2017年12月08日

弁護士に大切なコスト計算

弁護士村の忘年会幹事
1、 弁護士は、成年後見人などになって他人様の財産管理なども行うのですが、日常の金銭感覚はどうでしょうかね。弁護士会に60ほどの各種委員会があるのですが、某委員会では、10数名の弁護士が会から3万円の補助金を受け、会費7000円で、ホテルにある高級中国料理店での忘年会でした。私が良く行く中国料理店では、5名程で一品1000円の料理5点を回るテーブルで分け合って食べ、飲み物は別途料金としても一人2000円程度の会費で済みます。ですから、7000円プラスの予算での忘年懇親会、さぞかし豪勢かなと考え、いつものラフでなく、スーツに身を包んで出かけました。
2、 品よく、突き出しから、フカひれスープ、最後は高級な焼き蕎麦など、「まぁ、7000円では高いな。」と感じたものの、高級店だから仕方がないかな、と納得させて帰路に着きました。さらなる問題と考えたのは、飲み物でした。幹事は、一人3000円で飲み放題と注文したものの、私のテーブルでは8人中アルコールを注文したのが2人でした。残りの6人は、ウーロン茶、キリンフリーなど、いくら飲んでも4杯も飲めません。私は、中ジョッキのビールと焼酎のロック、3杯でした。
3、 幹事とすれば、飲み物をその都度注文するのが、面倒かも知れませんが、各人が従業員に夫々注文すればよいことですから、保険をかけるにしても一人2000円あれば、十分でしょうから、飲み放題で3000円は、全く合理性がありません。
4、 最後に会費7000円を集め、領収書をもらいましたが、その金額は6970円でした。会からの補助金分を上乗せしての領収書をもらっては、自由業者として確定申告する弁護士としては違法行為ですからそれはできないとしても、領収書は7000円で書いていただきたいところです。まぁ、高収入を稼ぐ弁護士ですから、この不景気の折、7000円プラス程度の飲み会があっても悪いことはないのですが、弁護士は、他人様の財産管理もするような人種ですから、常にコスト計算を行うなど一般人よりは合理的な金銭感覚を持たないと、依頼者からの預かり金を生活費にしてしまうようなこともないではありません。
5、 今年、残念だったのは、同じ釜の飯を食って、一緒に司法試験を勉強した北海道の上田弁護士が裁判所から選任され、後見人として預かっていた、預かり金3000万円ほどを着服して、懲役4年の実刑判決を受けていたことを知った事でした。気の毒なのは、被後見人とその家族です。裁判所も弁護士会も弁護士が着服した損害賠償に責任を取りませんから、事件当時弁護士が保険に入っていなければ、全く賠償は受けられませんからね。現在、後見人となる場合には5000万円以上の保険加入が義務付けられている、逆に弁護士は信頼されていないことの証明でもあります。
posted by やすかね at 15:53| 千葉 ☁| Comment(0) | 法律 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする