しかしこれも取りすぎは血液中の糖分が多くなりますので、糖尿病の方は要注意です。 それでは本題「超簡単な甘酒のつくり方」をご指南します。作り方は簡単ですが、説明は理屈がつきものですから、長くなりますがご容赦ください。

1、昔のつくり方  家では、毎年末の味噌づくりのとき麹屋に米を升で2斗(30kg)渡しますと麹屋は2斗(15s)の麹をもってきます。代  
 金はいりません。麹屋は米の二倍の量の麹を作り半分を販売しますから十分な儲けが出ているのです。母親は釜で沸かした湯(50℃〜60℃)  
 の中にドバっと麹を入れ、竈の火を弱くして、一晩保温します。昔ですとこの温度管理(40℃〜60℃)が大変で低すぎると甘くならず(アル 
 コール発酵)高すぎると麹菌が死滅します。そこで炬燵の中で寝かしたりしていました。子供の好きな甘い飲み物となるのですが、僕は麹に  
 なっていた米の粒が苦手でした。甘酒の中にどうして米の粒があるのか長い事理解できませんでした。
2、最近は、昔のように麹とお湯だけでなく、甘酒発酵で糖の原料となるお粥で甘酒を作るようになっています。この方法ですと甘さも格段に 
 増加し、さらにお得なことに高額な麹が少なくて済むのです。これは、どういう事かと言うと甘酒発酵が進行する状況を想像すれば、昔のつ
 くり方ですと麹は粒粒のお米の表面に麹菌が付いています。この麹菌がお米のデンプンに作用して甘酒発酵する、いわば麹がお米を取り巻き
 麹はお米の表面しか糖化できないのに対し、お粥では糖の原料となるデンプンが麹を取り巻いている、と考えていただければ分かりやすいで
 しょう。米に取りついた麹菌が米の表面で甘酒発酵するのに対し、お粥ではデンプンが濡れ手の粟の状態で麹菌に取りついていますから、甘  
 酒発酵が急速に進みます。
3、この様に考えて、年末から数回、1合のお米に対し水4〜5カップでお粥を作り、さらに昔の甘酒で苦手だったお粥の米粒をつぶしてから麹 
 を加えて8時間発酵させました。これで十分甘い甘酒ができました。これを繰り返していた時、「あっ!」と思いつきました。甘酒醗酵の出発
 点を忘れていたのです。
 お粥は細かいデンプンの粒子と麹の反応です。それをさせるために緩いお粥を作っていたのです。「まてよ?」だったら米が最初から細かい 
 ならお粥を作る手間もかからないことに気が付きました。もう答えが出ましたが、そうです!デンプンの「原料」となる粒粒の米は必要な
 く、米を粉末にした「米粉がある!」のではないか、と言うことです。
4、米粉で甘酒造りは、もっと革命的に飛躍しました。400CCの水に100グラムの米粉をとかし、さらに4〜5倍の水で増量してから過熱し、数分 
 経てば正に障子紙を貼るときのノリそのものとなります。このノリの温度が60℃(温度計がなければ指を入れて我慢できる熱さ程度)に下が
 ったところで麹を100g入れてかき回し麹をノリが取り囲む状態を作ります。今まで醗酵時間を8時間にセットしていたのですが、このノリと 
 麹の混ざり具合から4時間の醗酵時間であまーい甘酒が完成します。

5,この米粉による甘酒のつくり方に関してのSNSを見る限り、同じレシピはどこにもありませんでした。この方法によれば1ℓの甘酒はスー
 パーで大体800円から千円で売っていますが、原料単価は、細かい計算はしていませんが100円程度です。しかも昔の各駅停車が「こだま」に
 なり、さらにこの米粉による方法ならば夢の超特急で米粒の少ない飲みやすい甘酒が完成します。この方法で作れば、甘酒業者の出荷価額は
 大幅に引き下げられるはずです。そうでなければ業者は人様の智慧を借用して「暴利を貪る」こととなります。最後に単価の高い麹、真っ白
 で綺麗な麹(200g400円程度)はである必要はなく、米の粒子が残っている安い生麹(1k500円程度)で十分です。業務スーパーで売っている
 はずです。因みにSNSで紹介されている簡単な甘酒のつくり方では、業者により高額な麹の袋が写されていますのでご注意ください。







posted by やすかね at 16:42| 千葉 ☁| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする